"Stay, Heaven's Blade" Fate said. “「その天の刃、待たれよ」と『運命』は言った。” 作:haru970
『時』は動きだす、『運命』と歯車達同様に。
くるくる回る歯車達はこのまま回る
変わった運命の結末を歯車達は回転の時差に気付くのか?
狂いを生じさせた歯車の無さの『運命』や如何に?
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今回も早い投稿の上、長めです! アンケートの期限はこの話となります!
ご協力お願いします!
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衛宮士郎 視点
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目を覚めるとそこは今になって見知った天井だった。
衛宮邸では無く、遠坂の家の部屋の一つだった。
『衛宮邸』。
俺がこの10年間、じいさんに引き取られて住んでいた場所は第五次聖杯戦争に巻き込まれて今急ピッチで修復していた。
俺は体を軽く伸ばして、朝の用意をしてから居間に入ると────
「────おはようございます、先輩」
「おはよう、シロウ!」
「おはようございます、シロウ」
「遅いぞ、衛宮士郎」
「それは仕方ないんじゃないアーチャー? おはよう、衛宮君」
「お、衛宮か。 夜更かしは体に良くないぞ?」
『続きまして、年の明け頃がたに起きた
そこにはキッチンに立っていたアーチャー、遠坂、桜。
テーブルで元気に挨拶をするイリヤと慎二。
桜とあまり身長などが変わらない
そしてテレビでは聖杯戦争を『冬木市全体を狙った大規模なテロ攻撃』と称されていたニュースの報道が未だに続いていた。
遠坂曰く、「恐らく魔術協会と聖堂教会がそういう偽の情報を流して処理している」と言っていた。
冬木市は聖杯戦争後、しばらく混乱が続いた。
かなり滅茶苦茶になった新都は『大規模な幻惑効果を持ったバイオテロ』、そして深山町は『無差別破壊テロ』と言う風に認識されていたのが混乱をある程度軽減していた。
それでも混乱はあった。
何せテロによって死者は
ただ今回のテロが10年前から各地で多発していた「昏睡者」や「行方不明者」事件と関係があると思ったジャーナリストやアングラニュース報道は続いていたが。
これも遠坂曰く、「裏で処理されるだろう」と。
「おはよう、みん────」
≪おはよう、兄さん!≫
「────な?」
一瞬誰かの声が聞こえたような気がして、俺の挨拶が疑問形に変わった。
「ん? まだ寝ぼけているのかい、衛宮?」
「ああ、多分
あ、そうか。
「そっか、そうだよな」
士郎はテーブルに座り、朝食を食べ始める。
一つの戦争が
「この十年間、色々あった」と士郎は思い返していた。
先ずは
(一応)魔術師として聖杯戦争に偶然召喚したセイバーと遠坂凛と共に戦って。
アーチャーとギルガメッシュ二人に
『聖杯』と綺礼、それにあのギルガメッシュまでも利用しようとした臓硯が逆に綺礼の
そしてその後出現した『聖杯の孔』を魔術礼装となった
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衛宮士郎、遠坂凛、イリヤ、桜、慎二、アーチャー、ライダー 視点
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「いってらっしゃい」
「「「「行ってきます」」」」
アーチャーに見送られて士郎、凛、桜、イリヤ、慎二、そしてライダーが
「…………………………?」
「どうしたの、アーチャー?」
「いや、何か違和感が………私の勘違いか?」
「もう、アーチャーまで何を言っているの? もう季節が変わるのだから景色も変わるわよ?」
