鬼滅の刃 鬼斬り武者   作:戦国のえいりあん

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お待たせしました!
最近、忙しくてなかなか執筆する時間がありませんでした…
那田蜘蛛山での鬼殺隊と幻魔の死闘はひとまず決着です!




第二十一話  絶望、そして光明 後編

 

・那田蜘蛛山 最奥部

 

 

幻魔によって操られていた煉獄杏寿郎だったが炭治郎による渾身の一撃がきっかけとなり、洗脳から解放され再び鬼殺隊へと帰還したのだ。しかし、未だに胡蝶カナエだけは幻魔の洗脳術によって操られたままであり、彼女を正気に戻すため左馬介としのぶたちは微かな可能性を信じ、ある作戦を実行しようとしていた。

 

「まずはカナエの動きを止めて!動き封じてからは時間との勝負だからね」

 

「分かった、俺がカナエの動きを止める」

 

「うん!左馬介、お願い!」

 

「義勇、ここは俺たちに任せろ。お前は炭治郎に手を貸してやってくれ」

 

「…分かった、明智…カナエを頼む」

 

左馬介にカナエのことを託した義勇は反転し炭治郎たちを追うようにバルドスタンの方へと全速力で疾走していった。武器を疾風刀へと切り替え左馬介はカナエの前に立つ。対するカナエも花の呼吸の構えを取り、左馬介を迎え撃とうとしていた。

 

「しのぶとカナヲは少しそのまま待ってて、左馬介がカナエの動きを止めたら作戦開始だよ、いつでも動けるようにね」

 

「分かりました」

 

「…うん…!」

 

先に動いたのはカナエで、流れるような足捌きによる動きで左馬介の頸を狙った呼吸の技を繰り出した。

 

「花の呼吸…肆ノ型・紅花衣!」

 

「ぬうッ!」

 

対する左馬介は疾風刀でその一撃を難なく防御し勢いを止めてみせた。その動きはしのぶに非常によく似てはいるがその技の威力はしのぶ以上で速さもほぼ互角とも言えるほどだった。

 

(速い…!動きと太刀筋はしのぶと似ているが一撃の威力はこちらが遥かに上だな…!)

 

しかし、左馬介はそのまま疾風刀を回転させながら切り払い無理矢理カナエを吹き飛ばす。すぐさまカナエとの距離を一気に詰めると疾風刀による素早い二連斬り上げを放った。

 

「……ッ!?」

 

あまりの技の速さにカナエは皮一枚で左馬介の攻撃をなんとか回避するが体勢が大きく崩れてしまった。その隙を突くように左馬介は背面蹴りをカナエに放ち、その蹴りはカナエの鳩尾に直撃した。背後に大きく蹴り飛ばされたカナエは腹部を抑えながら体勢を整えようとするが、すでに左馬介はカナエとの距離は至近距離まで詰まっていた。

 

「ハァァ!!」

 

「…キャッ…!!?」

 

左馬介は疾風刀を激しく回転させながら変幻自在な連撃の嵐をカナエに繰り出した。カナエはなんとか左馬介の動きを目で追いながら防御しているがその様子にはまったく余裕が見られなかった。

 

(もらったぞ…!そこだ!)

 

防戦一方で防御に専念していたカナエだが左馬介による変幻自在の攻めに耐えられず一瞬だけ隙を見せてしまったのだ。その一瞬の隙を見逃さず左馬介は疾風刀を巧みに操り、カナエの手から幻魔刀を叩き落とし無力化してしまったのだ。

 

すぐさまカナエの背後に回りながら首の後ろに手刀を叩き込むと力の抜けたカナエの両腕を封じ羽交い締めの体勢で拘束する。

 

「阿児!今だ!」

 

「左馬介、ありがとう!さあ!二人とも出番だよ!」

 

「ええ!」

 

戦闘を見守っていた阿児としのぶ、カナヲが拘束されたカナエに接近する。阿児がカナエの頭部に着地すると何かの呪文のような言葉を唱え始める。その直後、阿児の身体から眩い光が発生すると全身が虹色のように発光し始めたのだ。

 

「準備はできたよ!どこでもいいからカナエの身体に手を当てて、当てたら目を瞑ってくれる?」

 

しのぶとカナヲはカナエの肩にそれぞれ手を置くと阿児の言うとおり目を閉じる。

 

「お姉さんを助けたいって気持ちを強く持って……よーし、それじゃ二人の精神をカナエの精神世界に送るよ!」

 

「ええ!ありがとう、必ず姉さんを助けてみせるわ!」

 

「…カナエ姉さん…待ってて…!」

 

「制限時間はあたいの体力が尽きるまで…それまでに元に戻せなかったらもうこの子を助ける手段は無いからね!さあ、あんたたちの絆の力を見せて!」

 

