ラクーン〇ティ脱出RTAはーじまーってまーす。
あの後私達は陸戦ウィッチさんたちに熱烈な大歓迎を受け、建物に一時避難なうです。
ぐえーめっちゃぬいぐるみの如くむぎゅむぎゅキャッキャされてますね。
もう上下左右どっち向いてもロマーニャ美少女まみれですよ!フィーヒヒヒ!
あ~もう一人の背中にいたウィッチさんももみくちゃに。ナムアミダブツ!
あ、なんかおかし貰いました、もぐもぐ。魔法力が回復しますね。
《チェックポイントに到達しました》
お?何ですか何ですかなんか急に親切になりましたね?
それともここから先地獄ですよというアラートでしょうか(人間不信)
「Bambina!Sono stato salvato!」
お、先ほど一人で勇敢な囮役を買って出た陸戦ウィッチの隊長さんが来ました。
やはりロマーニャの人ですね、見た目からして明るそうな上に大らかそうです。
しかしやはりというか、ロマーニャ語はさっぱりですねぇ。
スキル『ロマーニャ語』か、ロマーニャ語とブリタニア語できる僚機。
いずれかがあれば字幕が出るらしいですが。
「Va bene?Sei ferito?」
しゃがんで目線を合わせてくれて首を傾げられます。
しかも周りのウィッチさんからも同じように撫でられ抱かれぷにぷにされてます。
「A , Aspettare!Non parla romagnolo!!」
お、もう一人もみくちゃにされて胴上げされてたあの僚機さんが助け舟を。
どうやら私に代わり何やら必死に説明してくれてる見たいですね。
かくかくしかじか…ふむふむなるほどといった具合みたいです。
──ガシッ。
と思ったら次の瞬間には私を肩車して皆で大笑いし始めましたぁ!?
やばい前後の行動に一切因果関係がない!まさにフランカお姉ちゃんだ!
つまりこの人たちは全員頭フランカお姉ちゃん!?やべぇです!!
あ、避難民の子供達が私に手を振っていますね、ノシ。
え、何をしたいんですかこの陸戦ウィッチさん達…ここって多分戦場ですよね?
で、その後私は汚れた服を拭ったり水やお菓子を食べさせて貰いました。
完全に扱いがペットかぬいぐるみのソレでしたがHPMP共にフル回復です。
んで今は大きな地図が広げられた机に座らされています…膝の上に!
そう、あの僚機のウィッチさんの膝の上です。おっぱいが頭に、フィーヒヒヒ!
彼女も休んで英気を養ったのか顔にも元気が戻っていますね。
で、しばらく待っていると陸戦ウィッチの人達もぞろぞろと現れました。
どうやら今から何かミーティングのイベントでも始まるみたいですね。
「La nostra situazione è la peggiore. Ma abbiamo gli angeli!!」
隊長さんが私達を指して笑顔で何かを叫んで…それに皆さんも拍手してます。
僚機さんも照れてますし、何か褒められてるんでしょうかね。
で、何かこの街の地図を棒で説明しだしました。
なるほど?町の中央のこの建物に避難民と私達がいますー。
それを何とか南西にあるピネロロという町の基地までこの人達を守りながら撤退しようという事ですか?
「…撤退。ひとびと。まもる。…おーけー?」
さっきから金髪の陸戦ウィッチさんが辞書を片手にブリタニア語で意思疎通を試みてくれてます。
おっけーおっけー!べねべね!と伝えると頭を撫でられました///
すると隊長さんがその金髪さんに何か命令し、辞書を引き始めます。
「…はいぞく、なまえ、しる?」
ほにゃ?えーっと…もしかして所属と名前を教えろってコトでしょうか?
「私は…」
→『アマンダ・M・プラマー。です』
『扶桑の魔女、竹田美喜、です《催眠》の為選択不可』
『ドーモ、ロマーニャウィッチ=サン。ネウロイスレイヤーです。』
一番下の誘惑をぐっと堪え一番上を選びます。
ここまで来たのに最初からリトライとか勘弁なので許して!
「Plummer?Ribellione…」
「Capitano!è una NINJA di Malta!」
あ、何か初めてエイラさんとエンカウントした時の気配を感じます。
ニンジャって言ってますね…おや、どうしました僚機さんそんなに震えて。
「Ayeeeee!!!?」
おっどうしましたどうしました。ん?辞書を奪ってペラペラしだしましたね。
なになに?『マルタ』『部隊』『いた』『前に』?
