運命と牙の奏でる協奏曲   作:クレナイハルハ

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~Fの闘争/EとIの心配~

 

イリヤside

 

 

「もう良いです。出ていってください!!」

 

そう言ってセラがワタルお兄ちゃんを外に出したまま扉を閉め鍵を閉めた

 

そ、そこまでする必要あるのかな?

 

確かに私達は沢山心配したけど

 

「おいおい、そこまでしなくても良いだろセラ?」

 

お兄ちゃんがそう言うけど、セラは聞く耳持ってないみたい

 

「士郎さんは黙っていて下さい、ワタルさんはいつもいつも私達に黙って迷惑ばかりかけるんです。これぐらいの罰は必要です!」

 

そう言ってセラが台所に戻っていく

 

「おい、待てって」

 

そう言ってお兄ちゃんがセラを追いかけて台所に向かう

 

「り、リズ………ワタルお兄ちゃん、大丈夫かな?」

 

「分かんないけど、ワタルならいつも道理に扉を叩いて謝る」

 

「そ、そっか。確かにそうだよね」

 

そう言って私達は少しの間待っていたけど全く扉をノック叩く音も謝る声も聞こえなかった

 

「リ、リズ?」

 

「…………おかしい、いつもなら謝るはず」

 

そう言ってリズが扉を開くとそこには、誰もいなかった

 

「ワタル?」

 

リズがサンダルを履いて外に出る、私も靴を履いて後ろを追う

 

「なにこれ?」

 

扉の近くに紙袋が置かれていた

 

中には新都のお菓子の箱が2、3個ぐらい入ってる

 

「リズ、これって」

 

そう言うと道まで出ていたリズが来て紙袋を持ち上げる

 

「これ、新都のお菓子?」

 

そう言ってリズが紙袋を持つと、袋の中に手を入れる

 

そして入っていた畳まれた紙を見つけた

 

リズがそれ広げ、私が横から見る

 

◤───────────────────◥

 

今までお世話になりました

 

さようなら

 

◣───────────────────◢

 

「…………え」

 

「ワタル?」

 

その後、私達は直ぐにセラとお兄ちゃんの元へと走った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ワタルside

 

 

目の前ではあの女の子と妹の子が血に染まったはい工場の地面に倒れている

 

そして僕の手は真っ赤に染まっていた

 

う、嘘だ

 

僕は確かに2人を助けられた筈なのに

 

何で!

 

後ろから足跡が聞こえ、振り替えるとアイツがいた

 

アイツがゆっくりと近付き、僕を見て笑っていた

 

嘲笑うアイツはゆっくりと僕へとその禍々しく鋭い爪を振り下ろした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハッ!?」

 

目が覚めると知らない、いや昨日知った天井が広がっていた

 

確か、セラに家を追い出されて取り敢えず近くで空いてる部屋のあるホテルに泊まったんだ

 

そうベットから立ち上がり、顔を洗うため洗面台に向かう

 

ここはまぁ、ビジネスホテルみたいな感じだけど近くから温泉を引いてて大浴場に行くか個室のシャワーを使うかを選べるらしい

 

アハハ、まぁ00で稼いでいたからアパートは借りれるんだけど直ぐに住むって訳じゃない

 

そのため、ここのホテルの部屋を数日借りる事にしたのだ

 

バックに元々パソコンやら何やらは入れているのでそのまま編集した曲を投稿する

 

投稿するのは『失敗作少女』だ

 

何となくパソコンでいつの間にか入力していた曲がこれだったのだ

 

取り敢えず今日はこの一曲を投稿し、僕は荷物を持ちこの部屋を出る

 

元々数日間は泊まろうと考えていたので部屋の鍵を持ってホテルを出る

 

時間的に朝、ボクは電車に乗って早速作曲した曲を聞きながら流れていく景色を見る

 

今日もボクは新都へと向かっている

 

朝から、頭の中で何かが言うんだ

 

新都にはまだアイツがいる、倒せって。

 

もしかしたら僕がファングメモリと相性が良く変身できたのは、僕が昔から

 

持っていた獣の勘のような物が働いているのかもしれない

 

何でこんな勘が良いのか分からないけど、これ以上アイツの犠牲者を出さないよう立ち回れるから良い

 

新都の駅で降りて、勘を頼りに道を歩く

 

すると誰もいない建設途中の場所があった

 

「いる、、、ここで殺らないと、他の人が死ぬ」

 

ファングをメモリモードに変形させ、メモリのスイッチを押す

 

【FANG!】

 

すると、腰にロストドライバーが巻かれる

 

「………変身」

 

直ぐにメモリを装填、ドライバーを倒しファングメモリを展開する

 

【FANG!】

 

その音声と供に僕の体が嵐のような風に包まれ、怪物へ

 

ファングへと変わる

 

その状態で中に入ってすぐ、上から殺気を感じて体を捻る

 

すると何かが脇腹を掠めて近くに刺さった

 

それは針だった

 

それも、大人の男性の腕ぐらいの長さを持つ針だった

 

