"Stay, Heaven's Blade" Fate said.  “「その天の刃、待たれよ」と『運命』は言った。”   作:haru970

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第48話 ユメxガxミエタ

 ___________

 

 衛宮士郎、遠坂凛、イリヤ、セラ、桜、慎二、セラ、アーチャー 視点

 ___________

 

 三月に似た人物がニヤニヤと笑いながら目の前の士郎達に自己紹介をする。

 

「さてと……改めて初(・)め(・)ま(・)し(・)て(・)………かな? 私は■■■■■■■■■■■■■■■■■三号機よ」

 

「「「「「???」」」」」

 

 士郎達は?マークを飛ばす。

 途中から目の前の人物の口から意(・)味(・)不(・)明(・)な(・)音(・)しか聞こえてこなかった。

 

 目の前の人達の表情を見て────

 

「────あー、これをこ(・)の(・)世(・)界(・)で言語化すると『機(・)物(・)進(・)化(・)界(・)型(・)覚(・)予(・)測(・)情(・)報(・)収(・)納(・)収(・)穫(・)オ(・)ー(・)ト(・)マ(・)ー(・)タ(・)式(・)端(・)末(・)三(・)号(・)機(・)』……良し、こ(・)れ(・)で(・)準(・)備(・)万(・)端(・)ね(・)」

 

『三号』。

 それはかつて切嗣が幼少の三月に名を聞いた時の返事だった。*1

 

 三月────もとい『三号』が今(・)度(・)は(・)ち(・)ゃ(・)ん(・)と(・)伝(・)わ(・)っ(・)た(・)事(・)に(・)笑(・)顔(・)に(・)な(・)る(・)。

 

 ただしそれは三月が何時も浮かべる様な呑気なものではなく、シラけた笑いだった。

 

 今まで険しい顔を崩さなかったアーチャーはただ考える。

 

「………………成程、君が臓硯や言峰綺礼の言っていた『同盟者』か」

 

 これを聞いた三号は笑いを崩さず、仕草がまるで他愛ない悪戯がバレた子共のようだった。

 

「やん、やっぱり分かっちゃう~?♡」

 

「(不味いな、彼女には私や凛、他の者達やこの世界を見る目も等しく眼(・)中(・)に(・)無(・)い(・)、価(・)値(・)が(・)無(・)い(・)、意(・)味(・)が(・)無(・)い(・)とでも言っているようだ。 何が彼女を動かしている?)…………チッ、これはどういう事だ?」

 

「アーチャー?」

 

 近くのイリヤが彼の舌打ちに反応して名を呼ぶ。

 

「これが不味いのは知っているわアーチャー────」

 

「────違うのだ、凛。 いや、それもあるのだがそれだけではない」

 

 凛の強ばった顔と言葉に、どこか歯切れの悪いアーチャーの声が答える。

 

「奴からは何(・)も(・)感(・)じ(・)な(・)い(・)。 不快感や違和感は勿論の事覚えるし、理性までもが目の前の奴が『一番の危険人物』だとも断定している…………………だが『勘』が………………『直(・)感(・)』だけからは奴に対して何(・)も(・)感(・)じ(・)て(・)い(・)な(・)い(・)のだ」

 

「どういう、事だ?」

 

「言われても分からない、が………奴からは危(・)機(・)感(・)を(・)感(・)じ(・)な(・)い(・)のだ」

 

 慎二の問いに答えたアーチャーはずっと三号を見ていた、瞬きもせずに観察し続けていた。

「一つの動きも見過ごさない」というかのように。

 

 そしてこれには士郎も同じ事を感じていた。

 幾度となく修羅場をアーチャー程とは言えないにせよ、彼の勘までもが『異常』と訴えても良いと言うのに目の前の人(・)物(・)に対しては全く働いていなかった。

 

「止(・)め(・)た(・)方(・)が(・)良(・)い(・)わ(・)よ(・)、ア(・)ー(・)チ(・)ャ(・)ー(・)?」

 

 アーチャーの眉毛がピクリと極僅かにクスクスと口(・)だ(・)け(・)で(・)笑(・)う(・)三(・)号(・)に反応する。

 

