"Stay, Heaven's Blade" Fate said.  “「その天の刃、待たれよ」と『運命』は言った。”   作:haru970

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一応読み直しはしましたが………………
いえ、楽しんでいただければと思います!

一応作者としての考えはあるのですが、アンケートをしていますのでそちらにご協力頂けると嬉しいです!
期限はそうですね……………何話か先だと思います!
こういうアンケートは初めてなので心臓がドキドキしっぱなしです(汗汗汗

追記:アンケートに「作者任せ」が無いのをたった今気付きました。。。ですので「作者任せ」であれば「その他」にて票を入れてもらえますと助かります!

追記2:気になったのでアンケートを作り直しました、ご迷惑をおかけしました(自分が見たところ表はまだ何も入っていなかったのでセーフ…の筈です)


第47話 ユメ カラ サメル

 ___________

 

 アーチャー、ライダー運営、セラ 視点

 ___________

 

 時は少し前に、丁度航空と陸上自衛隊達が攻撃を開始し始めた時だった。

 

 ライダーはUH-60Jを急上昇させている間にアーチャーが後ろに乗っている信二達にパラシュートを着用させ、その後自分も着用しながら慎二は質問を彼にしていた。

 

「アーチャー、これは何の為だ?」

 

「何、ライダーが高度をある程度上げてから我々は飛び降りるからだ」

 

「………ハァ?! おいちょっと待てよお前?! 聞いていないぞ?!」

 

「兄さん…………」

 

「そうだな、少し説明不足だったかも知れんが………宝具の撃つタイミングでラ(・)イ(・)ダ(・)ー(・)も(・)加(・)わ(・)る(・)からだ」

 

「「…………………………え?」」

 

 信二と桜が同時にライダーの方を見る。

「信じられない」といった顔をしながら。

 

「………………ライダー?」

 

「そんな顔をしないで下さい、桜。 私はもとより『使い魔(サーヴァント)』。 あの妖物から桜を守ればいいのです」

 

「で、でも────!」

 

 ────そんなの死んじゃうよ!

 

 そう桜は言いたかった。

 だが言ってしまうと、何となくそれが本当に実現しそうで彼女は怖気付く。

 

「家臣を信じるのも、良い主君の義務ですよ? それとも貴方はそこまであなたを慕っている者を信じられませんか?」

 

「……………」

 

「それに令呪のブーストがあれば幾分かマシだろう?」

 

「えっと…………………」

 

 アーチャーのアドヴァイスに困るような顔をする桜。

 

「…………令呪の使い方は何も『呪文』などを使う事は無い。 『思(・)い(・)』で発動する時などある」

 

「え?」

 

 アーチャーの言葉は重みがあり、まるでそれを知(・)っ(・)て(・)い(・)た(・)かのようだった。

 

「だから彼女に『アレを倒せ』や、『生きて帰ってきて欲しい』などの事の様な奇(・)跡(・)も起こりえるという事だ」

 

「………………………………………………」

 

「おっと、これは言い過ぎかな?」

 

 ライダーの無言のプレッシャーを感じたアーチャーはあどけながら肩を上げる。

 

「さて、皆準備は良いかね?」

 

「ハハ………へ、ヘリコプターから二回も飛び降りるなんて…そ、そうそう出来ない経験だな、ハハハハハハハハ!」

 

 桜はもう一度ヘリコプターのドアからライダーの方へと振り返った。

 

「ライダー………………」

 

「大(・)丈(・)夫(・)ですよ、桜。 貴(・)方(・)の(・)周りには頼りになる親族や友がいます」

 

 ライダーが僅かに微笑み、桜を見る。

 

「ラ、ライダー……………ッ! 『勝って、生(・)き(・)て(・)戻(・)っ(・)て(・)来(・)て(・)』!」

 

 桜の思いに令呪が呼応して、ライダーは魔力が爆発的に地震に流れ込み、溢れんばかりに膨れ上がるのを感じた。

 

「………………」

 

