旅人はどこかズレている 作:歩みを止めた旅人
書き溜めもない見切り発車の作品を見ていただき感謝しかありません。
お待たせしました。5話目です。
ここはテイワット大陸。旅人は天理の調停者によって分たれた兄を探して今日もこの世界を歩き続ける。
【ラグとワープは混ざると危険】
それはある日のこと、旅人は少し焦っていた。
「あ、やべ。間違えて落下攻撃しちゃった。この高さだとゲージ半分かなぁ?って体力もないじゃん!やばいやばい!!」
...なんて事はない、風の翼を広げようと背中に手を伸ばし、剣を手にしてしまった。ぼーっとして思わぬ
幾度となく繰り返した
「ここで落下死は流石に笑えないぞ!もう何ヶ月プレイしてるよ!?」
メタいことを言いつつも頭をフル回転させる旅人、伊達に異世界を旅してはいない。
「あ、いや、焦ることもないか、マップ開いてワープワープっと」
「よっし!星落としの湖にワープ完了!って...えっ!?」バシャバシャ
そこは確かに星落としの湖の七天神像で間違いはなかった。なかったのだが、
「読み込みのラグで地面を抜けるなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
旅人は今日もズレていく。
【探索人権真君】
西風騎士団の会議室にて、
「今日は探索人権真君のみんなに集まってもらったよ」
「探索人権真君?何だそれ?」
壇上に立つ旅人の発言に首を傾げるパイモン、2人の前には見知った顔が何人かいた。
「じゃぁ紹介していくね?まずは風のバリアを飛んで抜けたりモンドの地図にない孤島への片道グライダーしたりと飛ぶことに特化した飛翔自在真君のウェンティ!」
「僕に変な二つ名つけようとするのやめてもらっていい?」
ウェンティの抗議の声を旅人はスルー、次の人物の紹介に移った。
「池や海を凍らせるなら俺に任せろ!スキルのクールタイムが短い踏氷渡海真君のガイア!」
「...お前さん、どうやら反省室にぶち込まれたいらしいな?」
ガイアの静かな脅しに旅人は目を逸らす。
「...お次はダッシュが現状誰よりも早い上に水上も走れる水上滑走真君のモナ!」
「あの移動は逃げたり撹乱したりする技であって魚を獲るための移動方法じゃないんですけど?いい加減お金取りますよ?」
「アルベーターの名前は伊達じゃない!疑似陽華タパルト、発射ぁ!旅人射出真君のアルベド!」
「旅人、望み通り空の果てまで射出してあげようか?」
旅人によって集められたメンバーは彼女の紹介に不満の声を上げる。旅人は壇上で笑っていたが段々周りの圧に耐えられなくなったのかドウドウと宥め始める。やがて扉が開き女性が入ってくる。
「すみません、凝光様よりこれを旅人に届けるよう言われまして」
「や、やあ甘雨!わざわざ璃月からご苦労様。ワタシに手紙?何かな?」
旅人はこれ幸いと甘雨に近づくと、手紙を受け取り中身を読む。
「えーっと何々?ふむ、甘雨のプレイアブル化とその性能一覧かな?ほえー、これはこれは...」
暫く唸っていた旅人だが、やがて手紙を読み終えると目を閉じる。一呼吸置いて目を見開き一言、
「えー、甘雨のプレイアブル化によってガイアのスキルのクールタイムを待つより彼女のチャージアローの方が効率的となったため、踏氷渡海真君のガイアさんはただ今をもって鉱石発掘派遣組へと転属になりました。新しい踏氷渡海真君は甘雨さんです、おめでとうございます」
「えっ!?な、なんですかそれ?えっと、ありがとうございます?」
笑顔で拍手する旅人と突然のことに困惑する甘雨、旅人は拍手をしつつ静かに動き扉から逃げようとしたが誰かにぶつかってしまう。振り向くとそこには、
「旅人、反省室に行こうか」(ニッコリ)
「...ッスゥーーーー」(深呼吸)
笑顔のガイアがいた。
