運命と牙の奏でる協奏曲   作:クレナイハルハ

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生存報告と、今後もこのようなifを書くことが多いかもしれないと言う告知です

今回はリュウガですが他にはゼロノス、グリスのifも考えております。

それと今作品のifに着いての説明ですが、ほとんどソノヒの乗りと勢いで書き上げているため、時間軸がおかしいです。そして本編には全く関係のないifの世界軸なのをお忘れなく

それでは、お楽しみください





if。主人公の特典が仮面ライダーリュウガだった世界

渡side

 

休日、僕は学校から近い場所の公園にある木製のテーブルとイスのある場所に座って休んでいた

 

この世界、Fate/Kaleid linerプリズマイリヤの世界に転生してからイレギュラーな事が起こったのだ

 

やはり、僕と言うイレギュラーな存在のせいなのか、士郎がイリヤがクラスカードの回収を知っており何故か自身が手伝ったりしている他に

 

更にはこの世界にはミラーモンスターが居たのだ

 

僕が夜な夜なミラーモンスターと戦ってる事は誰にも言ってない

 

たまに、イリヤ達のクラスカード戦闘も手伝ったりした

 

でも僕の特典、仮面ライダーリュウガの見た目のせいで遠坂さんや士郎、美遊やイリヤに敵視されたりした

 

ミラーモンスターと戦い

 

遅くに家に帰りセラに怒られ、黙って聞くが本当なら直ぐにでも自室にて横に成りたいのを耐えることか、大変だった

 

始まったのは高校1年の時だ、00としての活動で新都に出掛けるとき

 

ミラーモンスターの現れる金属音を聞き、モンスターを見て戦うことを決意した

 

今まで、僕は戦いで誰かに感謝されたこと何て一度も無い

 

どころか罵られたり、恐れられる事がほとんどだった

 

でも、それでいいんだ

 

ある人が見返りを期待したら、それは正義とは言わない、とそう言っていたから

 

例え恐れられても、僕はこの力でミラーモンスターから町を守る

 

綺麗事かもしれないけど

 

それが、この世界のイレギュラーとなり仮面ライダーとなった僕が背負うと決めた事だ

 

頭でそんな事を思い、改めて覚悟を決める

 

「はぁ、いい天気だな」

 

そう呟き空を見上げる

 

一応、出掛けるときに持つ荷物の一式はリュックに入れてきた

 

せっかくなのでテーブルを軽く払ってからリュックのノートパソコンを開き、作曲を行う

 

昨日の夜に作っていたのが、途中だったからだ

 

歌詞の続きを入力しながら、自販機で買ったお茶を飲む

 

耳に聞こえるのは、ノートパソコンのキーボードを叩く音と鳥の鳴き声

 

『Revolution』『Alive A Life』『果てなき希望』の三曲を連続で歌詞をソフトに打ち込む

 

ソフトに読み取らせ、楽譜をそれぞれに設定しイヤホンを接続して試し聞きしつつズレや速さを調整する

 

こんなことをしていられる時間が、僕は好きだ

 

全て忘れて自由にいられるから

 

マウスを設定し三曲の最終調整を終え、三曲をそれぞれ聞く

 

目だったズレと速さの問題は解決した

 

続いてMVを製作する、こっちは歌詞を入れたり背景をフリー画像か使うだけだ

 

今回はこんなんでいいかな

 

イヤホンを外し、ノートパソコンの近くに置いてあったお茶のペットボトルを取ろうとして僕を囲むようにしてパソコンを見つめる

 

士郎、遠坂さん、ルヴィアさん、美遊ちゃん

 

そしてイリヤが立っていた事に気付いた

 

「うぇ!士郎!?それにイリヤや遠坂さん達も!?」

 

そう言いながら急いでパソコンに表示していた画面を消す

 

「ワタル………珍しく外に出てるとセラから聞いてたが、公園でもパソコンか?」

 

「あ、アハハ………」

 

そういって少し呆れた様子を見せる士郎

 

「シェロの弟さんはパソコンが得意なのですね。あんなに速くタイピングできるなんて」

 

「渡君って、こんなにパソコン使えてたんだ」

 

