ワタルside
ご飯をフードコートで食べ終え、それぞれが自由にショッピングモールを見回る事になりリズとイリヤ、士郎とセラ、父さんは一人で見に行くと、一人でショッピングモールの人混みへと消えていき、結果僕と母さんが残った。
「取り敢えず、適当に見て歩く?」
「そうねワタル」
二人で歩いていると、カフェがあった。僕も母さんも特に見に行きたい店がなかったから、取り敢えず店内に入り、飲み物を注文する。
僕はカフェラテで母さんはコーヒーだ。家であまりコーヒーを飲むようなイメージなかったんどけど飲めるのかな?そんな考えを頭の隅に捨て、以前から謝らねばと思っていた事を話すため僕は口を開いた。
「あの、母さん。前に家出して迷惑かけちゃったよね。本当にごめんなさい」
そう言って頭をさげる。前に家出したとき母さんが心配してくれていたのはリズやセラさんから聞いていた。だからこそ、謝りたかった。
「いいの、子供を心配するのも親である私の仕事だから。ワタルこそ、大丈夫?やっぱりアレの事を、皆にも話した方が良いんじゃない?そしたらセラももう少しは渡に優しくなると思うし」
「いや、大丈夫。それに、士郎やイリヤに知られたら少し恥ずかしいから」
「そう」
そう言って少し悲しそうに微笑んだ母さんは話を仕切り直すように口を開いた。
「そう言えば凄いじゃない渡、映画の主題歌なんて」
「アハハ、たまたまメールが来てね。僕も映画の主題歌を歌わせて貰えるだなんて思わなかった。」
「またアニメとかの主題歌を頼まれたりするかもよ?期待してるわね、ワタル」
「ありがとう、頑張ってみるよ」
そう答え、ちょうどお互いに頼んでいた飲み物を飲み終わったからカフェを出る。
それにしても、アイツら全く出なくなったな。気配も感じないし、もしかしたらもう居ないのだろうか?
だとしたら、もう僕は戦わなくて良いのかな。
そんな時だった、頭の中にまるで稲妻が走るような感覚と共に後ろを振り返る。
「ッ!?」
今まで感じたことのない、アイツらに似てるけど違う気配。そして嫌な予感、獣のような感が僕に危険を知らせる。
「ワタル?どうしたの、怖い顔してるわよ?」
何だ、今の感覚は?まるで何かが起こるような気がする。今の光景は平和そのものだ、何かの間違いか?
「どうしたの?そろそろキリツグ達と」
「母さんは先に合流してて!僕は少し行ってくる!」
そう言って嫌な気配が最上階の隅へと走って向かう。だが気配を感じた場所には、何もいなかった。
「やっぱり、気のせいか?」
そう思っていた時だった。突如としてポケットの中に入れていたファングメモリが動き、ライブモードへと変形し家族で合流するはずであった方向を見つめる。
「ファング?どうかしたの?」
しゃがんでファングを手のひらに載せる。ファングが服の袖を噛んで先程と同じ方向へと引っ張る。
取り敢えずその方向へと向かう。可笑しい、なんで店に誰も居ないんだ?普通なら店員さんやお客さんがいるはずだ。そう考えていると、ビルの真ん中が空いていて飛降り防止フェンスがあり、フェンスから体を出して見ると、一階のホールに沢山の人が集まっているのが見えた。
そしてそこには、見覚えのある全身が黒いタイツを着てナイフや銃を持っている人達。そして人のような姿の亀が背中の甲羅にバズーカを着けている偉業の怪物。
本来ならこの世界に居るわけがない、そもそも存在があり得る筈がない、化け物。
ショッカー戦闘員とカメバズーカが広場に人を集めて何やら話をしているようだった。見ればイリヤ達も集められている場におり、イリヤは士郎の腕に捕まって怯え、士郎は少し引き攣っているものの、イリヤを守るようにしていた。父さんと母さん、そしてリズとセラはは静かにショッカー戦闘員達を睨んでいた。
確かにみんな魔術関係で戦えるだろうけど、シロウや沢山の人の前で戦うことは神秘と関係で出来ない。なら僕がアイツらを倒して皆を助けないと!
今、僕が上の階にいることは先程まで最上階の隅まで行っていたからからだろう。なら、変身してそのままフェンスから飛びとりて奇襲するしかない。怖いけど、変身すればきっと大丈夫だろう。
絶対にアイツらから皆を守り抜いて見せる。母さん達を傷付けさせない!
