【ストパンVR】初見で最高難易度だけど超余裕   作:Kkmn

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501st JFW
魔女達の夜空


――October,1943

  Britannia Strait of Dover

  Sgt. Amanda Michael Plummer

  501st . JFW

 

 

「エイミー、さむくにゃい?」

「ん、おねえちゃんのて、あったかいからへいき」

「いひひ♪じゃーあー、もっとあったかくしてあげりゅーっ!!!」

 

―――ぎゅーっ♪

 

「ふみゃ...///んん、ごろごろぉ...♪えへへぇ♪」

 

 

使い魔が守ってくれるとはいえ、やっぱり夜空の上は結構寒いですね。

寒さを言い訳にして合法的にフランカお姉ちゃんとまぐわいましょう///

 

 

と言うわけで皆さんこんにちは。

フランカお姉ちゃんを何があろうとも絶対に幸せにするプレイ動画、始まります。

地獄の果てすら乗り越えて、ついに来ましたブリタニア。

あと突然ですが私、第501統合航空戦闘団の所属ウィッチになりました。

『いきなり何言ってんだコイツ』?

『なろうと思って簡単になれるものじゃないぞ』?

うるせぇ簡単な訳なかったでしょうが死にもの狂いでしたわ。

 

地中海航路の要所、マルタを無事守り抜いた私達。

するとなんとその功績を認められ、リベリオンとロマーニャからそれぞれ私達がエース揃いの第501航空戦闘団に派遣されることになったそうな。

まぁもちろんリリー様が何やら裏で手を回されたようですが...。

リリー様曰く『存分に知見を広めてきなさい、あと良い子にするのですよ』とか...託児所に預けられる子供かな?

そんなこんなでリリー様とは一旦お別れみたいです、割りかし諸悪の根源ですがフランカお姉ちゃんと出会わせてくれた恩人なのでちょっと寂しいです。

 

 

「あっエイミーお鼻でてりゅ、はい、ちーん♪」

「...///ち、ちーん...///」

 

 

私を抱きかかえ飛んでるフランカお姉ちゃんが、ハンカチで鼻をかませてくれて....///

ストライカーだって履いてるのにお姉ちゃんが抱っこしてくれてるから飛ばなくていいし、ホントもう...おねえちゃんったらぁ...///

 

「イムディーナたのしかったねーっ。またいこーねっ!」

「うん。おねえちゃんのママもすっごくやさしくて、たのしかったぁ」

「にゃひひぃ♪でしょでしょー?きっとママもエイミーのことすっごく気に入ってたよ!また会いにおいでーって言ってたしぃ♪」

 

目を閉じると瞼に映るのはつい先日行ったマルタへの旅行。

無理な日程での旅行になったため、着任予定日に間に合わずこんな夜中をストライカーで飛んで行くハメになったけど後悔はなかった。

フランカお姉ちゃんとそのママ、そして私の3人で行ったそれは、本当に幸せで楽しかった。

ママが抱きしめてくれたことも、美味しい喫茶店やウサギ料理を食べたこと、そしてキレイな大聖堂も素敵だった。

でも何より一番嬉しかったのはフランカお姉ちゃんが幸せそうな顔をしていたことですね。

 

 

「…でも、おねえちゃん、よかったの?ロマーニャからはなれて…」

「んー?だいじょーぶっ!アタシはエイミーがいればどこにだっていくんだから!!」

 

 

はい、この返事です。

私はもう決めました。ログアウトを第一目標にしてた私はもういません。

ゲームだろうが物語の世界だろうが知ったこっちゃありません。

 

 

私はこの世界でフランチェスカ・ルッキーニを。フランカお姉ちゃんを幸せにします。

 

 

それが今の私の生きる理由です。

何があろうと、原作をぶち壊そうが、このゲームからログアウトできなくなろうが。

お姉ちゃんだけはこの命にかえても幸せに、笑顔にしてみせます。

 

「どんな部隊なんだろーねー!さかもとしょーさみたいな『わっはっはー!!』みたいな変な人ばっかりなのかにゃぁ?」

「ふふっ、だいじょうぶ、おねえちゃんなら誰とでもなかよくなれるよ。――――ッ!!おねえちゃんっ!!! 」

 

 

―――――ピロロロロロロ

 

 

二人っきりの静寂の夜空デートを邪魔してくれたのは、ああもうこんな夜中にネウロイですか!?