キョロキョロと周りを見るアーチャーにイリヤが悪戯っぽく笑いながらそう言うと、アーチャーが頭を掻きながら複雑な顔をして、士郎が思わず声をかける。
「どうしたんだ、アーチャー?」
「いや、『歳かな』と思って」
「それは私への当て付けですか?」
「いや? 私自身に向けたのだが────」
「────ハイハイハイ! このままだと皆遅刻しちゃうわよ?!」
「うわ、遠坂の言う通りやばいぞ?!」
腕時計を見た慎二の言葉に皆が走り出す。
冬木市の周り中から工事の音が響いてくる。
屋根に穴や曲がった電柱などの取り換えの修理作業が
新都よりは大分マシだが。
「も、だめ────ひゃあ?!」
「少しの間我慢して下さいイリヤスフィール」
息が切れかかったイリヤを
ちなみに聖杯戦争が終わってからイリヤと姿が変わったライダーは士郎達と共に
当初これはかなりの波乱で学園中騒いだ。
無理もない。 誰が衛宮士郎に、
今では立派に『優秀な兄思いの義妹』として学園で有名になった。
士郎自身、内心嬉しかった。
何せセイバーを失った彼は
さて…………かなり掻い摘んで書き込むが、少し付き合ってほしい。
まず最初に桜と慎二は『義兄妹』から『許嫁』と変わり、『間桐家遺産の管理人』であるライダーと共に幸せな日々を送っていた。
髪の毛の色が変わった慎二と桜は上記に並べた『無差別テロ』に間桐邸と間桐臓硯を失ったストレスからと周りの人達と学園に説明した。
後、臓硯の
何せ腐れ外道であっても臓硯の残していた遺産は数世紀に渡って留め置いた、莫大だった。
経済的でも、魔術的な面でも。
ただここにライダーが間に割って、こう主張した。
「正しき後継人の間桐桜から遺産が欲しければ、『遺産の管理人』の私を倒す事ですね」と。
ライダーの場合、聖杯戦争で間桐邸が破壊された事によって死んだ『臓硯の遺言』によって遺産の『管理人』と指摘されていた。
勿論、普通の人間や魔術師がライダーに勝てる訳も無く、彼らは次々と権利を放棄した。
強行突破を図った者達は『行方不明』か、恐怖の形相を浮かべながら『石化』されたとのニュースが出たのだから、遠縁の皆は自分の命を大切にした。
「あ、
「────え?」
学園に近づき、歩きに戻った士郎達。
そこで桜が慎二の頬に付いたケチャップの後を指で「ヒョイ」と取って、自分の口に含む。
「あ、ありがとう………桜………」
慎二と桜が義兄妹であったのは
何せそこには「遠坂桜を間桐慎二の許嫁に」と言った遠坂家との間の欄にあったのだ。
これによって更に良く調べていくと、遠坂桜が間桐家に引き取られた事が実は『政略結婚』を前提にしたものだった。
と言うのが桜本人と慎二の希望によって
ちなみに偽装を手伝ったのはライダー、凛、そしてアーチャーだった。
これによって桜と慎二は晴れて『義兄妹』から『許嫁』同士となり、二人は常に笑顔の状態がかなり増えた。
聖杯戦争中、色々とあった二人の間にあったわだかまり等が無くなり、周りの(ほぼ)全員が二人との話し合いの結果、納得は一応皆した。
しかも慎二は念願の『魔術師』になり、イリヤに弟子入りして着々と腕を上げていった。
あと、姿形が幼くなったライダーに皆ビックリした。
『聖杯』を破壊した後アーチャーが彼女を海岸で見つけ、最初は誰だったのか分からなかったぐらい印象が違った。
アーチャーによれば「恐らく桜が『生きて帰って来て』との令呪がボロボロになったライダーの霊核を
ライダーはあまり気にせず、「寧ろ良い事です」と実に幸せそうに『学生』として毎日を満喫していた。
そして次にイリヤ。
聖杯戦争中にバーサーカー、リーゼリット、そしてセラを失った彼女はドイツの戻りたくないと駄々をこねて、上記の桜達の様に書類を偽装して『衛宮士郎の義妹』として正式に登録した。
『偽装』というか、『秘匿された情報を公開しただけ』なのだが。