するとカナエに手を当てていたしのぶとカナヲも阿児と同じく虹色の光を放ち始めた。呪文に集中するために阿児も座禅を組み目を瞑り淡々と呪文を詠唱し続ける。

 

「もしカナエが元に戻りそうな時は左馬介の鬼の力を少しだけ貸してくれない?あたいの力だけじゃ覚醒させるのはちょっと難しいの」

 

「分かった、だが無理はするな阿児」

 

「大丈夫!二人の力を信じてるから!」

 

拘束から抜け出そうとするカナエを左馬介が抑えつつ、阿児によるカナエ救出作戦がついに始まったのだ。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

・精神世界 カナエの精神内

 

 

その頃、阿児の術によって無事にカナエの精神世界へと入り込んだしのぶとカナヲは目を開けると目の前に広がる奇妙な世界に言葉を失っていた。

 

「…ここは」

 

「……」

 

周囲全体が漆黒の闇に包まれ、あちこちから思わず耳を塞ぎたくなるほどの不気味な異音が聞こえてくる。カナエの精神状態が不安定になっている影響か世界が歪んでいるように見えていた。

 

「…師範…!あれッ…!」

 

「ね、姉さん!」

 

そこには両手両足と全身を無数の漆黒の鎖で拘束されたカナエの姿があったのだ。しかし、そこにいるカナエはまるで死んでいるかのように動かない。

すると、どこからか阿児の声が聞こえてくる。

 

『二人とも聞こえる?』

 

「阿児さん?ここが姉さんの精神世界なんですか?」

 

『そうだよ、二人の目の前にいるカナエが精神の核だよ。目覚めさせるにはその鎖からカナエを解放するしかない』

 

原理はかつて炭治郎たちが戦った鬼である魘夢が用いていた方法と酷似しており、しのぶとカナヲの前にいるカナエは彼女の精神の核なのだ。カナエの精神を元に戻すには封印されている本来のカナエの精神の核を覚醒させる必要があるのだ。

 

「…どうしたら…!」

 

『どんな手段を使ってもいいから、二人の力でそこにいるカナエの目を覚ましてあげて。急いでよ!この術…すっっごく疲れるから長くは持たないよ…!』

 

「…うん!…やってみる…!」

 

 

しのぶとカナヲはさっそくカナエを目覚めさせようと拘束されたカナエに必死に呼びかける。

 

「姉さん!目を覚まして!」

 

「カナエ姉さん…!起きて…お願い…!!」

 

「姉さんほどの強い剣士があんな化け物共に操られてどうするの!しっかりして!」

 

「……」

 

身体を強く揺さぶり必死に声を伝えるが無常にもカナエにはまったく届いておらず、相変わらず死んでいるかのように反応がない。それでも二人は諦めず何度も何度もカナエに呼びかけ続けた。

 

(…駄目だ、まったく反応が無い…!)

 

このままではせっかく阿児と左馬介が作ってくれた好機が無駄になってしまう。だが、しのぶは諦めず焦る気持ちを抑え込み考えうる全ての手段を用いて彼女を覚醒させようとしていた。

 

(諦めないわ!絶対に!姉さん…今度こそ私が救ってみせる!)

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

一方、炭治郎たちかまぼこ隊はカナエの救出を左馬介に任せ、自分たちは敵総大将であるバルドスタンの撃破に向っていた。ゴーガンダンテスは杏寿郎が抑えており、今バルドスタンを守っているのは腹心のゴルドーだけだ。

 

「…お前だけは許さない!お前の頸を斬る!」

 

「俺様がその頸を切り裂いてやるぜ!髑髏頭ァ!!」

 

「もう打つ手はないぞ、観念しろ!」

 

「バルド様!お下がりを…ここはこのゴルドーにお任せください」

 

バルドスタンを守るようにかまぼこ隊の前に立ったのはゴルドーだった。背中の二本の怒嵐剣を抜き荒々しい構えを取ると同時に刃がドリルのように激しく回転し始めた。

 

「クソッ!どきやがれ!筋肉ダルマァ!」

 

「フン…小僧ごときがオレの一撃を止められるか?怒嵐剣二刀流の強さを見るがいい」

 

ゴルドーに頸を狙って伊之助が力強い一撃を繰り出すが、その一撃はゴルドーによって片手で難なく受け止められてしまう。その時、攻撃を受け止められた伊之助はあることに気がついていた。

 

(何じゃコイツの剣は!グルングルン回る刃のせいで弾き飛ばされそうだぜ!)

 

「何だ…?そのおかしな刀は。そんな鈍刀でオレを斬れると思うなよ」

 

怒嵐剣の激しく回転する刃によって伊之助は武器を弾き飛ばされそうになり大きく体勢を崩されてしまう。その隙を見逃さずゴルドーはもう片方の怒嵐剣で伊之助を頭から叩き潰そうとする。

 

「うぉ!?しまった…!」

 

「伊之助!」

 

咄嗟に炭治郎と善逸が二人同時に伊之助の前に立ちゴルドーの攻撃を防御するがその一撃を受け止めた瞬間、あまりの威力に二人の足が地面にめり込み膝から崩れ落ちる。

 

(ぐうッ…!?なんて馬鹿力だ…!!)

