今回からまた新しいチャプターに入りまして、その一話目の内容が完成致しましたので、投稿致します。このまま何も書けなければ7月中の更新は何も無い状態になるのかな~、と思っていた矢先に思いついたお話なので、ホッとまずは一安心です。
そして、今回の章なんですが……他作者様の小説からオリキャラが登場しまして、混合イベントの様な形式でお届けしたいと思います(事前に話し合いは済ませています)。
本当に今回の提案を承諾して頂きまして、ありがとうございます! その作者さんの主とする執筆作品は、後書きの方にでも掲載しようと考えていますので、このお話と併せまして其方の方も見て頂けると幸いです。
それでは……前書きが長くなりましたが、本編の方へと参りたいと思います。では、どうぞお楽しみくださいm(*_ _)m
第一話
「……アタシさ、思うんだけど」
「いきなり机に頬杖を着いて何を言い出すのかしら、桐ヶ谷さん。それ以前に行儀が悪いとは思わないの?」
夏の陽射しも空高く昇る葉月の頃、私たち
普段は放課後の時間を使って追い込んで居るので、今日の様な夏休み等のたくさん練習ができる日には、朝から晩まで出来ない所を出来るまでとことん突き詰めて行く様にしています。
……まあ、ここ最近は私も生徒会の仕事等の諸用で抜けていたり、倉田さん達の課題等もあったので、尚更遅れをカバーしようと考えていたのが本音です。
そんな中で聞こえた、ギター担当である桐ヶ谷さんからの一言。またいつもの下らない世間話だと思った私は、スコアに目を通しながら片耳で話を聞く事にしました。
「何かあったの、透子ちゃん」
「あ、ふーすけ。いやー、アタシらがバンドを組んでまだ日も浅いから、こうなるってのはわかってるんだけど、このなーんか冷めた状況はどうな訳って思って」
「えー、そうかなー。私は普通に楽しいよ〜?」
「それに何の意味があるの?」
「るいさん、少し透子ちゃんの話を聞いてみよ?」
私は倉田さんからのやんわりとした提言を受けて、仕方無しと思いながらも、桐ヶ谷さんの話を聞く事にしました。
あとはここに本来であれば京介さん───Morfonicaのマネージャーを務めてくれている男性である、
……全く、どうしてこんな時に。
無い物強請り───なんて恥ずかしいと言う事は、重々わかっているのだけれど。この時ほど彼に居て欲しいと思った事は無いわね。
「で? その話と言うのは何かしら」
「よくぞ聞いてくれた、ルイ! 実は……モニカメンバーにきょーさん加えた6人でお泊まり会を『却下』まだ何も言ってねーじゃんか!」
「大体なんでそんな理屈になるの? そのお泊まり会をして何の利点があるのかしら。私からして見れば時間の無駄だと思うのだけれど」
私がそう反論すると、桐ヶ谷さんはそれに食いつく様に反撃をして来ました。それを見た倉田さんと二葉さんは、おろおろと慌てながらも仲裁に入っていました。……ただ一人だけ、広町さんに至ってはいつもと何ら変わらない顔で眺めて居ましたが。
「またルイはそうやって……!」
「私は意味の無い事をしたくないの。お泊まり会をやりたいと言うなら、私を抜いて好きにやれば良いじゃない」
「でもさ!」
「……あのー、これ以上は見てられないので私の方からフォローさせて下さーい」
……広町さん?
「どうかしたの? ななみちゃん」
「実は、とーこちゃんがこう言い出したのは、半分くらい広町のせいでもあるんですー」
「?」
「聞かせてもらえるかしら?」
その後に広町さんから聞いた話に拠れば、先日ホラー研究会の活動拠点教室を掃除していた際に、一つのゲームコントローラーとゲームカセットを見つけたとの事。その形式はどれも2000年になるよりも前に発売された物であり、試しに稼働させてみた所、まだ新品さながらの映像美を見せていたのだとか。
「じゃあ、七深ちゃんはそのゲームが出てきた事を透子ちゃんに伝えて、それを聞いた透子ちゃんがこれを良い機会だと見て『みんなでこのゲームをやりたい』ってお題目で、お泊まり会をしたいって言い出したんだね?」
「さっすがふーすけ! ナイスアシスト!」
「……時間ね。練習再開よ」
……全く、何を言い出すかと思えば。
ゲームばかりしてバンドや学業が疎かになってしまわなければ良いのだけれど……。
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「……で、俺のところに泣きついてきたと」
『はい……』
突然透子から電話が来たから、何事かと思いに出てみたのだが、俺がいない間にさっきまで話していた事の顛末を聞かされた……うん、反応に困るな。
ん、俺が誰だって? そういえば俺の事を知らない読者もいるかもしれないから、ここで簡単な自己紹介をするか。俺は流川 京介……私立羽丘学園の2年生で生徒会の庶務をしていて、Morfonicaのマネージャーを勤めている。