「行くよ、ファング」
ファングメモリがメモリモードへと変形すると僕の腰にはロストドライバーが巻かれる。たまたまメモリも全部持ってきてる、大丈夫。きっと出来る。倒せる、僕は仮面ライダーだろ。
僕はファングメモリを一度押す。
【FANG!】
メモリからその音声が鳴り響く。僕はFANGメモリをロストドライバーに装填して展開する。
「変身……」
下の人たちに聞こえない声量で呟き、フェンスを蹴り、ホールのショッカー戦闘員へと向けて飛び降りた。
アイリスフィールside
ワタルが用事を足しにドコカヘト向かった後、私はキリツグ達と合流していた。
「それにしても、ワタルは何処へ行ったんだろうね?」
「分からないわ、トイレかしら?直接お手洗いに行くと言えば良いのに」
「ハハハ、ワタルは恥ずかしがりなんだろうね。取り敢えず、みんなは揃ったし後はワタルが来るのを待つだけか」
イリヤとシロウが、リズとセラが話す中で突如としてその場で発砲音がなった。
「ッ!?」
「今の何!?」
回りの人たちが突如として聞こえてきた銃声にガヤガヤと騒ぎだす人たち。
思わず私とキリツグが身構え、銃声の聞こえてきた方を見ると黒いタイツに骨のようなデザインのイラストが描かれていた人たちが手にナイフや銃を持ってたっていた。そしてその後ろにはまるで亀が人になったのような化け物がたっている。
「イッー!静かにしろ、そしてその中央に集まれ、少しでも抵抗するなら命は無いぞ!!」
回りの人たちはあの男に従い、中央のホールへと進んでいく。ヒソヒソと話し声が聞こえる。
『これって何かのイベントか?』『でも、あの銃とか本物っぽいよ?』
と、さまざまな声が聞こえるなか私はワタルの安否が気になった。私たちは固まっているから良いがワタルこの人混みの中に集められているのだろうか?
「ズゥーカー!この世界には仮面ライダーがいないのは調査済み。この世界なら邪魔されない!さぁ、大ショッカーの侵略の第一歩として貴様らを我らのアジトへとつれて行き、改造しショッカーとなって貰う!」
その発言にその場の人たちが騒ぎだすなか、一人の男性が亀のような化け物へと近付き口を開く。
「おいおい、何みんなびびってるんだよ?これは何かのイベントだろ?俺は帰らせて貰うぜ!」
そう言って帰ろうとした男性を近くにいた黒いタイツの男が男性の首を掴んで止める。
「うぐ!?」
「貴様らは生きて帰さん!我々ショッカーの改造手術を受けて貰う。貴様らも偉大なるショッカーの一員となるのだ!」
そう言ってそのまま人混みの中に投げ飛ばされる。その行動に回りの人たちが事態の深刻さを飲み込み始める。
「…お兄ちゃん」
「大丈夫、イリヤは俺が守る。だから大丈夫だ」
怯えたイリヤをシロウが励ますが僅かに声が震えている。やはり怖いと言う感情はあるがイリヤを守るために押し殺している、リズとセラは私とキリツグの方へと小声で話しかけてくる。
「アイリスフィール様、キリツグ様。どうしますか?」
「イリヤとシロウがいるから下手に魔術は使えない」
あの男達が異様なほどに力が強いのはさっきの男性のお陰か理解できた。
それにあの化け物が行っていた言葉を整理するなら私たちはショッカーと呼ばれる何かのアジトへと連れていかれて改造手術を施される。それは任意ではなく、強制。
そもそもショッカーとは一体何?魔術師では無さそうだけど。もし抵抗しても、私やキリツグ達では分が悪い。
「ワタル、大丈夫かな……」
「きっと、ワタルなら大丈夫よ。」
リズの呟きにそう答えたその時だった。
【FANG!】
その電子音声が聞こえた、次の瞬間私たちが動かないように見張っていた黒い男の内1体が真上から降ってきた何かに蹴りつけられ、亀のような化け物の方へと跳んでいく。
現れたのは、異形の何かだった。鋭的な体に赤い複眼、真っ白な体の何かがたっていた。
その異形な存在を前に亀の化け物達はまるで怯えるような声色で呟いた。
「まさか、そんなバカな!?この世界には仮面ライダーは存在しないはず!?」
そんな彼らに対し、まるで私たちを守るように白い異形な存在は片手を水平に伸ばす。
仮面ライダー?さっき、あの化け物が言っていた言葉。恐らくはあの異形な存在の名前なのだろうか?
