運命と牙の奏でる協奏曲   作:クレナイハルハ

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この作品は前回に書いたゼロノスのIfの続きとなります

設定ガン無視、頭を空っぽにして書いている部分が存在する可能性がございます

それで良い方は、ごゆっくり


If ゼロノスⅡ~カルデア編~

 

 

 

 

古びた時計、七つの秒針が止まり

 

 

 

動かず、その場にあるだけの時計

 

 

 

 

 

「贖罪は、戦いは終わったはずなんだけどな………デネブ」

 

「あぁ、分かった」

 

そう呟き、世界の意思より受け取ったカードの束を眺める一人の青年は青年の近くにいた異形の存在に指示を出し、その青年の乗る黒い列車は列車は走りだす

 

 

 

 

 

 

 

これは既に止まったはず

 

 

 

 

終わったはずの物語

 

 

 

 

 

 

彼は時を守護する者として、その力を取り戻す

 

 

 

 

 

 

 

 

 

七つの針が止まり動かぬ時計は

 

 

 

 

 

 

………カチ、カチ、カチ、カチ

 

 

 

 

 

 

 

動き出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人理継続保障機関カルデア

 

人理の焼却に覆われ、人理を取り戻そうと抗う者達の居る場所

 

そこでは、人類最後のマスターの少女、藤丸 立香

 

盾のサーヴァント、マシュ・キリエライト

 

カルデア所長、オルガマリー・アニムスフィア

 

医療部の責任者ロマニ・アーキマン

 

その3人は今日もまた、特異点で起こったあることを話し合っていた

 

最初の特異点F、続いて第1の特異点オルレアンにて起こった

 

いや出会ったあることに対してだった

 

「全員揃ったようね、それじゃあ()についての話し合いを始めましょう」

 

そう言って映像に映ったのは一人の青年がベルトにカードのような何かを装填すると姿を変えて、緑色の戦士へと変わったシーンが流れ出す

 

「今の所、彼について分かっている事は“レイシフト先に謎の列車と思われる何かで現れる”こと、自らを“『時の守護者』と名乗っている”こと、我々にはない“テクノロジーで作られたと思われる礼装らしき物を使用している”ことだ。そして毎回悪口を言いながらも我々の手助けをしてくれることだね」

 

「ロマニ、ゼロノスと言う言葉に何か分かったことはあるかしら?」

 

「一応、調べてみたんだけどそんな単語は存在しなかったよ。ここからは僕の考察だけどゼロノスは時の守護者を名乗っているからギリシャ神話に出てくる時間の神、クロノスに何か関係していると考えているよ」

 

「一応、彼の名前は分かっているの?ゼロノスはあの礼装の名称だとして、彼自身の名前は知らないわよね?」

 

「いえ、それが……」

 

「毎回戦闘した後にはもう消えていて」

 

「そう、彼が人理修復を手助けしてくれる存在である事は間違いないのね?」

 

「英霊では無いことは確かだね。さて、話を変えるが今回みんなに集まって貰ったのは彼に付いてだけじゃないんだ。特異点が発見されたんだけど、問題はその時代なんだ」

 

「時代?」

 

「うん、その時代は僕たちの生きいる時代に凄く近い、特に変な反応は無いんだけど……何故か特異点としてのランクがCなんだ」

 

「取り敢えず、次はそこにレイシフトするってこと?」

 

「えぇ」

 

「今回のメンバーは此方で考えておいたよ」

 

そう言ってダ・ヴィンチちゃんが一枚の紙を藤丸 立香に手渡す

 

「えっと、マシュにエミヤにイリヤ、クロエ……何このエミヤ保護者感が凄いんだけど」

 

「取り敢えず、その時代に適応できそうな子達を選んでおいたよ。それじゃあ、早速レイシフトしてくれ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レイシフトを終えた藤丸立香一行は目の前に広がる風景に懐かしさを覚えていた

 

「ここって、冬木?」

 

「それって確か、先輩の故郷ですよね?」

 