旅人はその日初めて反省室にぶち込まれた。ついでに反省文もいっぱい書いた。
【並行世界の旅人】
ある日モンドの街中で旅人とはぐれたパイモン。あちこちを飛び回っているとふと見慣れた金髪を見かけた。
「おい!旅人ぉ!オイラを置いて勝手にいなくなるんじゃないっていつも言って...るだ......ろ?」
その背中にタックルを仕掛け文句を言ったパイモンだったが振り向いた顔を見て言葉を失っていく。何故なら、
「あれ?パイモン?...っと、キミはこっちの世界のパイモンかい?キミの相方なら今鹿狩りで料理を作ってるはずだよ?」
「おー、"こっち"のオイラはあの旅人にずいぶんと振り回されてるみたいだなぁ」
何故なら
「はい!と、言うわけで今回は並行世界の旅人さんに来てもらってまーす。拍手!ぱちぱちぱちぱち!」
「いや、ぱちぱちじゃないぞ旅人!何で生き別れのお兄さんが居るんだ!?しかももう1人のオイラまで!?」
何事もなかったかのように仕切り直す旅人とツッコミを入れるパイモン、対面に座るのはもう1人の旅人であり生き別れの兄だったはずだ。するともう1人のパイモンが口を開く。
「"そっち"は兄の方が別れてしまったのか、オイラたちの方だと"妹"が別れてるんだぞ」
「オイラたちとは逆なのか、でもさっきからあっちとかこっちとかややこしいぞ!」
正直書いてる方もややこしいわこれ、どうしよう?
「...ふむ、確かにややこしいね。じゃあ互いに名前で呼ぶのはどうかな、ホタル?」
「そうだね、ソラ。じゃあパイモンたちは私たちの名前と混ぜ合わせて......ソラモンとホタモンって便宜上呼ぶとしようか」
うん、それなら書きやす「
並行世界の旅人2人はお互いが今どのあたりまで物語を進めているのか、ソラとホタルで何か違いはあるのか等話し合っていた。
そして数時間後。そこには、
「しかしそっちだとアビスについてるのは私になるのか、つまり悪堕ちヒロインか!胸が熱くなるな!」
「俺もさまざまな世界を旅していろんな文化に触れたからこそホタルの言いたい事はわかるが、俺の妹をそんな目で見ないでくれよ」
「さらにストーリー上で絡む相手はガイアやディルックの旦那にタルタルなんだぞ!お前ホモかよ!」
「まて、ジン団長に凝光さん、刻晴さんだっているんだぞ!何故悪意あるチョイスをした!」
「今の原神界隈はガイホタ、ディルホタ、タルホタなどなど男女のカップリングがブームなんだぞ!男主人公はお呼びじゃねぇ!」
カオスな状況が広がっていた。女性相手なら私は百合百合できるしな!と自信満々に言うホタル。お互い酒は飲んでいないはずなのにこのカオスである。メタとネタを挟んで会話するホタルとツッコミ役になったソラ、そしてすっかり蚊帳の外な
「なぁホタモン、お前のところの旅人は毒電波拾いすぎじゃないか?」
「わかってくれるか、ソラモン?コイツこれだけじゃなくバグまでおもちゃにするんだぞ」
「うわぁ、それはヤバいな。ソラはうっかりバグに遭遇する事はあるけど流石に自分から探しにいく事はしないぞ」
段々ヒートアップしていくソラとホタルを横目に静かに愚痴るホタモンと聞きに徹するソラモン。4人の不思議な出会いは毒電波を拾いすぎたホタルが倒れるまで続いた。
見切り発車で始まったこの物語も5話まで進みました。
しかし書き溜めもなく文才もなく、少しネタ切れ感もなきにしもあらず。
実際ゲーム本編は楽しいしこうやって二次小説書くのも楽しいんだけど、リアルの方が仕事やらコロナやらで少しバタバタしています。
なので次話以降がかなり不定期になるかと思います。「パイモンと夢の中」の続きも書きたいのでここで執筆をやめる気はありません。
気長にお待ちいただければ幸いです。
ここまで読んでいただきありがとうございます。