何しろイリヤは衛宮切嗣の実の娘なので証明するにはDNA鑑定をするだけで簡単に証明できた。
勿論自身の憧れだった衛宮切嗣が実は子持ちだったと知った大河はこのニュースにもの凄く落ち込んだ。
が、イリヤは今では大河にとっては『実の妹』のように、そして藤村組長の雷画にとってはもう一人の『孫娘』みたいに可愛がられていた。
今では学園でも、家でも『普通の人間』として生きている。
『聖杯の器』として余命があと少しだった筈の彼女の体は何故か聖杯戦争最後の夜の後、『普通の人間』の寿命になっていた。
これには誰もがビックリで、イリヤは嬉しさのあまりに一晩中泣いた。
「これでシロウ達と一緒に
まあ、後にイリヤの実年齢が18歳と知った皆の顔と反応が色々と可笑しかったのは言うまでもない。
ただ彼女の強い希望で「シロウと同じでいい!」、つまり彼と同い年と戸籍上にはなった。
次に遠坂凛。
彼女は魔術師としても、人間としてもかなり成長して、ランサーと共に冬木市の復興などに力を注いでいた。
これにより『時計塔』に少しだが注目を浴びる様になって、将来は『時計塔』へ出没するかどうか迷っていた。
凛は自分が『魔術師』として有能なのは自覚している。
だがその反面、聖杯戦争のおかげで『人間味の濃い魔術師』になっていた。
なので『生粋の魔術師』の巣窟である『時計塔』でやっていけるかどうか迷っていた。
ランサーは勿論「一緒に付いて行く」と自ら護衛を買って出たのでかなり精神的に安心はしたが、そうすると冬木市に『管理人』が居なくなってしまう。
なのでもしもの時の為に桜と慎二の両方に色々と教えたり、冬木市の人達を紹介したりなどしていた。
そしてその間ずっっっっっっっと桜と慎二のリア充っぷりに当てられながら、「リア充爆発しろ」、「自分より妹が先を」等々ブツブツと言いながらその腹いせに慎二が弟子入りしたイリヤに「慎二の修行を厳しくして」とお願いしたり。
ランサーはと言うと聖杯戦争後、士郎達と過ごした時間が充実したのか、冬木市に留まって様々なバイトをして少し皆を経済的に助け、フラフラとナンパをしてはワンナイトスタンドをしたり、時には藤村組で用心棒っぽい事も請け負っていた。
ちなみこれらの姿全てが彼の柄に似合うと周りの人間達(+サーヴァント達)全員が内心思っていた。
アーチャーは当初、「自分の役目は終えた」と言いながら消える予定だったが予想外の受肉により衛宮士郎、遠坂凛、そしてイリヤスフィールの面倒と、彼らの結末を見届ける事に決めた。
未だに『守護者』と契約しているので何時消えるか分からないが、その時までは居るつもりらしい。
そして最後に衛宮士郎はセイバーを失ったが、イリヤがまだ生きている事に感謝した。
ちなみに彼の髪の毛と肌の色が変わったのは「テロによって滅茶苦茶になった時の衛宮邸の巻き添えを食らった」と言う風に、桜と慎二達の様に周りを誤魔化した。
イリヤは「私の髪の毛みたいだね!♪」と嬉しそうにしていたが。
後は────
「む? 今朝は登校が遅いな」
「あ、おはようございます先生」
「チッ、ガキ共が良いところを」
「はっはっは! 女狐もこの大勢の前では形無しか!」
「黙りなさいこのへっぽこ、あばら骨をへし折るわよ」
「ではここでやめよう、あれは勘弁して欲しいものだからな」
登校中の道で
彼ら三人は気付けば円蔵山の林の中で目を覚まし、そこからヨロヨロとかなり衰弱していた状態でパトロールしていた公安の者達に保護され、入院し、社会復帰した。
葛城宗一郎は先生として。(後一成が盛大に泣きながら彼の帰りを喜んだ。)
キャスターは彼のフィアンセとして。
アサシンはどういう事か、山門を媒体にしていた筈なのに他のサーヴァント全員同様、受肉をしたので冬木市をフラフラと満喫しながらも、この世に召喚してくれたキャスターと彼女が慕う宗一郎の護衛役っぽい事を時々していた(服装は流石に侍風では注目を浴びるので寺の者達が着ているのと大差ない物に変わっていた)。