そう、彼らがレイシフトしたポイントは晴れた冬木の公園だった

 

「うん。それにイリヤ達ってここの学校の子なんだよね?」

 

「はい!ねぇクロ、この世界にママやパパっているのかな?」

 

「さぁ?取り敢えず行ってみないと分からないわ」

 

その時だアラームと共に空中に映像が投影される

 

『繋がったようね、立香とマシュはレイシフトは完了したわね?体調に変化はない?』

 

「はい!大丈夫です、所長!」

 

「でも、変ですね。周りに全く人の影がありません、この時間帯は人はいないのでしょうか?」

 

「うーん、平日ならあり得なくもない?のかな」

 

『取り敢えず、今からの行動としてはまず拠点の捜索、周囲の調査よ』

 

「はい!」

 

「了解です!所長!」

 

その二人の返事と共に映像が途切れる

 

「マスター、まずここから行動する?」

 

「取り敢えず、エミヤとクロエは軽く見回りをお願い。もし、拠点に良さそうな場所があったら教えて?私たちは近くを見てこの時代の違和感を探してみる、一応特異点だし何かしら変化があると思うから」

 

「了解した、行くぞ」

 

「えぇ。」

 

そう言って二人が歩いていくのを見届け、藤丸立達も動き始めた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……■■■、いやユウト。ここにはイマジンが沢山いる」

 

「特異点を解決する力の適正は俺の方があるって事か………分かった、いくぞデネブ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロエとエミヤは気配を遮断し、町を索敵していた

 

「(今の所、変な所はなさそうね)」

 

──────ジジッ──

 

屋根と屋根を伝って走る中、クロエはとあるアパートの前でふと立ち止まった

 

─家ではない何処かの一部屋、冷蔵庫以外何もない可笑しな部屋─

 

私は誰かが冷蔵庫から持って来た炭酸ジュースを受け取って飲んでいる

 

『よし一旦休憩にしよう、クロエちゃん』

 

『分かったわ。ジュースありがとう、お兄ちゃん』

 

思わず、そのまま地上に下りるクロエ

 

「む?どうした?」

 

「……………」

 

そんなエミヤの声に答えることなく、クロエは何処か虚ろな瞳で歩きだし先ほど通りすぎようとしていたアパートに入る

 

「おい?どうした?クロエ!!」

 

アパートへと入って行くクロエを追い掛ける

 

エミヤは突如として起こったクロエの可笑しな行動

 

追い掛けた先には1つの部屋の前にたどり着くと小さな鍵を取り出すとそのまま部屋の中に入っていく

 

「(どういう事だ、何故彼女がこのアパートの鍵を?)」

 

追いかけ、部屋の表札を見るがそこには

 

「衛宮、渡?」

 

その名前のっており、エミヤはその事に違和感を覚える

 

エミヤには冬木で自分の住んでいた先が武家屋敷、イリヤとクロエは普通の住宅である事を聞いていた為にクロエがこの部屋

 

しかもアパートの鍵を持っている事に違和感を感じた

 

取り敢えずクロエを追い掛け、その住居に入る

 

部屋の入り口にクロエは立っており、エミヤがクロエの後ろから部屋を眺める

 

部屋にあるのは冷蔵庫、スタンドマイクしか無い部屋だった

 

「ふむ、拠点としては使えそうだな………」

 

そう考えながらクロエの肩を叩こうとしてエミヤは眼を見開いた

 

クロエは、泣いていた

 

虚ろな瞳で部屋を眺めたまま、静かに涙を流していた

 

─あの日、確かに少女にとってこの場所は大切な思い出であったはずの場所。大切な存在がいた証拠だが、それを忘れた少女は─

 

「クロエ、しっかりしろ!」

 

「………え」

 

エミヤがクロエの肩を軽く叩くと、クロエの瞳は生気の宿った瞳へと戻った

 

「え、なんで私」

 

「気が付いたか?」

 

「私、なんで泣いて……それにここは何処?」

 