「貴方は確かに素早いけど、私(・)が(・)そ(・)れ(・)に(・)反(・)応(・)出(・)来(・)な(・)い(・)訳(・)な(・)い(・)じ(・)ゃ(・)な(・)い(・)?(・)」

 

「…………………………………」

 

 アーチャーはつい先ほどまで自身の敏捷(スピード)を使った不意打ちを実行に移す寸前だった。

 

「それに貴方はもう覚えてはいないでしょうけど…………コホン────」

 

 三号は実に楽しそうに全(・)く(・)違(・)う(・)声(・)で次の言葉を士郎達に伝える。

 

「『君は素質が大変良い。 か(・)つ(・)て(・)見(・)た(・)英(・)霊(・)というモノに成らないかい?』」

 

 凛とアーチャー以外の者達は頭を傾げそうになる、「何の事だ?」と。

 

 だが凛の反応は違った。

 ただ眼を見開く。

 何故なら────

 

 

 

 

 ────何故ならそれは────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────アーチャーが『守護者』となる契(・)約(・)の(・)声(・)だった。*2

 

 あれだけアーチャーは人を殺して(救って)、救って(殺して)、殺して(救って)、救って(殺して)、殺して(救って)、救って(殺して)、殺して(救って)、救って(殺して)、殺して(救って)、救って(殺して)。

 

 殺されて(救って)、救って(殺されて)、殺されて(救って)、救って(殺されて)、殺されて(救って)、救って(殺されて)、殺されて(救って)、救って(殺されて)、殺されて(救って)、救って(殺されて)、殺されて(救って)、救って(殺されて)。

 

 殺して救って殺されて殺して救って殺されて殺して救って殺されて殺して救って殺されて殺して救って殺されて殺して救って殺されて殺して救って殺されて殺して救って殺されて救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救殺救────

 

 

 

 

 ────アーチャーはこの聖杯戦争が始まって以来、技術や戦法に戦略などと言ったモノ等を一切考える事無く、ただ己の心の中から溢れる『激怒』に叫びを殺す為に血が出る程唇を噛みながら、身を任せて双剣を『投影』して、前へと駆けだした。

 

「アハハハハハハ! 良いわぁ~! 良いわよぉ、その顔! その心情! ああ────

 

 

 

 

 

 ────良(・)い(・)わ(・)い(・)い(・)わ(・)イ(・)イ(・)わ(・)~~~!!!」

 

 「────キィィィィサァァァァァァァァァマァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 これを見た三号は両手で頬を覆いながら、ウットリとした、まるで恋(・)す(・)る(・)乙(・)女(・)の様な顔をしながら体を揺らしていた。

 

 「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

 

 アーチャーが出すソ(・)レ(・)は怒りの咆哮でもあり、

 

 

 

 

 

 

 屈辱からの叫びでもあり、

 

 

 

 

 

 

 悔しさの絶叫でもあり、

 

 

 

 

 

 

 哀しさの吠えでもあった。

 

 これを聞いた凛はその思いに釣られるかのように、魔術を惜しみなく撃つ構えになり、アーチャーの過去を以前対峙した時に知った士郎もアーチャーの後を追うかのように駆けだし、慎二とセラは意味不明の前の人物から桜とイリヤを守る為にゆっくりと場が動きだす。

 

 

 

 

 

 ___________

 

 みつき 視点

 ___________

 

 

「(…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………)」

 

「────」

 

 なに かが する 

 …………………………する? ち がう きこ える

 

「────!」

 

 こ え?

 

「────!!」

 

 と ても ね む い

 

 「────!!!」

 

 つ  か  れ  た ………… ね   る────

 

 「────だから起きろつっていんだろうが『明(・)る(・)く(・)、接(・)し(・)や(・)す(・)い(・)子(・)』のボケがー?!?!?!」

 

 ドスン!

