"Stay, Heaven's Blade" Fate said. “「その天の刃、待たれよ」と『運命』は言った。” 作:haru970
この場を一度お借りして感謝申し上げます。
本当に、誠に読んでくれて、ありがとうございます。
これがどれほど嬉しい事か少しでもお伝え出来ればと思い、出来るだけ感謝の気持ちを打ち込みながら思い、文章をここに書き綴りたいと思います………………
あと、R-17(?)タグが猛烈に発動します (汗汗汗汗汗汗汗
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マイ、慎二、桜、ライダー 視点
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「♪~~~~~~」
その夜の間桐邸では鼻歌をしながら家事をしているマイを桜が見ていた。
「ま、マイさん? すごくご機嫌ですね?」
「え? ええ、そうなのよ~。『
「「?!」」
これを聞いた桜(&隠れていたライダー)がその後慎二にこの事を伝え、三人はマイさんを尾行して彼女の『相手』を探す事を────
「────『彼氏』、か」
────訂正。
ボソリと独り言を言ったクルミも尾行対象になった。
尚、ライダーがこの期間いつも以上にマイとクルミ両方にべったりと引っ付いていた。
文字通りいついかなる時も────
「アネット」
「何ですか、クルミ姉さん」
「何故個室トイレに居るの?」
「いえ、お気になさらずに」
「いくら何でもこれは気にするわ」
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三月、衛宮士郎、イリヤ、ツキミ、リカ 視点
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その晩、衛宮邸に帰って来た士郎と三月が居間で迎えたのは────
「────らっしゃい! モダン焼きでええか? 餅入っとる奴」
「お帰りなさい二人とも!」
「あ~、お帰り二人とも! ささ! 早く手洗いして食べましょう! ツキミさん、関西に住んでいただけでお好み焼きが上手なのよー!」
「関西ちゃうわ!」
「でも方便が────」
「────ノリや!」
「海苔?」
「そうそう、乾燥した慎二────ってちゃうわ!」
「イリヤ氏、渾身の出来ですよ」
「やった~~~♪」
「「…………………………………………………………………え? 何これ?」」
ちゃぶ台の上には鉄板でお好み焼き屋の様な場になっていた。
ちなみにツキミの服装が『店員さん』っぽかった。
一段落して士郎と三月はアイコンタクトで会話をしていた。
『目の前に藤姉いるけどどうする?』
『言っちゃう?』
『どうやって?』
『士郎!君に決めた!』
『いやだから何でさ?!』
『『……………………取り敢えずお茶を飲もう』』
士郎と三月がお茶をズズーっと飲んで、ツキミが大福を頬張り、リカはジ~ッと士郎と三月を見ていた。
そこは何時もの衛宮邸の景色で、
何時もとは違う心境を持った者達が居た。
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
『士郎氏、中に居ますか?』
「??? この口調はリカ? ああ、空いているよ」
そこは何時も士郎が魔術の鍛錬に使っていた土蔵で、士郎は『強化』ではなく『投影』を練習していた。
そして土蔵の中に、何時ものパッとしない顔とはねっ毛のリカが土蔵の中に入って、士郎をジッと見ながらメモを取って行く。
「ジ~」
「?」
「フ~ム、これと言った変化はないようですね。 もしや
「ッ?!?!?!!?」
