【試走】がっこうぐらし!_二人っきりルート   作:千点数

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スリリングなデートも、今話で終わり。
学校に帰ります。


お買い物デート_その5

 ドアに耳をくっつけて、外の音を聞く。

 人の声も、「かれら」の声も全く聞こえない。

 現在時刻は、午後9時半。完全に夜中だ。

 

「おい、起きろ一樹。そろそろ行くぞ」

「ん? もう時間かい?」

 

 昼から、今の今まで熟睡したおかげで、脳みそはクリアーな状態。これから、朝まで歩いて学校にまで帰るのだから、今のうちに寝ておこう、となったのだ。そして、午後9時半に目を覚まして、歩き出そうと今、外の様子を窺っている。

 一樹とあたしで、片方のリュックに衣類を、もう片方のリュックに、先住民の残してくれた缶詰・水を、といったように分けて詰め込んでから、2人で注意しながら外に出る。

 

「どうだい胡桃。外に誰かいるかい?」

「いいや、だーれも。驚くほど静かで逆に薄気味(わり)ぃ。注意していこう。「かれら」も少ないってだけで数は未だ多いからな」

 

 こっそりと、足音を立てないように歩いて進む。走れば、足音が響いて「かれら」も、悪い生存者も寄って来るし、今は、あたしが缶詰と水、一樹が衣類と猫の入ったリュックを背負った状態だ。走れば無駄に体力を使ってしまう。

 

「あー、でも。僕の新しい武器が手に入らなかったことは、残念だったかな」

「なかったもんな。ナタ。斧も無かったし」

「あぁー、今思えばシャベルでもよかったから持って来ればよかったな……」

 

 帰路に着きながら雑談をしていると、今気が付いた、といった風に一樹が言う。ばつが悪そうに頭を掻いて、パーカーのフードに入った猫から「ドンマイ」といった風にほっぺをムニムニされていた。

 

「これじゃあ、戦えないなぁ……」

 

 しょぼーん、と落ち込む一樹。

 

「い、いや! 帰り道もしもの事があったらさッ、あたしが戦うからさッ」

 

 あまりにも申し訳なさそうにするので、あたしが慌ててフォローする。

 すると、一樹はあたしに顔を向けると、

 

「そうかい? 頼りにしてるぜ。胡桃(相棒)?」

 

 目を合わせて、そう言ってくれた。

 猫を発見してから、初めて目を合わせてくれた。

 

「______おうッ、任せろ一樹(相棒)ッ!」

「わはは。気合が入るのは良いけれど、大声出して「かれら」が寄って来るかもしれないぜ?」

「ごめんなさぃ……」

 

 どうしよう。

 頼られると何故かとても、体を掻き抱きたくなるくらい脳みそが気持ちよくなった。

 頼られている、という事実が凄くうれしい。

 

「胡桃、急に元気になったなー。猫ちゃん」

「にゃー?」

 

 そうだよな。猫は戦えないもんな。

 じゃあ、武器を持ってない一樹が頼るのはあたししかいないよな。

 スコップ持ってて、戦い慣れているあたしに頼るしかないよな!

 

「学校に帰るまで、絶対に守るからな」

「? おう。任せたぜ。でも、無理はよくないからね。きつくなったら言うんだぜ」

「にゃぁ」

 

 あー、此奴が今は、あたしの事を見ている。

 拠り所として頼ってばかりだった一樹に()()()()()()

 いいなぁ、こういうの。

 

 本当に、相棒みたいで。

 

 *

 

『胡桃は、何となく気合を入れなおした。そんな風に見えた』

 

 主人公(プレイヤー)にズブズブに依存しているKRMネキを奮い立たせるがっこうぐらし! はっじまってまーす!