 

 「グヘェェェェェォォぉぉおゲェェェェェェェェぇぇぇあああぁァァァぁ?!」

 

「ア”? 何潰れたカエルみたいな声出してんだよ? なっさけねぇな、おい?」

 

『私(・)』はお(・)腹(・)に(・)何(・)か(・)強(・)烈(・)な(・)衝(・)撃(・)を(・)両(・)手(・)で(・)抱(・)き(・)な(・)が(・)ら(・)、目(・)を(・)覚(・)ま(・)し(・)ながら地(・)面(・)を(・)ゴ(・)ロ(・)ゴ(・)ロ(・)とした。

 

「~~~~~~~~~~~~~~~?!?!?!」

 

 未だに息が上手く出来ず、声にならない悲鳴を続けながら『私(・)』が喋る。

 

「まあまあまあ~、少しは落ち着いてみたらどうかしら『ガ(・)サ(・)ツ(・)な(・)子(・)』~? 『私(・)』も流石に体重を乗せてお腹にジャンプするのは~────」

 

「────ハッ!『マイペースでおっとりな子』が良く言うぜ! 昔はトロ過ぎて鈍臭い所為であんなにミス犯しまくりだった癖して、いざ他人から怒られる度々『オ(・)レ(・)』に変わりやがって! つうか今思い出して来たら何か腹が立ってきた。 よし、テメェは今ブチ殺す」

 

「あら~、これはちょっと困ったわね~。 殺(・)人(・)をするなんて初めてだからドキドキしちゃうわ~」

 

「殺しあう前に状況を整理した方が良いかと」

 

「『理(・)性(・)的(・)な(・)子(・)』に一票」

 

「フム。やはり『ク(・)ー(・)ル(・)な(・)子(・)』とは気が合いますね」

 

「ア” ア”ア”ア”?! ったく、テメェら二人の所為でどれだけ小学ン頃に苦労したか忘れたたぁ言わせねぇぞゴラァ?!」

 

「でも~、それは今(・)関係無いんじゃないかしら~?」

 

「ガフ、ケホ、ゲホッ! ど、ど、ど、ど、ど、どういう事なの?コ(・)レ(・)?」

 

『私(・)』は『私(・)達(・)』を見ながら訊く。

 

「「「「さあ?『私(・)達(・)/オ(・)レ(・)達(・)/ボ(・)ク(・)達(・)』に訊かれても」」」」

 

 三月の問いに三(・)月(・)達(・)が同時に答える。

 

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

「え~、結論から言いましょう。 やはり『私(・)達(・)』は『自(・)分(・)達(・)』ですね」

 

「何だ、結局話し合ってそれかよ?!」

 

『私(・)』は『私(・)』……………いや、混乱するからもう愛称で呼ぶ。

 

『私(・)』は『知的』の結論にいちゃもんを付ける『ガサツ』を互いに見て、『マイペース』に話しかける。

 

「なんかややこしい事になったね?」

 

「そう~? 『私(・)』は嬉しいわよ~? こうやって互いに見て、話し合えるなんて~」

 

「いえ、それも間違いでして」

 

『知的』が『ガサツ』を『クール』にあしらって貰いながら横から遮る。

 

「??? どういう事?」

 

「我々は実際に『実体』を持っている訳では無くですね、『解離性障害』に似(・)た(・)状(・)態(・)です」

 

「え~っと~? 確か~────」

 

「「「「────『自分が自分であるという感覚が失われている状態』です/だな/だぜ」」」」

 

『私(・)達(・)』が全員同時に言う。

 

「そうです。 ただしこれも先程の話し合いである程度不定も出来ました」

 

「ま~、『ガサツ』が金的攻撃をしt────」

 

「────あ、あれは『マイペース』が男子に抱き合ったからだろうが?! 何オレに濡れ衣全部着させてるんだよ!!!」

 

「でもでも~、あの蹴った感覚は────」

 

「────とまあ、このように通常の『解離性障害』とは違います。 そもそも我々の様に同(・)時(・)に(・)思(・)考(・)し(・)な(・)が(・)ら(・)話(・)し(・)合(・)う(・)のはあったとしても、このように複数人が常(・)時(・)いる事は少なくとも視た事も聞いた事も調べられた事でも無いので」

 

「…………ですが確か『解離性障害』は通常は障害であって、このようにメリットはあまり無い筈です」

 

「そうですね、『クール』の言った通りです。 我々の状態はハッキリ言って異常です」

 

「つうか茶の一つでものみてぇなオイ!」

 