勿論、この三人が生存していた事に士郎達はびっくりしたがキャスターと宗一郎の話を聞き、聖杯戦争中では誤解が更なる誤解が生んだ敵対行動と出来事と双方は理解した。
ただ本当に宗一郎に本気のぞっこんLOVEなキャスターの言動があまりにもキャラが違ったのでアーチャー、ランサー、アサシン、そしてライダーまでもの他サーヴァント達に数日間からかわれたキャスターだが(自業自得とは言え)。
その間はフードを深~~~~~~~~~く被ったそうな。
それでもフードから出ていた耳は真っ赤だったのであまり意味はなかった。
とまあ、このように第五次聖杯戦争の参加者のほとんどが生きて、何らかの形の『幸せ』の中にいた。
ただ時折、皆の頭に
例えば────
────アサシンは何故か柳洞寺に至る山門の横の茂みの中で熱燗の徳利セットを見つけては大事にそれを取って置いたり。
────キャスターは宗一郎と柳洞寺の裏手にある墓地の掃除に来て、『衛宮家之墓』を見ると毎回何故か胸が苦しくなって泣くのを必死に止めたり。
────宗一郎は時折イリヤのクラスに入って周りを見て、「なぜ自分は毎回ここのクラスに来るのだろう?」と思いながらも近くの生徒に頼み事をしたり。
────ライダーが時折イリヤに「血を吸っても良いですか?」と何故か頼んで、いざ血を吸ってみると「やはり何かが違う」と独り言をボソリと言ったり。
────桜は時々ご飯や弁当をかなり多めに作ってしまったり、スイーツを作る食材を
────慎二は宗一郎と同じように良くイリヤの教室を覗いて中をキョロキョロと見て、これを勘違いした生徒達が桜にチクったおかげで誤解が生じたり、一層真面目に弓道部の副部長として励んでは「
ちなみに面倒見が良くなり、落ち着きを保った慎二はかなりの人気が男女部員共々出て、この心境の変わりを問われた時には慎二自身何故このようになった、または
────イリヤは時々ケーキ等を食べたくなり、桜やアーチャーの手作りを食べると「何か違う?」と言った違和感を持ったり、聖杯戦争中に
────凛はたまに
後、料理や家事の腕が何時の間にか上達していたのは自分でもびっくり………………していたのだが、「恐らく桜やアーチャーと言う達人が二人もそばに居たからだろう」と思った。
その他に何故か『人外』に対して考えや物腰が多少柔らかくなった事か?
だがこれもまた「イリヤと言う、ある意味の『人外』と長く接したからだろう」と、その考えを処理した。
────ランサーは何故か髪の毛を上げていた。 最初は「仕事の邪魔になるから」と自分を説得していたのだが、これが日々ずっと続くと何かの暗示と思い、渋々キャスターに診て貰ったが別に何ともなかった。
後、過ぎ通る日々につれて、「何か物足りない」と感じていた。
勿論、他のサーヴァントやアーチャーと居る時はそんな事はあまり無い。
が、「何処か刺激が足りない」と確かに感じてはいた。
────柳洞一成は最近、毎回士郎が生徒会室に来ると「衛宮一人か?」と聞くようになった。
これは一成自身も何故聞くのか分からなかったが、時々「衛宮の弁当箱は何時も一段だけだったか?」と士郎に聞いた事もあった。
────美綴綾子は慎二の変化に内心嬉しかったし、桜が元気になった事も嬉しかった。
ただ何故か弓道部が全体的に
等等々と、『冬木市全体』と言っても過言では無い程の人達が多かれ少なかれ、そのような『違和感』を感じていた。
だが大規模なテロも最近あった事と別に生きていくには問題無いので、住民達は脳内にてこの『違和感』を処理して生きていった。
数か月の時が過ぎて、徐々に冬木市は活気を取り戻していた。
そして士郎は────
「────あれ?
