彩りの少女たちとの日常   作:咲野 皐月

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 皆さま、おはこんばんにちは。咲野 皐月です。


 本日はいよいよ……ホラゲーPartの最終回をお届けしようと思います!次章の内容に関しては、既に考案が済んでおりますので、投稿の程をお待ち頂けると幸いです。


 それでは、本編スタートです!

 最後までごゆっくりお楽しみ下さい。


第六話

「日菜ちゃん遅いね……」

 

 

 あのお泊まり会が終わって2日後、私達はいつも通りの日常をおくってます。あっ、補足程度で言っとくけど、ちゃんとラストまでクリアしたからね? 颯樹くんの助力もあったけど……コホンッ、話を戻します。

 

 

 ちなみに今日は午後からパスパレのメンバーで颯樹くんの家でレッスンなんだけど……メンバーの1人である日菜ちゃんを除く全員と花音ちゃんが集合してます。

 

 花音ちゃんに関しては『見学したいんだけど、いいかな……?』って本人から頼んできたの。そしたら颯樹くんと千聖ちゃんはすぐOKして見学の許可を貰ったから一緒にいるの……って、二人は花音ちゃんに甘過ぎだよ! 

 

 

「日菜ちゃん、また何も言わず遅刻するとはいい度胸じゃない……」

 

 

 そんな千聖ちゃんも黒い笑みを浮かべて……って怖っ⁉︎しかも千聖ちゃんの背後から黒いオーラみたいなのを感じるよっ⁉︎

 

 

「麻弥、何か事情を知らないか? 午前中は共に行動してただろ?」

「あー、それは色々事情があると言うか……ジブンの口から言ってもいいか計り知れないっス……」

 

 

 これを見かねた颯樹くんが麻弥ちゃんに尋ねたけど、当の麻弥ちゃんも何処かもどかしかった。午前中に何かあったのかな……? 

 

 そんなこんなで考えてると、突如颯樹くんのスマホから着信音が鳴った。颯樹くんは誰からの連絡か確認した。

 

 

「……京介からチャットで連絡だ。『日菜先輩は急用が出来たから今日のレッスンは来れません』だそうだ」

 

 

 どうやら日菜ちゃんから……えぇっ⁉︎急用⁉︎それホントなの⁉︎私だけじゃなく麻弥ちゃん以外のメンバーも驚いている……そんな事を考えるのもつかの間、また颯樹くんのスマホから着信音が鳴った。

 

 

「……どうやら日菜がレッスンに来れない事情が分かったよ」

「どうして来れないの?」

「今日羽丘で何があったか、たった今京介から詳しく纏めた文章が送られてきたよ。それを今から読み上げるよ」

 

 

 文章で……おそらく長いんだろうなぁ……。なんて現実逃避してたら颯樹くんが京介くんから送られてきた文章を読み始めた。

 


 

 此処、羽丘学園。

 

 本来は夏休み真っ最中で学校は休みであるが、全校生徒による進路相談会が行われるのであった。しかも学年問わずの強制参加のため生徒からしてみればたまったものじゃないが、羽丘は進学校のためそんな弱気な事は言うだけ時間の無駄なのである。

 

 そんな2年の教室で、京介が気だるそうにしながら自分の席の椅子に座りながら溜め息をついていた。

 

 

「何、どうしたのアンタ?」

 

 

 そんな中、京介のクラスメイトでもある美竹(みたけ) (らん)が話しかけてきた。

 

 

「いや、何でもないさ」

「何でもなくないでしょ? そう顔に書いてあるよ」

「(素直じゃないのにそう言う所に目をつけるのか……)分かったよ。端的に話す」

 

 

 内心毒づきながらも蘭に何故そうなったのか経緯(いきさつ)を話した。

 

 

「……そう、そんな事あったんだ」

「嗚呼、勘弁してほしいものだよ」

 

 

 事情を知った蘭は日菜の行き過ぎた行動に対し、呆れてため息をついた。京介も蘭につられてため息をつくのであった。

 

 

「きょーくんおはよー! あと蘭ちゃんもおはよー!」

 

 