 

(し、死ぬ死ぬッ!やばいよッ!!何なのこの筋肉の化け物ォ!!?刀が折れるゥゥ!!)

 

「大丈夫か!伊之助!」

 

「助かったぜ!よくやった子分その一、その弐!」

 

「いいから早く助けろよッ!猪頭!!」

 

その凄まじい怒嵐剣の一撃に炭治郎の小太刀と善逸の日輪刀は鈍い音を立てていた。なんとか押し返そうと二人で呼吸を合わせて力を入れるが怒嵐剣はまったく動かない。

 

「その程度か?小僧ども、餓鬼にしては悪くない腕力だがそれではオレは止められんぞ」

 

その間、怒嵐剣の回転する刃によって二人の武器が激しく火花を散らして削られていた。怒嵐剣の恐ろしさはその刃で相手の武器を弾くほかにその耐久値を激しく削ることだ。ゴルドーの一撃を止めれば武器の耐久値に大きなダメージを受け武器を破壊される恐れがあるのだ。

 

「ウゥゥゥ!!」

 

炭治郎と善逸を助けようと禰豆子がゴルドーの頸に蹴りを放つ。禰豆子の攻撃を避けようともせず、その蹴りは見事に命中するもゴルドーはビクともしない。

 

「…!!」

 

「ほう、女の餓鬼にしては悪くない蹴りだ。だが、その程度の蹴りなどオレにとっては蚊が止まった程度だ」

 

何度も何度も禰豆子はゴルドーに体術を繰り出すが鍛え上げられた筋肉の鎧に阻まれまったく効果がない。すると今度はお返しとばかりゴルドーが禰豆子の鳩尾に蹴りを繰り出した。

 

「小娘、蹴りとはこうやるんだ。覚えておけ」

 

「…グゥゥ!?」

 

鳩尾を蹴られた禰豆子は凄まじい勢いで吹き飛ばされ背後にあった大樹に叩きつけられた。その威力に禰豆子は苦悶の表情で悶えしばらく動けなくなってしまった。

 

「禰豆子ッ…!?くそッ!」

 

(この化け物の一撃は危険だ…!受けたら武器が壊される恐れがある、接近戦は分が悪い…!)

 

「炭治郎!この筋肉の化け物相手に接近戦は危険だ!一度距離を取ろう!」

 

「ああ!」

 

なんとかゴルドーと距離を取った三人はなんとか打開策を考えようとしたが、その時ゴルドーが怒嵐剣を仰々しく構える。

 

「あまいな、その距離はオレの間合いだ」

 

目にも止まらぬ速さで怒嵐剣を振ったと同時に凄まじい速度の赤い斬撃が三人めがけて飛んできたのだ。

 

「うわっ!!?」

 

「危ねえェェ!!?」

 

見ると背後にあった人間の背丈ほどの大きな川の巨岩が斜めに斬り裂かれズレ落ちていた。その斬撃の大きさと速さに三人は驚愕し、もし当たればどうなるかと考えると背筋が凍った。

 

「さあ、どうする?一撃でも当たれば地獄行きだ。お前らはどれほど避けられるかな?」

 

すると先ほどの一撃は小手調べとばかりにゴルドーは両手の怒嵐剣を縦横無尽に激しく振り回し、斬撃の嵐を炭治郎たちに浴びせる。絶え間なく放たれるゴルドーの斬撃に炭治郎は避けるのが精一杯であり、攻めに転じることが困難な状況に陥っていた。

 

(どうする…?距離を取っても危険だ!)

 

「クソッ!近づけねぇ!気をつけろよ子分共!一撃でも当たったら終わりだぜ!」

 

「ほう…いい反射神経だ、悪くない。ならばオレも少し気合を入れるぞ!避けてみろ小僧共!」

 

なんとゴルドーの怒嵐剣を振る速度がさらに上がり、さらに激しく斬撃の嵐が炭治郎たちに襲い掛かる。三人とも反射神経でギリギリで回避できていたがこれには堪らず回避仕切れず身体中に傷を負い始めていた。

 

(このままじゃやられる…!何とか奴の懐に入らないと!)