『投影』したものがビキビキと音を立てて、歪なオブジェとして出来上がった。
「お~、『太陽〇塔』ですか。良く知っていましたね」
「リ、リカ? さっきのはどういう事だ?」
「どういう事も何も、好意を寄せ付けた『番候補』の雌と雄はまず初めに
「────わああああああ! 待った~~~~!!!」
士郎がリカの生々しい説明を遮る。
「と言うか、何でリカが知っているんだ?!」
「イリヤ氏と共に話して、結果が気になったので」
シレッというリカに士郎は頭を抱える。
「……………
「あ、ああ。 確か『神様』の様なモノなんだっけ?」
「はい。 ですから『個』として成り立った今、『幼少期』はともかく、『思春期』や様々な『気持ち』や『欲』などと言ったモノを初めて経験します。 ボクもそうですけど」
「そ、そうなのか? 案外皆、ちゃんと『人間』として生きているじゃないか?」
「忘れたか、衛宮士郎? この
「ッ?! お、お前は?!」
目の前のリカの目が死んだかのように見えて、口調と顔の笑みが
「少しばかり
「
「『かつてそう呼ばれていた男の残骸』と言っても過言では無いがね。 先程の話を続けるが、人間のフリさえすれば
「お前、死んだ筈じゃ────?」
「少しばかり、私と似ていた君とアーチャーの行方が気になってな、みっともなく生にしがみ付いた。 と言っても、『我が主』の頑張りがあった末の賜物だが。 では私はそろそろお暇しよう…………………………う~~~ん、やはりこれは慣れないですね」
体が一瞬ふらついてリカの口調と表情が何時もの「ヌボ~」ッとしたものへと戻る。
「という訳で、ボクとイリヤは個人として
「………………そうか、そういう事か」
実は昼のイリヤは頬に口付けをしておらず、士郎の耳に小声で囁いたのだ。
「後ろにミーちゃんが走っているよ?」と。
「そうか、ありがとうな?」
「いえいえ、こちらとしてもこの上ない
「え?」
リカがクスクスと、大人っぽい笑みを浮かべながら土蔵に呆気に取られた士郎を置いて行く。
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弥生、アーチャー、凛 視点
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その一方で、遠坂邸では『赤い悪魔』が降臨していた。
「アーチャー
「何の事だ、凛?」
「遠坂さん?」
「べっつに~? 衛宮君が『お兄ちゃん』呼びフェチだから推測は出来ていたけど、イザ目の前にするとね~?」
「なッ?!」
「ブボッ」
アーチャーが驚愕の表情をしながらキッチンからニマニマと笑っている凛の方へと向き、弥生は噴き出して、彼女の顔は飲んでいたジュースまみれになっていた。
余談だがランサーとカリンの両名は藤村組と共に他の市からの組とのイザコザに参戦していて、遠坂邸にはいなかった。
「待て! 誤解だ、凛!」
「と言うか遠坂さん、つかぬ事をお伺いしますが────」
「────貴方の尾行に、アーチャーと私のが気付かない訳ないでしょう?」
魔法/魔術を使わない尾行方法が仇となっていた。
「へ? アーチャーさんも?」
「う、うむ。 最初は何事かと思ったが、凛が最後の方で君が走って行ったと聞いたのでな……………ま、まあそのおかげで先の事になったのだ」
何と、こっちも凛がイリヤと同じ様な事をしていた。
「こっちの身にもなってよね? あんた達二人を見ていると歯痒いのよ」
「遠坂さん……………」
「そんな顔しないで頂戴。 でないと桜直伝の
「でも…………『本来の物語』では────」
凛が青筋をこめかみに浮かべながらスタスタと弥生の居るところに行ってデコピンをお見舞いする。
ボコン!