で、俺は本来Morfonicaの練習に足を運ぶ予定だったが、日菜先輩に呼び出し……理由は日菜先輩が途中すっぽかした仕事が終わらなかったため生徒会の空いているメンバーは呼び出されて羽丘に来て、生徒会の仕事をしていたのだ。
しかも日菜先輩がワガママを言い出して、姉妹校である花咲川と合同になったわけだ。まぁ、俺と羽沢でちゃんと理由は説明したから了承してくれたのだが、日菜先輩は仕事が終わったら颯樹さんと紗夜さんのお説教を喰らう事になるがな。
……ゴホン、話しを戻す。そして俺以外のメンバーは昼が近い事もあって、近くのコンビニで買い出しに行ったのだが、俺だけは羽丘で留守番しつつ黙々と一人作業を行なっていて……そしてひと段落ついた丁度その時、突然透子から電話が来て今に至る感じだ。
「大方理解できたが、流石にする理由としては効果が薄すぎるだろ」
透子から先程、Morfonicaのメンバー全員でお泊まり会をしないかと提案したのだが、案の定と言うか何と言うか……瑠唯に却下され、挙句の果てには七深以外の他のメンバーにスルーされたから、俺に泣きついてきたそうだ。
でも意味の無い事に瑠唯が賛成するわけないのと、詳しい中身が分からないゲームをプレイするのは相当度胸がいるぞ? いや、待て……うん、言葉にするのは
「それにメンバーはどうするんだ? 瑠唯を除いた五人でやるのか?」
「それなんだけど、シロとななみも用事があって……」
「空いてるのがつくししかいないと」
「ご名答……というよりふーすけを説得して、何とかOK貰えた」
こんな事だろうと思った。というより半数が来れないのにMorfonicaのお泊まり会ってどうなんだ? 明らかに話しが変わってくるぞ。というより七深、実質的な発案者はお前だろ。何故お前が参加しない? せめて参加するだろ。あとそれ以前に何故つくし……と思ったんだが、多分透子が無理やり誘ったんだな、うん。
「で。その三人で「ただいまー!」……日菜先輩、声大きいですよ」
「えー! いいじゃーん!」
しかしそんな事言われても現実が変わる訳ではないので、俺は参加するメンバーの確認をしようとしたその直後、急に大きな声がして遮られてしまった。
声のした方を向くと、コンビニから帰ってきたであろう日菜先輩が生徒会室に入ってきた。その後ろには他のメンバーも昼食の入ったコンビニの袋を手に提げながら、続々と室内に入って来た。
「それできょーくん、さっきから誰と電話してるの? まさかましろちゃん⁉︎ もしかして告白か何かかな!」
「そんなわけないでしょ。 透子ですよ透子」
「なーんだ……あっ!」
このまま放っておくと、確実にある事無い事を言いふらすと感じたので、俺はスマホの表示を見せて相手が誰なのかを日菜先輩に見せた。すると日菜先輩はガッカリしたがすぐに何か興味ありげな顔をした。
「透子ちゃんなんだ……じゃあ代わるよー!」
「ちょっと、急に……」
そう言って何か感じたのか、日菜先輩は俺のスマホを無理矢理奪い取り、スピーカーモードにして透子と電話を強制的に交替させられた。
それを見た颯樹さんや羽沢を筆頭に苦笑いだったり、少々呆れていたのだが、紗夜さんだけは申し訳無さそうに俺に向かってぺこぺこと頭を下げてきた。しかし当の日菜先輩はと言うと、そんなの気にせず透子と電話で話していた。
「ゲームがメインのお泊まり会⁉︎ 何それ面白そう!」
『でしょでしょー? 日菜さんもお泊まり会に参加しますか?』
「うんする!」
「Morfonicaのお泊まり会は何処に……」
そして透子の口からお泊まり会の事を聞いたのか参加すると即答してきた。てか、それ以前にMorfonicaのお泊まり会から、ゲーム大会がメインのお泊まり会の方向に話がズレてるんだが……。
そしてどんな話の内容か分からなかったのか、日菜先輩以外の全員の頭に疑問符が浮かんでいた。それを見た俺は、事情を知らないメンバーに大まかではあるが、透子が話した事を説明した。
「日菜、いくら何でも急すぎです」
「えーっ、だって面白そうじゃん!」
そして俺の説明を聞いたからか、紗夜さんが話の中に割り込んできた。うん、流石に二人だけで話しが進んでるからそれは注意するわな。
『あ、紗夜さーん! 紗夜さんも参加しますか?』
「結構です。まず湊さんと宇田川さんの夏休みの宿題を終わらせるのが先です」
紗夜さんの声が聞こえたからか透子が電話越しで紗夜さんをお泊まり会に招待したが、宿題を終えるのが先と言ったので断った。日数もまだ大丈夫だろうと感じているが、
「ムーッ……ならさっくんも参加しない?」
「オイ、何故僕を誘う?」
紗夜さんに断られて不満げだったが、今度は日菜先輩の隣にいた颯樹さんに声を掛けてきた。と言うより、アンタは手当たり次第に誘うな。
「透子、一つ聞きたい」
『何ですかー?』
「七深が見つけたゲームってどんなのだ?」
「あー、そこまで聞いてなかったなぁ」
「そこが重要だろ……」
颯樹さんは気になることがあるのか、電話越しで透子にどんなゲームなのか尋ねた。しかしどんなゲームか透子も知らないようだ。オイ、せめてジャンルくらい聞けよ、と思いつつ溜め息をついたが、あるふとした事が脳裏を過ぎった。