 

 

その頃、炭治郎たちの相手をゴルドーに任せたバルドスタンは戦況を確認しながら次の一手を思案していた。

 

(ここまでは予想の範疇だが…さて、どうしたものか。しかし…鬼狩り共の力がこれほどまでとはな)

 

「…む!?」

 

思案していたバルドスタンに急接近し頸をめがけて斬りかかったのはなんと義勇だった。今、バルドスタンを守る者はいない…幻魔の頭目であるバルドスタンを撃破すれば一気に勝利を狙えると睨んだ義勇は炭治郎たちの加勢に回らずバルドスタンに目標を絞ったのだ。

 

「…俺は今までにないほど頭にきている、よくも仲間たちを傷つけ侮辱してくれたな。化け物、貴様の頸を斬る!」

 

「ぬぅ…!吾輩を侮るな虫ケラ!己の身を守る武術は心得ておるわ!」

 

義勇の刃がバルドスタンに命中する直前、時空の裂け目から出現した専用の剣であ"バルソード"を抜いたバルドスタンが間一髪で攻撃を受け止める。実はバルドスタンには剣術の心得があり並み相手であれば軽くあしらえる実力を持っているが、さすがに熟練の剣士である義勇相手では分が悪い。

 

「…なかなかの腕前だが、俺には通じない」

 

「ええい!吾輩は科学者であって剣士ではないわ!前線で戦うのは戦士の役目であろう!」

 

(おのれ…!いざという時のために武術を身につけておいたのが功を奏したか…!まさか、総指揮官である吾輩が戦うことになるとはな!)

 

義勇を相手に苦戦するバルドスタンを見たゴルドーが慌てて加勢に入ろうとするが炭治郎たちの妨害で近づけなかった。三人で包囲しながら翻弄しつつ攻撃を繰り出すことでゴルドーの動きを封じていたのだ。

 

「バ、バルド様!今、お助け致します!!」

 

「そうはさせるか!」

 

「どこに行く気だァ!筋肉ダルマァ!テメェの相手は俺様だ!!」

 

「クソっ!!どけ!小僧共ォ!!」

 

一方、義勇と激しい鍔迫り合いをしていたバルドスタンだが戦況は義勇に傾いていた。必死に踏ん張るも徐々に背後に押し込まれていた。

 

(おのれッ…!"奴"だけは切り札として温存しておきたかったが、そうも言ってはいられぬか!やむを得ん…!)

 

なんとか義勇を力づくで押し返したバルドスタンは距離を取る。距離を取るもバルドスタンの不利であることに変わりない。とどめを刺そうと義勇は水の呼吸の構えを取る。

 

「…諦めろ、貴様は終わりだ」

 

「…クク、甘いわ虫ケラめ。吾輩の切り札はまだあるのだよ!」

 

バルドスタンが不敵な笑みを浮かべて指を鳴らすとその背後の暗闇から猛スピードでこちらに接近してくる巨大な影があった。それは大きく跳躍しながら義勇の前に姿を現した。

 

「…!?まだ化け物がいたのか」

 

「オオオォォォォ!!!」

 

「行け!ガートルード!その虫ケラを叩き潰せッ!」

 

義勇の前に現れたのは重厚な甲冑を身につけ、二メートルを超す体躯と強靭な肉体を持つ四足歩行の巨大な双頭獣だった。この猛獣は"ガートルード"と呼ばれ元は鬼の一族の下僕で鬼の遺跡を守護する番人だったが幻魔によって倒された後、脳を改造され幻魔の下僕と成り果てた存在だ。

 

「な、なな…なんじゃありァァァ!!?」

 

「う、嘘だろッ!?まだあんな化け物がいたのかよッ!?いやァァァ!!?今度こそ俺たち終わりだって!!」

 

ガートルードを見た左馬介と阿児は驚愕していた。そう…かつて左馬介は五百年先の未来の時代であのガートルードと戦い、その手で確かに打ち倒したはずだからだ。

 

「…!?あいつは…!!」

 

「そんな…!あのガートルードはジャックと左馬介の二人で倒したはずなのに…!バルドスタンはアイツも甦らせちゃったの!?」

 

しかし、これで形勢は完全に義勇が劣勢になり今度は義勇が押され始めていた。義勇はガートルードに水の呼吸の技を繰り出すが身につけられた重厚な甲冑とその肉体によって全く効果がなかった。

 

「水の呼吸…肆ノ型・打ち潮!!」

 

「グォォォォォ!!」

 

肆ノ型の斬撃を物ともせず、ガートルードは義勇に反撃を返す。するとガートルードの左の頭が息を吸い込み義勇に向って凄まじい勢いでブレスを吹きかける。予想以上の広範囲に驚くも義勇はなんとかブレス攻撃を回避する。振り向くと周辺の樹木が強烈な冷気によって氷漬けになっており、かすっただけにも関わらず自身の羽織の端もその冷気によって凍っていた。

 

(…どうする、この戦力では勝ち目は無い…!)

