彩りの少女たちとの日常   作:咲野 皐月

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 皆様、おはこんばんにちは。咲野 皐月です。

 最近のマイブームとしましては、ヴァンガードのリモート対戦をする事です(既に何人かフォロワーさんとは対決しております)。それを経てデッキ構築するのがまあ楽しくて楽しくて……投稿が遅くなりました申し訳ないです。


 さて、前書きもそこそこに第二話をお届けします。

 それと今回の後書きにて……次回より用意するお話を閲覧する際の、出来れば留意して欲しい注意事項があります。それを読む際は、その点を理解した上で閲覧して頂けると幸いです。


 それではスタートです!


第二話

「あ、きょーさーん! こっちです!」

「すまない、透子。桜雪を説得してたら少し時間が押してしまった」

「それについては大丈夫ですよー。アタシも楽しみ過ぎて直前になるまで服選びに時間かけちゃったんで……お互い様です!」

 

 

 唐突なお誘いがあった数日後、俺は透子と駅前の噴水広場で落ち合っていた。他人様の家でお泊りをするなら、それなりの格好と言う物があるし、心掛けなきゃ行けない態度があるからな。

 

 

 ちなみに俺の服装は、黒の七分袖のVネックのTシャツを着ていて、同色でストレートタイプのズボンを合わせていて……そのTシャツの上から紫のポロシャツを重ね着している。

 

 そして目の前に居る透子はと言うと、英字のプリントされた白のTシャツに水色の短パンを合わせており、水玉の着いたシャツの両裾をお腹の辺りで固結びをしている……と言う感じだ。

 

 

「さて、あまり此処に長居する事はしたくない。そろそろ出発しようかと思うんだが……つくしはどうした?」

「あ、ふーすけですか? ふーすけならついさ『とーうこーちゃーん?』……ヤバっ」

「お前な……」

「透子ちゃん!? 自分から呼び出しておいて遅刻するってどう言う事なの! あの時は結構な剣幕で押し切られたからなし崩しだったけど、この始末なら私は帰るからね!」

 

 

 俺が参加メンバーの中で残るMorfonicaのメンバーである、つくし──二葉 つくしの所在を聞いたら、透子が返答する前にその本人から声がかかった。それを聞いた透子の表情はみるみる曇って行き、次第には暑さのせいなのか汗が出始めていた。

 

 それを見たつくしはと言うと、ここぞと言わんばかりに説教を始めたので、その光景を見た俺は暫し呆れる羽目になってしまった。

 

 ……全く、人を呼んでおいて遅刻って笑えない冗談は止して欲しかったんだがな。

 

 

 今し方透子を説教しているつくしはと言うと、濃い緑色のTシャツ(両袖は絞られている)を着ており、その下にはチェック柄のスカートを履いていた。

 

 普段彼女がしているツインテールも健在で、腰に手を当てて……如何にも『怒ってますよ』と言わんばかりの形相だったのは、もうマネージャーを務めている俺から言わせて貰えば、いつもの光景で日常茶飯事だ。

 

 

「だーから、ごめんってふーすけ! ちょっと着ていく服を選ぶのに時間かかっちゃってさ……この通り!」

「ふざけないで! 私たちだけだったら兎も角、今回は先輩たちも一緒なんだよ!? そんな事が仮にもあろうものなら、透子ちゃんの頼みを聞いてくれなくなるからね!?」

「……仕方ない。仲裁するか」

 

 

 この状況が続くと俺の精神が崩壊しかねない上に、周りの人からの目付きがかなり厳しい物となっていた。つくしはつくしなりに透子へ言いたい事が山ほどあったのだろうが、今ここで長丁場のお説教を敢行されると、後の予定にも響く事は火を見るより明らかだ。

 

 

 そう考えた俺は、二人の片腕を掴んでその場を離れる旨の合図を出した。そうした理由はと言うと……この状況を俺の一声で治めてもいいが、そうするとまた収集がつかなくなってしまう事になるからだ。

 

 先輩たちを待たせる訳にも行かないので、俺たちは駅前から急いでその場を後にする事にした。

 

 