そう思いながら私は白い異形な存在を見つめた。
ワタルside
飛び降り、近くよショッカー戦闘員を蹴飛ばし僕はどうにか着地することができた。
それにしても仮面ライダーの姿で沢山の人の前に現れたのは初めてだよな。
「まさか、そんなバカな!この世界には仮面ライダーは存在しないはず!」
カメバズーカ、仮面ライダーV3に登場した怪人。
恐らく今の発言から考えるならば、この世界のように仮面ライダーにまだ滅ぼされていない世界のショッカー。それも時空を越えられる装置を開発した奴らがこの世界を侵略しようとして仮面ライダーの存在しないはずの世界へと来た。
そう、Fate Kaleid linerプリズマ☆イリヤの世界に。だけど、この世界には僕がいる。本来ならいない仮面ライダーと言う力をもったイレギュラー。
後ろの人たちを守るように手を広げ、ショッカー戦闘員達を睨む。取り敢えず今は戦うことより先にこの場の人たちを逃がす事が優先か?
なら、取り敢えず近くのショッカー戦闘員をやるしかない。
僕はベルトのファングメモリの角を2度倒す。
【SHOULDER FANG!】
獣の叫び声と共に僕の方に牙のような形をした刃が現れる。
僕はそれを掴み、ショッカー戦闘員達へと向けて投げる。ショルダーファングは回転しながら跳んで行きショッカー戦闘員達を何体か切り裂く。
ショルダーファングに切り裂きショッカー戦闘員達は倒れ爆散する。
取り敢えずこれで逃げやすくはなったはず
「今のうちに逃げろ!!」
大声でそう言うと後ろにはいた人たちが出口へと走り始める。それをショッカー戦闘員達が許すはずもなく、逃げる人たちへと向かおうとする戦闘員に即場近付いて蹴り跳ばす。
足には人を蹴った感触が残り、夢に見たような戦いではないことが実感させられる。今はその感触を無視ししひたすらショッカー戦闘員を逃げる人達へと向かわせないよう、接近して戦闘員の振るうナイフを避けて蹴りを叩き込む。
ショッカー戦闘員は強い、実際に戦ってみればわかる。
ショッカー戦闘員は仮面ライダー1号に簡単にやられるのを見て雑魚だと感しるかもしれないが、ショッカーも改造手術を受けた怪人。
あれは本郷猛や十文字勇人が強かったから、同じ改造手術を受けたから簡単には倒せた、でも僕は改造手術を受けてない、普通の人間が変身して、戦闘経験が浅い僕からすれば、十分に強い敵だ。
「イッー!」
だけど、流石に数が多い。早速だけど追加されたメモリを使う時が来たみたいだな。
僕は赤く、アルファベットのHが燃えるようなデザインのメモリ。ヒートメモリを取り出してボタンを押しベルト側面にあるマキシマムスロットへと装填する。
【HEAT!】
僕はベルトのファングの角を2度倒す。肩に現れたショルダーファングを掴み、ショッカー戦闘員2、3人へと狙いを定める。
この技の練習は何度もした、外さない。
【SHOULDER FANG HEAT!】
投げたショルダーファングは回転しながら燃え上がり炎の軌跡を残しながらショッカー戦闘員3人を斬り付ける。
「
技名を叫ぶと共にショッカー戦闘員が爆散し、残ったのはカメバズカーカのみ。
「ズゥーカー!」
その声と共にカメバズーカが此方へと甲羅の背中に付いているバズーカを放つ。チラリと背後を見ると人は居なくなっていた。恐らくはショッカー戦闘員との戦闘中に逃しきる事ができたみたいだ。
僕は即座に横へと転んで避け、ファングメモリの角を倒す。
【ARM FANG!】
右手に牙のような刃、アームファング装着され僕はそのままカメバズーカに接近して斬り付けようと腕を振るう。だが刃が届く前にカメバズーカの甲羅で防御されてしまう。
「硬い!」
「死ね、仮面ライダーァァア!!」
「まず!?」
その声と共にカメバズーカの頭突きを食らってしまった。頭が揺れ、体から力が抜け膝を付き添うなるがどうにかたったままカメバズーカからバク転し距離を取る。
考えてみれば、カメバズーカは体内に爆弾が仕掛けられている。このまま倒したら、町もみんなも死んでしまう。
