海賊王におれは・・・・・ならないから!   作:ダーク・シリウス

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再会と変化

 

南の海(サウスブルー)

 

 

とある島に上陸したおれ達。のどかな島と町に辿り着き、島民に島の名前を教えてもらって分かったのが『バテリア』だ。しばらく滞在することにして問題を起こさず自由に行動する最中、エースが少し様子がおかしい。

 

「どうしたんだエース?」

 

「ああ。さっきからそわそわしてよ」

 

「・・・いや、なんか心が落ち着かないんだ」

 

自身でも理解が苦しむ心情のエースに船にいるか提案の話しをかける。エースは一瞬だけ逡巡してから問題ないと首を横に振った。

 

「・・・・・いや、大丈夫だ」

 

「そうか。もしも異変を感じたら必ず隠さず言うんだぞ」

 

それが上陸する前のことで、久々の上陸という事で男女に分かれて行動をする事にしたのだった。おれは自由気ままにひとり島中を歩き回っては観光気分を浸っていた。そんな時にこの島の島民が眠る墓標を見つけて何となく足を運んだ。少なくない数の墓石に刻まれてる名前をひとつひとつ視界に入れ―――不意に足を停めてしまうほどおれの目を釘付けにさせる名前の墓石があった。

 

「『ポードガス・D・ルージュ』?」

 

ポードガス・D・って・・・・・エースと同じ・・・・・まさか、あいつの母親か? 透視の能力で地中を透かしてみれば、埋葬されてる人骨と一緒に埋まっている黄金の剣があった。さらに異世界にいる家族の能力も使って情報を閲覧すれば・・・・・。

 

「―――こいつは偶然か? いや、必然だったらおれがやることはもう決まっているな」

 

意を決して行動を始めた。それが今後どうなるか知らない。おれの知っちゃこっちゃない。

 

数日後―――船を出航する。久々に町中でのんびりとリフレッシュできたみんなに注目してもらった。

 

「イッセー、その棺桶はなんなの?」

 

「うん、バテリアで死んだ人の遺骨を納めてる棺桶だ」

 

「・・・お前、そんな趣味があったのかよ」

 

「ガンヴァ、おれにどんな趣味があるのか後で二人きり話し合おうか。とにかくみんなに死者蘇生の瞬間を見てもらいたくてな。ヤマト、おでんを復活させると言った話をこの遺骨で再現してみるぞ」

 

話だけでは曖昧でどんな風に死者を甦らすのかわからないだろう。故にここでお披露目をするわけだ。棺桶の蓋を外して、事前に着せた白いワンピース姿の遺骨の姿がみんなの視界に入る。

 

「刮目せよ。死者蘇生を!!」

 

胸から浮かび出て来た聖杯の能力を発動、その効果が淡い光に包まれる遺骨に発揮するのだった。骨しかなかった遺骨が肉が付き、臓器、血管、筋肉、眼球、肌、髪の毛が再生していく様子を最後までおれ達は見届け、瞼を下ろすそばかすがある女性になったのだった。

 

「こ、これが死者蘇生だと・・・・・」

 

「本当に甦ってンんのか・・・?」

 

目の前の光景に半信半疑するのは無理もないが現実だぞ。

 

「イッセー殿。なぜ今になってこのようなことをなされたので?」

 

「勿論理由がある。それはだな―――この女性はエースの母親だからだ」

 

そう告げた直後に甦った女性、ポードガス・D・ルージュの瞼がピクっと動いた。それから徐々に閉ざしていた目を開けてぼんやりとした眼差しで見渡す。

 

「・・・・・ここ、は?」

 

「初めまして。ここは船の上だ。ポードガス・D・ルージュで間違いないな?」

 

「・・・・・政府の人なの?」

 

「生憎そうじゃないぞ。今やお前が死んで十数年が経っている世界だ。そしてお前を甦らせたのは会わせたい奴がいるんだよ」

 

彼女から離れ、エースの傍に寄り背中を押して彼女に近づかせる。ルージュはそんなエースの顔を見つめこう呟いた。

 

「・・・・・エース?」

 

「・・・・・ッッ」

 

「ああ・・・エース。最初に抱いた赤ん坊が、私とあの人の愛しい子がこんなに素敵に成長していたなんて・・・・・」

 