あ、もしかして私とフランカお姉ちゃんが行く前にいたって言うウィッチ部隊に居たのでしょうか。
だとしたら中々の巡り合わせですね。なんて偶然でしょう。
「Volevo vederti!!Volevo dire grazie♪!!」
おぎゃぁ!?抱きしめられておっきなおっぱいで窒息してしまいます!!
宮藤さんか彼女が持つスキル『おっぱい星人』があればバフを得られそうなイベントですがありません!
「「「Ninja!!Washoi!Washoi!」」」
あー…しかも次はその上皆さんにもみくちゃ胴上げされてまーす。
フランカお姉ちゃんって、ロマーニャ人の中だと割と標準的な性格だったんですねぇ。
──▼▼──
《僚機を選択してください》
はい僚機さんしかいませんね。
陸戦ウィッチさん達が航空ストライカーを持ってくれてたおかげで二人で飛べます。
しかしこの新兵さん、ステータスの上がり幅が凄いですね。
さっきチラっと見た時より近接とか魔法力が倍の値になってますよ。
あとこの人階級一緒なんですね今気づきました。
《武器を選択してください》
んー、さっきのM30とかいうポンコツ機関銃しかありませんね。
陸戦ウィッチさんの持ってるマトモそうな重機関銃や山砲はステータス不足で使用できません。
あとサブウェポンにクナイと、あと演奏隊のラッパをお借りしましょう。
《ストライカーを選択してください》
はいこれも同じですね。MC.202フォルゴーレです。
僚機さんは申し訳ないですが陸戦ウィッチさんが回収した旧式のMC.200サエッタです。
守ってあげるので許して。
《ミッションを再開します》
んあーい。
さてさて、建物から出てくるのは避難民を乗せたトラックです。
ざっと4台ほど、これを何としてもロマーニャの陸戦ウィッチさん、僚機さんと共同し守ります。
しかし防衛ミッションですかぁ、私苦手なんですよねぇ。
皆さんもわかるでしょ?何か防衛ミッション苦手な人って多いと思うんですよ。
「Farò del mio meglio~!!」
私の後ろをぴったりと追随してくれている僚機さんが手を振ってます。
なんだか新鮮ですね、私いつも誰かの後ろか一人きりでしたから。
《防衛目標:40%》
陸戦ウィッチさん達とトラックが地上で作戦通りのルートを進行しています。
出来れば私が先行し、僚機さんは彼女達を護衛してほしいのですが。
そういう細かい命令は言葉が通じないせいで出来ないみたいですね、もどかしー。
なので付かず離れずの位置から遠くを偵察していましたが、あ。
大きな群れが居ましたね。しかも街から出られる唯一の大きな橋の前に陣取っています。
完全に街から逃げる奴を待ち伏せする姿勢ですね、数は多分10程ですか。
僚機さんが地上の部隊に連絡してくれてますが、他の道ではあの大型トラックは出られません。
仕方ありません、私がオトリになって強行突破しましょう。
懐から辞書をパラパラ開いて『囮』『突撃』の単語を指さします。おーけー?
眼を白黒させながらもコクコクと頷いてくれました、よし、やりましょう。
えーっとインベントリから首に装備してたマフラーを選択して、たなびくようにします。
こうすることで地上からの視認性がアップするらしいです。囮だから目立たないとね!
──ドゥルルドゥルルンッッ
僚機さんが隊長さんに通信を入れたのを確認すると、一気にフォルゴーレの魔導エンジンを加速させます。
さて、忍ばないニンジャのエントリーです。
ロールしながらのM30型機関スリケン雨嵐で戦闘の火ぶたを切り落としました。
ネウロイ達は中型ばかり、でも先手を取れたおかげでダメージは少なからず入ったようです。
あれ反撃のビームが来ない…あ!!コイツらシールド持ちじゃないですかーやだー!!
やっべぇタダでさえ戦闘機で戦車を相手取るようなモンなのに、シールドまで出されるとちょっと。
シールドが消えると同時に反撃の激しいビームの雨嵐が来ますが、まぁ当たりません。
と思ってましたが僚機さんは悲鳴を上げて逃げ回ってますね、離れすぎですよ?
まぁタダでさえ地上ネウロイのビームは威力がヤバイですからこの反応が普通ですよね。
──パーパラッパラーッッ!!!