その音は大木をハンマーで打ったような音だった。
そのはずみで弥生は椅子から転がり落ちて額を抑える。
「あ痛ぁぁぁぁぁ?!?!?!??!」
「リ、凛────」
「ア”?」
何か言いたげなアーチャーに怒り狂うカリン/ランサー並みの睨みで凛はアーチャーを黙らせる。
「あのね、弥生ちゃん? 『本来』とか『物語』とかなんて言われても、
「あらカッコイイ────」
「────うぃえ?!」
弥生が思わず惚けながら女性である凛を「かっこいい」と称した事に凛は動揺を隠せなかった。
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新御三家+α 視点
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と、上記のように新御三家ではほのぼのとした聖杯戦争前の日々を送っていた。
「「「「「「「(全く進展が無い)」」」」」」」」
衛宮邸に遠坂邸の者達はある
そう、文字通りのほのぼの~とした毎日があるのは良い事なのだが如何せん、
主に『赤と白と黄色の子悪魔達』的に。
「「「と言う訳で他の皆さんのご協力お願いします」」」
凛、イリヤ、そしてリカが目の前に居る士郎とアーチャー(そして三月と弥生)を除いた新御三家の方々に頭を下げながら頼んでいた。
「そんなにか、士郎と三月の二人?」
「そうなんです、接吻もまだ何ですよ。 てっきり慎二と桜のように生殖k────」
「「ちょっと待て/待って!!!」」
「違うんですか?」
「「ウ”」」
真顔でリカに問われた慎二と桜はアタフタとしながら、最後にはただ黙り込んだ。
昔からズレていた好意が晴れて結ばれた二人は思春期真っ最中の上、相思相愛の若い男女。
何もない筈が無い。
と言うかそれを察してマイが気を使ってライダーの注意を引いていた事もあったが、慎二と桜はそんな事には気が回っていなかった。
「そうねぇ~、そういう事なら協力しても良いわよ~?」
「オレも別に構わねえぜ? こういうのもアリかも知れねえが、見ているこっちが胸焼けするぜ。 生殺しも良いところだ」
「フリンちゃんに同意だ」
「オイ待てカリンテメェこの野郎。 何だ、そのあだ名は?」
「アン? 『クー・フー・リン』から『フー』と『リン』をとってだな────」
「────まあ、その事は置いて、他の方はどうなのです?」
未だにガミガミ言い争うランサーとカリンの他の者達も協力願いを聞き入れた。
「まあ、たまには良いかしらね?」
「若い者たちの手助けか………それもまた一興だろう」
「と言うか誰? このへっぽこ侍を呼んだの?」
そこにはキャスターとアサシンの姿もあった。
「? ボク等はキャス子はんを呼んだだけやねんけど?」
「ちょっと待ちなさい。 その『キャス子』って私の事かしら?」
「そやで?」
「そんなあだ名、私には似合わな────」
「────葛木先生にそう呼ばれるのを想像してみ? 何ならボク達がそう呼ぶように協力す────」
「────ぜひお願いします」
こうして「オペレーション鈍感ズヲ後押しーズ」が近い内に決行される事となる。
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
次の休日、士郎と三月は別々の用件で同時に出かけていて────
「あれ? に────士郎?」
「三月?」
────何故か同じ場所で同じ時間に鉢合わせていた。
「「何でここに? いや、イーちゃん/慎二に誘われて」」
そして同じ言い方で自分の理由を告げていた。
「…………………………少し待とうか?」
「………ああ、そうだな。 凄い偶然……なのかな?」
「まあ、新都のヴェルデを待ち合わせ場所に決めるなんてメジャーらしいから」
「そうなのか?」
「クラスメイト達によればね?」
と、互いを直視しないようにベンチに座りながら士郎はそれを見上げて、三月は前を見ながら足をブラブラさせていた。
余談かも知れないが二人の服装は何時もの私服姿ではなく、士郎は以前のアーチャーが凛と出かけた服装に似ていた(メガネ無しで、髪の毛をオールバックにはしていたが)。
他者から見れば『背伸びしている少年』だが、三月にとってこのような義兄の姿は初めてだった。
