「うーじゅじゅじゅじゅじゅじゅーっっ!!」
「はーっはっはっは!!素晴らしいぞルッキーニ少尉!貴官は扶桑に来れば冬場は英雄になれるな!!」
「おねえちゃんがんばってぇ...」
お風呂、お風呂です!坂本少佐とお姉ちゃんとでお風呂です!リリーさんは後から来るみたいですよ。
え?ロマーニャにお風呂なんかあるわけ無いだろいい加減にしろ?
はい、仰るとおりです。なので現在私達が入ってるのは基地内に備えられたプールなんですよね。
で、最初坂本少佐は焼いた石を大量に入れてお風呂にしようとしてたみたいですが、そこに私が余計なコトを呟いてしまって...
「おねえちゃん、まほーでおゆ、わかせないの?」
はい、その結果ご覧の有様というかお姉ちゃんが光熱魔法でめっちゃ頑張ってます。
ごめんね...それにしてもこの坂本少佐、それを見てウキウキである。
「うむ!湯加減も完璧だ!少しぬるいが悪くない!欧州に来て以来こんな広々とした風呂に入れるのは久しぶりだな!はっはっはっはっは!!」
見てくださいあのキラキラの満面の笑顔、さっきまでの「コレどうするんだ」みたいな絶望顔とは真逆ですよ。
「うじゅーちかれたぁ〜...えいみー成分ほきゅー!!!」
「きゃああ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"あっっ!!!?おねえちゃんダメ!いつもいってるけどハダカはだめぇ!!!」
「うぇへへぇ♪くちではそーいってもカラダはしょーじきだにゃー?ミミとシッポでちゃってるよ?」
はっ!?い、いつの間に!?しかもまるで甘えるみたいにお姉ちゃんの小麦色の細い足に絡み付いちゃってます///
ああああああでもマズイですよハダカはマジでダメだってぇ!!
しかもフランカおねえちゃん、お願いだからタオル羽織ってぇぇ...///
すっぽんぽんはホントにマジで目のやり場に困りますぅ...///
「はっはっは!そうか、もう二人は裸のつきあいも経験している仲か!ペアを組んでからは長いのか?」
「ひゃっ、ひゃだかの、つきあい...って...///」
「んー、一ヶ月とぉ...2週間前くりゃい?だったよねぇエイミー」
ひゃぁっ...///わ、わたし、裸のおねえちゃんの、膝の上に、のせられてぇ...///
だめっ、すはだ、どうしが、こすれて....こそばゆくて...あぁもう...///
「ほう?一月足らずでよくそこまで気を許し合える仲になれたものだ、素晴らしい!!私も色んなウィッチ達を見てきたが、やはり異国のウィッチ同士となると上手くいかないコトが多くてな...」
「ふぇっ...そう、なんですか?」
そう語る坂本少佐の顔はどこか陰りというか、暗いものが見て取れますね。
「...うむ、例えば私がいた501、通称ストライクウィッチーズだが...各国から選りすぐりのエースを集めた混合隊だ。しかし、その部隊の雰囲気は...まぁ最悪と言っても良いかも知れん。」
「さいあくぅ?」
うむ、と坂本さんが頷きます。
「国も、軍も、規則も、気風も、何もかもが違うウィッチ達が一堂に集うのだ。当然軋轢は生じるさ。しかもエースとなるとみな曲者ぞろい、なおさらだ。私もミーナ...隊長と共に何とか現状を変えようとしてたんたが...その前にココに飛ばされてしまってな。」
「???へんなのー、みんな仲良くすればいいのに。ね、エイミー♪」
「....そう、だね。そうできれば、いいのにね。」
ああなるほど、やっぱり原作開始前というか、宮藤さんが来る前って501は余りよろしくない雰囲気だったんですね...。
それを溜息交じりに語る坂本さんの顔...あ、ヤバいめっちゃイケメンですね///
「ふふ、そうだな。みな仲良くすればいいのだがな。お前達のような明るいウィッチでも来てくれれば部隊の雰囲気も変わるかも知れんのだが―――――」
「はいそこまでです。今はまだこの子達を手放すつもりはありませんよ。」
突如背後からかけられた声に振り向くとそこにはバスタオルを巻いたふわふわ金髪ヤバ美少女リリーさんのお姿が。
てか...でかっ。デカァァァァい説明不要!?リリーさん着痩せするタイプなんですね。
「まったく...ウィッチはすぐに引き抜こうとする方ばかりですね。リカといいラル少佐といい...」
「はっはっは!!すまんすまん!ただ彼女達のようなウィッチがいれば賑やかになるなと思っただけだ、他意はない。」
「それならいいのですが―――はにゃぁっ!!?」
――――もにゅっ、ふみゅりっ♪
「ほうほうほう...!!!うにゃにゃ〜おっきー!!しかもすべすべ〜♪やわらか〜い♪♪」
オイオイオイ死んだわアイツ。
ぎゃあああああ!?フランカおねえちゃん!?ダメぇぇぇええ殺されるぅぅぅさすがにリリーさん相手にそれはアカンってぇええええ!?
