パーカーを着たイレイナに憧れるほうきさんのお話

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過激な表現は避けています。
軽い百合要素があるので苦手な方はオススメしません。
念の為タグは付けてます。是非御一読ください。


※二次創作SS※イレイナ×ほうきさん 魔女の旅々登場キャラクター

わたくしのご主人様は魔女であり旅人です。

わたくしは主人であるイレイナ様のほうき。つまり物です。普段イレイナ様は魔女らしく、ローブに三角帽子を着用していてとても美しいのです。しかし近頃、イレイナ様がパーカーという物を着るようになりました。

イレイナ様はパーカーがお気に入りなようで、よくわたくしに「見てくださいほうきさん!似合いますか?」と聞いてきます。勿論わたくしは「とても似合っていて美しいですよ、イレイナ様」と答えます。

そんなやり取りをしているうちに、わたくしもイレイナ様と同じパーカーを着てみたく思うようになりました。

ですがわたくしはずっと人の姿になれる訳では無い「物」なのです。物であるわたくしがイレイナ様と同じパーカーを着てもよろしいのでしょうか…。

パーカーを着てクールに歩き回るイレイナ様も大変美しいですね。わたくしはその姿を目に焼き付けました。

どうやらわたくしはイレイナ様と同じこの髪や服装が

お気に入りのようです。そしてわたくしもパーカーを着てイレイナ様にお伝えする事にしました。すると

「ほうきさんも私と同じパーカーにしたんですね!とても似合っていますよ」と言ってくださいました。

私は大変嬉しく思いその場に気絶してしまいました。

後日聞いたのですが、気絶した後にずっとああイレイナ様…美しゅうございます…。と言っていたそうです。

何と恥ずかしいことでしょう。ですがイレイナ様は美しいので仕方ないですね。

わたくしはイレイナ様とのやり取りを毎回日記に記すようにしています。この日記のことはイレイナ様には秘密にしています。バレたら恥ずか死にます。

先日の事を日記に記すついでにイレイナ様がわたくしと出会ってから初めて風邪を引いてしまった時の話を読み返すことにしました。

季節は冬、イレイナ様は寒そうにして暖炉の前に屈んでいました。わたくしはイレイナ様に暖かいお茶を出しました。「イレイナ様、寒いようですがお茶でも如何ですか?一緒に飲んで暖まりましょう。」イレイナ様は「わざわざありがとうございます。ほうきさん」と。

わたくしは「ご主人様の体調を気づかうのもわたくしの務めですから。」イレイナ様がお茶を飲んだ時の可憐で美しいあのお顔を忘れる事はありません。

わたくしを人の姿にずっと変えるのには多大な魔力が必要です。いくらイレイナ様でも限界は来ます。その反動で熱をだし、風邪を引いてしまったのです。

看病はだれがするのかという話しになりますが、わたくしが看病をしました。イレイナ様のお師匠であるフラン先生に人の姿にしてもらって良くなるまで見守りました。熱が無くなり薬が飲めるようになった時

わたくしはイレイナ様に早くよくなって欲しいので、薬を飲んで頂こうとしましたがイレイナ様は「薬は苦いので嫌です。寝てたら治るので飲みません!」の一点張り。わたくしは無理やり飲ませました。

そしてイレイナ様は拗ねてしまいました。

わたくしはそんなイレイナ様を見たいがためにやったのでは無いのですが…。その後わたくしは自分の部屋で泣き喚きました。それはイレイナ様も同じだったようです。イレイナ様が頑張って薬を飲み始めたあとはすぐに良くなりました。わたくしは願いました。もうイレイナ様が風邪を引きませんように。もう彼女の泣く姿は見たくありません。

…と、いうお話です。懐かしいですね。今では体調を崩しても薬を飲めるようになったようです。

思い出に浸っているとイレイナ様とご飯の買い出しに行く時間になってしまいました。それではまたお会いしましょう。


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