 ちょうどその時、日菜が乱入してくる形で教室に乗り込んできた。しかも京介の説明通りの調教後の姿ではなく、いつもの姿である。

 

 

「(反省してないね……)」

「(やむを得ない、此処は雷をピンポイントに降らすとするかね……)」

 

 

 反省の色が見えない日菜の姿に、心底呆れる蘭と京介であった。その時、京介は日菜に気づかれないようにスマホを操作する。

 

 

「きょーくん何処に連絡してるの? まさかましろちゃん⁉︎ いや、瑠唯ちゃんかもしれないし、はたまたレイちゃんかな?」

「安心しろ、何処に連絡したかすぐに分かるから」

 

 

 すると日菜は京介がスマホを操作しているのに気がついて誰に連絡を取っているのか問い詰めてきた。そんな京介は日菜を受け流しながらスマホを操作した。

 

 

「すぐって何ー? 教えてよー!」

 

 

 日菜はまどろっこしいと感じたのか更に京介に詰め寄った。そんな京介だが平然を保ちながらスマホを操作した。そして目的が終わったのかスマホをしまう。

 

 その直後、日菜のスマホから着信音が鳴り出した。

 

 

「誰からだろ……おねーちゃんだ! もしもしおねーちゃん⁉︎」

 

 

 誰だろうとと思いスマホの表示を見た日菜だが、目を輝かせてすぐに電話に出た。しかし次の瞬間、日菜が全く予想してなかった言葉が出てきた。

 

 

『もしもし、日菜? 貴女、また後輩の京介さんに迷惑を掛けてたわね……!』

 

 

 いつもの穏やかな口調ではなく怒りに満ちた声であった。その怒りは電話越しから伝わってくるものであり、電話に出てる日菜はもちろん隣にいる蘭にもそれが充分に伝わってくる。

 

 

「お、おねーちゃん。どうしたの、そんなに怒って……?」

『貴女と桐ヶ谷さんの愚行を全部知ったまでよ』

 

 

 その一言に日菜はピシャリと凍ってしまった。その時紗夜が『京介さんと代わって下さい』と言われたので、日菜は何も抵抗せずそのまま京介と電話を代わった。

 

 

『私はこれからライブに向けて練習があるので来れませんが、お仕置き代行人がもうすぐで羽丘に到着します。その人物に日菜のお仕置きをお任せしましたので、その人の指示に従って日菜にお仕置きを執行して下さい』

 

「了解しました。俺も日菜先輩にはお灸を据えないと気が済まないので。それとお仕置き中は動画でちゃんと撮っておくので逃げ出そうとして言い訳しても逃げ道は塞いでおくから安心してくれ」

「流川くん、そのお仕置きなんだけど私も一枚噛ませてくれない? 私も日菜先輩に対して鬱憤が溜まってるから」

 

 

 しかし紗夜はバンドの練習があるため来れないが、代わりの人物に向かわせるようで、その人が日菜のお仕置きを紗夜の代わりに担ってくれるようだ。

 

 それに対し京介もできる限りの範囲で日菜の逃げ道を塞いでお仕置きから逃げるのを徹底して対策案を出して了承した。そしていつのまに現れたつぐみも紗夜の話を聞いて自分も協力すると言い出した。

 

 

「羽沢……いいですよね?」

『問題ありません。羽沢さん、日菜を甘やかさずに徹底して鞭を払いなさい』

「分かりました♪」

 

 

 そしてつぐみも話に参加して日菜のお仕置きをする事となった。そして来校者のために手続きをする京介達であったが、日菜は抜き足、差し足、忍び足……と、コッソリと逃げようとした。

 

 

「あら日菜さん、何処に逃げようとしてるんですか?」

「ウグッ⁉︎」

 

 

 しかし日菜の抵抗も虚しく……彼女が逃げようとしたちょうどその時、誰かが日菜の頭をアイアンクローで防いでしまった。

 

 

「アンタが紗夜さんの代わりに来たのか……」

「ええ。紗夜さんにお願いされまして」

 

 