「はぁ...まったく、ドミニカとジェーンといい、どうして私の部下にはこう破廉恥なウィッチが集うのでしょうね…。」
「うひひひ♪ちゅーさのおっぱいふかふか~♪むーにむーに♪」
お、おわぁ。溜息を吐いて何事もなかったかのように動じない。流石リリーさんやで。
あぁ、でもヤバイってこの光景。少女がおっきな少女の布一枚で覆われた乳房をむにむにもにもにして…///
お姉ちゃんの指が食い込んで、むにむにって形を変えて…はわわ…///
――――ぐいっ。むにゅっ。
え?
「はっはっは!!どうしたそんなに物欲しそうな目をして!!ほら、人肌が恋しいのなら私もいるだろう!!」
「ふぇっ……ふぇにゃ"ぁ"ぁ"ぁ""あ"ああ"あぁッッッッ!!!?///」
ぎゃああああ!?!さ、坂本少佐にぃぃぃっ!?真っ白い素肌に、やわらかいふにゅっとしたモノに顔が挟まれてぇぇぇ!!?!?
ちょっと待って!?この頬っぺたを優しく包み込んでるのはぁぁっ!?このすっごい爽やかで温かい香りは!?
「あ、あわ…にゃ…」
「ははは、気にするな、風呂の中では階級などない、無礼講だ。」
そ、そういって固まってる私の小さな身体を、真っ白な腕が包み込んでぇ…///
は、はふぇ…///だめ、ほっぺたにあたるむにむにのせいで、何も考えられないぃぃ///
「…しかし、この年でこれだけの傷とはな。扶桑ならまだウィッチ養成学校に入学すら出来ん年齢だろうに。」
見上げた坂本少佐の顔は凄く優しくて、凛々しくて、とても美しいですね…。
原作でも色んなキャラクターをタラしていましたが、なるほど、タラされそうです…///
「…ネウロイとの戦いは、怖くはないか?」
「もう、なれちゃいました。」
「…っ、そうか。」
反射的に普通に、何千回も繰り返したことを前提の答えを言ってしまいましたが、マズかったでしょうか。
だってこの年で、8歳で戦争に慣れましたってちょっとアレですものね…。
「うじゅ?ねーねーちゅーさぁ、このキズどーしたの?」
「ん?ああこれは確か、バルバロッサの時の傷ですね。」
あれ?いつの間にか湯舟の中でお姉ちゃんが真正面からリリーさんに抱き着いてますね。はだかで。
で、お姉ちゃんが言っているのはどうやら…あ、ホントだ、リリー中佐のお腹当たりに大きなキズ痕が…。
「という事は、もしかしてあの孤立したウィッチ隊を救ったという時に?」
「え"、なんでソレを知ってるのですか…」
「はっはっは!!有名な話だぞ!"
「うっわ…本当ですか…まさか扶桑のウィッチにまで知られてるなんて…。」
うわ、リリーさんがすっごい恥ずかしそうというか、ばつの悪そうな顔をしております?赤くなってんぜ?
「なにそれなにそれー!!天使ー!?ちゅーさが!?」
「うむ、それはもうあの戦いを経験した者達の間では知らぬ者はいないほどだ。中佐、話して構わないだろうか?」
「…どんな風に伝わっているのか、私も知りたいです。どうぞ…。」
溜息を吐いて仕方ないといった風に答えるリリーさん。
「今から2年前か。カールスラントが主導したスオムスからオラーシャ北部のネウロイ支配地域への一大反抗作戦。それがバルバロッサ作戦だ。」
「…もうそんなに経つのですね、まるでつい先日のように感じますが。」
「ああ、私もその頃はリバウに…いや、そして上陸した部隊はペテルブルグに駐屯し、ネウロイの巣の場所を突き止める為の強行偵察を行った。」
「???どおして?あんなおっきいの、遠くからでもわかるじゃん。」
むむ、お姉ちゃんが疑問を挟みますがそうですよね?そんなわざわざ出向いて探す必要あるんでしょうか?