 ライダーはただニコリと笑いつつも桜に返事をしなかったのが、慎二と共にセラにヘリコプターから引きずり出される桜にとっては気がかりだった。

 最後に飛び出るアーチャーは一瞬ライダーの方を見て口を開けるが、思いとどまったのかそのまま声をかけずに飛び降りる。

 

 

 後に残されたライダーは表面上、いつも通りに見えたが内心かなり複雑な気持ちだった。

 令呪の魔力と共に流れ込んだ桜の感情が暖かく、切なかった『希望』だった。

 本当ならばずっと桜と共に居たい。

 が、同時に昔の事を思う。「もし自分がま(・)た(・)化け物と化するのなら」と。

 

「……………いえ、今は目の前の事からですね」

 

 ライダーは無理矢理全てを胸の奥に押し込んで、自衛隊達の攻撃で臓硯の『蟲の鎧』は南西の方向へと集中し、この隙にライダーは宝(・)具(・)を(・)使(・)用(・)す(・)る(・)。

 彼女は自分の首を刺してそれを触媒として真っ白な天馬を召喚すると同時にU(・)H(・)-(・)6(・)0(・)が(・)分(・)解(・)し(・)て(・)、金(・)属(・)な(・)ど(・)が(・)変(・)質(・)し(・)て(・)鎧(・)と(・)化(・)す(・)。

 

 本来ならばこのような現象などは起きない。 が、桜の令呪の事も(・)あり、ライダーのコンディションはこの上のないぐらい最高だった。

 それもあったのか、『武装』と類される『天馬』と同様に『ヘリコプター』も宝具の対象と見なされていた。

 

 ライダーは予想していなかった鎧と武(・)装(・)を見て、乗っている天馬の首を優しく撫で、天馬は「ブルル!」と嬉しそうに答える。

 

「(これは、意外でしたね)」

 

 鎧はともかく、武装のそれは騎(・)乗(・)兵(・)の(・)ラ(・)ン(・)ス(・)だった。

 ただ通常のとは色々違うし、『人間(ヒト)』が到底扱えるような物でも無く、それはさながら『異界の騎士』だった。

 

「…………フフ、皮肉なものですね」

 

 ライダーは一度も自分の事を『騎士』とは思わなかった。

 自分はそ(・)ん(・)な(・)存(・)在(・)か(・)ら(・)程(・)遠(・)い(・)も(・)の(・)と考えていたからだ。

 

「ならば私はさぞかし『戦乙女(ワルキューレ)』と言った所ですか。ならば────」

 

 

 ────真(・)に(・)害(・)あ(・)る(・)モ(・)ノ(・)の(・)『死(・)神(・)』と(・)な(・)り(・)ま(・)し(・)ょ(・)う(・)。

 

 

 ライダーは天馬と共に一瞬で空高く舞い上がり、閃光と共に害あるモノ(臓硯)へと流星の様に神罰(宝具)を下す。

 

 「『騎英の手綱(ベルレフォーン)』!!!」

 

 ライダーが突貫し始めると同時に、二つの矢が臓硯の守りの薄くなった南東へと着弾する。

 臓硯は本能的に守りをそこへと移動させる瞬間、ライダーは薄くなった北(・)方(・)面(・)へと駆けた。

 

 彼女は久しく感じていない、溶岩の様に激しく燃えて消える事が許されない熱い感情が内側から漏れだすのを止めなかった。

 その姿は正に流星の如く、幾百幾千という距離を僅か一回の瞬きで飛躍した。

 

 空気の摩擦から鎧は赤くなり、彼女の肌と髪の毛がチリチリと音を立て、焦げる臭いが鼻をくすぐる。

 音速を優に超え、光速にまで達そうとするそのスピードに臓硯は意識的にか、本能的にか反応して『鎧』が戻り始めた。

 

 ライダーは『騎乗兵』のクラス。

 正に電撃戦のように一瞬の油断をした敵を最小限の妨害で、最短距離を進み、敵の大将(または中核を成す幹部)を殺すに相応しいクラス。

 

 「ハァァァァァァ!!!」

 

 ライダーは未だかつてない咆哮と共に暗闇の中へと突入し、それは鎧と武装を抜ける空気の出す耳を劈く(つんざく)様な音で回りの蟲と大気を強烈に振動させた。

 

 ジュワァァァァァァ!!!

