東方インフィニット戦記   作:雪風冬人 弐式

1 / 2
 MOVIE合戦を見て、昭和対平成を見て、ふと思いついて書いてしまった。後悔はしていない。
 ちなみに、続きかどうかは未定です。


東方インフィニット戦記

 時は戦国。群雄割拠の時代の中、名のある武将に仕え、天下取りに参加していた「武神」と呼ばれた一騎当千の戦士がいた。江戸幕府を開いた徳川家康は武神ウィザード、農民から関白となった豊臣秀吉は武神ダブル、第六天魔王と恐れられた織田信長は武神オーズを従えていた。

 やがて、武神達は彼等の力の悪用を危惧した幕府によって記録は抹消され、歴史の表舞台から姿を消して幻想となった。

 

 そして、時は流れ現代。突如として日本に二千発ほどのミサイルが降り注ぎ、インフィニット・ストラトス、通称ISの白騎士によって防がれた〈白騎士事件〉が起きて十年の月日が経った。

 世界は女性しか扱えないISの登場により、女尊男卑の風潮へと変わった中、あり得ない男性操縦者が現れた。その流れで、世界中で男性への適性検査が行われ、もう一人の男性操縦者が発見されたのだった。

 

 

 

―――2008年2月

 

「あー、かったりぃ」

『仕方ないでしょ、引き受けちゃったんだから』 

 

 IS学園にあるアリーナの一角。そこにはまるで明治か大正時代のような前時代的な洋装をした一人の青年と、スーツを着た一人の女性がいた。

 

「えーと、初めまして。IS学園で教師をしている山田真耶です。君が門矢大介くん、で良かったかな?」

「ええ。それと、これが俺の専用機〈武神〉です」

 

 そう言って大介は、武者の兜のような仮面を中心に十五の仮面が刻まれた南京錠のような錠前を取り出した。

 

「それでは、試験を行う場所はこちらです。それから、お聞きしたいんですが」

「何でしょう?」

「今の風潮、女尊男卑を《破壊》するために来たとは本当なんですか?」

「本当です。友達全員から、度胆を抜いてやれ、なんて言われましたよ」

 

 真耶自身が気になっていた質問に、大介は苦笑しながら答え、連られて真耶も苦笑する。

 そう。彼は二人目に発見された男性操縦者であったが、全世界で一斉検査が終わった後に自ら名乗り出たことで発見されたのだった。

 今の世界の風潮を破壊するために。

 

「ここが、試験を行うアリーナです。ISを展開して待っていてください」

「わかりました」

 

 真耶は大介が頷いたのを確認すると、アリーナから立ち去り管制室へと移動する。

 

「それじゃ、行きますか。〈武神〉だから、最初はこれかな」

 

〈ガイム!フルーツ侍!オンパレード!〉

 

 大介が錠前を開錠すると、電子音声と共に錠前が光り、中央にオレンジの形をした錠前がはまったベルトに変化した。

 

「変身!」

 

〈ソイヤッ!オレンジ・アームズ!花道・オンステージ!〉

 

 錠前の右側についているブレードを倒すと錠前が開き、空からオレンジを模した球体が大介の頭にはまり紺のスーツの上にオレンジの鎧が装着された。

 

「さて、ここからは俺のステージですよ、っと」

『負けたら承知しないよ!』

「わーってるって。今の世に嘆いた〈武神〉や賢者さん達の期待に応えてみせますよ」

『ファイト一発だね!』

「というか、何でお前がいるんだ?こいし」

 

 第三者から見れば、大介は何もない空間に話しかけているが、大介には傍らに満面の笑みを浮かべて佇む少女が見えていた。

 

『いーじゃん、誰にも視えないんだし。それより、来たよ』

「お待たせしました」

「山田教諭が試験管とは」

 

 こいしの言葉に、大介が視線を向けるとそこには量産型ISの打鉄をまとった真耶がピットから出てきたところだった。

 

「それでは始めましょうか」

「武神鎧武、推して参る!」

 

〈これより、試合開始です!〉

 

 かくして、〈武神〉は再び現世へとISという形で、姿を現したのだった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。