 

 

ーーーーーーーーー

 

その頃、ゴーガンダンテスと戦闘になっていた煉獄杏寿郎だったが、こちらも劣勢に立たされていた。当初は互角に見えたがダンテスの絶対防御の術により攻撃はすべて無効され防戦一方を余儀なくされていたのだ。

 

「炎の呼吸…弐ノ型・昇り炎天!!」

 

「ハアァァァ!!」

 

「ぐぅ…!!?」

 

杏寿郎の弐ノ型をダンテスは剣を赤く染めた一撃で斬り落とす。強烈な一撃に体勢は崩れ杏寿郎の腕はビリビリと震えていた。しかし、それでも杏寿郎は攻撃の手を緩めない。

 

「炎の呼吸…壱ノ型・不知火!!」

 

「ほう、なかなかやりますね!炎の如き力強い一撃…悪くない」

 

だが、その一撃はダンテスによって容易く片手で受け止められてしまう。

 

(…くっ!結界のせいで攻撃が通らない、この剛剣と舞いのような剣技…手強い!!)

 

あの煉獄杏寿郎の実力を持ってしても幻魔界最高の剣士ゴーガンダンテスには一歩及ばなかったのだ。それでも杏寿郎は不屈の闘志でひたすら攻め続ける。呼吸を整え激しい連撃を嵐をダンテスに浴びせる。

 

「…だが、拙者を倒すにはまだ足りません!」

 

その時、杏寿郎の一撃を巧みな剣捌きにて弾き返すと鳩尾に目にも止まらぬ蹴りを放つ。その一撃で体勢が大きく崩れた杏寿郎の胸部に流れるような動きで回転斬りを放った。

 

「ぐはっ…!!?」

 

ギリギリで身体を反らして急所は避けたがダンテスの攻撃は終わらない。容赦なく杏寿郎に舞いのような動きで変幻自在の連撃を繰り出した。

 

「どうした、杏寿郎!お前の剣はその程度か!」

 

「くッ…!ぬぅ…!!」

 

杏寿郎はダンテスの攻撃を防御するだけで精一杯だった。身体中を斬り刻まれ、ついに持っていた幻魔刀を弾き飛ばされしまいダンテスの幻魔刀・鬼殺しが喉元に突きつけられる。

 

「おや?どうしました?ようやく身体が温まってきたのだが」

 

「……」

 

もはや杏寿郎に抵抗する力も手段も残されていない。完膚なきまでに敗北した杏寿郎に成す術は無かった。

 

「れ、煉獄さんッ!!」

 

「嘘だろ…!ギョロギョロ目ン玉でも勝てねぇのか!?」

 

「そんな…!煉獄さんッ!!」

 

助けようとするがゴルドーと戦闘中の炭治郎たちに杏寿郎を救う手段は無い。杏寿郎も死を覚悟したが剣を突きつけていたダンテスがなぜか刃を降ろした。

 

「まあ、いいでしょう。勝負はお預けだ」

 

「…何…!?」

 

「今のお前を倒してもつまらん。もっと腕を磨いてもう一度拙者に挑め」

 

「……」

 

なんとダンテスは杏寿郎にとどめを刺さず剣を収めたのだ。堂々と背を向け去っていくダンテスの後ろ姿を杏寿郎はただ見ていることしかできなかった。

その時、ダンテスが振り向き杏寿郎に言葉を伝えた。

 

「煉獄杏寿郎ッ!お前の剣技、まだ極みに達してはいない。その技…極めればどれほどのものか見せてみろ。お前の己の魂をぶつけるような炎の如き一撃には好感が持てたぞ」

 

「……!」

 

「煉獄杏寿郎…その名、覚えておきましょう!では、さらばだ!ハッハッハ!!」

 

杏寿郎にウインクするとダンテスは高笑いと共に去って行った。

 

ーーーーーーーーー

 

・精神世界 カナエの精神内

 

 

一方、操られたカナエを精神を呼び覚ますために阿児の術で精神世界に入ったしのぶとカナヲだったが状況は悪くなる一方だった。

 

「姉さん!お願い…!目を…目を覚ましてッ!!」

 

「カナエ姉さん…!!どうして…!!」

 

あれから考え付くすべての手段を試してみたが精神の核のカナエはまったく反応がない。さらに時間が経つにつれて精神世界の歪みが激しくなりしのぶとカナヲを身体が消滅し始めたのだ。

 

『ね、ねぇ…!まだなの…!?そろそろ、あたいも限界なんだけど…!!』

 

二人の身体が消滅を開始したのは阿児の術の力が弱まっているからであり、術を詠唱している阿児の体力も限界が近づいていたのだ。

 

「お願いします!!あと…あともう少しだけ…!!」

 

「阿児…!お願い…!!」

 

『…分かってるって!!あたいも頑張るから最後まで諦めないで!!二人の声はきっとお姉さんに届くはずだよ!!』

 

深呼吸し息を整えた阿児は最後の力を振り絞って術を詠唱し続ける。少しばかりの猶予を無駄にしないため二人は諦めず必死に呼びかけ続ける。喉が枯れ、声がかすみながらもしのぶとカナヲはカナエに向かって叫び続ける。