そう驚愕の表情を見せるルヴィアさんと遠坂さん

 

「ワタルお兄ちゃん!さっきの画面見せて!」

 

そして僕のパソコンに興味津々と言ったイリヤ

 

「え!?いや、ちょっとそれは………」

 

「私しってるよ!さっきの曲を作るアプリだよね、 前に学校の授業で見た!」

 

「………確かに、あれと同じ画面だった」

 

っ!?イリヤにバレてる!?いや、でもまだ僕が00だとバレたわけじゃないから

 

「そうなのか?そう言えばワタルの音楽の評価はAだったな。なんか作ってみてるのか?」

 

「い、いやそんなことない」

 

そう言ってどうにか誤魔化そうと──

 

『♪~♪♪~~』

 

したところでパソコンから先程作曲した曲である『Alive A Life』が流れる

 

驚いてパソコンの方を見ると、イリヤがマウスを持ってMVではなく曲のみのファイルを開いていた

 

画面には音符と共に歌詞が写し度されていた

 

結局、そのあとこの曲が終わるまでみんなが聞き続けた

 

「なんか、思ったよりちゃんとした曲だったな」

 

「うん。お兄ちゃん本当にこれ自分で作ったの?」

 

結論は凄く恥ずかしかった、以上。

 

取りあえず、さっとノートパソコンを回収し先程の三曲を高速でネットに上げてパソコンの電源を落とす

 

でも、いつかはバレるんだし

 

この程度で凹んでられない

 

そう思い、パソコンをリュックに仕舞った

 

その時だ、突如として大量の金属音のような物が頭の中に流れる

 

ミラーモンスター!?

 

「何だ!?この音」

 

「イリヤ、構えなさい!」

 

「ミユ、警戒を」

 

「えっ!?でもワタルお兄ちゃんが………」

 

聞こえてきた音に思わず警戒し戦闘の用意をする遠坂さんとルヴィアさんと美遊ちゃん

 

それに対し突然の事に戸惑う士郎にイリヤ

 

その時だ、冬木の方に大量のミラーモンスターが現れ空中を飛んで町の人々を襲撃し始めた

 

まるで、仮面ライダー龍騎の最終話のように

 

今までなら、ミラーモンスターはごく稀に出現したのをどうにか倒していた

 

これが、もしかしたら僕と言うイレギュラーがこの世界に現れてしまった事で発生した事

 

僕が、やらないと。倒さないと

 

でも、ここじゃ皆が………

 

「お兄ちゃんどうする!?」

 

「ワタルは後でルビーに記憶を消去して貰え!このままじゃ冬木が危ない」

 

その時だ、士郎とイリヤの後ろに冬木ではなく近くの池からミラーモンスターが現れ爪を振りかぶる

 

「士郎!?」

 

「シェロ!」

 

「イリヤ後ろ!!」

 

三人がそう言った時には、もう遅かった

 

二人にミラーモンスターの鋭い爪が迫る

 

僕は走って士郎とイリヤを横に突き飛ばす

 

次の瞬間、僕の腹をミラーモンスターの爪が貫いた

 

「グッ………あ…………」

 

思わず血を吐き出す

 

今、仮面ライダーに変身できない僕には、これしか出来なかった

 

身体中に激痛が走り、体の温度が下がっていくのを感じる

 

体から爪が引き抜かれると共に、ミラーモンスターが爆発し、鏡が割れたような音を立てて崩れる

 

恐らくだけど、遠坂さん辺りが宝石魔術を使ったんだと思う

 

僕は貫かれた部分を押さえるがドクドクと血が流れている

 

この傷、今までの切傷ならまだ大丈夫だったけど、今回のはもうダメかもしれないな

 

そう思いながら足元に流れる血を眺めながら失笑する

 

「ワタル、なんで!」

 

「あ、ぁぁ」

 

俺に駆け寄る士郎と茫然とするイリヤ

 

「家族、を守るのは……当然、でしょ?僕には、もう……無理だからさ、リズとセラ……父さんと母さんを頼んだよ、士郎」

 

僕ははそう言って士郎へと微笑み、イリヤへと歩みより片ヒザをついて視線を会わせ、血のついてない方の手で頭を撫でながらそっと言った

 

