ワタルside
久しぶりに父さんと母さんが家に帰ってきた。士郎やイリヤ達は今、下の皆で楽しそうに話している。どうやら明々後日にはまた仕事で出掛けるらしいけどね、それを聞き僕は例のチケットと日にちを確認する。
確認しているのは現在公開しているマジカルブシドー☆ムサシの映画のチケット。僕が主題歌を歌わせて貰った際に、会社で最終的は打ち合わせをしたときに頂いた映画のチケット6枚、なら僕を抜いた家のみんな分になる。
せっかくの父さん達の休みだ、家族で団欒して来て欲しい。イリヤや士郎達の
僕は行けない、配信をしようかと思っているのが理由の1つだが、一番の理由はあの化け物が現れたときの対処だ。獣の勘で気付けても家族と一緒なら行動できないかもしれない。
映画のチケットを見たところ、公開中ならばいつでも良いらしいら、なら明日一番後ろの席を6つ予約しておこうかな。もしダメだったらキャンセルするし、そう思いながらパソコンで新都のショッピングモールの中の映画館のサイトで予約する。
「これでよし」
そう呟きながらポケットにチケットを忍ばせる、この後みんなでご飯を食べる事になっているしこの事を伝えたらイリヤ達はきっと喜ぶかな?
そう思いながら、パソコンの画面をスリープさせ立ち上がる。背後の部屋の扉に人の気配を感じたから恐らくはご飯だと伝えに来たのだろう
「ワタル、ご飯だよ。」
リズの声が聞こえ、直ぐに扉を開けると僅かに驚いていた。
「珍しい、ワタルが直ぐに出てくるなんて」
「アハハ、今日くらいわね。母さん達も来てるし………あれ?」
改めて見るとリズの手にはハガキくらいの小さな箱があった。
「あ、これワタル宛。さっき届いたみたい」
「え?あぁ、ありがと……」
最近は通販で何も買っていないはずなんだけど、何か頼んでたのかな?チャンネル登録者の奴なら前に来たんだけどな…………。そう思いながら荷物を受け取り、取り敢えず机のパソコンの横に置いて部屋を出てリズと一緒に下の階に降りていくと、テーブルにみんなが座っていて僕待ちだったみたい
「お、来たなワタル」
「う、うん。ごめん、待たせちゃった?」
「大丈夫よ、ちょうど料理が並んだところだから」
母さんに言われ、少し安堵しながらテーブルに付く。そのあと、母さんや父さんに最近の学校の様子を楽しそうに話す士郎やイリヤを横で見ながらご飯を食べた。
正直、僕はあまり話せるようなことは無い。学校では友達がいない、一応新都の薫ちゃんは友達だけど同じ学校の友達じゃないし、士郎の様に部活で何かの大会に参加した訳でもない。
でも、楽しそうに話すみんなを見ているだけで僕は満足だった。ご飯を食べ終え、みんなが一息付いた。そろそろ、良いかな
「あの、さ。父さんと母さんは明後日まで家にいるんだよね?」
「あぁ、そうだね。」
「えぇ、まだ仕事が残ってるの。」
「よかったら何だけどさ、その……みんなに渡したい物があって」
僕の言葉にみんな不思議そうに首をかしげるなか、ポケットから映画のチケットを取り出して机の上に皆に見えるように出すと、イリヤが「あ」と声を漏らしリズは僅かに目を見開いていた。
やっぱり二人は知ってるよね
「父さんにイリヤや母さん、士郎にセラやリズで映画に行ってきなよ。久しぶりに父さん達も帰ってきたんだし家族で出掛けて楽しんで来て」
そう言いながらチケットを六枚広げる。簡単には言えば僕のこの映画のチケットは特別だ。
「まぁ、映画ね!」
「これ、明日から映画館で公開のマジカルブシドー☆ムサシの映画のチケット!?しかも初回限定の舞台挨拶が付いてる特別なチケットだよ!?中々予約が取れなくてリズと一緒に諦めてたのになんでワタルお兄ちゃんがこれを!?」
「えっと、その……」
さすがに自分が主題歌を歌っているからそのコネ、なんて、言えない………僕が00である事はリズと母さん以外には秘密なのだから。でも映画の主題歌の件はまだ二人には言ってないからちょっとしたドッキリだ。