「京介さん、私はまだ透子ちゃんにお説教「つくし、あの場は控えろ。あの状況だと俺たちが悪目立ちしてたぞ」……ごめんなさい」

「ふーすけは堅すぎ! もっとリラック「お前もだ、透子。俺たちは遅れて到着した、だったらそれなりの態度ってのがあるだろうが」……ごめんなさい」

 

 

 駅前の噴水広場を離れた後、二人から案の定と言うべきか苦言やら何やら言われたのだが……俺は思った事をそのまま言って返した。それを聞いた二人はと言うと、まだ煮え切らないと言う表情こそしていたが、直ぐに自分の非を認めて謝罪の言葉を口にしていた。

 

 

 ……全く。喧嘩するほど仲がいいとは言うが、程度は考えて欲しいんだがな。

 

 

「で、透子。先輩たちは何処にいるって?」

「あ、えーっと。彩さんがファストフード店の方でバイトしてるんで、終わり次第合流するって言ってました」

「彩さんはバイトか……となると、所在不明なのは颯樹さんと日菜先輩か」

「あ、颯樹先輩は千聖先輩のお仕事に付き添ってるって情報が届いてます。終わり時間が18時頃みたいです」

 

 

 ……二人はやっぱりと言うべきかお仕事か。まあ、仕事より想い人優先とか普通に考えて有り得ない話だろうからな。

 

 

 そして問題は日菜先輩なんだが……あの人、一体どこをほっつき歩いてるのやら、未だに行方知れずなのが懸念点だ。まさか近くのファストフード店に寄り道してポテトを食べている、なんて冗談を考えこそしたが……うん、颯樹さんが目を光らせてるから無理だな(ただし、その場に居なければ話が随分変わるが)。

 

 

 ……いや、まさかと言う事も無い訳では無い。

 

 ここは覚悟を決めて行ってみるか。

 

 

「つくし、透子。少し寄り道する」

「え?」

「何処に行くんですか?」

「……俺の予感が正しければ、日菜先輩はきっと彼処に居るはずだ。それも、彩さんが勤めてる所に」

 

 

 そう言って俺は二人から承諾を貰い、日菜先輩が居るであろうファストフード店へと向かう事にした。彼女は確か学校や仕事の帰り道で買い食いするほどのジャンクフード好きだったはずだ……なら、彼処に居ないはずが無い。

 

 

 そして暫く歩いて、俺たちは駅前から少し離れたファストフード店へと辿り着いた。お店の自動ドアを潜り抜けて店内に入った、は良いのだが……。

 

 

「いらっしゃいませ〜!」

「……さて、日菜先輩は何処だ……あ」

「ここのポテト、すっごくるんっ♪て来るからやめられないんだよねー!」

 

 

 ……やっぱりここに居た。人が散々心配していたのを知ってか知らずか、呑気に購入したであろうポテトを口の中に放り込んでやがる。

 

 

「全く……日菜先輩と言う人は「あ、次にお待ちのお客様どうぞ〜」何か買ってくる。後々響かない様に飲み物で良いか?」

「アタシは構いませんよ! ふーすけは?」

「私もそれで良いですよ。京介さんにお任せします」

「了解。それじゃあ、日菜先輩の所に行っててくれ」

 

 

 俺は二人にそう指示を出して、レジの方へと向かっていく事にした。鞄の中から財布を取り出して、注文を店員へと伝えようとした……その時だった。

 

 

「いらっしゃいませ! ご注文がお決まりでしたら、お伺いしま……す……」

「……こんにちは、彩さん」

「こんな所で会うなんて奇遇だね、京介くん……」

 

 

 なんと、俺の目の前でレジ打ちの担当をしようとしていたのは、彩さんだった。普段なら肩まで下ろしている桃色の髪を後ろで一つに縛っていて、店の制服を着用している姿は、まさに『お仕事の真っ最中』と言わんばかりの姿だ。

 

 

「あ、え、えっと……ご注文は…?」

「すみません、それじゃあ……シェイクのバニラを二つと、期間限定のトロピカルフルーツドリンクを一つ、お願いします」

「かしこまりました♪ ご注文は以上で宜しいでしょうか?」

 

 

 ……さすが、仕事モードだと違うな、アイドルは。

 