 日菜にアイアンクローをかましたのは、颯樹と同級生の水澄(みすみ) 千歌(ちか)であった。どうやら先程紗夜が言ってた代行人というのは彼女のようだ。

 

 

「それと……はい、来校許可証。顔見知りのアンタでもコレがないと不法侵入者と扱われるぞ?」

 

 

 千歌は羽丘にとっては部外者にあたるため、京介は緊急用意した来校許可証を彼女に渡した。

 

 

「でも何で学校に入って来れたんですか?」

「偶然出会った教員の方に()()()()()()()許可を取ったまでです♪」

 

 

 何故来校許可証も無しに校内に入れたのか気になったつぐみであるが、どうやら千歌は教員に許可をとっていたようだが、何処か含みのある言い回しであった。

 

 

「さて……長話も此処までにして、早くお仕置きを執行しましょう。時間にも限りがあるので」

「「了解しました」」

 

 

 話をはぐらかすように千歌が日菜のお仕置きを執行するよう言い出した。京介とつぐみはコレ以上聞ける事が無い……もしくは話をしても本人に話す気がないと判断したか、二人は千歌に従って、京介が日菜の右腕を、つぐみが日菜の左腕を掴んで逃げられないようにした。

 

 

「それでは美竹さん。私たちは日菜さんのお仕置きをしておきますので担任が来たら京介さん達は『生徒会長の奉仕活動の見張り』と言っておいて下さい。おそらくそれで通用すると思いますので」

「わ、分かりました……」

 

 

 去り際に、その場にいた蘭に京介達の不在の理由を蘭に伝えてその場を後にした。その際蘭は千歌の笑顔に恐怖を感じたため断る事はしなかった。

 


 

「……以上、これが事の顛末だ」

 

 

 京介くんから送られてきたメッセージを読み終えた颯樹くんだけど、何処か冷や汗かいてる……私も冷や汗かいてるけどね?

 

 

「麻弥ちゃんは知ってたの?」

「はい。ですけど、ジブンが見たのは日菜さんが連行されていく姿でしたけどね……。その際京介さんに『後で全員に伝えておくから黙ってて下さい』と釘を刺されたので黙ってたんです」

 

 

 麻弥ちゃんは口止めされてたんだ……。流石に私たちにも伝えて欲しかったなぁ……。

 

 

「……これじゃ練習は出来そうにないわね」

「はい……」

「う、うん。見学の身だけど、これを聞いたら流石に気が引けちゃうよぉ……」

 

 

 この状況を分析したからか、千聖ちゃんが今日の練習を中止にする事を宣言した。確かにイヴちゃんも話の影響で元気無いし、花音ちゃんも正直な感想を言ってるしね……

 

 

「そうだね。でも一番の原因は日菜と透子だ。特に日菜は反省の色が見られなかったから自業自得としか言えない」

「そうね。でも透子ちゃんはどうするのかしら? 流石にお咎め無しというわけにはいかないでしょ?」

 

 

 しかし颯樹くんはばっさりと言い切った。うん、颯樹くんに同意だよ。だって、私も被害者だからね。

 

 千聖ちゃんも同意したけど、それと同時に透子ちゃんに関して指摘してきた。透子ちゃんはどうするんだろ……? 

 

 

「……京介からまたメッセージだ。なになに……『ちなみに透子も月の森でお仕置きを受けてるのであしからず』だとさ」

 

 

 透子ちゃんも⁉︎まあ仕方ないよね、透子ちゃんも今回の元凶だからね

 

 

「仕方ない……今日の練習は明日に延期するか。その際は今日出来なかった分を含めて、二倍でやるからね」

 

 

 颯樹くんは少々考えて今日のレッスンは明日に延期する事にした。

 

 その後は颯樹くん提案のもと、全員で羽沢珈琲店でティータイムをする事になりました♪ ちなみに京介くんや千歌ちゃん達もあとで合流するよう颯樹くんが連絡したのはまた別の話です。

 


 

「ねぇ皆んな、コレを一人で片付けろは流石無理があると思うんだよねー……」

 

 

 日菜は体育倉庫と外を交互に見ながらボヤいた。ちなみに日菜に課せられたのは、体育倉庫の片付けと学園中の草むしりという夏にやるのは些かハードである。

 