棺桶の中から腕を伸ばし、エースの背中に回して抱きしめるルージュ。抱擁を返さないエースは戸惑っているだろうけど、生きている人間の、母親の温もりをこの瞬間初めて感じているはずだ。

 

「あなたを残して先に死んでしまってごめんねエース。もっとこうして抱きしめてあげれなくてごめんね」

 

「・・・お」

 

「エース、私の愛おしいエース・・・ありがとう。立派に成長してくれて本当にありがとう」

 

「お・・・おふく、ろっ」

 

「今まで頑張って生きてくれてありがとう」

 

「―――あああっっ!!!」

 

それからのエースは母親を抱きしめて、全身を震わせて泣き出した。何とも切なく釣られて泣きそうな感動シーンを見せつけられジーンとなった。

 

そして後日。エースの母親はフーシャ村に送り届け住まわせた。その際一文無しと家無き彼女の為に一からおれ達が作り、彼女にはパン屋として頑張ってもらうことにした。余談だが、ルフィ達が世話になっていた山賊たちのところに顔を出して驚かしたようだ。

 

「・・・・・イッセー、さん」

 

「ん? お前がさん付けするとはな。どうした」

 

パン屋の裏方で作業をしていたところにエースがやってきた。ルフィとサボと一緒じゃないのがまた珍しい。

 

「・・・・・おふくろのこと、ありがとう」

 

「気にするな。それとこれはお前が持つべきだろう」

 

ずっと持っていた鞘に収まってる金色の西洋剣を手渡す。手の中にあるその剣を、なぜ? と不思議そうに見つめるエースに告げた。

 

「それはゴールド・ロジャーを支えてきた剣だ。お前の母親と同じ墓の中で眠っていたんだが、武器を使うならその剣を受け継ぐべきだ」

 

と、提案したがエースは物調面の表情を浮かべて剣を渡し返して来た。

 

「いらねェ。あのクソオヤジが使っていた武器なんて使いたくもねェ」

 

「・・・・・海賊王の息子として思うところがあるのか?」

 

「鬼の血を引いているんだぞおれは」

 

鬼の血、ね。アホか、とそう言ってエースの額に強めのデコピンをした。

 

「それ言ったらヤマトも同じだぞ。自分を卑屈にするなよエース。生まれた子供は親を選べれないが、生まれた子供がどう生きるかその子供次第なんだ。親や親の血なんて関係ないぞ」

 

「・・・・・」

 

「それでも気になるってんなら、お前は一度死んで生まれ変わるべきだ。だがな、お前自身がどう思っていようとお前を愛する仲間や家族がいるんだ。そいつらのために生きる大切さを絶対に忘れるなよ。海賊王の息子だからってお前が生まれてきて嬉しい奴はいるし、生まれてきてよかったって思うことが必ずあるんだからな」

 

ロジャーの剣でトントンと片に叩きながら述べる。

 

「とりあえず、船とエースの母親のパン屋と行き来できるようにしてある。会いに行きたいなら一言言ってから行けよ」

 

「・・・わかった。ありがとう」

 

ロジャーの剣、『エース』はおれが所持することにした。何時かエースが願ってきたら譲渡するが、それはいつになることやら。

 

 

海軍本部―――。

 

 

「なに・・・? 今なんと言った、もう一度言ってくれ」

 

報告に上がって来た海兵の口から信じ難い話を聞かされた。そんな、まさか、あり得ないとセンゴクの心境はどうか聞き間違いであってほしいと願うのだが。

 

「は、はっ・・・天龍が天竜人の返還に対して全奴隷の解放と奴隷制度の撤廃、世界政府の公認の独立国家に世界貴族認定を求め、政府はこれを認めました。事実上、四皇天龍と以下幹部達も政府すら手が出せない絶対聖域を手に入れたことになります」

 

「なん、だと・・・!?」

 

四皇が世界政府公認の独立国家を築き上げた。他の四皇は縄張りや自分の国を持っているが、島と国に関しては非加盟国であるので問題視はしないが公認ならば話は別だ。海軍や世界政府が手を出せない犯罪者の国など存在してはならないのだ。ましてや天龍がそれを手に入れてしまえば、更に何を仕出かすかわかったものではない。