その反面三月の私服は以前の短パンタイツ&パーカーではなく、肩出しセーターニットトップスの下に縞々タンクトップに白のスカートと黒のニーソ、そして何時ものポシェットにウェーブのかかった長い髪の毛(そして横に三つ編み+リボン)は何処か子供っぽさの名残を残しつつ、大人の雰囲気を出していた。
やはり似た者同士でであった。
ベンチに座って約15分後────
「「────遅いな~」」
────士郎と三月が同時に口を開けて、互いを見る。
「「え?」」
「……………士郎は誰に誘われたの? 私はイーちゃんに『新都を一緒に回って見よう!』って」
「俺は慎二に呼ばれた。 『新都を一緒に回って見ないか?』って」
「「…………………………………………………………………………ハァ~」」
互いに見て数秒後、士郎と三月が溜息を出す。
「これはやられたな」
「うん、やられたね。 でも、士郎は嫌?」
「俺は嫌じゃない。 ただその…………どう切り出そうか迷っていた」
「プッ、何それ? 私と同じじゃない」
「………ま。せっかくだし、昔みたいに回るか」
「うん♪」
「そ、そうか。じゃあ、どこ行こうか?」
「えっと………………士郎となら、どこでも」
そして二人は嬉し恥ずかしながらも互いに問いかけ、士郎は胸に何かがグッとくるの感じた。
ただやはり顔に出ており、三月は満面に笑みを浮かべ、何時もなら言えないような事もストレートに口に出す事が出来た。
それは遥か前の二人の様に、近くの場所を回る為に無邪気に笑顔を上げながら手を────
「────ぇ?」
────取ろうとした三月の手をスルリと士郎が解いた事に彼女は思わず涙目になりそうだったが────
「────こ、これの方が良いと思った………だけだ」
────どうやらそれは三月の早計だったみたいで、士郎の声が小さくなりながら言い訳をして、手を繋ぎ直しただけだった。
三月がやろうとしてた、親が子の手を引く様なモノではなく、お互いの指を絡めるような手の繋ぎ方だった。
「(ふわぁ。 士郎の手デカくてゴツイ)」
「(三月の手小っちゃくて指が細い)」
「…………い、行こうか三月」
「うん♪」
気まずそうな士郎の言葉に邪気の無い、眩しい笑顔を三月が浮かべる事に士郎は更に赤くなって行き、二人はゆっくりと歩いた。
一緒に、足幅を合わせながら。
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
「甘~い♡」
「そ、そうだな」
場はカフェテラスに移り、三月の前にはパフェとホットココア、士郎の前にはイチゴケーキとコーヒーがあって三月は幸せそうにハムハムと
何時もながら凄い速さで甘味を完食する彼女がこうもする事が違うだけで印象ががらりと変わるのを痛感した士郎だった。
三月はと言うと出来るだけ長くこの時間を楽しみたかっただなのだが。
「はい、あ~ん♡」
「え?」
そしてそこに追い打ちをかけるかのように
「………い、嫌? 私も本でしか知らないから……」
この上目遣いに泣きそうな顔に即決した士郎は「バクン!」と差し出されたスプーンを一口で食べる。
「モグモグモグ…………あ、甘いな」
「でしょ~?」
「む、胸焼けする」
「え~? そんなに甘いかな~?」
胸焼けするのは甘味からでは無いのだが、そんな事を言う勇気は士郎にはなく、自分のコーヒーを飲み始めると三月はパフェを
「(あれ? あれって………え”? え”? え”? も、もしかして今のって────?!)」
「??? どうしたの、士郎?」
そして未だに気付かぬ彼女に答えられない士郎だった。
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
「ねー、士郎! これなんかどうかな?」
そこはショッピングモールのヴェルデの中のブティックで、普段アクセサリーなどをしない三月が色々試しては士郎に意見を聞いて来ていた。
「似合うよ、凄く」
「♪~~~~」
最初こそ戸惑いまくりの二人だったが、すっかり昔の様に────いや、それ以上に楽しく周りを見に回っていた。
そして士郎はある意味イリヤに更に感謝していた。
彼女が前に士郎を連れ回っていなかったら「うー」や「あー」などと、生返事しか出来なかっただろう。
「…………(やっぱり感謝しきれないな)」
「これなんかどうかな?」