そう言いながら困惑した様子で周囲を見渡すクロエにエミヤは違和感を覚えた

 

「君が急にこのアパートに入り鍵を使ってこの部屋に入ったのだが、覚えていないのか?」

 

エミヤの問いにコクりと頷くクロエ

 

「何はともあれ、拠点としては使えそうな場所だな」

 

「なんで私、こんな部屋の鍵を持ってるの……」

 

そんな恐怖心と驚愕、困惑し戸惑いを隠せないクロエ

 

「一度、君はカルデアに戻った方が」

 

「ダメ………ダメ……ここは、私と………」

 

エミヤはそんな返事に再びクロエの瞳を見ると、その瞳は先ほどと同じように虚ろ

 

クロエは身につけたネックレスに繋がっている懐中時計に触れ虚ろな瞳で部屋を見て言葉を溢していた

 

「まさか、精神汚染?いや、魔術か……だがそんな反応など……」

 

「あれ?私、何を」

 

先程から様子が可笑しいクロエに、エミヤは思わず頭を抱えた

 

「一体、何が起こっている……魔術の反応は無い。それどころか操られてすらいないのなら何故……」

 

「私、一体どうしたの………」

 

「取り敢えず、マスター達と合流しよう。イリヤと一緒にいた方が今は今は良いだろう」

 

その後、エミヤの連絡により早急にこの場へと合流した藤丸立香やマシュ、イリヤはいつものクロエとは思えない程に弱々しくなっている彼女を見て思わず顔をしかめる

 

「取り敢えず、エミヤの言うことを纏めるとクロエがまるで操られているようになる、でもサーヴァントのスキルでも何でもない………確かに妙だね、ドクター!この部屋に何か仕掛けとかは?」

 

『この部屋をスキャンしてみたけど、特に魔術のような反応は見つからなかったよ。』

 

「だよね、それにあったらエミヤが気付いてるはずだし」

 

「あの、イリヤさんはこの部屋に見覚えは無いのでしょうか?」

 

「無いよ、でも……なんだろ」

 

「どうかしたのイリヤ?」

 

「なんか、変なんです。でも何が変なのか分からなくて」

 

「確か、この部屋を借りている人の名前って、“衛宮 渡”って名前だったよね?」

 

「はい、ですがこの時間になっても帰ってこないのは可笑しいですね。でも、この特異点にはまだ人を見つけていませんし、訳が分かりません」

 

その時だった

 

「え、みや……わた、る?」

 

その言葉をクロエが呟く

 

──────ジジッ──

 

はじめてのレコーディング、楽しかった

 

何より笑いあっている相手の青年の穏やかに微笑む姿が心から嬉しかった

 

クロエは笑い会うなか、突如として顔をしかめた彼に思わず首を傾げた

 

『ごめん、少し行ってくる』

 

『何処にいくの?』

 

『大丈夫、直ぐに戻るから』

 

そう言いながら笑う彼は、まるで触れれば壊れてしまいそうで、消えてしまいそうで

 

「いか、ないで………まって、いかないで」

 

クロエは虚ろな瞳で歩きだす、ふらふらとおぼつかない足で玄関へと歩きだす

 

まるで、何かを追いかけるように手を伸ばしながら

 

「「「!?」」」

 

「またか………」

 

「クロ?」

 

──────ジジッ──

 

『僕の時間が消滅して………僕も消滅する』

 

「きえちゃ、いや………」

 

そう言いながらふらふらと玄関へと歩く姿はまるで幽霊のようだった

 

「クロ!」

 

そう言ってイリヤがクロエの両肩を揺する

 

「イリヤ?私、また何か………」

 

「これが先程エミヤさんが言っていた」

 

「あぁ。この建物に入ってからずっとこの調子だ、ふとした表紙にはあの状態になる」

 

「取り敢えず、勝手だがこの部屋を借りて休ませて頂こう。万が一にでも、帰ってきたら記憶を消せば良いだろう」

 

