ウチの中で、何故か出番が多いので導入しました。
この話から今まで以上の急展開になります。
よっしゃぁあああああッ、Happy end秒読みじゃぁあああああッ!! ……大変失礼しました。荒ぶりました。はい。それでは「がっこうぐらし!」二人っきりルート、続きから始めます。
前回は、病み病みな状態のKRMネキと新しい関係になったところで終わりました。スキル【新しい関係】を獲得していますから、確実にそうだと言えます。
それでは話をゲームの進行へと戻します。現在、ゲーム内ではアウトブレイクから5日目の朝となっています。KRMネキの病みイベントは4日目の深夜だったので、そのまま夜を明かした感じになりますね。
『体中が痛い。どうやら、準備室の固い床面で寝ていたからのようだ』
『何故、床面で寝ていたのか______その理由を思い出して、はっとする。胡桃は近くにいるだろうか』
『……いた。昨日の様子からは信じられない程、穏やかな寝顔で、僕の隣に寝ころんでいた。少し安心する』
『起こすか、それとも______』
→ 起こす
起こさない
ここは、起こすを選択します。床面で寝かせていると時折「攣り」という、行動に著しい阻害能力が働くデバフが付きますので。
『ゆさゆさ、と胡桃の体を揺らす』
『おきろー、と、声を掛けながら、ゆさゆさ、と一定のペースで体をゆする』
「う、ん……」
『うめき声を上げるだけで中々起きない。どうしよう?
→ 大声を出してみる
抱きしめてみる
キスをしてみる
最終兵器・「猫」
勿論最終兵器・「猫」を選択します。理由? 面白そうだから。
トロフィー【ネコと和解せよ】も手に入れてますし、何かトラブルが発生するだなんてことも無いでしょう。という訳で猫ちゃんを先ずは回収します。同じ部屋の中で香箱座りで、にゃぁ、と鳴いていたので回収は容易です。そして、回収した猫ちゃんを、
『もふっとな』
KRMネキの顔面にそっとかぶせます。強制猫吸い状態です。
『猫はみぃみぃと鳴きながら、胡桃の頭をぽかぽかと叩いている……あ、起きた』
「ぶっはぁッ!? いきなり目の前がもっふもふになったと思えばお前か猫助ェッ!」
『うんにゃ僕だよ』
「お前かいッ!?」
はい、目覚めました。最終兵器・「猫」は最強ですね。どんな寝坊助もこれで目覚めます。さて。茶番はこのぐらいにして。
「……あー、えっと」
『ひとしきり叫んだあと、胡桃は気まずそうに頬をかく。おおよそ、昨日のことで気まずくなっているのだろうと察した』
「……その、ごめん。昨日寝る前に謝ったけど、もう一回謝る。ごめん」
『目が合わない。僕からこの話は終わりにしようといったのだが、彼女にとっては相当根に持ってしまうような出来事だったようで、相当気まずそうだ……』
→ そっとしておく
強制的にこっちを向かせる
また、選択肢が出てきましたね。ここは下の「強制的にこっちを向かせる」を選択しましょう。理由は面白そうだからです。
『謝るときはこっちの目を見るべきだろう。胡桃の頬っぺたを両手で挟んで、こちらを向かせる』
『胡桃は恥ずかしがって真っ赤になっているが、知ったことか』
「あ、えっと……ごめんなさい」
『声が小さくて聞こえない。もう一回。僕がそう言うと、さらに顔を真っ赤にして______』
「うう……ごめんなさい……」
『さっきよりも声は大きいし、及第点と言えるのだが……なんだろう。もう少し言わせたい。というか、いじめたい。何故だかよくわからない高揚感が体中を支配した』
『うん、もう一回。僕の目を見て言ってごらんよ、と言う』
「ふぇ……ごめんなさい、ごめんなさい……! って、お前楽しんでいるだろッ!」
『おや、気が付いたのかい。そう思った刹那、平手が飛んでくるが避ける。すると、むきになってさらに胡桃はさらに平手を僕に向かって振りかざしてくる。リンゴみたいに顔を真っ赤にして』
『昨日、あんなことがあったばかりだというのに、今日の朝はこのように、僕と胡桃がじゃれ合っただけで終わった』
うーん平和。これがあと2日も経たないうちに「あめのひ」イベントで崩れ去ると思うと愉悦が止まりません(ド畜生発言)。さて。このまま遊ぶだけで1日過ごさせるわけにもいかないので、今日は昨日の夜中に出来なかったバリケードの強化をやっていこうと思います。机とロープは準備してある状態のままなので、あとは防火扉側に追加の机を積み上げ、紐で机同士を縛るだけですね。バリケードは午前中に終わらせます。そして午後は、リバトロの服飾店でスタッフルームに待機していた時の、缶詰や飲み物の仕分けをして、「あめのひ」まで持ちそうにない場合は調達しに行きます。一応ありったけ詰めましたがね……。
ではそろそろ、本編をスタートさせていきましょう。イクゾー! デッデッデデデデカーン!