 

 蟲達が摩擦熱で赤くなった鎧に触れると焦げる臭いと音がライダーに聞こえた。

 

「ッ!!! グッ! ウゥゥゥ!」

 

 焼け死ぬ蟲達を更に蟲達が死骸を使って鎧の隙間を縫って、ライダーと天馬の体中に齧り付く。

 

『痛み』など昔に慣れた筈のライダーでさえ思わず声を上げる程だった。

 それは文字通り肉を分解されながら食(・)わ(・)れ(・)る(・)感触。

 

 だがライダーはひたすら前に、眼前の存在全てを殺害せしめる『暴風』と化して、臓(・)硯(・)の(・)本(・)体(・)を(・)感(・)じ(・)た(・)。

 

 守りが最も厚く、空気が入る隙間もない『殻』。

 

 そこから声(・)がライダーに聞こえてきた。

 

 『バカ、なぁぁ! あり、エヌ! わ、シハ、永遠の! イイイイいいい命ををヲヲヲヲヲヲヲ!!!』

 

 臓硯を守る殻が崩れ始める、圧倒的な捨(・)て(・)身(・)の(・)近(・)接(・)攻(・)撃(・)で。

 

 そしてこれはアーチャーとライダーの想(・)定(・)が(・)当(・)た(・)っ(・)た(・)事も意味をした。

 

 もし遠距離攻撃であればそれを内包する魔力が万が一枯渇してしまえば攻撃はそこで止まり、消滅する。

 だが武器を手に取り、己(・)の(・)存(・)在(・)そ(・)の(・)も(・)の(・)を攻撃に転換すれば、それは膨大な魔力がそのまま核ミサイルのような攻撃が進んで行く事となる。

 

 蟲が波を打ち、臓硯が無意識に恐怖をしたのを悟らせる。

 

 『わシの、永遠の! 聖杯の! 永遠の、イイイイのちがァァァぁ!!! 聖杯ハ! 我のテニィぃィぃィ!!!』

 

 ライダーの体から力が抜け始め、如何にダメージを負ったのか否が応でも知らせる。

 天馬は既に死に体で、存在そのものが透き通って、ライダーがこれに気付いていれば胸を痛めていただろう。 目は蟲に抉られて血の涙を代わりに流し、鼻は窒息させようとした蟲達でいっぱい。口から出た舌は蟲達に既に食べ尽くされ、白かった体から赤い血が鎧の外へとへばり付いていた。

 

 もう、天馬として美しい姿は見当たらなかった。

 

 だがライダーはただ一つの事を考えていた。

「怪(・)物(・)は(・)我(・)が(・)身(・)に(・)変(・)え(・)て(・)も(・)殺(・)す(・)」と。

 それはまるで、かつて『形のない島』で『怪物』へと変質した自分との分かち合う覚悟のようだった。

 

 そして────

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────ライダーの攻撃は他の蟲とは違う、すぐに消滅せずに血液の様な液体を噴出する蟲の塊へと繋がった。

 

 『い、ヤダ!!! しに、シニトウナイ!!!わ、しは! しに、トウ、ないィぃィぃィィィィィィィ!!!』

 

 その断末魔でほぼ完ぺきな統制下にあった蟲達が乱れ、無意味に跳ね回り始めて、その行動が波打つかのように広がった。

 

 遂に天馬が限界を超え、支えるものが無くなったライダーの体は空中を落ちながら気が付いた。

 

 間桐臓硯の声が今泣き叫んでいる者とは別に、も(・)う(・)一(・)つ(・)聞こえた事に。

 

 『ワシノ、聖杯ィぃィィィィィ!!!』

 

「ああ、長い夢が…終わる…………終わりか。我が宿願も、我が苦痛も、マキリの使命もこんなところで………………終わるのだな」

 

