今回は少し長めです。
戦闘?描写ってムズイね。
翌日、まだ日が昇っていない時間帯、上井達は【オルクス大迷宮】の正面入口の前にいた。クラスメイト達は緊張と道への好奇心を表情に浮かべている。その中で上井と南雲は複雑な表情をしていた。
大迷宮の入り口はまるで博物館の入場ゲートような形をしており、その付近は夏祭りの売店のような店が沢山ありとても騒がしかった。思っていたのと違って上井は少しがっかりしながらもメルド団長達に追って行った。
迷宮の中は、外の賑やかさは一切なく、鉱石のお陰なのか松明を使わなくても視認できるほどの明るさがあった。騎士の一人にその理由を上井は聞いてみたら騎士の人曰く緑光石という特殊な発光する鉱石の鉱脈の中にこの迷宮があるらしい。
一同はしばらく何事もなく進むと広間にでた。広間は体育館よりも少し大きい程度の広さがある。
全員が広間の真ん中に着いた時、タイミングを見計らっていたかのように前の壁の隙間から灰色の毛玉が数匹湧き出てきた。
「よし、光輝は前に出ろ。 他は下がれ!お前らには順番に出てもらう。あれはラットマンという魔物だ! すばしっこいが大した敵じゃ無い! 落ち着いて対処しろ!」
天之川はラットマンを数分程度で倒し、そこからは問題なく交代をを繰り返し、順調に階層を下げていった。
しばらくたって上井の番が回ってきた。
「次、上井! 一応お前は生産職がメインだが大丈夫か?」
「大丈夫だと思います、まあ危険だと判断したらその時は逃げてきますんでその時はよろしくお願いします」
「そうか、分かった」
上井は植物型の魔物の前に出ると事前に作っていた武器を空間から何か取り出す。
上井手には何もないように見えるのだが何かを握っているように見える。とりだした光景を見た見たクラスメイト達、天之川達はざわめき出す。
それにお構いなく上井は植物型の魔物に突進していく。植物型の魔物はを上井に攻撃しようと自身の手?のような物を伸ばす。上井はそれに臆する事なく自身の作った武器の能力を信じ武器に魔力を込める。
すると上井が握っていた武器を中心に風が吹く。
上井は植物型の魔物の手を切り距離を詰めてゆく。
自身の剣が植物型の魔物に届くと確信した上井は剣を大きく振り上げ植物型の魔物を切り倒す。
戦闘が終わりメルド団長達の元へ戻った上井はメルド団長から質問される。
「上井…今出した武器は何だ?」
「これですか? これは最近俺の技能で作った武器で名前は…まだないです。 工房で学んだ事を応用して作りました」
「そうか…よし次!」
メルド団長と話し終えた上井は南雲のいるところへ戻り雑談に入る。
最初は一対一で魔物と戦っていたがだんだん魔物の数が増え多くなっていることから班で戦うことになった。ちなみに上井と南雲は余った。
それからしばらく問題もなく目標の20階層に着くことができた。
上井と南雲は自分たちの番が来るまで周りの鉱石を調べたりと時間を潰していると戦闘のメルド団長達の足が止まる。どうやら魔物が出たらしいが少なくとも後ろから見ている上井達からは魔物の姿が見えない。
「擬態しているぞ! 周りを注意して見ておけ!」
メルド団長の忠告が飛ぶ。
その直後、せり出ていた壁が変色し分離する。壁から分離した魔物の体は淡いオレンジ色になり二足歩で立ち上がる。
「ロックマウントだ! あいつの馬鹿力に注意しろ!」
メルド団長の声が響く。どうやら天之川達の班が戦うらしい。
ロックマウントは自身が不利だと悟ったか距離を取り始めながら大きく息を吸った。
すると。
「ヴェアアアアアアアア!!!」
空間全体を振動するような大きな咆哮が発せられた。
「なんだ!?」
「ぐぁ!」
「きゃっ!」
一番近くで咆哮を聞いていた天之川達前線組が硬直する。
その動きを見逃さなかったのかロックマウントは自身の近くにあった岩を投げつける。
投げつけられた岩は天之川達前線組を越え、同じ班で支援組であった白崎達目掛けて迫ってくる。
白崎達はそれに何とか反応することができ回避するが壁にぶつかり砕けた握り拳程の大きさ岩の破片にが白崎の腕ににぶつかる。当たりどころが良かったのだろうか白崎の腕は血等は流れておらず変な方向にも曲がっていなかった。クラスメイト達が安堵に包まれる中天之川が怒りを露わにする。
「よくも香織を! 許さない!」
純白の魔力が吹き上がり、それに答えるように天之川の聖剣が光出す。
「
「よせ、馬鹿者!!」
メルド団長の声を無視し、天之川は聖剣を一気に振り下ろした。
その瞬間詠唱により光を纏っていた聖剣から斬撃が放たれる。その斬撃をもろにくらったロックマウントは縦に両断される。
自分のすべき事をやり終えた天之川がイケメンスマイルで振り返ると待っていたのは青筋を浮かべたメルド団長の拳骨であった。
メルド団長からお叱りを受けている中、上井はあるものを見つける。
「綺麗…」
クラスメイトの女子が呟く。
それは青白く発光する鉱物が花咲くように壁から生えていた。
「ほぉ〜、あれはグランツ鉱石だな。 大きさも中々だ。 珍しい」
天之川を叱り終えたメルド団長がグランツ鉱石について解説してくれる。
グランツ鉱石とは、いわば宝石の原石のようなもので結婚指輪などのアクセサリーによく使われる鉱石らしい。
「素敵ね…」
白崎がメルド団長の解説を聞き頬を赤ながらうっとりする。そして、誰にも気づかれない程度に南雲に視線を向ける。しかし、上井と八重樫、もう一人だけには気づいていたが…
「だったら俺らで回収しようぜ!」
そう言って唐突に動き出したのは檜山であった。グランツ鉱石目掛けて勢いよく走る。それに慌てたのはメルド団長だ。
「こら! 勝手な事をするな! 安全確認もしていないんだぞ!」
しかし、檜山は聞こえないふりをし鉱石の場所まで辿り着いてしまった。
メルド団長は止めようとしない檜山を止めるため追いかける。同時に騎士団の一人が罠の有無を確認する。そして、一瞬で青ざめた。
「団長! 罠です!!」
「ッ!?」
メルド団長も騎士団員の警告も一歩遅かった。
檜山がグランツに触れた瞬間、鉱石を中心に魔法陣がクラスメイト達の下に広がる。
「くっ、撤退だ! 急いで魔法陣からでろ!」
メルド団長の言葉にクラスメイト達は急いで魔法陣から出ようとするが…間に合わなかった。
魔法陣は発光しだし上井達の視界は白一色に染まると同時に浮遊間に襲われる。
上井達はなすすべもなく意識を失うのであった。
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