「あ、、、」

 

「イリヤ、心配してくれてありがとう。友達を大事にするんだぞ?」

 

そう言うと、イリヤは同様しながらも頷いたのを確認して立ち上がり、先程のミラーモンスターが現れた鏡へと歩み寄る

 

本当なら最後くらいは抱き締めて上げたいけど、そしたら血がついちゃうからね

 

「遠坂さん、ルヴィアさん……士郎とイリヤを頼みます。そして美遊ちゃん」

 

そう言って僕の方を、いや傷のを方を見る美遊ちゃん

 

そりゃそうだ、こんな重症をおって本来なら話すどころか立てるはずは無いからだろう

 

でも、生憎と怪我で痛みには成れてるから問題ない

 

「イリヤを、妹を頼むよ。」

 

「何言ってんだよ、ワタル!諦めんなよ!」

 

「そうよ!何死ぬような雰囲気だしてるのよ!」

 

「シェロの言う通りですわ!サファイア、彼に薬を!!」

 

「っ!ルビー!私たちもワタルお兄ちゃんに!」

 

そう言って僕を引き留めようとした彼、彼女らを他所に僕はポケットに入れていたリュウガのカードデッキを水面に翳す

 

すると、Vバックル。銀色のベルトが僕の腰に装着される

 

その事にその場にいた全員が動けなくなった

 

「その、ベルト…………」

 

士郎がそう呟く

 

最後くらいはかっこ良く決めたい、かな

 

僕はデッキは正面につきだすように構える

 

「………変身」

 

デッキをVバックルに装填する、体を黒いアーマーが包み目の部分が吊り上がり、禍々しい姿に

 

僕をエミヤワタルと言う人間を、仮面ライダーリュウガへと変えた

 

「ワタル、お兄ちゃんが」

 

「うそ、だろ?」

 

そう言う士郎とイリヤ、だが、他の三人は驚きで声が出せないようだ

 

そりゃそうだ、今まで僕に対して敵対し罵倒することもあったから罪悪感に囚われたのだろう

 

そしてアドベントカードを引こうとデッキからカードを抜き取る

 

何故か引き抜かれたカードは

 

『SURVIVE-黒炎-』

 

僕がカードを翳すと僕の周囲を通常よりも熱い、蒼い炎を越えた黒い炎が僕と皆を隔てるように現れる

 

「ワタル、すまない!俺はお前が、そいつだと知らなくて!あんな事を!!」

 

「謝るから、怖がったり……近付かないてって叫んだことは謝るから!ワタルお兄ちゃん!!帰ってきてよ!……おねがい…だから!」

 

僕はきこえてくる声を無視して左手の暗黒龍召機甲ブラックドラグバイザーが黒い炎を纏い、暗黒龍召機甲ブラックドラグバイザーツバイへと変わったのを掴みとる

 

「僕は、助けたいから助けただけだよ。皆が気にする事はない」

 

ブラックドラグバイザーツバイにカードを『SURVIVE-黒炎-』を差し込み装填する

 

─SURVIVE─

 

潜った音声が流れ、僕の体に周囲の黒炎が吸い込まれ、アーマーが変化する

 

黒く刺々しい

 

そして体に黒き龍の顔を表すように

 

士郎達からは突如炎が消えたと思ったら姿が変わった僕に驚いているなか

 

僕はデッキから新たにカードを取り出しドラグバイザーツバイに装填する

 

─アドベント─

 

水面から暗黒龍ブラックドラグランザーが現れて一度僕を見つめる

 

それは、まるで僕を心配しているかのように

 

「最後まで、付き合ってくれ相棒」

 

そう言うと、一鳴きし直ぐに大地に降りながらバイク形態に変わる

 

僕はブラックドラグランザーに跨がり、アクセルを捻る

 

「じゃあね士郎、イリヤ。出会えて、家族になれて僕は、幸せだった」

 

そう言って僕は冬木市へと走らせた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

痛むからだを、無視し冬木市に溢れかえったミラーモンスター、レイドラグーンを倒す

 

右手にドラグセイバー、左手にドラグバイザーツバイのソードベントで敵を斬りまくる

 