「そうだねエミヤ。そろそろ夜だし、休もう。冷蔵庫なんか無いかな」

 

そう言いながら冷蔵庫を開けに向かう立香にエミヤは思わず額を押さえる

 

「マスター、一応他人の家なんだが勝手に冷蔵庫を空けるのはいけない」

 

「えー、歩いて探し回ってたから喉乾いちゃったんだもん。うーん、ジュースしか無いや、私はこれで、マシュ!マシュはどれにする?」

 

そう言いながらそれぞれに冷蔵庫から勝手に取り出したジュースを渡す立香

 

「でも、ご飯や食材はないね。どうする?」

 

「はぁ……マスター、君はもっと遠慮と言うものを知ったらどうだ?」

 

「え?」

 

『アハハ、取り敢えずこっちから物資を少し送るからそれで我慢してくれ』

 

「やったー!ありがとうドクター!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日、カルデアから送られた物資で朝食を住ませた立香達はアパートから離れ、新都と呼ばれる場所まで足を伸ばしていた

 

クロエの様子は落ち着いたのか、昨日のようになることは今のところは無い

 

「全く人がいない………」

 

「誰もいない新都、夢みたい……」

 

そのときだった

 

「下がれ!マスター!!」

 

エミヤの一声に立香達は一斉にそれぞれの武器を構え、そして奥から現れたのは

 

「……………」

 

左腕が斧のように変形しており、鉄仮面のように見える物をかぶり全線を鋭的な装備で包んでいる何か

 

“モールイマジン”が現れた

 

「何、あれ……」

 

「分かりません、少なくともサーヴァントには見えません!」

 

『なんだこれ!?今まで見たことの無い反応だ!』

 

「まるで、特撮の怪人みたい………」

 

「エミヤ、あいつは」

 

「分からない、だが奴は俺たちを逃がすつもりは無さそうだ」

 

そう言いながら黒と白の双剣、干渉莫邪を投影し構えるエミヤ

 

同じくクロエも干渉莫邪を構える中

 

突如として目の前の怪人と思われる何かが三人へと分裂した

 

左手が斧のように変形している者、ドリルのような物をしている者、鉤爪を持っている者

 

「なんだと!?………マスター!指示を!」

 

「エミヤは鉤爪の奴!イリヤは悪いけど腕がドリルのやつ!クロエは斧の奴を私とマシュでやるよ!」

 

その声にそれぞれがモールイマジンへと先制を仕掛けようとした

 

その時だった

 

それぞれが大地を踏みしめ、ジャンプすると高速で回転し、そのまま地面を掘って隠れる

 

「………逃げた?」

 

「いや、下だ!全員避けろ!」

 

その声と共にエミヤ立香を抱き抱えるとその場から駆け出し、イリヤは即座に空を飛ぶ

 

クロエもエミヤと同じように駆け出し、マシュも盾を持ちながら走り何時でも防御出来るよう駆け出す

 

「……ここだ!」

 

その声と同時に、一人が空に滞空するイリヤヘとモールイマジンが一体突撃していく

 

「ルビー!障壁張って!!」

 

「はいは~い!」

 

その掛け声と共にモールイマジンの突撃を防ぐイリヤだが、モールイマジンは回転を続け突撃して来るために、だんだんと障壁に皹が入り始める

 

「ちょっ!?」

 

不味いと感じたイリヤは即座に真上へと飛翔した瞬間に、モールイマジンが通りすれすれで避けたイリヤはもし当たっていたらと考えて、即座にその想像を払うように首を降る

 

「ここだよ!」

 

そう言いながら飛び出たモールイマジンにマシュは即座に盾を構える

 

「ぐっ!……やぁ!!」

 

次の瞬間にモールイマジンの突撃を止めたマシュは余りの重さと衝撃の強さに苦悶の肥をあげながらも受け流す

 

「ここ、だよねェ!!」

 

そう言いながらもう一体のモールイマジンがクロエへと向かう

 