 これを聞いたライダーはふと思った。

「これは臓硯の内側と中側の声か?」と。

 普段なら「馬鹿馬鹿しい」と切り捨てるのだが、疲労しきった頭では思考がそこまで綺麗に打ち切れなかった。

 

「はは、ははは…あと一歩…あと一歩という所まで来たのだがな…五百余年、瞬きほどの宿願であった。 ユスティーツァよ、やっと会えるよ」

 

 ライダーが最後に聞こえた声はどこか、慎二の様な少年に似ていた。

 

 そこで彼女の意識は闇へと落ち始め、成人した桜の妄想が同じく成人した友人達と笑いあう姿に────

 

 

 

 

 

 

「(出来れば、桜と────)」

 

 

 

 

 

 

 

 ────一つの雫がライダーの目から頬を伝った。

 

 ___________

 

 自衛隊、米軍 視点

 ___________

 

 彼らがありったけの火力をつぎ込み、別の場所から二つの光線の様なモノ、そして流(・)星(・)が霧(・)状(・)の(・)怪(・)獣(・)へと着弾して、文字通り溶(・)け(・)て(・)い(・)っ(・)た(・)。

 

 そこに残った闇は宙へと飛びあがり、散漫して残った『泥』の様なモノが凄まじい憩いで一点に集中していった。

 

「黒(・)い(・)、太(・)陽(・)?」

 

 そうボソリと言ったのは誰だろうか?

 

 暗い夜の中で、更に黒い太陽な物がそこに残り、直視していた者達は忽(たちま)ち純粋な悪意と憎悪で気が狂って行った。

 近くの人達が自らの目を抉り出す者達や近くの人達をナイフでメッタ刺しにする人達などを拘束し、黒い太陽から目を逸らし、本能が『危険な場』と叫ぶそこから退去しようと試みる。

 

 そこで航空隊はある程度距離を取っていた為にそれほど精神に異常は無く、彼らは見る。

 

 

 

 

 

 人(・)型(・)の(・)様(・)な(・)何(・)か(・)が(・)黒(・)い(・)太(・)陽(・)か(・)ら(・)生(・)れ(・)落(・)ち(・)る(・)の(・)を(・)。

 

 ___________

 

 衛宮士郎、遠坂凛、イリヤ、セラ、桜、慎二、セラ、アーチャー 視点

 ___________

 

 アーチャー達が海岸までパラシュートし、降りてくるのを見たイリヤと凛は唖然とする士郎を車に乗せて彼が降り立つであろう場所へと移動した。

 

「大丈夫でしたか、お嬢様~~~!!!」

 

 セラがイリヤを見た瞬間腕をブンブンと振り、イリヤはぎこちない笑顔を作り手を振り返す。

 アーチャーが颯爽とある程度の高度からパラシュートを外して士郎と凛、そしてイリヤを見る。

 

「………?」

 

「彼女は…………その────」

 

 バタンッ!

 

 士郎が突然車のドアを乱暴に開けて、海岸へと走り出す。

 

「「衛宮君?!/お兄ちゃん?!」」

 

 凛とイリヤが士郎の後を追い、未だにパラシュートでゆっくりと降りて来る慎二と桜、そしてセラは早く降りられないか色々と試していた。

 アーチャーは士郎の走り去った所の先を見て、険しい表情をする。

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

 士郎は走る。

 

 走る、走る、走る。

 

 ただひたすら走る。

 自傷行為で叫び声をあげる人達を横通りながら。

 

 走る、走る、走る。

 

 自傷行為をする人達を拘束してその場から逃げる人達を素通りする。

 

「ハァ、ハァ、ハァ、ハァ────!」

 

 息が上がり始め、目的の場へと近付く士郎は────

 

 

 

 

 

 

 

 ────彼(・)女(・)の声を聞こえ始めた。

 

「う~~~ん、娑婆の空気は旨いな~~」

 

 そしてその姿も────

 

「ッ!!!」

 

 ────クッキリと見え始め、士郎は止まって荒い息遣いを何とか落ち着かせようとする。

 

「ハァ、ハァ、グハァ……………フゥー………」

 

「え、衛宮君!」

 

「お兄ちゃん!」

 