肩や膝に時折攻撃が当たるが無視して斬りつける

 

肩で息をしながら再びミラーモンスターに攻撃をする

 

すると、飲食店らしき場所に数体のレイドラグーンが群がっていた

 

「も、もしかして田中さんピンチー!?」

 

「こ、こっちくんなー!?」

 

「うぇーん、お父さんと助けてよー」

 

小学生の少女三人が固まっていた

 

良くみればイリヤの友達達だ

 

僕はすぐに駆け出しその場にいるレイドラグーンの内一体にドラグセイバーを投げつけ、此方へと注意を引きドラグバイザーツバイで斬りつける

 

「伏せろ!!」

 

すると爆発するので、三人に爆炎や瓦礫が飛ばないよう覆い被さるように抱き締めた瞬間、背中でレイドラグーン達が爆発した

 

背中に何度か瓦礫の破片が飛んできたが、問題ない

 

「た、助かった!?」

 

「ヒッ!?」

 

「化け物!?」

 

やっぱり、そうだよね

 

僕はリュウガだから、仕方ない

 

そう思い立ち上がり彼女達を背に向けて

 

「早く、逃げ───」

 

そう言って移動しようとして一歩を踏み出し、そのまま倒れた

 

体に力が入らない、思考が揺れる

 

「お、おい!?」

 

「た、倒れた!?」

 

「だ、大丈夫ですか!?」

 

背中が、さっきレイドラグーンに刺された腹部から激痛が走る

 

今も血が流れているのを感じる

 

仮面の中、口許にも先程少し吹き出してしまった血が口許に着いている

 

力が抜ける腕にどうにか力を込めて立ち上がる

 

「大、丈夫だ。少し、張り切りすぎただけだから」

 

そう言うが、目の前の視界は揺れ足に力が入らず震えている

 

「その声、イリヤのもう一人のお兄さん!?」

 

「うそ…………」

 

すると、近くに再びレイドラグーンが集まってくる

 

驚く三人を後ろに下げ僕は腰に着けていたカードデッキから一枚のカードを引き抜きバイザーにセットする

 

─SHOOT VENT─

 

近くのビルから暗黒龍ブラックドラグランザーが現れて俺の左手後ろに佇む

 

「おぉ!カッコいい!!」

 

「三人とも逃げろ!!」

 

そう言うって僕はドラグバイザーツバイのトリガを引く

 

するとドラグバイザーツバイから光線が飛び、同時にブラックドラグランザーが黒炎弾が放たれ

 

レイドラグーン達がどんどんと焼き払われる

 

ふと後ろを見ると三人は向こうへと走っていっていた

 

するとシュートベントを残った10数体が空へと飛んでいく

 

あれで、最後だ

 

僕はデッキから最後のカードを引き抜き、バイザーに装填する

 

─FINAL VENT─

 

「……………しゃあ」

 

一瞬ふらりとしたが、口元に握りしめた拳を近付け、気合いを入れる

 

バイクを形態に変化したブラックドラグランザーにジャンプして乗りウィリーを行いながらアクセルを捻る

 

するとブラックドラグランザーが咆哮を上げながら口から黒炎弾を放ちながら冬木の道路を駆ける

 

黒炎弾は全てレイドラグーンに当たり、レイドラグーン達は爆散した

 

それを確認してバイク形態のブラックドラグランザーから降りる

 

周囲を見回すと、回りから人気が消えたものの、どうにか最小限の被害で終わらせることが出来た

 

重たいからだを引きずりながら所々あれた冬木の路地裏に入る

 

建物を背に預けズリズリと地面に座り込み、Vバックルならデッキを引き抜く

 

体に纏っていたリュウガのアーマーが消え元の人間に戻る

 

「どう、にか……守りき、れた………」

 

そう呟き、腹部の傷を見るともう血が止まっていた

 

いや、出なくなっていた

 

ふと自分の手を掴む、ひどく体が冷たく

 

脈が弱々しく動いていた

 

最初は、自分がこの世界で

 

衛宮家で暮らすのは間違っていると、そう思っていた

 

でも、イリヤと話したり

 

セラに怒られたり

 

士郎に心配されたり

 

母さんに曲を褒めて貰ったり

 