 

「・・・天竜人はどうなった」

 

「今現在、全ての奴隷の解放を行っているので誘拐された天竜人はまだマリージョアに返還された報告は有りません。その際、天龍が・・・・・」

 

―――反故したら、天竜人を始めとするエニエス・ロビーとマリンフォードとマリージョアを滅ぼす。

 

「・・・・・あの男なら本当にやりかねん、か」

 

後日、全てを反故してなかったことにする算段も考えていたが、先読みしていた天龍に看破されたかのように釘を刺された政府は、天龍の風雲のような行動力と四皇としての実力に危惧し、天竜人の返還が叶うならば認めざるを得なかったのだ。

 

☆★☆★☆

 

カイドウside

 

「おいどういうことだ」

 

「おれもどういう事なんだと言いたい件があるんだが・・・・・」

 

新聞の記事の件について呼び出した小僧が困惑した表情で言い返してきやがる。

 

「なんでビック・マムがここにいるわけ?」

 

おれの隣に甘ったるいモンを飲んでいるリンリンに対して、何も知らない小僧は理由を求めて来た。

 

「マンママンマ・・・・・おれとカイドウは同盟を組んだのさ!!」

 

「同盟~? 海賊王に同盟なんてする必要あるのかよ? というか、おれという者がいながら別の四皇と手を組むなんてジェラシーを感じるぜ」

 

「世界を征服するには数も必要だ。白ひげのジジイ以外のおれ達が揃えばもはや海軍は無いも当然。迅速的に戦力を整えるに越したことじゃねェ」

 

何か言いたげな顔をするが、異論を言わない辺りリンリンと同盟を組むメリットはあることを理解しただろう。リンリンのガキ共は良い戦力になる。

 

「裏切られないようにしときなよ。海賊は裏切られてなんぼなんだからな」

 

「そう言うお前も海賊に認定されたじゃないか」

 

愉快に言うリンリンをイッセーが短気になって激怒した。

 

「うっさいわこの三下クソババア!! こっちは勝手に世界中から海賊に認識されてはた迷惑なんだよ!!」

 

「誰が三下だクソガキッ」

 

こいつ、怒り易くなったな。海賊に認定されてからか?よほど海賊として扱われたくないようだな。

 

「懸賞金順で言えばお前が一番低いじゃん? カイドウは海賊王だから除外されるからな。四人目の皇帝が現れない限りビック・マムが三下だ。理解したかバーカ!!」

 

「おいカイドウ!! おめェこのガキの教育がなっちゃいねェじゃないか!!」

 

「事実だろうが。ウォロロロ」

 

「はぁー!!?」

 

現実を受け入れやがれ。

 

「リンリンのことは教えた。お前はなんなんだ。独立国家を得て世界貴族になった理由は?」

 

「単なる海軍と世界政府への嫌がらせ」

 

嫌がらせ・・・だと? 何を考えてやがるんだこいつは。

 

「散々辛酸をなめさせられた捕まえなきゃならない相手がさ、独立国家と世界貴族に認められて手が出せなくなったらどう思うよ?」

 

「それだけのために世界貴族になったって言うのかイッセー」

 

「ふふっ、いずれ暴力の世界を作るカイドウの海賊団による蹂躙が始まるんだ。世界中の貴族の中で唯一安全が保障される国があるとすれば、百獣海賊団の恐怖と絶望から逃れたい一心で、安心安全な国へ藁をすがる思いで集まってくるだろうよ。そこがまさか、地獄の出入り口に繋がっているとは思いもしないだろうがな」

 

国? 支配している国でもあるのか? 