「いや、そのころネウロイの巣はオラーシャ方面にあるというのが人類の共通認識だったのだが…それが見つからなかったんだ。」
「そうですね。しかも何処から来たか不明なネウロイ達からの襲撃もあり。」
「ああ、急遽ウィッチ達を主力とする偵察部隊による捜索が行われた。…ネウロイの支配地域のど真ん中をな。」
「そ、そんなの、できたの…?」
えぇ…流石にそれは無謀すぎでは…。
「結果…今は502、ブレイブウィッチーズと呼ばれているとある部隊が、カールスラントとオストマルクの国境付近に大量の巣があることを発見したのです。」
「…だが、彼女達はソレを発見したはいいが、ネウロイの支配地域の中で孤立してしまったんだ。」
「えーどーしてぇ?行ったんなら帰ってくるのもできるんじゃないのー?」
「それがな、数名の隊員のストライカーが完全に飛行不能となり、もはや全員での帰還は不可能とその隊長も判断したほどだ。」
あ、誰のストライカーが壊れてたのかは何となくわかる気がする…。
「…隊長はそれはもう悩んだそうだ、巣の情報を持ち帰るコトは重要だが、部下を見捨て帰るなどできない、とな。」
「うじゅぅぅ…。」
あ、お姉ちゃんが悲しそうな顔を…だからおっぱい揉む手一旦とめない?
「だが――――そんな窮地の彼女達に"
「…おぉぉぉっ!!?」
「そう、単身ネウロイの包囲網を切り抜け、その身一つで駆けつけたウィッチこそ当時前線の主任整備長だったリリー中佐だ!!」
「きたぁぁぁーーーっっ!!カッコいいちゅーさぁーーーっっっっ!!!」
「やめて…ころして……///」
あっ、リリーさんが顔を真っ赤にして苦しんでます!!これは私を洗脳調教した罰ですよ罰!!
「中佐は他の整備士やウィッチの制止を振りきり、自身の工具箱だけを携えてストライカーで救助へ向かった!そしてその最中重傷を負うも、その治療すら放置して彼女達のストライカーを全てその場で飛べる状態にまで修理して見せたんだ!!」
「えぇっ!?じゃあこのおなかのケガってその時のぉ!?」
「ちがいます…///これは操縦が下手すぎて流れ弾が当たっただけで…///」
あははは!!いい気味ですね!!どうですか一方的に心を弄ばれる弱者の気分は!!!
「結果、人類は貴重なウィッチも誰一人失わず、ネウロイの巣の場所という貴重な情報を入手出来たのだ。…だな、中佐?」
「うじゅじゅー!!ちゅーさってしゅごいウィッチだったんだー!!」
「ごめんなさい…私が悪かったです…ゆるしてください…///」
ふへへへ!!そうだもっと苦しむがいい!!いいぞ坂本さんお姉ちゃんもっとやれー!!
―――▽▽―――
「ふぅ、随分な長風呂になってしまったな。」
彼女、坂本美緒は満足気な顔でロマーニャの夜風を浴びていた。
思い出すのは先ほどの風呂での戯れと交流。
赴任早々思わぬアクシデントと事故に見舞われたが、打ち解けられそうなウィッチ達で良かったと安堵していた。
「ふふ、噂もアテにはならんな。どこが『欧州嫌いの
ブリタニアの501の事、残してきた部下やミーナの事が心配だが…彼女達なら何とかするだろう。
そんな物思いにふけっていた時、ふと視界の端でもぞりと小さな影が動いたのが見えた。
「…プラマー軍曹、か?」
「……ん…あ…」
「まったく、こんな所で寝たら風邪をひくぞ、自室はどこだ?」
なんとマルタの3人の魔女の中で最も幼い―――その年齢たるやなんと8歳だという――その彼女がうずくまり横たわっていたのだ。
しかもズボンとシャツを羽織っただけ、どうやら着替えてる最中に椅子でうとうとと眠りこけてしまったらしい。
「―――――さ、むい。」
「…ん?」
「さむい、寒い寒い寒い、さむいさむいさむいさむいさむい…ぁ"ぁ"…やだ…」
しかしその様子は明らかにおかしかった。
うわごとのように同じ言葉を繰り返し、ガチガチと歯を鳴らし身体を震わせている。
唇は青白く、そこからは苦しげな嗚咽と喘ぎが漏れ出して…。
「…っ!!?おい!しっかりしろ!プラマー軍曹!!どうしたんだ!?」
「――――エイミーッッッッ!!!!」