修復作業が割と早くに終わった衛宮邸に士郎は何故か日課のように毎日帰ってくると必ず
「…………参ったな。何かの暗示か何かにかけられているのか、俺は?」
その部屋は
「……………(でも何で俺は別にここに来る事が嫌じゃないんだろう? じいさんの部屋でもないし、イリヤや……………セイバー達が居た部屋の一つでもない)」
士郎はその部屋の襖を開け、中はやはり
今までも何回も『違和感』を感じた部屋。
「(何だろう……………
丁度同じ頃、アーチャーはボロボロのアインツベルン城の近くにある
「……………オレは何をしているのだろう」
そうボソリと言い、周りを見た。
≪グゥ~~~~~~~~~~~。≫
「ッ?!」
何かの音を聞こえたかのように思い、周りを素早く見渡して警戒する。
が、
「……………何だったのだ、今のは?」
そう言い残し、もう一度建物の中を見渡して、今夜は衛宮邸へと戻る事にした。
夜の衛宮邸で静かに士郎の隣の部屋の前にトランプカードを持ちながら立っていた。
≪イェ~~~イ、一番めのあ・が・り~~~≫
「(何だろう?
隣の士郎の部屋にトテトテと歩いて声をかける。
「………イリヤ? 入って良いぞ」
イリヤが襖を開けてトランプカードの箱を見せる。
「トランプでもしない、シロウ?」
「………ぁ…………」
士郎が何か言いたそうに口を上げて、困惑する。
「?? どうしたの?」
「いや、そのトランプを見たら何か頭に浮かび上がりそうな気がしただけだ。 何でもないさ」
「………そっか」
ランサーが夜の冬木市を歩き、タバコを吸いながら夜空を見る。
そしてかなりのイケメンである彼を見た女性達の視線が集中し、本来ならランサーは声の一つでも彼女達にかけるのだが…………
最近、何故かその気にはならなかった。
「(あー、な~んか物足りねーなー)」
そう考え歩いているとペットショップの前お通り、ガラスの向こうの子犬が何匹かつぶらな瞳でランサーをジ~~~~ッと見る。
≪じゃあ犬飼って“クフちゃん”って名付ける≫
「……………………………………………………………………」
ランサーが遠坂邸に戻ると────
「────何やってんだか、オレ」
「あら、お帰りなさいラn────キャァァァァァ~~~~!!! 可愛い~~~~~!!!♡」
返って来たランサーに凛が挨拶の途中、彼が抱えた箱から前足二つを乗り出した金色で小柄でももっふもっふな毛並みをしつつ、ぽわっとしたゆるい顔立ちに彼女の視線が移る。
「クゥ~~~~~ン」
子犬の尻尾がパタパタとしながら鳴き声を出して、凛が頭を撫でる。
「どうしたのランサー? 全っっっっっ然貴方らしくないわよ?」
「るせぇ、自分でもどうかしてると思っていた所だ」
凛が子犬の前足の二つを両手で一つずつ手に取ってダンスをさせる。
「この子、名前あるの?」
「いんや、まだ」
「クゥン?」
子犬がキョトンと小さい頭を傾げる。
「じゃあ、『
「おい、オレはちゃんと帰って────??? おい嬢ちゃん────」
「────いい加減、名前ぐらいで呼びなさい────」
「────さっきの『
「??? 他の人ならともかく、私は初めてだけど? 何で?」
「っかしいな…な~んか
ランサーが肩を上げて、遠坂邸の中へと入る。
桜と慎二、そしてライダーは未だに新築している途中の間桐邸の具合を下見に来て、夜の道を共に歩いていた。
「家は順調ですね、慎二さん」
「あー、前から言おうと思っていたんだが……………その」
珍しく言いよどむ慎二の言葉を桜が待っている間に二人を照らしていた街灯の光が消える。
「きゃ!」
「桜?!」
これにびっくりした桜が慎二を抱き締め、彼の顔がデレッデレに歪み、ライダーは彼を無言のプレッシャーで睨む。
「だ、
「あ、あははは。 私ったら未だに慣れていなくて。 前のと…………き?」
≪ああ、ごめんなさい。 桜
照れながら桜が笑い、最後の方で困惑した顔をする。
「桜?」
「ど、どうしたんだい桜?」
「…い、いえ。 前にもこんな事があったような気が………」
桜がコツンと、頭を慎二の胸に預ける。
≪よしよし、大丈夫だよ
「そ、そうか………………(何だったんだ、今のは?)」
慎二と桜、そしてライダーが三人とも黙り込み、未だに泊まっている衛宮邸にゆっくりと移動して行く。
凛は就寝する直前まで『クフちゃん』と遊び、彼女はベッドの中でボ~ッと天井を見ていた。
実はと言うと、凛は子犬を『クーちゃん』と名前を付けたかったのだが何故だか
