鍛冶屋と錬金術師   作:サバ缶DX

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久しぶりです

ヒュドラ戦と言ったなあれは嘘だ
オリジナル要素が薄かったんでヒュドラ君を首にしましたゆるして…



013

モモンガのような魔物と一悶着してからしばらく経った。

沖田を迷宮で召喚してからかなりの日数が経ち、表面上のマスターとサーヴァントで互いを信頼し合わない事はなく互いに信頼しあい背中を預けられるほどの関係は築きつつある状況であった。

 

「マスター今日はいつもより念入りに武器の手入れをしてますね」

 

「この階段を降れば100階層だからね節目の層だから何があっても不思議じゃないと思って」

 

「そうですね…マスターそのブレスレットは?」

 

「これ?保険みたいな物かな」

 

 

上井が地上で学んだほとんどの知識が無意味に還っていた。下層に行けば行くほど地上で習った知識とは別の行動をする魔物、未確認の魔物が上井達に襲いかかることが日常になり、その結果、剣技等の戦闘技術から武器製造の魔法の技術までの戦闘に直結する技能からステータスプレートには書かれない経験や沖田との連携等が上井の体に刻み込まれていった。

そして大きな節目を目の前にして上井は今までの経験から大きな魔物-ベヒモスのように圧倒的な力を持つ魔物が来てもおかしくないと思った上井は現在、一つ手前の階層で100層に向けて準備をしている最中であった。

 

しばらくして全て準備をし終えた上井と沖田は下層へ続く階段に向かう。

目標の100階層に着いて最初に視界に入ったのは大理石のように白く灰色の筋のようなものが入った扉であった。扉は人間の身長を裕に超えておりその大きさのせいか威圧感を放っているように見れる。

 

「いままでの階層に比べて綺麗だね」

 

「はい、ですが警戒は怠らないようにしましょう」

 

「だね」

 

意を決し、扉に手をかざし力を入れ押す。大きさに見合わず扉は簡単に開き奥の光景が目に入る。奥は扉と同じ色を持っているが灰色の筋は入っておらずその代わりかほんのり明かりを灯している。

警戒しつつも奥に進むと再び扉が見えてきた。その扉は先ほど潜った扉とは大きく変わって装飾が施された豪華な扉である。

 

「何でしょうこれ?」

 

「見たことない紋章ですね。でもこんな豪華な扉です。きっと中には何か豪華なものがあるに違いありません」

 

「とりあえず開けてみるか」

 

そう言って上井は扉に触れ開けようとする。扉は少しだけずれると同時にカチッっと何かが作動するような音が空間に響き渡る。それを聞き二人は勢いよく扉から離れる。

しばらく扉を警戒するが扉には何も変化がなく沖田に扉の方の警戒を任せ上井は自身達が通ってきた後ろの道を確認する。

先ほどまで何もなかったそこには大きな魔法陣が浮き上がってきくるのを上井は見る。

その魔法陣をみて上井は息を飲む。なぜならそれは自身が南雲と共に奈落に落ちたあの日に自身らを窮地に追いやった魔法陣に酷似していたからだ。

浮き上がってきた魔法陣は上井が落ちた日に見たそれとは桁外れに大きく複雑であり素人から見てもこの魔法陣は何か大きな魔法なのだと理解できた。

 

「沖田さん!戦闘体制!!」

 

扉の方を警戒してくれた沖田を呼び共に戦闘体制にはいる。

魔法陣は大きく脈を打ち光を放ち始める。壊そうと上井は武器を握りしめ魔法陣に飛び込もうとするが一足遅く魔法陣は光を強めた。

咄嗟に目を瞑る上井と沖田。光が収まり目を開くとそこには複数の眼球を持ち部位によって色が異なるゴーレムであった。ゴーレム見て上井は呟くように沖田に言う。

 

「…戦闘体制とか言ったけど逃げたい」

 

「退路は敵の後ろさらに見る限り眼球によって死角はなさそうですので視界を奪っての逃走は厳しそうですね」

 