 

「四皇という自覚を持ったのか? 自分の国を抱えるようになったか。戦争を知らねェ王族貴族がお前の国に集まるってんならどうするつもりだ?」

 

「うちの宿泊施設は高いからなァ。一年以上宿泊して支払いができなくなったら新鬼ヶ島で働かせる。ま、死ぬだろうがな?」

 

「ウォロロロ・・・・・」

 

言えているな。確かにその通りだ。やはりイッセーの言動と行動力はおれの予想を遥か上回ることばかりだ。リンリンに言う。

 

「どうだリンリン。おれの義息子はお前のガキ共と違ってここまでできるぞ」

 

「はんっ!! だから何だって言うんだい。おれがその気でやらりゃあ、うちの息子と娘達もこの生意気なガキに後れを取らせやしないよ!!」

 

「ふーん? ま、これからも精々頑張れば? 現状四皇の三下ババアさんよ」

 

「このクソガキャアアアアアアッ!!」

 

おい、ここで暴れるんじゃねェよ。そう言うとイッセーが両腕を巨人よりデカい異形の手に変え、飛び掛かったリンリンの両手を掴み力の根競べを始めた。

 

「お前、そう言うことも出来るのか」

 

「逆にカイドウは出来ないのかって話だけど」

 

「無理だな。悪魔の実の能力は強化と覚醒は出来るが、動物系の悪魔の実の能力者は身体の一部だけを変化させることは出来ない」

 

納得したイッセーはリンリンを解放した。

 

「ところでカイドウとビック・マムは肩並べて一緒に酒とおしるこを飲んでるけどさ、もしかして昔から付き合いがあるのか?」

 

「ああ、昔同じ海賊船に乗った程度だ」

 

「そん時のカイドウは海賊見習いで船に乗ってきたのさ。あん時のこの小僧は、おれが初めて話しかけても無口で可愛げがなかったがな」

 

「無口? 人見知りだったなのかカイドウ」

 

「ちげーよ。白ひげのジジイに誘われたその日に乗ったらババアに話しかけられたから、なんだこの女はって思ったんだよ」

 

「それからこのおれがカイドウを弟のように可愛がってやったのさ。こいつが能力者になったのも、おれが動物系の幻獣種“ウオウオの実”を与えてやったからなのさ」

 

イッセーにとっておれ達の過去話は興味惹かれるようだが、昔のことをほじくり返されるのは面倒この上ない。

 

「へぇ、じゃあカイドウはビック・マムに感謝しなくちゃならない立場か」

 

「マ~ハハハ!! 小僧わかっているじゃないか。そうさ、カイドウはおれに一生の恩を返さなくちゃならないのさ」

 

「昔の話だ」

 

そう言い捨て酒を呷るおれを他所にこいつらは、仲が悪いとは思えないほど話し始める。

 

「おまえ、カイドウから聞いたよ。異世界から来たって?」

 

「海賊時代ではなくなった世界だ。それが?」

 

「おまえの世界は一体どんな世界なのか興味あるねェ。美味しいお菓子もあるのかい?」

 

「あるけど、同じお菓子があるだけだ。この世界のお菓子の技術には負けるよ」

 

「なんだい、つまらねェ世界だね」

 

「その代わり、半永久的に生きられる術はあるがな」

 

半永久的だと・・・・・?

 

「信じられない話だね。不老不死の人間でもいると言うのかい」

 

「いるぞ? それに人間を辞めて別の種族に転生したら千年は軽く生きられるし」

 

「・・・・・おまえもそうなのか?」

 

「まだ、若輩ものだがそうだ」

 

半永久的に生きられるか・・・・・興味深い事が聞けそうだな。

 

「おい、それが本当ならおまえはその術を知っているのか」

 

「知ってるもなにも、カイドウの部下におれの世界の生き物に転生させてるのがそうなんだがな」

 

あれがそうなのか?

 

「まぁ、長生きできるだけで病気で死んだり誰かに殺されたりすれば死ぬことは変わらんよ」

 

「そうかい。特別死なねェわけじゃないのはわかった。じゃあ、あのバケモノ共もおまえの世界の生き物だってことかい」

 

「ああ、そうだ」

 

バケモノ? おれの知らないことをこいつらは知っているのか。まぁいい・・・。

 

「イッセー、久々に魚人島の酒を飲みたくなった。持って来い」

 

「おまえに顎を使われる理由はないんだが?」

 

「なら、おまえの好物を大量に作って用意してやる。それでいいだろ」

 

「―――今すぐ行ってきまーす!!」

 

180度の否定した小僧が180度の真逆な反応をしてあっという間に居なくなった。なんて扱いやすい・・・・・。おれはこんな単純なこと知らずにいたのか。

 

メガローside

 

カイドウに頼まれたからと国外追放された魚人島に戻ることになるとはなァ~・・・・・。だが、ま、そんなことどうでもいいと思っている。なんせ、こうして追放されようがされまいが古巣へ自由に戻ってくるんだからよ。

 

「うわぁあああああああっ!? メ、メガローだぁああああああああああっ!!?」

 

「バカな、メガローだと!? あいつは国外追放されたんじゃないのかよ!!」

 

「逃げろっ!! あいつが今すぐ暴れ回るぞ!!」

 

ガシャシャシャッ!! 懐かしい光景だなオイ。だが、そうだなァ?