「!ルッキーニ少尉!これはっ!?」
その時―――どこから来たのだろうか、はるか空高くからルッキーニ少尉がこの場に降りてきたではないか。
そのプラマー軍曹ほどでは幼い顔は、さっきまでの影が無いほど険しく染まっている。
「…エイミー、だいじょうぶだよ、お姉ちゃんはここにいるから。」
「おえっ。はぁ、ぁ"ぁ”……いやぁ…もう、しにたく、ない…」
「だいじょうぶ、だいじょうぶだからね。」
そして彼女は魔力を顕現させ、その小さく震える身体をそっと抱きしめた。
そうすると僅かにその震えや動悸が収まった具合が見えるが、まだそれは続いている。
「…エイミー、またですか。」
「…!!ちゅーさっ!!」
「少尉、その子の顔をこちらに。」
更にその場にもう一人のウィッチ、リリー中佐まで現れたとなれば、さすがの坂本も黙って成り行きを見届けるしかなかった。
ルッキーニ少尉だけでなく、彼女までもが使い魔を顕現させてコウモリの耳と翼をはためかせている。
「ふぅ…『落ち着きなさい』『静かに眠りなさい』『あなたは死にません』」
「ぃ"……ぁ"……」
そしてその瞳同士が数秒間見つめあったのち、ついにプラマー軍曹は平穏を取り戻し眠りについた。
目の前で繰り広げられた一連の、余りにも異様な光景はそれによりついに幕を閉じた。
「…さいきん、へーきだったのにね。」
「ん。そうですね…。ルッキーニ少尉、今夜は。」
「うん、だんろのへやで一緒にねりゅ。」
「……お願いします。坂本少佐、少しお話があります、こちらへ。」
「……ああ。」
―――▽▽―――
ブリタニアから来た扶桑のウィッチ、坂本少佐を連れリリー・グラマンは人気のないウィッチ隊舎の廊下を歩いていた。
「ブリタニアのドーバー海峡基地のヴィルケ中佐よりお電話がありました、あなたに大事なお話があると。」
「…あの子は――――」
「私の黒い噂くらい、欧州にいれば幾らでも耳に入るでしょう。」
彼女に、エミリーについて言及する言葉を食い気味に制す。
そうだ、わざわざ私の口から話すことなど何も無い。
どうせそれらのほとんどは事実なのだから。
「こちらです。どうぞ。」
「…ああ。――――もしもし、ミーナか?ああ、一応な。…何?」
電話を取った時に聞いたヴィルケ中佐の声はバルバロッサ以来となる久しぶりだった。
私と違い、相も変わらず優秀で活躍しているようだ。きっと私の噂もそれはもう聞き飽きているだろう。
ああ…懐かしい。あの頃の私はまだ真の意味で少女だった。
少なくとも、戦死者の数より、壊れて新たに注文される装備の数を気にする父を唾棄していたのは覚えている。
「馬鹿なッッッ!?ふざけるなっっ!!!そんなコトが――――!!!」
そしてその思考は、坂本少佐の怒気を孕んだ叫びでかき消されてしまう事となる。
「…っ!!すまない、わかった…。連絡に感謝する…ああ。」
―――がちゃり、と電話機を切る彼女の顔は、それはもう酷く…ああもう聞きたくもない。
「…ブリタニア空軍が、ロマーニャ軍に助言をしたらしい。ここのコトについてだ。」
「……聞きたくないですが、どうぞ。」
そしてその重々しい唇が開かれ。
「『ネウロイに奪取されるなら、奪回する時のことを考え基地は無傷のまま放棄するべき』だ。と。」
「ははぁ、なるほど。つまり―――――――。」
私は思い切り、肺が空になるほどの大きなため息を吐き。
「『爆弾の、使用を禁ずる』と?」
「………ああ、そうだ。」
その日私は久しぶりに激しい運動をこなしました。
窓に向かって椅子を思い切り感情のまま投げつけるという運動を。
・バルバロッサ作戦
ビフレスト作戦(カールスラント撤退戦)の残存部隊とウラル方面の部隊で連携、スオムスより東西からオラーシャ北部へ侵攻する作戦。ペテルブルグ奪還には成功したが新たな巣により補給が難しくなり同年の冬に作戦中止となった。ペテルブルグは将来の反攻拠点の1つとされ、現地の防衛部隊を元に502、ブレイブウィッチーズが結成される。
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