「ちょっとしたコネ、みたいな物かな。イリヤやリズが話してたから少し頼んでみたんだ」
「あれ?ねぇワタルお兄ちゃん、チケット六枚しかないよ?」
「あー、流石に急な話だったからそれしか頼めなくてさ。僕は良いから、皆で楽しんで来てよ」
そう言いながら頭を片手でかく。
「じゃあワタルお兄ちゃんは一緒に来ないの?」
「アハハ、ごめんね。セラやリズも楽しんできてね」
「良いのかい、ワタル?」
「せめて、一緒に来るぐらい良いしましょうよワタル」
「父さんに母さん………アハハ、折角だし。じゃあ一緒に行くぐらいなら大丈夫かな」
配信は告知しておいて無くて良かったな。そう思いながら、僕はそう返事し自室へと戻った
深夜、製作を終えた曲を投稿した僕は休憩がてらリズの持ってきてくれた荷物の紙箱を開けていた。
ましかして、忘れてるだけで何か頼んでたのかな?
そう思いながら箱を開けて中を見ると、そこにあったのは僕の持つガイアメモリより僅かに大きく所々が変形したUSBメモリらしき物だった。
「原作にない、ガイアメモリ………」
取り出してみるとそれは黒と銀を合わせたカラーリング、そしてまるでバイクや自転車のような車輪にデザインされたBのアルファベット、縁に描かれている文字を見る
「えっと、B、I、K、E……バイク………」
バイクメモリ、原作に存在しなかった僕の知らない未知のメモリ。このメモリの送り主を調べようと先程の箱を見ると送り主の文字が滲んで読めなくなっていた。
そう言えば、元々仮面ライダーとはライダー……つまりはバイク乗り。だとしたらこのメモリ、名前から予想すると……いや、そんな仮面ライダービルドのアイテムのような事は有り得るのか?確かに仮面ライダービルドは仮面ライダーWは近いものがあるけど。だが、もしそうだとしたら室内はまずい。
そう思いながらメモリだけを持ってきてこっそりと静かな家の廊下を歩き、皆を起こさないように玄関を出た。通路に出て、近くに誰もいないことを確認し、僕はメモリのボタンを押した
【BIKE!】
ボタンを押したとき、バイクと音声が鳴り微かにだがBの文字が光ったように見えた。もう一度、ボタンを押す
【BIKE!MAXIMUM DRIVE!】
その音声と共にメモリが変形し出した。だんだんと変形していく姿は何故か某車変形ロボットを思い浮かべる。やがてバイクの形となったメモリは巨大化し、僕が乗れるくらいの大きさに変化していた。
夜空に浮かぶ月に反射して輝く銀色のホディ、ハンドルの部分はまるでファングメモリのメモリモードの恐竜のようなデザインは、白亜の恐竜を思い浮かべる。
バイクのハンドル付近には小さなボタンがある以外は普通のバイクと同じだ。ボタンにはRのアルファベットが描かれている
Rか思い付くのは………Ride、Lite、LIVE、流石に
そう思いながら恐る恐るそのボタンを押す
【Re:Formation】
聞こえてきた音声はまさかの予想斜め上だった、ファイズのアクセルフォームが解除される音声と共に元のUSBメモリへと戻ったバイクを見て、僕はそう思った。
取り敢えず、前世でバイクは少しだけど乗ったことがあるからその時の事を思い出せば乗れるっちゃ乗れるかな?
そう思いながら家へと戻り明日に備え眠ることにした。
どうか、明日は皆で平和に過ごせます様に。
ご愛読ありがとうございます
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お待ちしています。
また、書いて欲しいifの物語。もしオリ主が別のライダーだったらを募集しています。
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クロエが現れた後