リズと一緒に歌ったり

 

父さんと出掛けたり

 

そんな日々を送っていく内に、こんな日常がが酷く愛おしく思えたんだ

 

………そっか、そうだったんだ

 

この時、僕は自分がこの思いに気付いた

 

僕は、みんなと暮らしが好きだったんだ

 

だから、ミラーモンスターを倒して

 

傷付いても戦ってたんだ

 

でも、気付くのが遅すぎたみたいだ……

 

ふと自分の座り込んだ近くにガラスの破片がありその中には今まで共に戦ってきた相棒

 

暗黒龍ドラグブラッカーが此方を見ていた

 

「相棒、最後まで僕の、戦いに付き合ってくれて……ありがとう」

 

そう言うと、ドラグブラッカーが此方へと鳴き

 

破片の中から消えた

 

これで、良い

 

それに、そんな大好きなみんなだからこそ僕がいないちゃんとした道を進んでほしい

 

原作と言う名の道を

 

頭の中にこの世界に孤児として生まれ、今まで生きてきた日々が頭の中に浮かんでは消えていく

 

士郎、また僕を外に連れ出そうとしてるの?

 

イリヤ、またゲームしに部屋に来たの?

 

ごめんって、だから説教は勘弁してくれないかなセラ

 

一緒に歌うのは、初めてだけどなんか楽しいねリズ

 

母さん、この歳で頭を撫でられるのはちょっと恥ずかしいって

 

父さん、またみんなで出掛けようね

 

あぁ、なんだかすご、く…………ねむ、いな

 

みんな、ありが……とう

 

どうか、みんなの今後に

 

幸、あれ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

士郎達はリュウガの正体を知り暫くは茫然としていた

 

イリヤはさっていくワタルに涙を流し、急いで追いかけたがそこではもう化け物達が倒された後だった

 

そして探し続けていた時、ルビーがワタルの反応を掴んだのだ

 

「ルビー!こっちにワタルお兄ちゃんの反応が会ったって本当!?」

 

『はい!先程までは反応があったのでここら辺に居ると思いますよ!』

 

「急いで探そう!遠坂にルヴィアも手伝ってくれ!」

 

「えぇ、急ぐわ!」

 

「ミユも手伝って!」

 

「わかった、サファイア!」

 

『お任せを』

 

そうして消えたワタルを捜索しているイリヤ達

 

様々な壊れた店や近くの公園

 

瓦礫のした等を探していた

 

そして、イリヤはへとへとになりながらも探しつづけ夕方になっていた

 

一方、衛宮家のリズとセラは三人の帰りが遅いことに心配し、イリヤ達の事を探しに来ていた

 

 

町の様子に驚きながらもイリヤ達を探していると、セラは路地裏に見慣れた男の姿が見え足を止めた

 

路地裏で建物を背に預けて眠っているワタルだった

 

路地裏の建物の壁を背に座り込んで動かないワタルに、セラはこんな所で寝て私達を心配させて!と怒りながら路地裏に入りワタルへと近付く

 

「ワタルさん!貴方って人は!!一体どこで寝てるんですか!!家に帰ったらお説教です!何時まで寝てるんですかとっとと起き、て………!?」

 

そこにいた彼はいつもの申し訳なさそうな顔でセラに謝罪するのではなく

 

穏やかな笑顔を浮かべ、幸せそうに眠っていた

 

口元は血に汚れ、腹部には大きな刺し傷があり穴ができており

 

見えている腕や首、頬は斬られたような傷が大量に出来ていた

 

「う、そ………ですよね?」

 

「セラ?どうし、たの……………」

 

路地裏に入り出てこないセラを心配して入ってきたリズも座り込んだワタルを見て目を見開く

 

「ワタ、ル?」

 

そう言って、リズは恐る恐ると行った形で近付き、顔を見る

 

穏やかな笑顔を浮かべ、幸せそうに眠っているワタル

 

恐る恐るリズが自信の指をワタルの腕に添える

 

「!?………あ」

 

リズは知ってしまった

 

ワタルの脈が、もう止まってしまっている事を

 

普段から表情を表にしないリズの瞳から、涙が頬を伝いこぼれ落ちた

 