 

「退屈しのぎと暇潰しで、久々に大いに暴れてやるか」

 

「「止めろバカ」」

 

チッ、下等種族のこいつら来やがったのか。イッセーの奴が寄こしたのか?

 

「テメェ等。何でここにいやがるんだよ。イッセーから言われたのか」

 

「イッセーからは魚人島にいる間は自由に動いていいって言われただろ」

 

「おまえが古巣に戻ったらまーた暴れ回るだろうからってよ、ガンヴァに頼まれて一緒に見張りに来ただけだ。何か仕出かしたら即イッセーにチクるぞ」

 

あいつは一切関係なくテメェの意思で魚人街にまで来たってのか。海の中じゃおれの独壇場だって言うのによ。

 

「それと昔おまえがいた場所の見物もあるがな。案内してくれや」

 

「デケェ沈没した船と貝殻があるな」

 

面倒くせぇ・・・!! イッセーや能力を使えば強ェあの白髪女ならともかく、なんでこいつらを楽しませなきゃならねェんだよ。

 

「勝手についてくりゃあいいだろう。イッセーにチクるならそうしろ、おれは自由に暴れさせてもらうだけだ」

 

「この野郎、開き直りやがったな」

 

「いらねェ騒動を起こすなバカサメ!!」

 

誰がバカサメだッ!! ―――いや、こいつらを巻き込んで暴れてやりゃあ共犯になるな? ガシャシャシャ!!

 

「・・・なんだ、メガローの奴なにか企んでるぞ」

 

「嫌な予感しかないぞおい。この感じはおれもイッセーに説教を巻き込まれ―――あっ!!」

 

ヴェージの奴ァ気付いたようだな。さすが付き合いが短くない下等生物だ。

 

「周りに被害を出さないよう全力で停めんぞ!! こいつ、おれ達を共犯扱いにする気だ!!」

 

「は? 意味が解らねぇよ共犯だと?」

 

「察しろよバカ!! メガローを止める際にこの街に被害を出したら、おれ達も暴れた共犯でイッセーに説教されるってことだよ!!」

 

そう言うこった!! ってことで、一緒にイッセーに怒られようやぁあああああああああああ!!

 

「「本気で止めろお前ェー!!?」」

 

 

 

「・・・・・で、結局は魚人街を全壊にしてしまったというわけなんだガンヴァとヴェージ」

 

止めに行ったら自分達まで結果的に破壊をしたし破壊を許してしまったり・・・・・魚人島から逃げるように転移魔法で戻った船の甲板の上で正座させてる三人に向かって尋ねた。

 

「おまえ達の意思でメガローを気に掛けたのはいいんだが、一人で破壊するよりその三倍の破壊を街に齎してどーするんだよ。魚人街を潰滅って・・・・・」

 

「「す、すまねェ・・・・・」」

 

「ガシャシャシャ!! いい破壊っぷりだったぜこいつらもよ!!」

 

「おまえは反省しろ!!」

 

ドラゴンの拳(覇王色と流楼込み)で思いっきりメガローの脳天に殴った。

 

「ったく、不幸中の幸いと言うべきか。魚人街は無法地帯だからリュウグウ王国に何の影響が出ないからよかったよ」

 

「ミイラ取りがミイラにされた結果になってしまったのがすまないと思うが、魚人族の海賊団が襲ってきた原因でもあるんだよ」

 

「魚人海賊団?」

 

「奴らの相手もしなくちゃならなくなったから、さらに戦闘が発展してしまったんだ。一概におれ達だけが悪いってわけじゃないことを解ってくれよ」

 

タイガー達が魚人島に戻ってきたのか?