 はい。現在、リバーシティ・トロンから離れて暫く経ったところです。

 前回は、「シーフ」の連中がやってきたので急遽予定を変更しまして、食料品調達には赴きませんでした。あいつら、暫くは洋服屋に居座っていたので。

 本当ならば、今回消費した分のカッターナイフだけでも手に入れたかったのですが、仕方がありません。今は手持ちが無いですが、学校に帰ればまだ取り置きがあります。

 因みに、もう帰ります。時間とチャート的に今から帰らないと「あめのひ」が地獄です。食料品は、偶々前の住人がかき集めていた食料品があったので、それでよしとします。

 いやぁ。にしても、一樹君の鈍感具合には困ったものですねぇ。一樹君の想像以上に、KRMネキはあなたに依存しているにも関わらず猫にばっかり構ってましたから。おかげさまでKRMネキのあなたに対する依存値が10/10というとんでもない数値に変わってしまいましたよ、まったくもー。

 

 と、いう訳で、その依存値を減らしにかかります。さすがに依存値が限界突破したKRMネキに「手錠ルート」にされてしまうのは避けたいですので。KRMネキとの「相棒ルート」方向に軌道修正です。

 さて。移動中は、KRMネキの実家イベント以外特に発生しないので退屈です。もしかしたら実家イベントおこらない可能性もありますし。なので、この暇な時間に、「相棒ルート」についてお話します。

 「相棒ルート」は、KRMネキ限定のルートです。突入条件は、KRMネキ以外のキャラとの好感度、愛情度、依存度が5/10以下で、かつ、KRMネキとの好感度7/10以上、愛情度5/10以上、依存度5/10以下の時に発生します。本来は他のキャラをSAN値チェックしている間にコミュニケーションが進んで好感度や愛情度が上がりすぎたりしてしまうので、かなり条件の厳しいルートなのですが、今、走っているのは「二人っきりルート」です。依存度5/10以下になっている時には条件をクリアしていると思います。

 

 「相棒ルート」に入ると、かなり良いことが起こります。先ず、ランダムに戦闘の役に立つスキルが1つ貰えます。また、KRMネキとの間の関係が「幼馴染兼相棒」又は「相棒」になり、好感度、愛情度が上がりやすくなり、依存度が5/10以上にならなくなります。

 そして、何よりも嬉しいのが、相棒である主人公(プレイヤー)が近くにいるとS()A()N()()()1()0()/()1()0()0()()()()()()()()()。つまり、発狂を抑えられます。素晴らしい。攻略がグッと楽になりますね。ちなみに、相棒ルートのまま「大学編」へ進学すると、「人生の相棒ルート」にも入れますので暇な諸兄は是非やってみてはいかがでしょうか。

 ……いやぁ、花束片手に指輪嵌めてボロボロうれし涙をこぼすKRMネキは最高に綺麗ですよ? 本当に。

 

 さぁ、こんな無駄話している間に学校に着きましたね。

 3階のほうまで戻って……あー、もうゲーム内時間では5時を回ってますね。荷物の整理は明日にして、今回は此処で終わりにしましょう。

 一樹君とKRMネキには仮眠をとってもらってから、バリバリ動いてもらう事にします。

 それでは、今回も最後まで、ありがとうございました。




・おまけ
もし、あの子と二人っきりになったら……
*青襲さん
 大学スタート。二人っきりで、何故人類が滅んだのか、を深く追求し、「がっこうぐらし!」世界の根幹にかかわっていくルート……だけな訳ないだろオラァン!? ちゃんと可愛い青襲さんが見られる上に(アホほど難しい上になっかなか好感度が上がらないけれど)病むほどデレッデレになるのが見られるルートはこれだけ。普段はクールなのに一度タガが外れるとぶっ壊れながら理詰めでヤンデレてくる。因みに、ヤンデレじゃないルートにすると、先生とその助手みたいな関係性(通称「研究ルート」)が築けてとても厨二心が(くすぐ)られる。
『格好良くてクールで……そんな彼女と、二人っきりで世界が何故こうなってしまったのかを探ります。はじめはそっけないですが、時がたち、仲良くなるにつれて自分を見せてくれるようになるでしょう。ちょっと面倒くさい性格の彼女と素面で向き合える、根気強く、頑固者のあなたに』

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アニメ勢だからあんまりうまくかけた気がしないでもない。
でも、自分はこんなイメージを抱いた。反省はしてないです。
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