「ワタルお兄ちゃん!どこにいるの!!」

 

「ワタル!何処だ!出てきてくれ!!」

 

「ワタル君!何処なの!出てきなさい!!」

 

「ワタル!どこにいるんですの!!」

 

「ワタルさんどこですか!」

 

それと同時にワタルを捜索していたイリヤ達もその場にたどり着いた

 

「セラ!リズも!?二人とも!ワタルお兄ちゃんが、たいへ………」

 

そしてイリヤはワタルの捜索を手伝いを頼もうとしたとき、気付いた

 

セラとリズの近くに一人の男が座り込んでいた

 

「お兄ちゃん!ワタルお兄ちゃんがいたよ!」

 

「あぁ!ワタルやっと見付けたぞ!!」

 

「見つかったの!?」

 

「良かった!今すぐに治療を行わないと!!」

 

そう言って他の全員が路地裏に走ってくるなか士郎とイリヤがワタルの元に近付き、そして足を止めた

 

士郎も、イリヤも分かってしまったのだ

 

なんでセラとリズが先に見付けていたのに、一言もしゃべらないのか

 

これだけ騒がしく探していたのに、ワタルが起きないのか

 

「ワタル、お兄ちゃんが………うわぁあん!!」

 

「ワタル………くそ。なんで俺は、こんなに弱いんだ………」

 

ワタルの状態を知ってしまったイリヤはその琥珀色の瞳から涙を流し泣くなか、士郎は自らの弱さを痛感し拳を握り締める

 

自分を、そして妹を守ろうとして

 

傷をおったワタル。でもそれだけじゃない

 

更には俺たちを影ながら助けてくれていた、ワタルと言う存在にどれだけ自分が助けられていたのかを痛感する士郎

 

そこに遠坂やルヴィア、美遊も合流するが

 

そこにいる4人の状態を見て気付いていしまった

 

先ほどまで、楽しくパソコンを叩いていた

 

今目の前に座り込んでいる男は、死んだのだと

 

「なんで、なんでこんな幸せそうな顔してるんだよ。俺たちはお前を傷付けてしかいなかったのに」

 

士郎の脳裏に過るのは、以前のクラスカード回収をしていた時

 

ワタル、リュウガに助けて貰ったのにも関わらず俺は、俺達はこいつを罵倒した

 

ふと先程の言葉が頭に過る

 

『僕は、助けたいから助けただけだよ。皆が気にする事はない』

 

士郎は、その瞳から涙を流した

 

「そんな、顔されたら……何も言えねぇだろ」

 

穏やかそうに眠る、ワタルを見て俺はそう呟いた

 

この数日後、ワタルの死を聞き急いで帰ってきたアイリスフィールと切嗣はワタルの死体を見て涙をながし、ワタルの葬式を行った

 

その場に来る人物には、見知らぬ人いた

 

士郎やイリヤ、その場にいたほとんどの全員ががワタルは『00』だと言う事を初めて知った

 

更には、何故かイリヤのクラスの友達も葬儀に参加しいた

 

後々に明かされたのは、イリヤのもう一人の兄ことワタルの変身した仮面ライダーリュウガに救われた人がイリヤのクラスに何人もいたのだ

 

そう、その事は先日のモンスターの記憶を消されていなかった三人から伝えられたらしく、そんなリュウガの死を皆が静かに悲しんでいた

 

葬儀後

 

士郎とイリヤ、遠坂凛とルヴィア、美遊は士郎の携帯にて様々な『00』の曲を聞いた

 

あの時にワタルの作曲していた最後の曲

 

明らかに家族のそれぞれへと向けて歌われた曲達

 

その聞いた曲の数々は、まるで今まで生きてきたワタルの想いや願い、遺言にも思え、イリヤ達は涙した

 

そして士郎や切嗣の頭に現れる彼を表す言葉、それは1つしかなかった

 

例え、何人に恐れられても人々の平和の為に戦い続けた衛宮 渡

 

 

またの名を“仮面ライダー リュウガ”

 

 

 

 

 

 

〔if、仮面ライダーリュウガend〕完

 

 

 

 

 

 






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If...ゼロノスの続き

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