*
先ずはバリケード。これはすぐに終わります。先ずは3階に、一樹君とKRMネキ以外誰もいないことを確認。そして、急いで追加のバリケードを構築します。机を置く僅かな音でも「かれら」は寄ってきますので。2人でせっせとやってしまいます。
『しかし……今日の胡桃はスカートじゃない。体操服。つまりハーフパンツだ』
そういえばそうです。ハーフパンツですよハーフパンツ。何処からKRMネキが拾ってきたかはわかりませんが、汗を良く吸うだろうスウェット生地のハーフパンツです。
『うん、良い。とても良い』
一樹君はどうやらハーフパンツ派の人だったようですね。世の中には、最早存在しない伝説の装備であるブルマというモノがあり、今現状覇権はブルマが握っているらしいですが、自分はハーフパンツ派です。
『何が良いって、ハーフパンツの中途半端な丈だからこそ、時折ちらっと見える膝小僧だとか、陸上競技系スポーツ女子特有のすらっとしたふくらはぎだとかが最高だ。それに中途半端にダボッとしているからこそ、隠されている体のラインの妄想を掻き立てる。ハーフパンツとはすばらしいものだ』
うわぁこのヒト、マジで変態だぁ。昨日のKRMネキくらいヤバいのでは……? 僕でもさすがにここまで変態的じゃないですよ……?
「おい、あたしの方ボーっと見てないで、机と椅子移動させろって!」
『おっと、見ているのがバレてしまった』
「どーせあたしで変態的なこと考えてたんだろ? 中学の時いっつもあたしのこと見てたし。知っているからな?」
『……バレていたようだ』
じゃけんちゃっちゃと机と椅子移動させましょうねー。3段積み上げて、紐で縛ったら終わりです。これにプラスで防火扉との溶接も出来たら良かったんですけれど、無いモノねだりをしてもしょうがないですね。「あめのひ」までの、あと2日のあいだに持ってくることも考えたのですが、そんな時間があったらナタを探しに行きたいので今回は諦めましょう。
「うっし、3階につながる場所はもう、これで完璧に封鎖出来たな」
はい。防火扉をより強力にするためのバリケード完成です。さすがに「あめのひ」に、ゲーム中耐久力最大の防火扉とはいえ、鉄の壁1枚では不安でしたからね。さて続いては物資の整理にでも______
「……あれ? あの雲……」
______はい?
「いっけね。部屋の窓を閉めねぇと。なぁ一樹。3階廊下の窓、降り込まないように全部閉めててくれ」
え? なんで?
あと2日あるんじゃないの?
「あー、こりゃ、
「あめのひ」!? 「あめのひ」なんで!?
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付箋Memo 環境イベント・「梅雨/秋雨」
アウトブレイク発生は、がっこうぐらし本編での「雨が多いためソーラーパネルの発電量がよろしくない(意訳)」という話、明らかに生徒の制服が冬服ではないことから、ゲーム内においては梅雨スタート。この環境イベントは、主にゲームの始まり、そしてゲームを進めて季節が秋ごろになった際に発動する。イベント効果としては、「雨が降る」「天気が曇りやすくなる」「落雷発生の確率上昇」。それだけ。しかし、序盤の装備が整っていない時期にこのイベントは最悪で、下手すれば「遠足」中に雨になったり、「あめのひ」が2日続いたりする。一応、モードの設定で、原作準拠で7日目まで「あめのひ」が発生しないように出来るが、どうやら
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番外編で別の二人っきりルートを思案・構築中です。圭ちゃんか、みーくんを予定。
ハーフパンツのくだり、書いていて楽しかったです。
次章:In Mind and Spirit Sacrifice Under rain……