 

 

「姉さん!目を覚ましてッ!あなたは花柱・胡蝶カナエでしょう!化け物に操られて仲間を襲うなんて言語道断だわ!一緒に鬼をこの世から滅ぼすって約束したでしょうッ!!約束を破るの!?いい加減に起きてよッ!!…お願いだから…目を覚まして…!!カナエ姉さんッ!!」

 

 

涙ぐみ最後は泣きじゃくるような声で何度も何度もしのぶは呼びかけ続ける。二人で叫び続けるも阿児の術が限界が近づいてきたのか目の前のカナエの身体は少しずつ暗闇に呑まれ、二人の身体はすでに消滅しかけていた。

 

『…ぐぅぅ…!!…ま、まだ駄目なのッ…!?あたい…もう限界だよ…!!』

 

(嫌だ…!嫌だ嫌だッ!!カナエ姉さんッ…!!行かないでッ!!)

 

二人が消滅する間際、涙で顔をぐしゃぐしゃに濡らしたカナヲが必死に最後の言葉をカナエに向かって呼びかけた。

 

「カナエ姉さん…!姉さん死んだ時、泣けなくてごめんない…私、頑張ったんだよ?言われた通り変わることができたの!もうコインを使わなくても大丈夫!…私…もっともっとカナエ姉さんとお話したかった…!!お願いだから…しのぶ姉さんと私を置いて行かないでッ…!!…戻って来て…!カナエ姉さんッ…!!」

 

…パキンッ!

 

 

二人の身体が消滅しようとした瞬間、カナヲの言葉が奇跡を起こした。なんとカナエを拘束していた漆黒の鎖一部にヒビが入り、それと同時にそれは全身へと広がっていった。すると全身の鎖は粉々に砕け散りカナエが拘束から解放されたのだ。

 

『…やったぁ!!やったよ!二人とも!!カナエの精神が目を覚ましたんだよッ!!』

 

「本当ですかッ!?姉さん…!」

 

「カナエ姉さん…!」

 

鎖から解放されたカナエをしのぶとカナヲが抱きとめる。すると死んでいたかのように目を閉じていたその瞳が少し開くと二人に向かってカナエは優しく呟いた。

 

「……しのぶ…カナヲ…ありがとう…」

 

「ね、姉さん…!」

 

そう言い残すと二人の前にいたカナエは消えてしまった。それと同時に精神世界は眩い光によって覆いつくされ漆黒の暗闇だった周囲がまるで青空のように晴れていく。

 

『よ~し…!!これなら…!左馬介!手を貸して!!』

 

『ああ、任せろ!』

 

左馬介はカナエの頭に乗っていた阿児に向かって鬼の篭手を構える。すると篭手から魂のような物体が阿児に向かって吸収されていく。左馬介の鬼の力を受けた阿児は力強い声で特殊な呪文を詠唱し始めた。

 

『ノウマクサマンダ…ボダナンラン…ラクソワカァァ!!』

 

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

・現実 那田蜘蛛山 最奥部

 

 

カナエの精神世界から脱出したしのぶとカナヲは慌てて周囲を見渡す。そこには力なく倒れたカナエを解放する左馬介の姿があった。

 

「ね、姉さんッ!!」

 

「カナエ姉さん!!」

 

「大丈夫だ、意識はある。どうやら上手くいったようだな」

 

「ぜぇ…ぜぇ…つ、疲れたぁ〜…あたい…もう動けないよ…」

 

「よく頑張ったな、阿児」

 

「…えへへ、あたい頑張ったよ…」

 

左馬介に褒められ嬉しそうに阿児は笑顔で気を失ってしまった。すると意識を取り戻したカナエが目を覚ますと驚きながら話し始めた。

 

「…ここは、私は何をしていたのかしら?」

 

「…姉…さん…」

 

「しのぶ!?どうしてあなたが…?まさか、あなたも死んじゃったの!?」

 

「よかった…カナエ姉さん…」

 

「カナヲ…!あなたまで、いったい何がどうなってるの?」

 

「「姉さぁぁん!!」」

  

 

しのぶとカナヲは大泣きしながらカナエに抱きつく。もう二度会えないと思っていた最愛の姉と再会に二人は抑えていた感情を爆発させるかのように号泣した。

それを見たバルドスタンもこの状況は予想外だったのかこれまでにないほど動揺していた。

 

 

「ば、馬鹿なッ!?胡蝶カナエの洗脳も破られたのかッ!!し、信じられん…人間ごときがどうやって幻魔の洗脳術を解いたのだ…!!」

 

「どうやら、お前の策は失敗に終わったようですね」

 

「ダンテス…!貴様、なぜ煉獄杏寿郎にとどめを刺さなかった!!」

 

「まあ、いいではありませんか。今、奴を殺すのはつまらん」

 