 凛とイリヤがヘトヘトになりながら士郎へと追い付いて────

 

 

 

 

 

「「……………え?」」

 

 

 

 

 

 ────同時にポカンとした声を出す。

 

「嘘…………でしょ?」

 

「ミー……………ちゃん?」

 

 凛とイリヤは士郎と共に目の前の人(・)物(・)をただ見ていた。

 

「ん? 貴方達は────」

 

 三人が見て数秒間後、その人(・)物(・)が彼らを初めて見たかのように反応して、今度は慎二と桜、そして(ほとんど息を切らした)セラが追いつく。

 

「「三月先輩?!/三月?!」」

 

「お~~、今度は間桐兄妹」

 

「…………………」

 

 彼らの前には三月がいた。

 ただし服が先程着ていた物ではなく、ドレスだった。

 そこにアーチャーが現れて、近付こうとしたイリヤを止める。

 

「違うな、君は」

 

 彼女は笑顔になり────

 

「────へぇ~? 流石は『英霊エミヤ』って所かしら?」

 

「…………………誰(・)だ(・)、お前は?」

 

 士郎の言葉に凛、イリヤ、慎二と桜が彼と三月をお互い見た。

 

「およ、これは意外────」

 

「────ふざけるな! あいつの顔! あいつの声! あいつの仕草! そのどれもが正にあいつそのものだが、お前は違(・)う(・)! 誰だ、テメェは?!」

 

 三(・)月(・)はスカートの端を持ち上げて、頭を少し下げて一礼する。

 

「こんばんわ、皆さま────

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────そしてさ(・)よ(・)う(・)な(・)ら(・)」

 

 最後の一言で魔力が見えない波の様に彼女を中心に広がり、景色はその『波』を追う。

 

『波』が次々と自衛隊達に追いつくと彼は服だけを残し、チリへと化す。

 

『波』が黒い太陽に触れると、『ソレ』も埃の様にサラサラと消えていく。

 

 未だに燃える新都で暴れる住人達は何かを感じたのか、行っている事を一時中断して見上げると『波』が彼らを通過して、彼らもまたチリへと成って行く。

 

 それが更に広がり、どこもかしこも広がる『波』は男性、女性、幼子、赤子、犬、猫、ネズミや鳥と、あらゆる生物をチリへと変えてゆく。

 

 それが世界を一周すると、空を見上げている三(・)月(・)の周りには海の波の音以外何も無くなった。

 

「よし! これで十年分の利子ぐらいは払えるでしょ!」

 

 彼女が視線を元に戻すと、彼女の表情は笑顔からスンと無表情に変わる。

 

「ねぇ、貴方達は何故存(・)在(・)し(・)て(・)い(・)る(・)の?」

 

 そこは急に静かになった海と消えた人達の事を見ていた士郎達がいた。

 

「チッ、面倒臭ぇぜ────」

 

 三(・)月(・)が無表情から舌打ちをしながら苛立ち、更に笑顔へと戻る。

 

「────いいよ、じゃあ説明してあげる。 わt────」

 

 バシュン!

 

 アーチャーの放った矢が三(・)月(・)を通過して、後ろの海の上を飛ぶ。

 ま(・)る(・)で(・)何(・)も(・)な(・)い(・)様(・)に(・)。

 

「妖術の類では無いか」

 

「当たり前よ。 そんなチャチなモノじゃないわ、失礼しちゃう! さてと……改めて初(・)め(・)ま(・)し(・)て(・)………かな? 私は────」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ___________

 

 MITSUKI 視点

 ___________

 

 

「…………………………………………………………………………ん」

 

 彼女は気が付き、目を開ければ周りは暗闇だった。

 ただの黒、黒、真っ黒。

 まるで深海にいるようだった。

 

「(…………………………あ、そうか…………………………………私、死(・)ん(・)だ(・)ん(・)だ(・))」

 

 それは「何とも呆気ない」というような口調で、ショックも何もなく、ただ納得していた感じだった。

 

「(やったよ、おじさん。 おじさんの夢は人(・)外(・)の(・)自(・)分(・)さ(・)え(・)犠(・)牲(・)に(・)す(・)れ(・)ば(・)出(・)来(・)た(・)よ(・))」

 

 何せ自分はおじさんの、『正義の味方』を貫き通して皆(・)を(・)救(・)っ(・)た(・)。

 

「(………………皆、大丈夫かな?)」

 

 気がかりがあるとすればそ(・)れ(・)だ(・)け(・)だ(・)っ(・)た(・)。

 

 ただまあ、後不満があるとすればこのコールタールの中にいる様な事か?