次に手に取ってみたのは十字架のペンダントだった。
このチョイスに士郎が思わず笑い、時間が過ぎて行った。
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
結局ブティックではブレスレットを買ってもらい、そこからはずっと手首に付けながらさらに新都を回って、夜は珍しくファミレスで外食。
その後も手を繋ぎながら回り、帰りのバスでも隣の席同士で座りながら窓の外を一緒に見る。
そして深山町の交差点で降り、北にある衛宮邸へと二人は歩く。
手は繋がったままで。
「……………ありがとう、士郎」
「うん? 俺は大した事が出来なかったと思うんだけどな」
「そんな事無い。 私、今までこんなに………………うん、やっぱり『楽しい』と思った事は無いわ」
「……………そうか」
士郎はその重さが分かってはいないかもしれないが、彼女が心の奥から『楽しい』と思えるのはかなり大きい事だ。
「うん、『とっても楽しい』と感じた」
「それは良かった。 イリヤと慎二に感謝だな」
「そうだね…………本当に、ありがとう………」
「いや、礼を言うのはこっちだ」
「ううん…………『本来』なら、士郎は────」
「────前にも思ったんだけどな? それって『お門違い』と思うんだ」
「?」
「『本来』に居ないお前が居たから、『今』があるんだ。 だから、
「……………そっか……じゃあ、今日のお礼────」
「────え?」
そして三月が急に背伸びをして来て、そっと自分の唇を士郎の唇に重ねた。
ただ単に唇を重ねるだけのものだが、所謂『ファーストキス』である。
彼女は耳までだけでなく、首筋まで赤くなり、士郎は思考が停止していた。
時間にしては一瞬で、彼が我に返ると唇はもう離されていた。
「さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ、さ、先に帰っているね?!」
湯気が出るぐらいの勢いで赤く染まった頭のまま、その場を逃げ出すかのように、パタパタと走り去っていく。
士郎はまだ硬直したままで立っていた。
「(女性の唇ってやわらけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ)」
と言った、なんとも腑抜けた事を考えて、ようやく動き出すと、以前クラスメートが言っていた、「ファーストキスの味はレモン」説を思い出していた。
「………………レモンじゃなくて、あれは別の次元の何かだった…………」
浮ついた足取りで衛宮邸に帰りながら、かなり大胆な行動をさっき取った彼女の事を思っていた。
最初は三月を喜ばせようと思っていた士郎だが、何時の間にか自分も『楽しかった』のだ。
『その権利はない』と思っていたが………………………*1
「これも………悪くないな」
そう独白しながら士郎は衛宮邸の中へと入った。
「…………………………………………………………………………………」
「ふわぁ~~~、『もう一人の私』ってだいた~~~~~~ん………………」
少し離れた場所で、『護衛』を他の皆に頼まれた真っ赤に赤面しながら気まずそうにしたアーチャーと、同じく真っ赤っかになった弥生が頬を両手に当てながら独り言を言っていた。
実は二人に『護衛』を称した『模範』を他の新御三家に依頼されていた。
アーチャーは士郎と違い、長年
なので、『“ありえた
別にこれはただの口実ではなく、未だに探りを入れて来る魔術協会や聖堂教会関係者から守る意味もあった。
ただし、アーチャーと弥生にはランサー、カリン+αといった者達が既に排除ゴホン消滅ゲフン滅殺ゲホン!
「………………ねえ」
弥生の声に、アーチャーが体をビクリとする。
「…………アーチャーさんはああいうの、嫌?」
「…………………………」
これがアニメや漫画であれば、困ったアーチャーに汗が大量に噴き出すシーンであろう。
「……………………………………い……………………」
「『い』?」
「……………………い………………………いや……………………………………………………………………………………………………………………………………ではない」
物凄く、非常に気まずく、恥ずかしながらもアーチャーが小さい声を絞り出す。