そのことをずっと考えてはいたが結局答えは返ってこなかったので『時計塔』の事を考え、眠りについた。
≪ありがとう、お姉ちゃん♡!≫
一瞬誰かの声が聞こえたと思い、ガバッと身を起こせる。
「……………今のは、桜?」
?マークを出し「どこで聞いたのだろう」と思い、桜が今自分を「お姉ちゃん」と呼ぶのを想像してニマニマしながら今度こそ眠りに入った。
その夜、第五次聖杯戦争参加者達が多少の『違和感』を持ちながら眠りにつく。
一人を除いて。
「……………………駄目だ、寝れない」
士郎はむくりと体を起き上げさせて、昼からずっと気になっていた部屋へと────
「────む、まだ起きていたとはな」
────そこにはアーチャーが例の部屋の中に入るところだった。
「その部屋は
「
「……………」
未だに士郎とアーチャーは互いが苦手なのか、緊張するのか、あまり言葉は続かない。
だが無言になった二人は襖をあけて────
────相変わらず
「何なんだろうな………
「────ん?」
アーチャーが何かに気付いたかのように、近くの僅かに空いていたタンスを完全に開けると、中には
「苗だと?
アーチャーがそれを取り出すとヒラヒラと一枚のカードが士郎の足元へと落ちる。
それを拾い上げると一通の手書きの文面があった。
『貴方の部屋はあまりにも殺風景過ぎます。 まずは“これ”から飾ってみて下さい -セラ』
それは、今は亡きセラが書き置いていた文通と苗だった。*1
「ふむ、『
「………わからない……わからないんだ。 だけど、それはお前だって同じだ」
士郎とアーチャーは二人とも何故か静かに涙を流していた。
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三月 視点
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見渡す限りの草原に色とりどりの花畑に優しい陽光の中で
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ。
「あー、暇だー」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロ、ゴンッ。
ぶつかったモノが少女を見る。
「………………………」
「あ、ごめん」
訂正。
作者:ちゃんと書けたのか心配です…グホォ?!
三月(ツッコミ):ナヨナヨすんなや! 気ショー悪い!
三月(ガサツ):いやそもそも腹にラリアット食らわせるのはオレもどうかと思うぜ?
三月(ツッコミ):漢ならシャキッとせえや!
作者:アガガガガガガガガガガガ
三月(マイペース):では皆さん~、次話で会いましょう~。 お楽しみいただければ幸いです~。 お気に入りや感想、評価等あると嬉しいです~
三月(クール):そういえば『知的』が見当たりませんね
読者として、三月の相手は誰を推しにしたいですか? (ちなみに上から下の選択順は全てd20サイコロで決めましたので、作者の推しの順などありません、決して。) 第二、第三候補などがあればメッセージにて受け付けています! (もしメッセージ機能の使い方が分からないのであれば、ご感想欄でも受け付けています!)
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ランサー (クフちゃん)
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慎二 (ワカメ)
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逆ハー(っぽい)
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衛宮士郎 (小規模な正義の味方)
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アーチャー(英霊エミヤ)
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作者任せ
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柳洞一成 (メガネ)
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その他(感想欄にて)