旅人はどこかズレている 作:歩みを止めた旅人
コロナ禍でも仕事は休みにならない私はそろそろ限界が来そうです。
《旅人とムービー》
旅人は文字通り世界を股にかける旅人である。数多の世界を旅し、その世界の文化に触れ、そして敵とも戦ってきた。ある世界では
しかし、そんな2人でも苦戦したり、負けてしまったりすることもある。強力な敵ですら片手間に倒すような奴が何をと思うかもしれない。だが2人は現在確かに苦戦していた。
「くっ、コイツ強い!ホタル!左右から仕掛けるぞ!」
「わかった!ソラに合わせる!」
たった1人の敵に対し2人で仕掛ける。空を自在に飛び、剣に力を込めて全力の攻撃を放つ。しかし、
「...人の子の驕りに終焉を」
当たれば強力な敵でさえ怯む攻撃、その悉くが防がれ敵の追尾攻撃に至ってはギリギリのところで回避せざるを得ない。気を抜けば即座にやられるだろう。やがて、
「まずは1人...」
「ソラ!」
双子の片割れが敵の攻撃をくらい封印される。残された1人は怒りのままに敵に攻撃を仕掛けるが、
「これで終わりだ...」
防がれた上に自身も封印されてしまう。
「まって!どうするつもり?よくも私のお兄ちゃんを!」
そう叫びながらも彼女は自分達が負けた理由をぼんやりと理解していた。
実力不足?否。敵の戦術?否。そう、自分たちが負けた理由は、
(あぁ、畜生!
《世界の修正力》
ドラゴンスパインでの活躍、そしてモンドで不思議な冒険者"ダインスレイヴ"との邂逅。今度は璃月で何やらお祭り?のようなイベントがあるらしい。旅人は食材確保や宝箱発掘のために今日もワープを使わずに璃月港へと向かっていた。
「相変わらずここの崖高いよね?」
「でも今のオイラ達ならなんてことないぞ!」
旅人は目の前の崖を見上げながらボヤくがパイモンは心配ないと自信ありげだ。
「疑似陽華タパルト、前にも言ったけどバグである以上ずっと使える技ではないんだよ?」
旅人はそういうと
「...うん、やっぱりね」
「あれ?旅人どうしたんだ、失敗か?」
旅人が空高く射出されることはなく、疑似陽華の上には剣を振った状態のままどこか納得したような顔をした旅人と射出されなかったことに疑問を抱いたパイモンがいた。
「前にも言ったよね?長続きするもんじゃないって」
「でも、それは他に便利な技が使えるようになったらって話だったじゃないか」
「それは本来マトモな技にだからこそ言えることであって
まぁ、バグをそのままテクニックとして残す世界もあるんだが...とボヤきつつパイモンの言葉を否定する旅人。
「今回のこれは世界の修正力が働いたんだろう。以前にも
「まて、それはオイラ知らないぞ!?」
現在は修正されている過去のバグ技を旅人はしみじみと語った。
「まぁ、なんだ。いかに便利な技であれ世界に支障をきたすバグはいずれ世界そのものに
「なんか"まとめ"みたいになったな」
「進行に支障をきたさないなら出来るうちに楽しんだもん勝ちよ」
「おいおい...」
《旅人の姿》
「そういえば旅人って他の世界だとなんで姿が変わるんだ?」
ある日、パイモンのふとした疑問に旅人はふむと顎に手を添える。
「ふむ、それはうまく説明できない質問だよ」
「何か話しにくいことでもあるのか?」
「これだ!っていう言葉が見つからない。まぁ頑張ってみるよ」
そう前置きした旅人はポツポツと語り出した。
例えばアル○ェリンガ、デミ子の私と出会った世界にはいろんな人々がいるんだけど特定のクラスの子は皆似たような容姿になるんだ。錬金術師は皆デミ子に、弓士はエルフにといった具合にね。
星の子の世界も同じさ。かつての文明が滅び残されたのは星から生まれ落ちた星の子達。最初は雀ちゃんで精霊達と交流したり世界をループすることでどんどん姿を変えていく。でも星の子であること自体は変わらない。他の精霊やエビなんかになることはない。
『その世界に影響のある特定の存在に固定される』って言えばいいのかな? それが私の姿が別世界で変わったりする理由。うまく説明できてるかはわからないけど。
例え話はもうおしまい。昔語りしたら日が暮れちゃうからね。
「...とまぁ
「ちなみに例外とかはあるのか?」
「純粋に旅をした世界かなぁ、そういうところは服装だけその世界基準になったね。勇者様と出会った世界とか。ゴミ箱に食べられた人を見た世界とか」
機会があればまた話すよ。そう言って旅人は話を終えた。
パイモンは世界についてまた一つ賢くなった気がした。
というわけで短編集第2弾です。
相変わらずメタい話しやバグ技などが登場します。
今回旅人の話に出てきた別世界はどのゲームかわかるかな?