深いため息を吐きつつ覚悟を決める上井。

 

「─────!!!」

 

鳴き声ではなく機械のような声で叫んだゴーレムは勢いよく上井たちに向かって走り出す。走りながら腕を振りゴーレムは上井目掛けて腕を振り下ろす。それを紙一重でかわした上井は持っている短刀でゴーレムの腕を刺し引く。

 

「 ─────!」

 

腕を切断するまでには至らなかったが一本使えなくさせられたゴーレムは鳴き声を上げながら暴れ出す。

もう片方の腕を振り近寄らせないように行動をするゴーレムに二人は隙間を縫うようにゴーレムの懐に入ってゆく。

懐に入り自身の間合いに入れた二人は何度も切りゴーレムの体は現れた時のような新品さはなくまるで起動停止寸前の機械のように思えた。

 

(いける!!)

 

そう思い上井は短刀を力強く握りトドメを刺そうとするがゴーレムは次の瞬間部位を切り離しそれを投げつけてきた。

 

「…は?」

 

咄嗟の事で上井は避けることが出来ずゴーレムの攻撃をモロに受けてしまう。ただ視界に入ったのは切り離した部位を操るゴーレムの姿であった。

 

ゴフッ

 

内臓が破裂でもしたのだろうか、上井は勢いよく口から血を吐き出す。それを見た沖田の行動は素早かった。主人を守るためゴーレムの攻撃を脚に一撃与えると即座に主人である上井のところへ向かった。

攻撃が当たった腹は吐血した血の量は素人から見ても尋常でないのは分かるほどであり、呼吸も荒い状態であった。

 

「マスター…マスター!!」

 

詳しい医療などとは縁が無い沖田は戦いで行ってきた最低限の応急処置を上井に施そうとする。しかし、それを邪魔するかのようにそして未だに傷がない沖田ではなく瀕死の上井を狙うようにゴーレムは攻撃をする。その行動に沖田は険しい顔をしながら刀を持ち応戦する。

 

「戦いは基本何でもありなのは分かりますけどやられると無茶苦茶うざいですね!!」

 

悪態を吐きながらも上井の安全を確保するためにゴーレムを上井と離れた距離で戦う沖田。首を積極的に狙い戦闘不能を狙うがそれを的確に防御しするゴーレム。最初は防御一方のゴーレムであったが少しずつしかし確実に対応していきついには沖田に攻撃をし始めるようになっていた。それを防御しながら沖田はとある確信を持つ。

 

(こいつ、学習能力が高い!!)

 

次第に押され始めていく沖田。

 

(こうなったら宝具を使うしか…でも)

 

宝具を使用しようと考えるが主人である上井の状態を考えると宝具の使用に踏み切れない沖田はついに攻撃をかすり始めるようになる。

このままではまずいと思ったのか沖田はゴーレムの足を切り動けなくしてから一旦、距離を置き一度上井の元に戻る。戻るとそこには満身創痍でありながらも立ち上がり戦いに参加しようとする上井の姿があった。

 

「マスター!!そんな状態で戦うのは無茶です!!」

 

「大丈夫…策ならあるから…」

 

沖田の静止を聞かず途切れ途切れに話す上井は持っているバックから先ほどの短刀や銃とは別に錠剤と赤いブレスレットのような物を取り出した。

 

「これは?」

 

「これは鎮痛剤と俺の魔力を貯めたブレスレット型の魔力貯蔵庫、沖田さんさっき宝具を撃とうか迷ってたでしょ?」

 

「っ!!」

 

図星だったのか言葉を詰まらす沖田。

 

「これをはめれば俺の魔力を使わなくっても宝具が撃てるから…あとは分かるよね?」

 

「はい!」

 

上井の話を察した沖田はブレスレットを嵌めると空間から浅葱色の羽織を取り出した。

 

「マスター負傷者に頼むのは申し訳ないのですが少し時間稼ぎをお願いできますか?」

 

「わかった」

 