「……………じゃあ、今度何処か行こうか?」
「と、取り敢えず! 護衛対象は拠点へと戻った! に、任務を終了とみなして武器や必要性のない装備はここで破棄! 最低限の物資でポイントγまで退避をしつつ、敵の警戒網を────!!」
────と言った具合の滅茶苦茶動揺するアーチャーが遠坂邸とは反対の方向へと走ろうとs────
「────って、アーチャーさんそっち違う方向だよぉぉぉぉぉ?!」
「────ぐぉ?!」
────走ろうとしたアーチャーの赤い外套を弥生が引っ張って彼が転びそうになり…………と言うような調子で彼と弥生は遠坂邸へと無事(?)帰還する。
だが、誰もが予想できなかっただろう。 その少し後、夜の衛宮邸では────
「(────何故、こうなった?)」
「士郎ぉぉぉぉ………」
士郎の部屋で二人分の息遣いが荒い音が聞こえ、士郎は自分と同じく息をする下着姿の三月を見上げていた。
「(本当に何故、こうなった?)」
…………………
………………
……………
…………
………
……
…
時は丁度三月が衛宮邸に先に帰り、スポポ~~ンと靴をキャストオフしていた頃に戻る。
下着を出してお風呂場でスポポ~~ンと服をキャストオフ。
そしてすぐに冷たい水でシャワーを浴びて、頭を冷やそうとしていた。
「(わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?! 私、何て事するの~~~~~~~~~?!!?!?!?!)」
未だに真っ赤な、茹蛸も顔負けするほどの赤い顔を両手で覆いながらシャワーを浴びて、うるさい心臓の鼓動音が耳朶に響いていた。
頭と胸の中は嬉しさと恥ずかしさと破廉恥な気持ちをミキサーに入れてグチャグチャにかき混ぜたような感じがただグルグルと回っていた。
だがこれが気持ち悪いどころか、体が爆発しそうな勢いで寧ろグングンデカくなっていった。
「………………(自分が………………士郎に………………………k────キャアァァァァァァァァ!!!)」
内心叫びながら冷たい水を浴びながら体が自然とクネクネモジモジとする。
そうしている間に士郎が衛宮邸へと戻り、中へ入ると────
「────ただいまー、ってあれ? 他の皆の靴が無い?」
慌てていた三月は気付かなかったが、玄関では士郎と三月の(慌てて脱ぎっぱなしの)靴しかなかった。
「……………(余程慌てていたんだな)」
そう思い、士郎は靴をちゃんと並べた後に居間の中へ入るとちゃぶ台にメモが一つあった。
「ん? 何々…」
『ちょっとリカとツキミでリンの所に泊まりがけで出かけてくる! -イリヤ』
「………………………………………………………………………………え?」
数分ほど硬直していた士郎は思考と共に心臓がうるさくなる程、早く鼓動していた。
「(え?なに?じゃあ今は三月と二人っきりと言う事か今日の夜何だこの展開俺は知らないぞ何で胸がドキドキするんだまさかこんな事に────)」
更に数分後、士郎は一つの行動へと出ようとした。
「………………………………………………………………寝よ」
そう思い、士郎が立つと思わずふらついて壁に身を寄せる。
「??? 今日の出来事でへばったのかな?」
そのまま自分の部屋へと戻っている間に息遣いがドンドンと荒くなり────
────
「(ま、不味いぞこれ。 と言うか何なんだ? もしかしてさっきのキ………………キ………………
士郎は何とか自分の部屋に戻り、布団とブランケットを出して、普段はお風呂に入るのを我慢してパジャマに着替えて、寝ようと努力するが────
「(────全ッッッッッッッッ然治まらない!)」
────士郎は眠れなかった。
体は重く感じるのに意識だけが浅く、ハッキリとまでは行かないが……………………
その………………………
「(
士郎はガバッと体を起こして、冷たいシャワーでも浴びようかと思い、襖を開けると────
「────士郎ぉぉぉぉぉ────」
「────え、みt────おわ?!」
ドサッ。
寝巻姿の三月がそのまま士郎を布団の上に押し倒す。
普通なら突然の事とは言え、彼女が押しても簡単に立ち留まる事が出来た筈が
「な、何かぁぁぁぁ…変なのぉぉぉぉ────」
「(や、やばい────)」
「「(────
そこで三月は寝巻を脱ぎ始め、士郎の目には小ぶりな胸を包んだ