「おのれ…!何を言っているのだ!まあ、よいわ!我が策を破ったところでいい気になるなよ!貴様らが追い詰められているということに変わりはないのだからな!」

 

するとバルドスタンは指を鳴らす。それと同時に左馬介たちを包囲するかのように辺りの樹木の暗闇から大量の下等・中等幻魔が姿を現したのだ。幻魔の数は数百体を超えており、まさに左馬介と鬼殺隊は危機的状況に陥ったのだ。

 

 

「義勇!炭治郎!ここは引くぞ!俺が奴らを食い止める!先に行け!」

 

「明智…!分かった!俺はこの二つ頭の化け物を引きつける!」

 

「分かりました!でしたら煉獄さんは俺たちが守ります!」

 

「炭治郎ッ!禰豆子ちゃんは俺が!」

 

「任せろ!全員、この伊之助様が助けてやるぜ!」

 

「しのぶ、立てるか?すまないが阿児を頼む!カナエを連れて逃げろ!」

 

「左馬介さん、ですが…!」

 

「行くんだ!心配するな!」

 

左馬介を案じながらしのぶは気を失った阿児を受け取りカナエを介抱しながらカナヲを共に幻魔を斬り倒しながら包囲を突破していった。

 

一方、殿軍を買って出た左馬介は武器を地轟斧に切り替え、戦術殻・地を繰り出した。

 

「おりゃァァ!!」

 

叩きつけると同時に凄まじい爆発が発生し周囲の幻魔を木っ端微塵にする。そのまま襲い掛かる幻魔たちを食い止めるべく大群に向かって駆けていった。

 

その頃、負傷して動けなかった杏寿郎の下へ炭治郎と伊之助が駆けつけ肩を貸しながら包囲を突破しようとしていた。

 

「すまないな…竈門少年」

 

「俺は大丈夫です!煉獄さん、戻りましょう!鬼殺隊へ!」

 

「…ああ、そうだな。皆が待っている」

 

「炭治郎!禰豆子ちゃんも大丈夫だ!早く行こう!こんなトコもう懲り懲りだぁぁ!!」

 

「三太郎!紋逸!後ろは任せろ!」

 

背後から迫る幻魔たちを伊之助が食い止めながら炭治郎と杏寿郎はなんとか包囲を突破し奥へと消えていった。炭治郎としのぶが無事に包囲を突破したのことを確認した義勇は時間稼ぎは十分と判断しガートルードとの戦闘を中断し幻魔の大群に囲まれた左馬介の背後に駆けつけた。

 

「明智!大丈夫か」

 

「なんとかしのぶと炭治郎たちは逃げられたようだな」

 

「…ああ!後は俺たちだけだ」

 

二人は辺りを見渡し包囲の薄い箇所を見つけると互いに頷く。義勇は水の呼吸の構えを取り、左馬介は武器を炎龍剣に切り替え同じく構えを取る。

 

「水の呼吸…陸ノ型・ねじれ渦!!」

 

「でいやァァァ!!」

 

義勇の陸ノ型の斬撃と左馬介の戦術殻・炎の猛火がそこにいた幻魔たちを跡形もなく消し飛ばし、そこに包囲の綻びを作り出した。その突破口を見逃さず左馬介と義勇は全速力で包囲を潜り抜けそのまま撤退していった。

 

二人を追跡しようと咆哮し走り出そうとするガートルードをなぜかバルドスタンは手で制止した。

 

「…構わん、追う必要はない」

 

「バルド様…!よろしいのですか!?」

 

「…クク、フハハハハ!!見事だ!認めよう、此度は吾輩の負けだ。信長様と師を破った虫ケラ…いや、人間の力…侮れん。この敗北は吾輩の油断と慢心ゆえだ」

 

「ハッハッハ!潔く負けを認めるとはな。再び奴らと相見えるのが楽しみだ!左馬介、勝負は預けておきますよ。お前を倒すのはこの幻魔界最高の剣士・ゴーガンダンテスだ!」

 

「…クッ…!バルド様、申し訳ございませぬ。この敗北、すべてオレの失態です」

 

「…気にするな、貴様には任せたい重要な任務がある。それで汚名を返上せよ」

 

「バルド様…!有難き幸せにございます!」

 

(…ククッ!策は上手くいったな…吾輩の本当の狙いはここからだ!人間ども、最後に勝つのはこの吾輩なのだよ!)