 

「日菜さんならこのくらいはイージーモードだと思いますが、何か?」

「それに……草むしりは生徒会でやる予定だったのに、『るんって来ない』って言ってすっぽかしたのアンタでしょ?」

「それに加えて体育倉庫は用務員さんがやる予定だったけど長期休暇で来れなくなったから、私達生徒会で昨日やる事になったのにそれを伝え忘れて後日延期になったのは何処の誰が原因でしたっけ?」

 

 

 しかし日菜の文句は3人がそれぞれ正論で指摘して悉く一蹴されてしまった。

 

 千歌の場合は日菜の能力を買ってるのに対して、京介とつぐみの場合はこめかみに青筋を立てながら、つい最近日菜がやらかした職務怠慢に対して暴露した。

 

 

「だから今回は体育倉庫の掃除と学園中の草むしりを()()()()()するんですよ?」

「あっ、別に嫌なら逃げてもいいですよ? でもカメラが仕掛けられてるので逃げても無駄だけど。あと無事に逃げ切っても、逃げた瞬間に紗夜さんに報告するから諦めてください」

 

 

 千歌はニッコリと笑いながら当然の事を言って説教して、それに追い討ちをかけるように京介も遠回しに逃げ道を塞いだと堂々と日菜に言ってのけた。

 

 

「皆んなの鬼────ー!」

 

 

 日菜の(つんざ)く悲鳴が羽丘学園中に鳴り響いた。しかしそれも虚しくお仕置きを受ける事となったのである……。

 


 

「あのー、優奈さん? 何故あたしは校庭で正座されてるのでしょう?」

 

 

 一方、日菜がお仕置きを受けている同時刻の月の森女子学園にて……。透子は目の前にいる優奈に対して何故こうなっているのか尋ねた。

 

 

「貴女、他校の先輩達を無理矢理誘った挙句、色々と騒ぎを起こして友達まで巻き込んだようじゃないですか?」

「何故それを⁉︎」

「それは貴女が知る事ではありません。それに貴女はこれから奉仕活動をするんですから♪」

 

 

 優奈はニッコリと黒い笑いを浮かべながら腕を組んで透子を威圧していた。その姿に透子は身震いしたのは言うまでもない。

 

 

「ちなみに貴女はこれからこの学園中の草むしりをして、それが終わったら外掃除。その後に体育館の倉庫の掃除をしてもらいます」

「えっ……」

 

 

 優奈の一言で透子は凍りついた。それもそのはず、今の時期に優奈が言った事を全部こなすのは、死刑宣告と同意義であるからだ。

 

 

「あと一つ忠告しましょう、この場から逃げ失せようだなんて思わないで下さいね。もし逃げたら……」

 

 その瞬間、発砲音と共に透子の頬に何かが横切って地面に刺さる音がした。透子が音のした方向を恐る恐る見ると、地面にはライフルの弾丸が突き刺さっていた。

 

 

「……凄腕の狙撃手(スナイパー)が常に貴女の行動を見張っているので逃げても無駄ですので諦めて下さい♪」

 

 

 優奈が屋上を指差しながら満面の笑みで透子に対して死刑宣告をした。透子が屋上を見ると、そこにはスナイパーライフルを構えた瑠唯が透子に照準を合わせていた。

 

 

「優奈さんの鬼────ー!」

 

 

 現状を理解した透子の口から(つんざ)く悲鳴が挙がった。余談だが、同時期に日菜も同じく悲鳴を上げているのだが、透子の知る由はない。

 

 その後日菜と透子は、それぞれの学校で奉仕活動をサボる事なく取り組んだのは言うまでもなかった……。




 今回はここまでです。如何でしたか?


 そして結びに……なかムーさん、今回のコラボを承諾して頂きまして、誠にありがとうございました!これからも共に頑張って行けたらと思っていますので、よろしくお願いします!


 それでは……また次回の更新にてお会いしましょう。

 次回更新予定日は未定になりますが、R-18かパス病みを動かす予定で居ます。
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