んでもアレですね、マルタを守っていた時に比べれば矢印の大きさや規模がしょぼいですな。

 

「―――みえりゅ?エイミー」

「ん―…みえない。とうめいのヤツかも。」

 

ちなみに自慢じゃな…思いっきり自慢ですが私の眼は暗くても超見えます。

って言うか見えるようになりました。だって私暗闇を飛んでる時間の方が長いですもん。

夜空といい洞窟といいホンマもう…。

 

「なんか武器になりそーなものあったっけー!?みんな先に送っちゃったぁーっ!!」

「……マルタのおみやげの、おいしくないパンなら。」

「それでたたかえってぇーっ!!?んもーっどーしよー!!」

 

ひょいひょいひょいっと身を翻して躱します。

まぁそのビームの遅いことショボイこと、やっぱマルタにいたのってインフェルノ仕様だったのでしょうか。

しかしさしものお姉ちゃんと私でも、多分透明仕様のネウロイ相手は素手はしんどいです。

 

「ビンない?たたきつけてたおす。」

「アレあぶないってぇーっ!!拾ったビンでなぐりゅのきんしぃーっっ!!!」

 

あぁもうお姉ちゃんは優しいんだから。落ちてるビンはクナイを見つけるまで最高の武器だったのに。

 

 

 

『――――そこのウィッチたち。ネウロイから離れてください。』

『サーニャ、多分アイツらには見えてないゾ。』

 

 

 

と、そんな時。

聞き覚えのある透き通った美しい声と、どこか棒読みだが綺麗な声。

それらが急に私と、それとフランカお姉ちゃんの耳朶を打ちました。

お?お?お?この声はもしや?まぎれもなく?

 

「おねえちゃん、下ににげよ。」

「えっ…うんっ!!」

 

一瞬戸惑った様子なもののすぐに私の眼を見て理解してくれたおねえちゃん流石。

きっと私達を追ってきた様子の透明なネウロイはその背後から迫ってくる「弾頭」に気付かず―――。

 

 

――――ドゴォォォォォンッ!!

 

 

「……わぁっ……!!!」

「……この、ばくはつは…」

 

そして月と星だけが瞬く夜空に、ひときわ大きな爆発の光球が輝きました。

この爆発とあの声。

 

そして青白く輝く満月に浮かぶ二人のウィッチのシルエット。

ん?この孤独なシルエットはまさか…?

 

はい、それは紛れもなく彼女達です。

 

 

美しい銀髪をたなびかせ、凛とした風貌でもう一人の手を引くウィッチ。

そして淡い緑色に輝く魔導針を纏い、"百合"と称される美しい風貌が満月に映えるウィッチ。

 

 

『…エイラ、あのコたちって、もしかして。』

『オー?エラいチビっこたちダナ。ん?リベリオンとロマーニャの軍服…もしかしてミーナ隊長が言ってた。』

 

 

そこにいたのはあの501の二人のウィッチ。

エイラ・イルマタル・ユーティライネン。そしてサーニャ・V・リトヴャクの二人が、私とお姉ちゃんを僅かに驚きを含んだ目で見つめていました。

 

 

 

 

 

 

「にへへ~♪コレはなかなかのおっぱいですなぁ♪ふっかふか~♪」

「んナァァァアア!?ワタシの胸をソンナテデサワンナー!!!!!」

 

「…それじゃああなたは、ブリタニアは初めて?」

「はい、りりーさまから、おはなしはきいてますが。」

 

はい、無事保護…というか基地まで連行なうです。

フランカお姉ちゃん、坂本少佐の次はエイラーニャさんのお二人でしたか。

赤ズボン隊や504、ストームウィッチーズの方たちとも一足お先に会っちゃいましたが。

 

 

「話には聞いてたケド、ホントにチビっこダナ~。ホントにオマエが『マルタの女神』なのカ~?」

「んにぇ?にゃにそれぇ?」

「人類初のネウロイの巣の破壊、そして一出撃でのネウロイ撃破世界最多記録更新…。」

「そーだゾー、『マルタの女神』フランチェスカ・ルッキーニ少尉がお前みたいなおっぱい星人なモンカ。ホントのコトを言うんダナ!!」

「お、おっぱいせいじん…おねえちゃん…」

 

嗚呼なんという不名誉な称号…わたしがょぅじょでなければ、私におっぱいがあればこんなことには…。

てかお姉ちゃんもマルタで自分のグッズ売られてたんだから気付こうよ!!

 

「めがみぃ~?アタシが?エイミーしってた?」

「お、おねえちゃん…ホントにしらなかったの…?」

 

な、なんという穢れの無い純粋な目…ああきれい…♪

一カ月前のマルタでの活躍は結構有名になったらしく、私達が載ってる新聞とかも見せてもらいました///

だというのに…そのころのお姉ちゃんと言えば季節の変わり目だからと虫捕りに夢中で。

え?私ですか?もちろんその後ろを付いて行っておおはしゃぎして一緒に泥まみれになってました。

違うんです、もうかなり精神が汚染されて、子供の遊びでも凄く楽しく感じちゃうんです…///

 

今ではお姉ちゃんの猫じゃらしにさえ大喜びで尻尾振って飛び跳ねちゃう有様で…///げふんげふん。

 

「どうやらマジみたいダナ…じゃあ隣のもっとチビっ子がまさカ!!」

「も、もっとチビっ子って、エイラ……」

 

「はい、アマンダ・ミシェル・プラマーぐんそうです。よろしくおねがいします。」

 

こういうのは第一印象が大事です。きっちりアイサツしておきましょう。

アイサツは大事!!古事記にもそう書かれて――――――

 

 

「オマエか!!オマエが『ニンジャ』カ!!」

 

 

「…は?」

 

 

何か今、すっごい意味不明なコト言われませんでしたか?