「(以外だ。 白のフリフリレース………所謂『勝負下着』って奴か?)」
もう既に正常な判断が出来そうにない士郎はある意味
「士郎……………ちょっとだけジッとしていて」
「ぁ────」
同じ時刻の柳洞寺の離れでキャスターはブツブツと文句を言いながら『遠見』を使用している水晶玉で魔術協会や、聖堂協会の関係者たちの監視及び危険人物の炙り出しをしていた。
ほぼ日課になりつつあるランサーとカリン達の補助をしつつ、時々クフちゃんの世話をしていた。
もっふもふな毛で、つぶらな瞳をした素直な子犬の魅力に負けた。
可愛いは正義である。
「ハァ~…………でもこれでやっと制作した
ガッツポーズをしながらキャスターは時計を見て、そろそろ宗一郎が返ってくる時間帯(彼も元暗殺者なので静かに魔術を使っていない危険人物を消すのはお手の物)なのを確認してから近くのお線香鉢を手にとって、火を点ける。
彼女が夜な夜なこんな事をするのは遠坂邸と間桐邸にある材料などの取引をしたからである。
お察しの通り、
後、オマケに頼まれた
本来はこちらがメインなのだが運悪く(良く?)キャスターはある夜、慎二と桜を
と言うか対抗心を燃やした。
余談ではあるが、彼女が制作した
「だって…………『覚えていない』なんてイヤよ………………………ああ、待ち遠しいですわ!!! 早く帰ってくださいませ、宗一郎様~~~~~!!! キャス子はここで待っておりますゆえ!♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
そこでキャスターは離れに
「────あ、あら? 変ね、こんな匂いだったかしら?」
────確認して、クネクネする体を止めながら無数の?マークを出していた。
「なあ、嬢ちゃん」
「だから名前を────ハァ~……もう、良いわ。 何、フリンちゃん?」
ランサーはビルの上から冬木市を凛とカリンと共に見ていて突然口を開けた。
「ング…………ま、いっか。 嬢ちゃんがキャスターに頼んだ
「ええ。 私が頼んだのはあくまで
「でもリンリンはどうしてそんなものを?」
「り、『リンリン』って………」
「そりゃあ、オレと被っちまうじゃねえか」
「そ、そうね。 だって最悪じゃない? 初デートの夜に悪夢を見るなんて? だからせめていい夢を見れば幸せの一日のままじゃない?」
「へ~~~、意外とロマンチストなんだな?」
「お? ランサーもそう思うか?」
「ふ、二人に真顔でそう言われると照れるのだわ…………でもキャスターも同じような思惑があったみたいよ? 何せ私達を手助けする代わりに
「けどよう、何もあの『イリヤ』って子達を今夜屋敷に呼ぶこたぁねえだろ?」
「違うわ。 あれはアーチャーと弥生ちゃんの方が気がかりで、
凛のこの行動や思惑や
三月風に言うと「まさに『うっかリン』だね♪」と言った所か?*2
まあ……………そのレベルを通り越している事態とは思うが。
作者以外:オイ
作者:……………………………………………………………
マイケル:こ、こいつ土下座したまま気絶してやがる?!
三月(バカンス体):どこぞのエジプト人だ?!
ラケール:しかもストレートフラッシュのカード持っていないし!
雁夜(バカンス体):お前たちは何の事を言っているんだ?
チエ:別の世界の出来事だろう
ウェイバー(バカンス体):どんな世界ですか、チエさん?
チエ:「隣に立つもの」の世界だ
ウェイバー(バカンス体):ハァ~?
マイケル:お~~~~き~~~~~~ろ~~~~~~~!!!
作者:…………………………………………………
ラケール:た、「ただの屍のようだ」状態だ
リカ:イエーイ
読者として、次に見たい作品の物語はどれですか? (ちなみに上から下の選択順は全てd20サイコロで決めましたので、作者の推しの順などありません。 登録されていない方からもメッセージ、または感想欄にて受け付けています! *注*あくまでも参考ですのでご了承をお願い致します。
-
BLEACH
-
ペルソナ4G
-
NARUTO
-
ペルソナ5R
-
エヴァンゲリオン
-
オリジナル(本編、時空的にバカンスの前)
-
コードギアス
-
ペルソナ3
-
HUNTERxHUNTER
-
鋼の錬金術師
-
ガンダム
-
その他(感想欄にて)