 

「………………寒い」

 

 そう声で呟いた瞬間、どこかから声が聞こえて来た。

 

『やあお(・)帰(・)り(・)! 首尾はどうだった?』

 

「(………………???)」

 

 不思議な感覚だった。

 まるで自分から出ているような声、だが何(・)も(・)聞(・)こ(・)え(・)て(・)い(・)な(・)い(・)。

 初(・)め(・)て(・)聞(・)く(・)の(・)に(・)初(・)め(・)て(・)じ(・)ゃ(・)な(・)い(・)デ(・)ジ(・)ャ(・)ヴ(・)のような…………

 

『あれ? もしかして……………あちゃ~~~、初(・)期(・)化(・)しているじゃないか! 通りで十(・)年(・)間(・)かかった訳だ。 うん、やっぱり計画をしておいて良かった!』

 

「(十(・)年(・)間(・)? 計画? 初(・)期(・)化(・)? 何の事?)」

 

『ああ! そのまま聞いて良いよ、ちょっっっっっっっっと長くなるだけだから! 久しぶりだね、魂(・)!』

 

 相手の声はどこか面白そうに語り始めると同時に景色が変わっていった。

 

『そうだね……………こ(・)の(・)世(・)界(・)での“存在要素”って知っているかい?』

 

「(こ(・)の(・)世(・)界(・)?)」

 

『…………え? そこから?! どれだけ初(・)期(・)化(・)されているの?! …ハァ~、“肉体”が羨ましいよ。 多分、今遊(・)ん(・)で(・)い(・)る(・)だろうし………いいかい? よぉ~~~く聞いてね? “私”は元々この世界の住人じゃないの。 Understand so far(ここまで分かった)?』

 

「(え? えっと…………)」

 

『まあ、そもそも“種”どころか、“生き物”じゃないし』

 

「(?!?!? で、でもでも…………息をしたり、食べたり、寝たりしていたよ?)」

 

『それって“真似”でしょ、ただの? ま、そこは重要じゃないから。 “私”は“■■■■■■■■■■■■■■■■■三号機”よ』

 

「(え? あ────)」

 

 そこでMITSUKIの意識がプツリと消(・)え(・)────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【告。 予(・)備(・)人(・)格(・)ノ(・)機(・)能(・)停(・)止(・)条(・)件(・)を(・)満(・)た(・)シ(・)マ(・)シ(・)タ(・)、お疲レサマでした。】

 

 ────いや、停(・)止(・)した。

 




文才の無さが怖い…………自信があまり…………コントは無しです。 明日の為に備えて今日は早く寝ます。 

では次話でまたお会いしましょう。 アンケートをこの話から出していますので、ご協力お願いいたします。 アンケートの期限は恐らく何話か先だと思います。

と言うか無事に寝られるかな今夜? (胸がリアルでドキドキして作者の心とメンタルは飴ガラス以上に脆いので…………)

読者として、三月の相手は誰を推しにしたいですか? (ちなみに上から下の選択順は全てd20サイコロで決めましたので、作者の推しの順などありません、決して。) 第二、第三候補などがあればメッセージにて受け付けています! (もしメッセージ機能の使い方が分からないのであれば、ご感想欄でも受け付けています!)

  • ランサー (クフちゃん)
  • 慎二 (ワカメ)
  • 逆ハー(っぽい)
  • 衛宮士郎 (小規模な正義の味方)
  • アーチャー(英霊エミヤ)
  • 作者任せ
  • 柳洞一成 (メガネ)
  • その他(感想欄にて)
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