 

 

「おおおおお!!スゴイぞサーニャ!!本物のニンジャだ!ワタシ初めて見たゾ!!なぁ"ニンポ"っていうスゴイ魔法が使えるってホントなのカ!?見せてくれヨ!!!」

「エイラ…気持ちは分かるけどはしゃぎすぎ…///」

「んにゃ?にんじゃ…?」

 

アイエエエエエエエエ!?ニンジャ!?ニンジャナンデ!?!?

ヤバイです!私がなんかとんでもない勘違いをされてる気がします!

しかもエイラさんの棒読み具合と混ざってなんか余計に勘違いしてる具合が増してます!!

 

「…マルタの防衛戦、たった一人でネウロイの住処に潜入、そして大型のコアを次々と撃破。」

「しかも"ニンポ"で炎の剣を生み出して、『マルタの女神』と共に巣を破壊したんダナ!!まさかこんなチビっ子達とは思わなかったけどナ」

 

事実が!事実がなんかねじ曲がってます!!これが歪曲報道ですか!?

 

「お、おねえちゃん…いまのはなし、だれのこt」

「すごーい! !エイミーってニンジャだったんだぁ!!なんでおしえてくれなかったのぉーっっ!!?」

「フランカおねえちゃぁぁぁーーーん!!?」

 

あぁっもう終わりだぁ…(レ)

私はなんか変な勘違いニンジャとしてこれから先永遠に扱われるんです…終わりました。

 

 

『…エイラさん、サーニャさん、聞こえる?ネウロイの反応があったと聞いたのだけれど…』

 

 

そんな絶望的な所に聞こえてきたのは、お二人とは別の女性の声。

 

「…ぁ、はい、大丈夫です、もう撃破しました。」

「オウ。ついでに近くをウロついてた新入り達も保護したゾ。今連れて帰ってるンダナ。」

『あら、もう皆増援に…いえちょうど良いわ、皆で出迎えましょう。私達の新しい家族だもの。』

 

そこまで言ってプツリと切られる通信、い、今の落ち着いた声音、今のお方はもしや…。

 

 

「…プラマー軍曹、ルッキーニ少尉、あそこが…」

「ハハ、夜間哨戒をこんな大人数で出迎えてくれるなんて初めてダナ。」

 

 

ブリタニアのドーバー海峡。そこにある海に囲まれた大きなお城のような建物。

そこに蛍のように淡く輝き周囲を旋回するいくつかの光――――ウィッチ達。

そうか、あそこが――――。

ついにやってきたのだ、この世界に来てからどれだけの時間が経ったかわからないが、ついに。

 

「……だいじょうぶだよ、エイミー。」

 

繋いだ手から緊張が伝わってしまったのだろうか、勇気づけるようにお姉ちゃんがそっと肩を抱いてくれる。

その温かな手が私の心を溶かし、優しい気持ちが満たされていく。

 

「…ほら。」

 

お姉ちゃんが私の手を引き、その建物へと高度を下げていく。

 

そしてその私達に様々な視線を向ける――――空に浮かぶ501の、ウィッチ達。

 

 

私達の背中を見送る、スオムスとオラーシャのウィッチ。

不安げな眼差しを見せる、ブリタニアのウィッチ。

奇異なモノを見る眼差しの、ガリアのウィッチ。

興味深そうに眼を光らせる、カールスラントのウィッチ。

 

―――驚きと、そして言いようのない何かが宿る眼の、カールスラントのウィッチ。

 

―――楽しそうなモノへの眼差しを見せる、リベリオンのウィッチ。

 

 

空を舞う彼女達の視線を受けながら、私とお姉ちゃんはゆっくりと基地へ降り立った。

 

 

「…待ってたわ、アマンダ・M・プラマー軍曹。フランチェスカ・ルッキーニ少尉。」

 

地上で待っていた、優しげな声音の赤髪のカールスラントのウィッチ。

 

「はっはっはっは!!よく来たな!二人とも、歓迎するぞ!!」

 

そして高らかに笑い声を張り上げ固く手を繋ぐ私達の前に現れたのは、マルタ以来のあの懐かしい扶桑のウィッチ。

 

 

「―――――ようこそ!第501統合戦闘航空団へ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…中佐殿。行先はブリタニアですか?」

「ん、最終的にはそうですが、その前に一度寄って頂く所があります。」

 

駆逐艦の艦長の席の背もたれに肘を乗せ、軽く言葉を交わす。

この船は彼女の脚だ、船長も乗員も、その全てがグラマン社の息がかかった者で構成されている。

 

「さて…久しぶりに欧州のネウロイの瘴気混じりの空気から解放されますね。」

 

慣れ親しんだロマーニャから。親友であるフェデリカの元から離れるのは少し不満だが仕方ない。

私にはこれから成すべきことがたくさん用意されてるのだから。

 

 

 

「目的地は――――――扶桑です。」

 

 

 

さぁ、『主人公』を舞台に上がらせなければ。




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