KRMネキがヤベェ事なったがっこうぐらし! はっじまっるよー!
……はい。本当にやべぇです。どうしてこうなった(白目)。KRMネキのSAN値が直葬されてしまいました。泣きじゃくりながら縋りつくKRMネキは本当に可愛いですが、そろそろ目にハイライトさんを戻していただきたいのでまずは慰めましょう。ちなみに、ここで慰め方を間違えると本当の意味でハイライトさんがバイバイしてKRMネキは病んじゃうので注意です。
「……ッ、ッ……」
うーん、嗚咽しか聞こえない。さーてどこから慰めようか。二人っきりな上に斜め上からマニュアル来たせいでどう対処すればいいのかサッパリなんですけどー!?!?
あー……とりあえずここは、「手に持ってるそれ、見せて」とでも言っておきましょう。そんなものペイッしなさいほら早く(母親並感)。
「ん……」
さて。取り上げたはいいものの……どーすっかなぁこれ……見たら見たで、今度は
……見ますか。最悪
はい、見ます。KRMネキを抱き寄せて、頭をナデナデして、SAN値を回復させてあげながら閲覧しましょう。多少、こちらも「KRMネキが傍にいる」ということでSAN値直葬は免れるかもしれませんし。
『職員用緊急避難マニュアル、と表紙に書かれている、物々しい文書だ。開きますか?』
はい ←
いいえ
『胡桃が精神的に参ってしまうほどの何が書かれているのか。僕は
『スキル【覚悟】を習得しました』
____おっしゃ来た。【覚悟】は、常人なら発狂するようなモノや事象を、
『……ッ』
『衝撃的だった。同じ人間が書いたとは思えない。思いたくはなかった。国内で、国際条約で禁止されているような生物兵器の開発がなされていたなんて、思いもしなかった』
『……書かれていることが本当なら、この街、あるいは、県、国からの手助けは期待できなさそうだ……』
おおう、SAN値が一気に60まで削れちゃいましたね。KRMネキが発狂寸前、かつ【覚悟】を決めて読んだとしてもこの減りよう。やっぱり兵器だよこのマニュアル……。
「読んだ、のか。お前も。このマニュアル」
『読んだ』
『______読んで、しまった。知ってしまった。自分たちが、どれだけ脆い現実の上で生きているのか、この身に理解してしまった』
『何時、死ぬか解らない。そもそも、自分たち以外に生き残りがいないかもしれない』
『……そんな、得も言われぬ恐怖が、この無機質な文書から襲ってくる』
『……一人だったら、耐えられなかったかもしれない』
『だからこそ、僕は、絶対に胡桃からは離れないと』
『何があっても、必ず守ると、そう決意した』
『スキル【ただ一人のための守護者】を獲得しました』
……なんなんだろう。何時もなら、「マニュアル見る→顔真っ青→義憤に駆られる→SAN値回復した幼馴染に慰められる」ってシナリオな筈なんですよ。状況によって多少の差異や、
え? 何このシナリオ? こんなドラマチックなモノあったの? 初めて見ましたよ。
『……結局のところ、どうしようが状況はなにも変わらない』
『でも、だからと言って諦めたくはなかった』
『______明日から、本格的に、この世界で生き抜く術を身に着けよう』
『……だから、今はただ、この腕の中で震えることしか出来ない……誰よりも大切な幼馴染を慰めることだけに集中しよう』
はえー、すっごい。ただ、主人公君がKRMネキ抱きしめて頭撫でてるだけなのにものっそい勢いでSAN値回復してます。たったの9だったKRMネキのSAN値がもういつの間にか45にまで回復しています。危険値なのに変わりはありませんが、明日からの行動に支障は無いかと思います。
あ、画面が暗くなってきたので、そろそろ一樹君も寝るんですかね。丁度キリが良いですし、今日はこの辺で、セーブして終わろうと思います。次回は……そうですね。「リバーシティ・トロン」にでも行く計画を考えてます。
それでは、また。
*
温かい。
さっきまで、体の奥底から冷えて凍えて、そのまま狂ってしまいそうだった。でも、此奴に……一樹に、救われた。
一人じゃなくてよかった。一樹と、あなたと二人っきりで良かった。
あなたがいるから、あたしはまだ人で居られる。
重くて、鬱陶しくて、依存されていると感じるかもしれないけれど。
お願い……絶対に、捨てないで。
______大丈夫。起きたらきっと、何時ものあたしに戻ってる。
だから、せめて今は……このままで。
・スキル解説
【ナイフ】
近接格闘用スキル。ドライバー、カッターナイフといった、小型の刺突・斬撃武器の殺傷能力を引き上げる
【覚悟】
精神力が最大値の半分以下にならない
【ただ一人のための守護者】
「大切なモノ」を守るための行動すべての成功判定100%UP
「大切なモノ」を守るための行動時、ステータス2倍
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おまけ
・二人っきりルートにあの娘となってみた
*るーちゃん
めっちゃ弱いしちっちゃいしで、戦闘の役には立たないが、SAN値の化け物。デフォルトでSAN値1000とかある。また、ゲームのシステムというか、仕様上の問題で覚醒はしないが、主人公のケツを蹴飛ばしたり、絶対にゆきちゃん化しないスキル持ってたりと一番使いやすい、りーさんとは完全に真逆のキャラ。……ただ、眼を離すと……
「……自分を闇の底から救い上げてくれたあなたに懐く、可愛い少女。しかし、恩を感じた彼女はあなたに迷惑をかけまいと、自分を中々見せようとはしないでしょう。だからこそ、彼女の頼れる、頼りたいと、そう思えてしまうような、カッコいいあなたに」
*ラジオネキ
別名「事実婚ルート」。原作と同じく、ラジオを
「世界の終わりが来ても、明るく振る舞い、元気にパーソナリティを務める彼女。助けを呼ぶために、まだ生きているだろう『誰か』を求めて、今日もあなたとマイクに向かいます。しかし、彼女も心の底では……実は、なんてことも。そんな彼女をひっそりと支えて、時に癒してあげられる、誰よりも献身的なあなたに」