 

「おいメガロー。魚人海賊団ってタイガー達か?」

 

「(悶絶中)~~~っ、ちげェよ。なんか新魚人海賊団とか言う連中だ。頭はホーディー・ジョーンズってサメの魚人だったぜ」

 

また新しい魚人の海賊団が旗揚げしたのか。初めて聞いた名前だが、実力があるのにまだ海賊として名も上げていないのなら警戒を抱かせるな。

 

「それで、このバカサメの思惑に乗せられたわけだが、連中は戦いの途中でこんなモンを使ってたんだ」

 

ガンヴァが何かが入っている袋を懐から取り出して渡してきた。中身を取り出すと小さなカプセル、何かの薬物と見受けれるものだった。

 

「これは?」

 

「それを飲んだら一時的にパワーアップするらしい。実際、本当に飲む前と比べて強くなったからな」

 

「念のためだとおまえが寄越した空気を得る魔法の道具で、戦いの場の地の利をこっちに持ってこれたから勝てたが、やつぱり海の中での戦闘は難しいぜ」

 

メガローを止めるべく使うことになるとはな。また作らないといけないか。

 

「一応、おまえが興味を抱くだろうと連中が持っていた薬を全部かっぱらって来たがいるか?」

 

「取り敢えずは預かる。薬の効果がわかったらカイドウに渡すか」

 

「魚人にしか効果がないもんだったらどうするよ」

 

受け取る袋をポンポンと手の中で弄びながら断定する。

 

「ハッキリ言えるのは、おれ達には必要ないものだ。力が増大するドーピングみたいな薬は副作用が付き物だからな」

 

「確かにな。おれ達には魔力がある。薬なんかよりは便利な力だぜ。それはそうと、酒は手に入ったのか?」

 

「ああ、ついでにお菓子の契約もしてきた。快く承諾してくれたよ」

 

「何で菓子なんだ?」

 

その内分かる。ということで直接カイドウへ酒を届けに新鬼ヶ島へ空間を繋げて赴いた。

 

「カイドウ、酒を持って来たぞ」

 

「おう、ご苦労だった」

 

要望の酒をカイドウに渡して、それからそこらへんにる団員に「クイーンはどこにいるかわかる?」と訊くと案内してくれた。

 

「クイーン様!! イッセー様がお越しになられました!!」

 

「あ~ん? おれは忙しいんだ、小僧の相手をする気は一切ねェって伝えろ」

 

「そうか。じゃあ魚人島から持ち出したドーピング剤はいらないか。邪魔したな」

 

何やら作っている自称筋肉の風船がこっちを見ずに言うものだから、踵を返して去ろうとした矢先にクイーンの制止の声が聞こえて来た。振り返れば作業していた手を止めてこっちに顔を向いていた。

 

「今なんて言った? 魚人島のドーピング剤だと?」

 

「直接見たわけじゃないけど、仲間が言うには戦った無法者の魚人達が薬を飲んで一時的なパワーアップしたってさ。百獣海賊団にくれてやろうかと思ったけど、おれの相手をする気が無いんなら処分するしかないだろ。カイドウもがっかりするだろうな。人間にも効果あるなら是が非でも部下達に使わせたいだろうに」

 

その薬剤が入っている袋を手の中で弄び見せつければ、興味を持ったようで副作用のことを訊いてきた。

 

「過剰な服用をすれば老化になる。それだけだ」

 

「ほう。魚人族共は便利な薬を生産していたのか」

 

「クイーンも出来るだろうと思ったんだけどいらないなら捨てるぞ」

 

「誰がいらないと言った。寄こせ」

 

投げ放った袋を片手でキャッチするクイーン。中身を取り出して早速成分を調べ始めに掛かるようだ。

 

「おい、ドーピング剤と使いどころを間違えれば老化する、さっきの薬の副作用のことも他の連中にも教えてやれ。クイーンが手掛けるんだ。それ以上の強力な副作用を伴う劇薬になるだろう。一日1錠、服用したらしばらく薬を飲むのを控えろ。四皇天龍からの厳守だいいな」

 

「かしこまりました!!」

 

用件を済ませたことで、魔法でみんながいる船へと転移して戻った。

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