少々時間が出来たので投稿。
とりあえずKRMネキルート主体で描きつつ、番外編の続きを考えています。
過去のお話も(主にリバトロ編)幾つか100字ほどではありますが加筆してますので読み直していただくとまた楽しめるやもしれません。
勿論、ここが初めての方も、是非読んでみて下さい。
レイニー
二人っきりの「がっこうぐらし!」、始まってるよもうッ! 前回は雨雲が空を覆いつくしたところで終わりましたッ! ……いや、ホントになんで? 「あめのひ」まであと1日ちょっとあるよー? 今5日目の昼ですし。マジでなんで雨雲が空を覆っているんですかねぇ!?
文句を言っても仕方がないです。机は、階段を埋め尽くし、少々廊下にはみ出す勢いでガンガン積み上げましたし、防火扉もちゃんと閉めてます。紐が緩んでいないか今のうちにチェックしておきましょう。
「おい、窓閉めたか……って、どうしたんだよ?」
『なんだか嫌な予感がする』
一樹君がニュータ〇プみたいに何かを察知しましたね。
『バリケードを補強しよう』
「バリケードを補強? さっきやったろ? またやるのか?」
『早く。そう急かすように、窓の外を指さす。少し離れた場所にある部活棟に『かれら』が次々と入っている様子が見えた』
「ッ、わかった。こっちやるから向こうの階段を頼む!」
一樹君の指さした先の様子ですべて察してくれるあたり、やはりあんなイベント(2パート前参照)をクリアしただけのうまあじがあります。正気度と好感度が高く、依存度が低いとこうして仲間に説明する時間を省けるので。
『バリケードにガムテープをグルグル巻きに重ねたうえで、紐で縛る。これである程度丈夫になった。それ以前に防火扉も閉めているし、大丈夫だろう』
そうです。バリケードだけでなく防火扉もあります。油断は禁物ですが、『かれら』には防火扉を破壊するだけの力がありませんので本当に余程の事が無い限りは大丈夫です。バリケードも、床に固定されていないとはいえ防火扉を内側から押さえつけています。それこそヘリが落ちてくるとか、そんな超質量による攻撃的なイベントが起きない限りは大丈夫です。
『雨が激しくなってきた。他の、3階につながる場所も同じようにし、防火扉が本当に、きちんとしまっているか最終確認を行っておく。……マニュアルには無かったが、防火扉はこのパニックを想定しているのか、分厚く頑丈だ。扉が閉まると、備え付けられた杭が自動的に下りることで固定される。くぐり戸も、ある程度強いねじりばねが内蔵されており、ドアノブをひねるにはそれ相応の力が必要になるような設計だった。この学校が、本当に「かれら」に対する要塞として建造されたのだという事を思い知る』
今思えば本当に奇妙ですよねこの学校。建築業者はこの学校を建築する際になにも不思議に思わなかったのでしょうか。
『胡桃が走って戻ってくる。あちらも、補強と封鎖の確認は終わったようだ。雨がどんどん強くなってくる。……この空模様が、今ほど不安で、憎々しく思える日は無いだろうと思った』
……さて。KRMネキも戻ってきたことですし、本格的に籠城の構えを取りましょう。幸い、食料や衣類などの物資の調達に出てすぐなので、食べ物には困りません。それに、雨が降ったので貯水タンクも毎時間ほぼ満杯なので、シャワーだけでなく風呂にも入れます。
しかし、ぼさっとしている隙に「かれら」の侵入を許しては元も子もありません。幸い、「かれら」の行動プログラムは、「夜になったら家に帰る」か「宿泊施設に赴く」なので、夜はゆっくりできます。
ゲーム内時間で、今は朝の10時です。ゲーム内では現在梅雨なので日の入りは恐らく19時ごろ。およそ9時間たっぷり、ぶっ続けの「かれら」による扉のノックが聞こえてくるので、ちゃんとSAN値の確認をしながら籠城しましょう。でないと不安で発狂します(1敗)。
『「かれら」の足音が、扉の奥から聞こえ始める。これから、地獄が始まる。雨から逃げる彼らが向かうのは当然屋内。屋内に密集した「かれら」の圧力によって、防火扉とバリケードが開いてしまわない事を祈るばかりだ』
さて。始まりました。コツーン、コツーン、と妙にゆっくりとした足音が幾つも防火扉の外側から聞こえ、
『防火扉の前で、その足音は止まる。すると、次の瞬間』
ガンッッッ!