直ぐに真上を見るとそこには、アイツとは違い両手に先ほどの針が付いていた

 

直ぐにソイツが別の針をこちらへと射出してくるのを避けたりスーツの指の爪で弾きつつ少し動き回りながらファングメモリの角を二度倒し肩に現れたショルダーファングを指で掴み

 

そいつへと投げる

 

ショルダーファングは左右に揺れつつもソイツ体を二つに切り裂いた

 

今回はこれで終わりだ、でも駄目だ

 

これはあくまでもこのメモリの力で勝ってる、僕事態がもっと戦えるようにしないと

 

この勘がなければ僕は最初の針で死んでいたかもしれないのだから

 

僕は即座に変身を解除して、何かの建設予定地から離れた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、海外にて切嗣と供に仕事をしていたアイリスフィールは携帯を見て動画サイトにてワタルの上げた新曲を確認していた

 

だが、今日の曲は何時もとは違った

 

ワタルの、00の上げた曲の名は『失敗作少女』

 

アイリスフィールはワタルの作るボカロ曲などは良く聞くが今回のような

 

悲しいものは知らなかった

 

当然、今までのワタルの作る曲に悲しい系がなかったわけではない

 

早速聞いたアイリスフィールは思わず眉を潜める

 

速いテンポ、少し高いボイスロイドの声

 

最初の『あぁ、ほらまた間違えた』

 

『あぁ、ほらまた誤魔化した』

 

『強がって痛い痛い』

 

まるで、その歌詞は明らかワタルの心境を表しているように聞こえたのだ

 

そう、これは00を隠し生活するワタル

 

ワタルが00をアイリスフィールとリズ以外にはバレないようしていればするほど

 

彼はセラに怒られるのだ

 

ほかにも『劣等感にクラクラ』『行き詰まってカラカラなの』

 

そこから考えられるのは、士郎やイリヤが余り怒られないが自分は怒られ続けているストレス

 

機械の修理が得意で、友達の多い士郎に対して余り友達のいない、音楽しか出来ない自分への劣等感

 

本来なら電気代やらもワタルが稼いで入れてくれたお金が少し使われているため、けして夜遅くまでパソコンして駄目な訳じゃない

 

でも、ワタルがセラに隠すからこうなってしまった

 

そして最初の歌詞はワタルのセラや士郎、イリヤに対する接し方への思い浮い次の歌詞でアイリスフィールは目を見開いた

 

『私は失敗作だってなって、要らない子なんだって』

 

違う、ワタルは要らない子なんかじゃない

 

アイリスフィールは胸の内でそう呟くが歌は止まらない

 

『何やったって、がんばったって…ダメらしいや』

 

駄目よ、ワタル

 

ワタルは、ワタルでいいの

 

何時も通りに過ごせばいいのよ

 

きっとセラに怒られたのね、少しすればセラも許してくれるわ

 

その時だ、数秒だけだが曲のMVでてを伸ばしたが目の前の扉が閉められる

 

『愛、愛、愛されたくて 偽って、もっともっと笑顔でいれば良いかな……』

 

一番が終わり二番の歌詞も終わった次のラストスパート前だった

 

─もう帰れなくなった。居場所が無くなった─

 

そう動画の中央に表示された次の瞬間、MVの動画で扉がしまり、外で雨が降る動画が少しだけ映像として流れる

 

『神様、もしも生まれ変わることが出来たなら、愛される子になれますように』

 

その歌詞でアイリスフィールは即座に日本の冬木へと電話をかけた

 

明らかにもあの歌詞の部分はとても危ういものだ

 

考えられるのは1つしかない、自殺

 

「もしもし、衛宮ですが」

 

「セラね、アイリよ」

 

「アイリ様!?どうかなされたのですか?急に電話なんて」

 

「実はワタルの事なんだけど、そっちでなんか無かったかしら?」

 

「な!なんで分かったのですか!?」

 

その反応にセラはやっぱりそうだったのねの思った

 

「母親の勘かしらね。それにより何があったのか聞かせてくれるかしら?」

 

「は、はい。実は……」

 

その後聞かされのは、門限を破って遅くに帰ってきたワタルを反省させようと

 

5、10分程度外に放置しようと考え、良く子供をしかるときに定番と言える出ていけと言ったところ

 

本当に出ていってしまい、電話も全て着信拒否されてしまっているらしい

 

そのため、今全員で探しに行こうとしていたらしい

 

「なるほどね……まさかそんなことになってるなんて」

 

「すいません、少し反省させようと考えたらこんな事態に……」

 

「セラ、もうちょっとだけワタルに優しく出来ないかしら?」

 

「そ、そう言われましても……努力します」

 

「取り敢えずワタルが見付かったら連絡をちょうだいね」

 

そう言ってアイリスフィールは通話を切り、溜め息を付いた

 

まさか、こんなことになるなんて

 

直ぐに日本に帰った方が良いかしらね

 

 

 







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主人公がFANGであることを家族の誰かにバレた方が良いか?

  • アイリ
  • リズ
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