仕方ないので思いっきりラッパを装備し、吹きならしながら低空飛行を始めます。
付いてきそうになる僚機さんを手で制して地上部隊の方を指さして促します。
おっけーどうやらそれで理解してくれたみたいです、ゆーのーな味方ですねぇ。
目論見どおりネウロイさん達はうっさい私目掛けてビュンビュンと凄まじい雨嵐ですね。
しかしまぁ未来予知魔女を舐めてはいけません、私に当てたいなら後5倍の量は要りますね。
そして超低空スレスレでプップー!!と鳴らしてやればお顔真っ赤で追いかけてきます。
よしよし良いですね、上手く橋の方から遠くに誘導できています。
『Um...ひなん!いま!もうすこし!』
あの建物でもらったロマーニャのインカムに声が。
ブリタニア語なので私宛でしょうか、橋の方を見る余裕はないのでありがたいですね。
しかしコイツらもしつこいです。初期位置からもう2kmくらい離れますよ?
でもそろそろ良いでしょうか。適当にクナイで切り刻んで離脱しましょう。
──ピロロロ
と思ったらあーあー何か嫌な音がたくさん聞こえてきますねー。
はい増援きました。しかも結構な数の中、大の航空ネウロイですか。
で、更に──さっき倒した地上大型のクモ型ネウロイ、しかもその群れとか草生えるww
ヤバいですね、この街はもう完全に終わりです。一刻も早く逃げないと。
でもコイツらを連れて防衛目標の下に戻ることは出来ません、何とかしないと!
──▼▼──
うーん誤射誘導でちょっとは数を減らせましたが結構厳しいですね。
流石に上下左右から無数のアラートを鳴らされれば避けるので手一杯です。
この機体も良い機体なのですが零ほど無理は利きませんし…。
それにもう
『Stai lontano da lei!!』
次の瞬間、航空ネウロイの群れが大爆発しました。
おぉ地上を見ればなんと数名の陸戦ウィッチさん達が援護に来てくれてるじゃないですか!
これは何とありがたい。ループ入るの覚悟してたので超助かりますね。
身振り手振りで『今のうちに戻って来い』と言うので大人しく戻りましょう。
去り際に2、3匹の中型を切り裂いて彼女らの下に降り立つと小脇に抱えられました。
「Raccolto!Lo corro via!」
こんな他国のウィッチ一人くらい見捨てて逃げればいいものを。
わざわざこんな危険地帯まで戻ってきてくれるなんて、ほんとこの陸戦ウィッチさん達優しいですねぇ。
後退しながら凄まじい威力の砲撃をネウロイに浴びせます。
げほっげほっ煙と音もすごいですげっほっほヴォェェェしぬぅ。
よし、でも煙と砲撃のおかげで何とか後方のネウロイは撒けたみたいですね。
後はもうすぐ橋が見えてきて──。
「──Mamma mia…!!」
うおマジですか、別の地上大型ネウロイ達が今まさに橋を渡ってる最中ではありませんか。
流石にコレは無理です。一体倒すのにアレほど手間取ったのにこの数は。
インフェルノさんマジぱねぇっすね、未来予知ループ無かったらこんなん絶対クリア不可ですやん。
「──Assicurati di darlo al capitano!!!」
「Va bene!!」
しかし僅かたりとも陸戦ウィッチさん達は加速を緩めません。
いや、違いますね、私のキャラを抱きかかえてるウィッチさんだけ猛烈に加速しています。
「──Viaaaaaaa!!!」
凄まじい砲撃が大型ネウロイに浴びせられ、一瞬だけできた隙でその隣を駆け抜けました。
しかしそんな私達を逃がすわけもありません。
橋を通り過ぎた私達にその砲塔がゆっくりと向けられ──。
──バコンッッッ
そのまま彼らの身体は、遥か谷底の真っ逆さまに橋ごと墜ちていきました。
一瞬???となりましたがすぐにわかりました。
向こう岸、まだ街に取り残されている陸戦ウィッチさん達が橋を落としてくれたのですね。
『──Arrivederci』
彼女達はこっちに向けて静かに敬礼をしました。
アリーヴェデルチ、さようなら、ですね。返礼しましょう。
そして反転し、背後まで迫ってるネウロイの群れに砲撃を浴びせ。
やがてその砲煙でその姿も見えなくなってしまいました。
あれはもう助からないでしょう、谷底に墜ちるかネウロイに殺されるか。
「…Anna、Beatrice…」
私を抱えていた陸戦ウィッチさんが呟いたのはその人たちの名前だったのでしょうか。
涙の雫を振り払うように街から撤退し、本隊に追いつく為に走り出します。
流石にもうネウロイの反応はありません。
どうやらネウロイが蔓延るトリノからの脱出は何とか成功したらしいです。
しかしこれにて欧州最後の砦ロマーニャの、その主要な都市がもう一つ陥落したことになりますね。
…ロマーニャの…いえ、人類の終わりが少し現実味を帯びてきました。
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