なら、どうすれば………そうだ。爆発させなせないで倒す。爆弾を起動させないよう温度を下げ
僕はマキシマムスロットからHEATメモリを抜き取り水色のUSBメモリを取り出す。メモリにはIのアルファベットが溶けるようなデザインで描かれている。アイスエイジメモリをマキシマムスロットへと装填しファングメモリを倒す。
【ARM FANG ICEAGE!】
その音声と共に通常のアームファングが右手に生成され、アームファングの刃を覆うように氷が現れ、通常より大きな刃となる。
「
冷気を放出するアームファングを前へと構え、再びカメバズーカへと接近する。そしてカメバズーカが此方へと甲羅を向けてくるのでそのまま飛び上がりカメバズーカの正面へと着地してそのまま横凪にアームファングを振るう。
確かな感触が腕に残り、僕は即座に離れる。
「これ以上俺にダメージを与えると身体の中の爆弾が……ナニ!?」
カメバズーカは突如として話すのを止め、先程攻撃された腹部を見ると腹部から上半身、下半身へと少しづつ凍り始めていた。
フリージングファングは相手を斬り付ける事で対象を凍らせ動きを鈍らせる技。
「これなら、爆弾が爆発する前にお前を倒せる。爆弾だけを凍結させれば後はお前を倒すだけだ」
僕はファングメモリの角を三度倒す。
【FANG MAXIMUM DRIVE!】
「はぁぁぁぁぁぁ……ッ!」
その音声が鳴り響き、右足にマキシマムセイバーが現れて淡く発行する。僕は足に力を込めて飛び上がりカメバズーカへと回転しながら近付き足のマキシマムセイバーで回し蹴りの要領で切り裂く。
するとカメバズーカのカラダガ足や手から体へと凍りついて行く。
「覚えていろ、仮面ライダーァァァァア!例え私が倒れても、我々大ショッカーは侵略を続けるぞ!ショッカー、ばんざァァァァァァァァイ!」
カメバズーカがそう叫び声を上げた瞬間にカメバズーカは凍りつき、次の瞬間には跡形もなく砕け散った。
取り敢えず、カメバズーカの爆弾を爆発させずに倒せたことに安堵し息を吐いた。世界を越える力をもったショッカーか、もし僕と同じような転生者。それもディケイドやジオウのような存在がいれば、止めることが出来るかも知れない。
取り敢えず、奴らがこの世界に手を出すようなら僕は戦う。また、戦わないと行かない。この力を手にした代償として。
そんな事を考えていると、外からサイレンの音が聞こえてくる。まずい、このままここにいたら確実に怪しいのは僕だ。
取り敢えず逃げるしかないか。そう思いながら近くの監視カメラの無い物陰へと移動し、ベルトからメモリを抜き取る。
そして裏口と思わしき場所から外に出てからスマホを確認するとを見ると沢山の着信が来ていた。
取り敢えず、電話をかけ返す。
「もしもし!渡!無事!?」
聞いたことのないリズの大声に思わず耳がキーンとなりスマホと耳を離す。
「だ、大丈夫だよリズ。母さん達は?」
「大丈夫、みんな一緒にデパートの近くの公園にいるよ」
「ならよかった。取り敢えず、合流したいんだけど、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ……え?はい、どうぞ」
ん?誰かに変わるのか?
「もしもし、渡?」
聞こえてきたのは母さんの声だった。でもいつも優しげなはずの母さんの声は何処か固く感じた。
「母さん?」
「ワタル、後で少し話があるわ。」
その声はいつになく真剣な声色で思わず体が震える。
「え?」
「分かったわね?」
「う、うん。」
「ありがとう、じゃあ速く戻ってくるのよ。ワタル」
母さんのその声を最後に通話が切れた。
まさか、僕だとバレたのか?あの姿の僕がワタルだとバレたのか?だとしたら僕は、今度こそあの家から消えた方が、出ていった方が良い。
そんな事を考えながら僕はみんなと合流するためにみんながいると値う公園へと向かうのだった。
ご愛読ありがとうございます
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