「は~い。そう言うと思って~、こ(・)こ(・)に(・)ち(・)ゃ(・)ぶ(・)台(・)と(・)お(・)茶(・)と(・)茶(・)菓(・)子(・)を(・)用(・)意(・)し(・)ま(・)し(・)た(・)~」

 

「「「「……………………………………………………………………………………………は?」」」」

 

『マイペース』以外の全員が呆気に取られる。

 

 そこには衛(・)宮(・)邸(・)の(・)ち(・)ゃ(・)ぶ(・)台(・)の(・)上(・)に(・)人(・)数(・)分(・)の(・)お(・)茶(・)と(・)茶(・)菓(・)子(・)が(・)あ(・)っ(・)た(・)。

 

「??? あ~、座布団も無いと駄目ですね~。 うっかりです~」

 

「ポポポポポ!」といった、コミカルな音と共に座布団が周りの暗闇の中で浮いているようなちゃぶ台の周りに地(・)面(・)か(・)ら(・)生(・)え(・)て(・)来(・)た(・)。

 

「ナーイスだぜ『マイペース』! お! じゃが〇こもあるじゃねえか!」

 

『ガサツ』が差布団の上に胡坐をかきながら座り、バリバリと茶菓子とお茶を飲み始める。

 そこで未だにポカーンとして他の皆に『マイペース』が気付く。

 

 

「???? どうしたんですか~?」

 

「ちょい待ちーや! 何やねんこれ?!」

 

 そこに新たな三(・)月(・)が現れた。

 

「あら~? 『ツッコミ』じゃない~、元気~?」

 

「ボチボチ………な分け無いやろがー!!! どう事やねん『これ』?!」

 

『ツッコミ』が『マイペース』の肩を掴みながら激しく揺らす。

 

「ほう、これは意外………というか予想外ですね。 この様に新たな『私(・)』が出て来るとは」

 

「あああん?!?! て、誰かと思えばお前らやないか?! 何やねんこれ? マジで?」

 

「こ、これって所謂た、『多重人格者』なのでは? あ、ポッ〇ーをい、頂きます『ガサツ』」

 

「オウ! 『アニオタ』じゃねえか! オレのじゃねえからじゃんじゃん食え!」

 

「………………成程」

 

「な、何かわかったの?! 『クール』?!」

 

『クール』の一言で『接しやすい良い子』が彼女に迫る。

 

「恐らくは『ここ』のカラクリについてですね。 先程のちゃぶ台といい、茶菓子や座布団、それに『ツッコミ』まで現れるのは我(・)々(・)がそれを欲したからでは?」

 

「…………『私(・)達(・)』が聞くあの声のようですね」

 

『クール』の説明に更に足す『知的』の情報の元、彼女…………………彼(・)女(・)ら(・)は色々と試す。

 

 

 …………………

 ………………

 ……………

 …………

 ………

 ……

 …

 

 そして色々試してみた結果、『ガサツ』と『アニオタ』が何故かあ(・)の(・)ワンシーンを演じていた。

 

 「ユ〇ヴァァァァァァァァァァァース!!!」

 

 「月光ォォ蝶ォォォォで〇るぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!」

 

 バリバリバリバリバリバリバリバリ。

 

 しかも何故か二人ともがそうすると周りの景色までもが変わり、ま(・)る(・)で(・)そ(・)の(・)場(・)に(・)い(・)た(・)か(・)の(・)よ(・)う(・)だ(・)っ(・)た(・)。

 そしてこれだけでは無かった。

 

 数々のメディアからの名シーンや台詞を思い浮かべるとそこに誰かが居ようが居まいが若(・)干(・)違(・)い(・)は(・)有(・)れ(・)ど(・)、再(・)生(・)さ(・)れ(・)る(・)。

 

 これを見ていた他の者達はある推測をする。

 

「…………もしかしてだけど、これであ(・)の(・)『私(・)』の事を調べられるんじゃない?」

 

『接しやすい良い子』の言った事で他の者達の意見が割れ始めようとした時────

 

 ────余談だがこの時点で数はさらに増えていき、端ではなぜか興奮しまくりの『腐女子』が『大雑把』と『ガサツ』によって拘束されていた────

 

 ────一つの高笑いがハッキリと皆に聞こえた。

 

 「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ────!!!」

 