 まあ、アイドルモードであったとしても、彩さんは割と失敗する事が多いのだが、手際良くやっている辺りは、慣れが物を言う物なのだろうかと思えてしまう。

 

 

 そうしてお支払いを済ませて、先程注文した飲み物を受け取り、二人の居る所へと向かっていたのだが。

 

 

「あっははは! つくしちゃんは、ちょっと千聖ちゃん寄りな性格なのかもねー」

「あの〜、それって褒められてるんですか……?」

「モニカのリーダーとしていつもいつも頑張ってるじゃんか、ふーすけ。もっと自信を持ちなって!」

「いきなり強く叩かないでよ……」

 

 

 ……またアイツらは。そう思いながらも、俺はお盆に乗せた飲み物を持ちながら、その話の輪へと入る事にしたのだった。

 

────────────────────────

 

「……ぷはぁ……! いきなり知り合いに連続で会うなんて、そんなの諸々予想外だよぉ……」

 

 

 京介くんへの対応を済ませた私は、一人奥のバックヤードまで移動すると息を整えました。

 

 つい数十分前までは、カウンター前に居座る日菜ちゃんの話し相手になっていたり……そして今回は京介くんやつくしちゃんに透子ちゃんが来たり……本当に知り合いに会う確率が高すぎるよ〜。

 

 

「あれ? でも、そうなると……もうそんな時間?」

「あ、丸山さん。お疲れ様」

「お疲れ様です!」

 

 

 そんな事を呟いていた私に声をかけて来たのは……先輩の女性スタッフさんでした。話を聞いてみると、先程の私と京介くんとのやり取りを聞いていた様で、私は少し顔が真っ赤になる感覚を覚えてしまいました。

 

 

「ふふっ、丸山さんってわかりやすいですね」

「……颯樹くんからもよく言われます……」

「あ、そうだ。今日はこの辺で退勤しても構わないんだけど、少し頼まれ事をしてくれない?」

「……頼まれ事、ですか?」

 

 

 私がそう聞き返すと、先輩は少しその場を離れて行きました。そして更衣を済ませた私が出入口の所まで向かうと、その先輩がもう一度声を掛けてきました。その手にはお店の袋が提げられていて、何かの入っている様が見えました。

 

 

「えっと……これは?」

「私から貴女に頼みたいのはこれ。今度出す新商品の試作品なんだけど、それを食べて感想を聞かせて欲しいの。キミの彼氏くん──颯樹くん、だっけ。その子の分も含めた6人分入ってるから」

「……えっ!? ど、どうしてそれを!?」

「あっははは、すっごくわかりやすいよ丸山さん。その子の事が好きなんだな〜って私から見てもわかるから」

 

 

 ……ううっ、本当に私って秘密にしながら恋愛するのは向いてないのかな〜!? いや、颯樹くんにはまだこの間の返事を貰えてないし、もし上手く行ったとしても千聖ちゃん達がそう簡単に諦めるはずは無いし……気を抜いちゃダメなんだけど!

 

 

「まっ、恋愛はゆっくり時間をかけてね。はい、それじゃあ確り頼んだから……店長に伝えないといけないから、ちゃんと食べた感想を聞かせてね?」

「は、はいっ!」

「うん、良い返事だ♪ じゃっ、お疲れ様〜」

 

 

 私に渡す物を渡した後、先輩は自分の持ち場の方へと戻って行きました。……告白が済んだ今の段階でも気は抜けないし、アイドルとしてもっと頑張らないといけないけど……たまには、思いっきり甘えちゃっても良いよね。

 

 

 そんな事を考えた私は、従業員用の入口から出た後に京介くん達と合流してお泊まり会の会場である、颯樹くんの自宅へとお夕飯の買い物をして向かう事にしました。

 

 ……ですが、この時の私は、まだ気づいていなかったんです。数時間後に私たちへ襲いかかる、恐怖の数々に……。




 今回はここまでです! 如何でしたか?

 次回からはいよいよホラー回の本番となりますので、程々に無理しない範囲で見て下さい。


 それではまた次回!


【⚠️次回からの話を閲覧する際の注意事項⚠️】
(下記リンク先にて掲載しておりますので、ご確認をお願いします)→https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=283260&uid=346613
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