「「(あれ? そう言えば七深の話に拠ると、それは部室の掃除をしてたら出てきたって言ってたけど、確か部活は……うん、何となく察したぞ)」」
七深について何か思い出したのか、どのようなゲームなのか心の中で察した。ちなみにこの時、俺と颯樹さんの考えてる事はリンクしたのを知るのはまだ先の話である。
「はぁ……。分かった、参加するよ」
「颯樹、いくら何でも甘すぎです」
「でも日菜の事だ。どうせここで断ってもOKが出るまでずっと誘う気だから仕方ないよ」
「……全くもう」
颯樹さんも渋々ながら参加すると意思表示をした。
しかし、その直後……紗夜さんに甘すぎると指摘されたのだが、日菜先輩がまたしつこく誘うと判断した様でその提案に乗る事にしたみたいだ。
その言葉を聞いた時、『確かに日菜ならあり得そうね』と思ったのか紗夜さんはため息をついた。
「じゃあメンバーは「待ってさっくん!」今度は一体何なのさ?」
「彩ちゃんも誘おうよー!」
「え、何故彩なんだ?」
お泊まり会に参加するメンバーについて、確認の質問をしようとした颯樹さんの言葉は、またしても横から割り込んできた日菜先輩に遮られた。そして颯樹さんはまだ何かあるのか尋ねた。すると……今度はここには来て居ない彩さんを誘おうと考えたようだ。
「だって面白そうだったから!」
「……もしかしてお前、どんなゲームか分かったのか?」
「うん!」
オイ、マジか……。どうやら日菜先輩もどんなゲームをするのか察したみたいで、彩さんがいると面白くなるという理由で誘おうとしてきた。
……うん、アンタ確信犯もいいとこだろ。
「というよりも、彩さんの予定が空いてるとは限らないでしょう? 仮にもアイドルだから、タレントやソロの仕事だってあるだろうし」
「大丈夫だよー! 最近の彩ちゃん、スケジュールが空いてるから。それに……さっくんが誘ったら、仕事なんてほっぽり出してそっち優先するから!」
「それは問題有りだろ! というよりアンタ、彩さんに対して物凄く失礼な事言ったぞ!」
俺は彼女のスケジュールについて軽く指摘はしたが、日菜先輩は彩さんのスケジュールは空いてるから問題無いと言ってきた。
てか彩さん、スケジュールの空き具合と言い、仕事より想い人が優先といい、仮にも芸能界に所属してる人間だろ? 大丈夫だろうか……いや、自己紹介に『まん丸お山に彩りを』なんて言いながら、今時誰もやらないとてもダサいヘンテコポーズを入れてくる人だからな……事務所の人間は彼女に仕事を任せづらいのだろう。
「……分かったよ、彩には僕が伝えておくよ」
「流石さっくん!」
「てか、それじゃあもうモニカのお泊まり会と関係なくねーか?」
颯樹さんはもう観念したのか、彩さんを誘う事にしたみたいだ。しかしその傍ら、そのやりとりを見ていた市ヶ谷は、これが最早ただのお泊まり会になってる事に対して、鋭い指摘をしてきた。
「言うな、Morfonicaのメンバーが半分しか参加しない時点で察してたさ……」
「……なんか、大変だな。お前も」
「……全くだ」
お泊まり会当日、何やら不穏な事が起こると察した俺は頭を抱えながら呟いた。それを見ていた羽沢と白金さんには、軽く同情されたのか……二人は俺の肩にポンと手を置かれる事になった。
そしてその後、颯樹さんと日菜先輩と電話越しの透子と一緒に、お泊まり会の日程を確認して何時に何処で集合するかの打ち合わせをして、この話はお開きになった。
……ちなみに、生徒会の仕事は思ったよりも日菜先輩がやる気を見せていた事が幸いし、夕方頃には終わる事が出来た。だが、その後に目に入った颯樹さんのあの慌て様を見ていると、普段の苦労が何となく想像出来てしまう俺なのであった。
今回はここまでです、如何でしたか?
次回からはいよいよ、パスパレ&モニカのメンバー間でのお泊まり会開始です(この描写は何回目なんだよってお話なんですが)!
そしてその際には、七深が見つけたあるゲームも登場しますので、楽しみにお待ち頂けると嬉しいです(ちなみにそのゲームなのですが、実際にある物を採用しておりますので、知らない方でも楽しんで貰えるかと思います)。
それでは、また次回です!
……さて、今回の章を制作するに当たりまして、ご協力及びオリジナルキャラクターの採用を承認頂きました作者様……『なかむー』さんの、主としている執筆作品とTwitterページのリンクを、結びに掲載しておきます。
今回出て来た京介くんは、これから載せます作品リンクでは主人公を務めておりますので、この作品と併せて其方の方もよろしくお願いします。
『なかむー』さんのTwitterページ
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『流川 京介』くんの活躍する小説リンク
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