 ドヨドヨとし始める彼(・)女(・)達(・)はある一人が端っこで一人が両手を耳に当てて佇みながら前後に体を揺らしていた。

 

 それは今までの『自(・)分(・)』の中でも明らかに異質だった。

 

 今までの彼(・)女(・)達(・)の服装は違えど、全てが新品で、体の状態は皆同じ健康体だった。

 

 だが彼(・)女(・)のド(・)レ(・)ス(・)はボ(・)ロ(・)ボ(・)ロ(・)で顔と体は痩(・)せ(・)衰(・)え(・)て(・)い(・)た(・)。

 それは『不健康なガリガリ』を通り越して『皮と骨』状態だった。

 

 「ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ────!!!」

 

 彼(・)女(・)の笑いでその場は静かになったままで、『接しやすく良い子』が近寄って、目線を合わせようと屈む。

 

 すると彼(・)女(・)は笑うのを急に止めて『接しやすく良い子』を笑(・)顔(・)で見る。

 

 いや、それは笑顔というにはほど遠く、光の無い眼が瞳孔を開き、まるで見つめると引きずり込まれるような目と生気が全く感じられない顔で、近くにいた者達も思わず引き下がるような表情だった。

 

『無』。

 全くの『無』という『負』の塊だった。

 

「ねえ、貴方観たいの?」

 

『接しやすく良い子』は自分の胸がスッと冷たくなるのを感じ、他の者達と同じように距離を取ろうとするが、腕がガッシリと掴まれていた。

 

「ねえ?」

 

「………………」

 

『接しやすく良い子』は何かを言おうとするが、喉がカラカラなのか、開けた口から言葉が出なかった。

 

「ねえ? ねえ? ねえ?!」

 

「…………あ────」

 

『接しやすく良い子』からやっと言葉が出る。

 

「────貴方は、誰(・)?」

 

「………………………………………………………………………」

 

 ボ(・)ロ(・)ボ(・)ロ(・)の彼女が『接しやすく良い子』の顔をジーッと見ながら表情を変えずに答えた。

 

「……………………………………………………だれ? だれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれだれ────」

 

 

 ────『接しやすく良い子』が気付けば、景色と自分がいた場所が一転して変わった。

 

 そこは荒野のような場所で────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────自(・)分(・)は(・)と(・)あ(・)る(・)メ(・)デ(・)ィ(・)ア(・)の(・)主(・)人(・)公(・)の(・)生(・)首(・)を(・)両(・)手(・)で(・)持(・)っ(・)て(・)い(・)た(・)。

 

「あ…………………ぇ…………………???」

 

 好(・)奇(・)心(・)が(・)旺(・)盛(・)な(・)少(・)年(・)の、かつて『希望』と『諦めない』といった感情が籠っていた琥珀色の眼から光は消え、緑が掛かった黒髪は少年の血で────

 

 

 

 

「────いやあああああああああああああああああああああ?!?!?!?!」

 

『接しやすく良い子』はただ叫んだ。

 

 そ(・)れ(・)が(・)こ(・)の(・)場(・)合(・)の(・)『普(・)通(・)』の(・)反(・)応(・)だ(・)か(・)ら(・)。

 

*1:
第1話後半より

*2:
第30話前半より




作者:ハイ、かなりカオスです (汗

チエ:そこは“でした”ではないのか?

作者:……………………………………………いえ

チエ:そうか

作者:………………………………………………………………………………………

チエ:“是非お気に入りや感想、評価等あると嬉しく、励みになります”

作者:え?

チエ:私だけをここに呼んだのはそれだろう?

作者:相変わらずのド直球さ?!

読者として、三月の相手は誰を推しにしたいですか? (ちなみに上から下の選択順は全てd20サイコロで決めましたので、作者の推しの順などありません、決して。) 第二、第三候補などがあればメッセージにて受け付けています! (もしメッセージ機能の使い方が分からないのであれば、ご感想欄でも受け付けています!)

  • ランサー (クフちゃん)
  • 慎二 (ワカメ)
  • 逆ハー(っぽい)
  • 衛宮士郎 (小規模な正義の味方)
  • アーチャー(英霊エミヤ)
  • 作者任せ
  • 柳洞一成 (メガネ)
  • その他(感想欄にて)
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