 

負けたにも関わらずバルドスタンは不気味な笑みで暗闇へと消えていく左馬介と義勇の後ろ姿をじっと見ていた。

 

ーーーーーーーーーーーーー

 

・数分後 那田蜘蛛山 入り口付近

 

 

最奥での幻魔の包囲網を突破したしのぶと炭治郎たちは無事に那田蜘蛛山の入り口まで撤退に成功していた。しかし、殿軍として残った左馬介と義勇を待つため入り口付近でその帰りを待っていた。

 

「冨岡さん…大丈夫でしょうか?」

 

「左馬介さんもいます…きっと戻ってくるわ」

 

「ち、ちょっとッ!!なんで左馬介を置いてきたのさ!」

 

「ご、ごめん…だって、左馬介さんが先に行けって…」

 

「すまない…だが、あの状況では誰かが化け物を食い止めなければ俺たちは助からなかった。大丈夫だ!冨岡もいる、必ず戻って来るさ」

 

「それは…そうだけど」

 

目を覚ました阿児が左馬介を置いて逃げてきたことに文句を言っていたその時、那田蜘蛛山を囲う柵の向こう側から二人の影が飛び出してきた。その二人は全身を幻魔の返り血で真っ赤に染めた左馬介と義勇だった。

 

「冨岡さん、明智さん!よかった…!」

 

「オイッ!オッサン!半々羽織!血だらけじゃねぇか!どっか斬られたのか!?」

 

「左馬介ッ!!大丈夫!?怪我はない!?」

 

「ああ、俺は大丈夫だ。それよりも義勇を診てやってくれ」

 

「明智…ありがとう。お前が居てくれなければ俺たちは助からなかった」

 

「気にするな、皆が無事で何よりだ」

 

「…ああ」

 

左馬介と義勇の無事を確認した一同は思わず安堵のため息をつく。そして、改めて炭治郎たちは生還した杏寿郎に声をかける。

 

「煉獄さん…ホントに…生き返ったんですね…!」

 

「ああ、竈門少年、我妻少年、猪頭少年…強くなったな。こうして俺がここにいるのは君たちのおかげだ。ありがとう、立派になったな」

 

「煉獄…さん…煉獄さぁぁん!!」

 

「ウオォォォォン!!この野郎ッ!心配させやがって!」

 

「へへ…また被り物から涙が滝のように出てるぜ」

 

「ふざけんな!俺は泣いてねぇ!」

 

「痛ってぇ!?…でも、ホントによかった…帰ってきたんだな…煉獄さん…」

 

炭治郎と伊之助は感動のあまりに杏寿郎に抱きつき子供のひたすら泣いていた。そんな二人は杏寿郎は笑顔で見守っていたが、その表情はすぐに真剣なものに変わった。

 

「……」

 

『煉獄杏寿郎ッ!お前の剣技、まだ極みに達してはいない。その技…極めればどれほどのものか見せてみろ。お前の己の魂をぶつけるような炎の如き一撃には好感が持てたぞ』

 

『今のお前を倒してもつまらん。もっと腕を磨いてもう一度拙者に挑め』

 

 

(…負けた、完膚なきまでに敗れた…今の俺ではあの男に…ゴーガンダンテスには勝てない。だが何故だろう…不思議と晴れやかな気分だ…!またあの剣士と戦いたい、俺はさらに強くなる!!)

 

杏寿郎の瞳には焔の如き闘志が宿っていた。さらなる修行を積み、再びゴーガンダンテスと相見え必ず勝利することを杏寿郎は心に強く誓っていた。

その頃、同じく奇跡の再会を果たした胡蝶姉妹も互いの生還に感動し溢れんばかりの涙を流して喜んでいた。

 

「…姉さん…本当に…よかった…!」

 

「カナエ…姉さん…」

 

「ありがとう、しのぶ、カナヲ。生き返ったなんて少し信じられないけど…」

 

自身を救ってくれた二人の妹に満遍の笑みで涙ぐみながら感謝の言葉を伝える。その笑顔はもう二度と見られないと思っていた大好きだった姉の紛れもない優しい笑顔だ。

 

「私…深い暗闇の中に閉じ込められてずっとそこを歩いていたのは覚えてる…でも、しのぶとカナヲの声が私を導いてくれたから目覚めることができた…そんな気がするの」

 

「姉さん…!姉さぁぁん!!」

 

「よかった…!もう…私を置いて行かないで…!!」

 

「…ありがとう…心配かけて…ごめんね…!」

 

三姉妹は熱い抱擁を交わし、ひたすら子供のように泣きじゃくった。それを見ていた左馬介と義勇は互いに笑顔で頷きながらその様子を見守っていた。

その後、炎柱・煉獄杏寿郎と花柱・胡蝶カナエの生還に鬼殺隊は狂喜し、大変な騒ぎになったのは別の話だ。

 

この事件を機に鬼殺隊と鬼武者・明智左馬介は強い関わりを持つことなるのだった。

 

 




煉獄さんとカナエ生還!!
この展開をめっちゃ楽しみにしてました!
実は挿絵を入れようと思っていたんですが、なかなかいい絵が描けずに間に合いませんでした…

その内、また載せるのでよろしくお願いします!

次回から左馬介と鬼殺隊の共闘と刀鍛冶編に繋がる物語を書いていきます!

※寝てサボってた静音もやっと登場します!
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