そう言うと上井は鎮痛剤を口の中に放り込み噛み砕く。少しの苦みを感じ顔を顰めるが苦味が引くにつれ先ほどまで感じていた痛みは引いていき通常通りに体も動くようになった。しかし動くたびに先ほど引いた苦味に代わって鉄の味が口の中に広がる。本来なら体を動かさず安静にしていなくてはならないがそれを無視し沖田の頼みを承諾した上井は立ちあがり再びバックから拳銃を取り出した。サブマシンガンやショットガンのような大型ではなくシンプルな拳銃、その形は日本の警察が使う「サクラ」を彷彿とさせる物であった。短刀と拳銃を力強く握りしめ勢いよくゴーレムに向い走りだす上井。それを見て沖田は目を閉じ先ほど取り出した羽織を持ち詠唱を始める。

 

「これは私の生きた証

 

心に刻んだ『誠』である

 

些細な戦であろうと全てはこの羽織を通した出来事であり

 

例え時代が我らを忘れても

 

共に時代を駆けた誓いがある限り我らは不滅なり

 

ここで我らの誓いの羽織に腕を通し私達は時代に刻みを入れる」

 

詠唱を終え目を見開いた沖田、すると先ほど持っていた浅葱色だった羽織は淡い光を放ちダンダラ模様を白く染め抜かれた羽織に変わる。それに腕を通し沖田も刀を持ち戦闘に参加する。沖田は上井が銃を使い牽制攻撃しているのを掻い潜るように通り先ほど上井が与えたゴーレムの傷に重ねるように刀を振り腕を切断する。

 

「─────!」

 

痛覚があるのか切断され苦しむゴーレム、ヤケクソになったのか二人と距離を離したゴーレムは自身のいくつかの部位を切り離し二人目掛けて放つ。

迫ってくる部位を上井が的確にサクラを使い撃ち落としていく。全て撃ち落とすと後ろで待機してた沖田が攻撃をするために前に出る。それに続くように上井も畳み掛ける。最初は攻撃を受けていたゴーレムも先ほど沖田と戦った時のように次第に的確に防ぎ始める。

 

「マスター!!こいつやっぱり学習能力が高いですよ!!」

 

「そうだね…沖田さん!!別の宝具使える?」

 

「一応使えますが…このブレスレットはこの羽織に使っちゃいましたよ!!」

 

「大丈夫!!令呪を使うから!!」

 

「わかりました!」

 

承諾した沖田はゴーレムとの距離を離すと刀を再び握りしめ『平晴眼』の構えをする。それを確認した上井は短刀をゴーレムに突き刺し沖田と同じように距離を離し牽制で拳銃に込めてある弾を打ちながら左手の甲に力を込める。

 

「令呪を持って命じる!セイバー、宝具を使いあのクソゴーレムを倒して!!」

 

 「我が秘剣の煌めき、受けるが良い!」

 

そう言い沖田は足を力強く踏み込みゴーレム目掛けて走り出す。

 

「一歩音超え

 

二歩無間

 

三歩絶刀……!」

 

 

 

 

『無明三段突き!!』

 

 

 

目に止まらぬ速さで放たれた突きはゴーレムの頭・喉・みぞおちの三箇所を捉える。常人であれば急所である部分を的確に捉えられたゴーレムは粉々に砕け空気に混ざるように消えていった。先ほどまで緊張が張り詰めていた空気が漂っていた空間は一気に緩み二人はその場で座り込む。

 

「終わったぁ…」

 

「流石に疲れました…」

 

「あっ」

 

「どうしましたマスター?」

 

「鎮痛剤の効果…ちょうど切れ始めてきた」

 

「ということは…」

 

「しばらくは動けないかな」コフッ

 

「マスターァァァァァァァァ」

 

絶叫する沖田の声が虚しく響いた

 

 

 

 

 




実は弊カルデアは沖田さん居ないんですよ…この前のイベントも現実が忙しくって碌にプレイもできなかったので呼べませんでしたし

多分次の更新は12月ごろかな?

オリ主が宝具使うのはあり?

  • オリジナルなら良い
  • 既存の宝具なら良い
  • なし
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