ワタルside
あのボクが少しの間の家出が終わった次の日、放課後にボクは今日も新都に来ていた
凄く綺麗な客室らしき部屋で少し心を落ち着けようと部屋に置かれたペットボトルのお茶を少し飲む
今ボクがいるのは家出中に来たアニメの『マジカル☆ブシドームサシ』を製作している会社だ
最初こそは受付で怪訝な顔で見られた
そりゃあ会社に何処の息子とも分からない高校生が入ってきたんだしね
まぁ、ボクが00って言うと凄く驚かれてたけどね
ネットだとボクに関する噂やデマ、仮説が沢山あって
そのなかじゃあ定番とも言える歌っている00は男なのか女なのか?
投稿する曲から過去に何かあったのか?
他にもどのくらいの年齢なのか?
幼女orショタなのか?
ていう考察や仮説を動画サイトに上げている人もいる
最後のはどうでも良いかな?
この前に母さんから送られてきた動画の投稿主は白髪でオッドアイでセミロングで可愛らしい幼女のイラストを描いて『これが00のリアルだと思うな』~
って言ってて驚いたと同時に母さんに何故この動画を送ってきたの?と聞くと、『その格好で最近有名なVTuberでもやってみたら?』と言われた
た、確かに色々なネットの歌い手さんはVTuberみたいにして雑談配信とかしてるけど
さ、さすがに僕はやらなくても良いかな
歌だけで良いし
と言うと『その描いてる人に連絡したらアバター作ってくれたりしてね。そっちの配信も母さんは見たいわぁ、お願いよワタル』
と、言われ仕方なくその人にDMを送らせて貰った
母さん曰く、僕の声は少し女性に近い男の声で両声類らしいので人気が出るわよと言われたけど、そんなことしてたら余計にセラさんに睨まれるよ
そう考えながらボクはふと窓から空を眺めた
あの後、アニメ会社で話し合いをして主題歌は『歌えばそこに君がいるから』と言う事になった
なんでも、今回の『マジカル☆ブシドームサシ』はテーマが現実とアニメの世界
現実の世界でマジカル☆ブシドームサシが大好きな少女が、ひょんな事からアニメの世界へと飛ばされてしまう
少女らムサシに出会い共に行動するなか、少女が敵に捕まりムサシは少女を助けるため傷付きながらも少女を助けるため敵へと立ち向かう内容だ
ついでに『例え何度倒れても、何度絶望しても諦めない。絶対に助けるわ』と言うムサシの言葉から、ボクはこの曲を選曲した
あと数日で劇場版が完成するため、完成したら映画のチケットを5枚か送ってくれるらしい
ボクは『マジカル☆ブシドームサシ』は余り見ないし、リズとイリヤ達にあげようかな
確か原作だとリズとイリヤはマジカル☆ブシドームサシの事は好きだったはずだし
どうせなら母さん達にも送ろうかな
家族で見に行って貰えば母さんは喜んでくれそう
せっかくだしリズ、セラ、母さん、父さん、イリヤ、ついでに士郎で
映画館に行ってきて貰えば家族旅行にもなるし、少しだけど家族孝行になるのかな
電話で聞いた父さんと母さんの休日は、ちょうど映画のロードショーの日と重なるので帰ってきたときにチケットを渡そう
そう考えながら部屋でのパソコンに指したマスターカセットで前世のゲームである『ガンダムブレイカー2』をプレイしていた
久しぶりに最初から最後でストーリーに乗っ取ってやるつもりだ
ダブルオー、ウイング、Gガンは使うキャラがいるので、機体はオリジナルでは無く、何故な初期機体にセットされていた
スクランブルガンダムに設定した
もしかしたら今までのガンダムブレイカーの機体データが2でも使えるようになっていたのかも知れない
ついでにボクはゲームをするときはヘッドフォン派だ
学校へ行くときや曲の編集ははイヤホン使うけどね
やっぱりNEWより3より2の方がストーリーが良いんだよな
ジムやザクが戦闘するシーンが流れるなか、今作のヒロインであるレーアの姉の台詞が流れる
確かに世界には戦いに溢れている、積み上がる瓦礫の山、繰り返す戦いの歴史
ボクは思うにこのゲームは主人公がこのゲームをプレイしているのではなく
このゲームの世界に転移してしまい最後にゲームの会場に戻ってきたのだと思う
肩を揺すられ、気付くと隣にイリヤが立っていた
ヘッドフォンをしてたからか、部屋に入ってた事に気付かなかった
ボクはゲームを止めてヘッドフォンを外す
「どうしたの?」
「ご飯だよ、いくら呼んでもこないからセラが呼んできてって」
「あぁ、ごめん!今すぐに行くよ」
そう言って二人でしたに下りてセラの作った晩御飯を食べる
みんなで談笑しながらご飯を食べる
士郎の部活での話題やイリヤの学校での話
基本的にボクは聞き手に回ることが多い
彼らの話い聞いて、笑うなかで
最近、ボクは頭のなかでこんなことを考えてしまうんだ
僕らがこうして笑っている彼女達を見る目線は一体どのようになっているのか
家族が笑っているから嬉しくて笑っているように見えるのか
それとも、アニメのキャラクターである彼女らが笑うから、アニメを見ている感覚で笑っているのか
人として話している家族をみて笑っているのか
それが分からない
少しだけ自分が笑えているのかが、分からなくなった
笑えてたとしても機械的な笑顔だったら嫌だな
食事後にボクは歯を磨きながら鏡を見る
そこにはまるでデフォルトのように微笑む、まるで作られた様なボクの笑顔
この世界には生まれ変わってからずっとボクはこんな笑顔しか浮かべられていない気がする
家族で話していて、笑っている顔ってこんななの?
まるでゲームに登場するモブキャラのように決められた様な笑顔にボクは
「もっと自然に笑えないかな………ボク」
そう呟いた
心から笑うって、どうすればいいんだろ?
そう呟きながらボクは今日も音楽を投稿する
投稿する曲は『嘘の笑顔』なんとなく気分で選んだ
なんとなく父さんに会う曲なのかな?
登校し終わりボクは先ほどのゲームの続きをプレイする
まるで、先ほどの笑顔を忘れるかのように
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ワタルが00だと告白するのはいつ?
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原作前
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クロエが現れた後