『そう、音がした。繰り返し、繰り返し。
ガンッッッ!
『ああ、そうだ。入り口は1つじゃない。3階への入り口は他にもある。他の入り口からも音がして、それが反響して聞こえてきている。時折うなって、ボワンボワンとした音が聞こえる』
ガンッッッ!
『……これが、この「防火扉」こそが、最後の砦。……その砦は、「かれら」の数に対して、余りにも薄く感じてしまった』
はい。SAN値が少し削れましたね。サクッと一樹君たちが絶望しかけたところで、今回は以上です。次回は、「あめのひ」の続きから流していきます。それでは、また。
*
雨の日。
梅雨の季節の今、多いと感じはするが何時も通りの日だ。少々ジメジメするので、リバトロから持って帰ってきた乾パンなどが湿気てしまわないかが少々不安だった。
まぁ、不安に思うにしてもこの程度。そう、いつも通りなら。
「……ッ!」
あたしたちは、今、何時も2人で寝泊まりしている場所に居た。寝泊まりしている場所の扉にも、鍵を閉めてバリケードを構築している。こうしている理由は単純。もし、「かれら」が廊下になだれ込んできたとして、2人では打つ手がないから。
ならば、もっと奥に避難して、身を固めようというのが理由。
……本当は、あたしが廊下でいるのに耐えられなかったから、少しでもゆったりと身を寄せ合える出来る奥にそれらしい理由で一樹を連れ込んだだけなのだが。恐ろしい音が反響する廊下にいたら、そのまま発狂はせずとも、メンタルがやられて卒倒しそうだった。
「なぁ、
「……ん」
梅雨で、ジメジメとしていて暑いはずなのに、寒い。背筋を突き抜けていくような悍ましい寒気が、体中を突き抜ける。ガツン、ガツン、と扉を叩く音が聞こえるたびに、あたしは身を震わせた。
「もっと寄ると良い。ほら。小動物みたいに震えちゃってるぜ」
毛布で、一樹が自分の体ごとあたしを包む。少々おかしい物言いをしているのは、あたしを元気づけようとしているのだろう。……すこし、背筋の寒気が消えて暖かくなった。
でも、「かれら」と防火扉の金属が響かせる轟音が響くと同時に、また身がこわばる。一樹はそれを察したのか、安心させるようにあたしを抱き寄せて頭をなでる。
「……日没まで、あと9時間か……」
普段は、学校の授業や部活であっという間に思えた。
けれども、今はその9時間が永遠とも思える程、長く感じた。
早く過ぎ去ってほしい。そう願うも、時間と共に扉の音は増えて、恐怖で更に時間が引き伸ばされたように感じる。
だからだろうか。こんな事を言ってしまったのは。こんな時、悲観的な事は言わない方が良いのに、言ってしまった。
「なぁ、一樹」
「なんだい胡桃」
「……もしもの時は、一緒だ」
「またいきなり、どうしたんだい」
生き残れたら、それにこしたことはない。けれども、そうならなかったときは。
その時は一緒だ。今みたいに。
絶対に、もう二度と離さない。
震える手で、それでも、しっかりと。あたしは一樹の腕をつかんだ。
防火扉については完全にオリジナル設定です。
あと、このふたり風船のおてがみイベントやってないのでヘリ来ないんですよねたぶん。まさか、このまま学校に籠城?