即座にクロエはモールイマジンの突撃をさしてくる場所の反対へと転移することでモールイマジンの突撃を避ける

 

「みんな!大丈夫!?」

 

「だ、大丈夫です!」

 

「問題ありません!戦闘を続行します!!」

 

「エミヤ、私を下ろして。なんとか避けるからエミヤはみんなの支援に回って!」

 

「了解した」

 

そう言いながら立香を下ろして再び剣を構えるエミヤ達

 

「こいつら、中々やる」

 

「電王よりは弱いよ」

 

「こっからは本気でいくよ!」

 

思わず立香達は気を引き締めるその時だった

 

その場にはあり得ない、列車の警笛の音が鳴り響いた

 

そして聞こえてきた方向を向くとそこには黒く牛のような列車が空中に現れたレールを走り此方へと向かってきていた

 

「あれって、列車!?なんで空中を走ってるの!?銀河鉄道か何か!?」

 

「列車、確か先輩が使っていた移動するための道具でしたよね?空中も走るのでしょうか……」

 

「そんな、バカな………」

 

驚きの声をあげる立香とエミヤ、はじめての列車を見るマシュ

 

そしてイリヤとクロエは何故か酷く悲しい思いが胸に広がっていた

 

「胸が苦しい、なんで………」

 

「……懐かしい、なんでそんな事を思ったんだろ私」

 

そのまま列車は三体のモールイマジンを吹き飛ばしながら立香達を通りすぎ、止まった

 

そして列車の扉が開き、現れたのは白い髪の片方には緑色のメッシュの入った目付きが悪く此方を睨むようになっている立香と同じくらいの歳の少年が列車から降り立った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???side

 

 

ゼロライナーから降りると、目の前にはすっかり変わり果てた姿となり英霊となった兄

 

そして自信の妹であったはずの二人

 

そして明るいオレンジ色の髪の少女に白髪で片目を隠した大きな盾を持った見覚えのある少女達が俺の方を見ていた

 

俺は先程吹き飛ばしたモールイマジンを見る

 

「三体か、はぁ……面倒だ。」

 

そう呟きながら彼女らより前へと向かいつつゼロノスベルトを腰に巻く

 

残りのカードは?

 

(まだ、余裕がある)

 

そっか

 

「ゼロノス!!」

 

人類最後のマスターとなった少女が俺の名を呼んだ

 

「はぁ、英霊なら一体ぐらいは倒せよな。」

 

そう言いながら、彼女らを守るように前に出る

 

もとから話を聞くつもりはないんだ

 

「ったく……こんな所でカードを使わされるなんて、本当に迷惑」

 

「また、助けてくれるの!?」

 

「ゼロノスさん!」

 

マシュさんと藤丸さんの問いに俺は

 

「戦う気が無いなら、後ろでじっと見てろ。あいつらは俺が専門だ」

 

そう突き放すように言いながらゼロノスベルトの脇に付いているチケットホルダーから緑色のゼロノスカードを取り出して構え、チェンジレバーを

 

「何よ、いきなり現れて!貴方は一体何者なの!」

 

押そうとして、聞こえてきた責めるような声に体が少し強ばったのを感じたが即座に元の調子に無理やり戻し、視線を後ろに下げると

 

褐色の肌に銀色の髪を持った少女が立っていた

 

「何よ、なんな言いなさいよ!」

 

黙って少女を睨んでいると少女がそう言いながら叫ぶのに俺は前へと向き直り呟くように言った

 

「………知るか」

 

決意したのだ

 

例え、嫌われても、独りでも戦う

 

痛い、心が酷く痛む

 

即座に彼女へ謝罪しろと言う考えを無視し

 

チェンジレバーを押してスライドさせ、ベルトから笛の演奏のような待機音が流れ出す

 

俺は、ただ戦う

 

彼女達の時間を守るために

 

「………変身」

 

そう言いながらベルトへとカードをアップセットする

 

【ALTAIR FORM】

 

その音声と共にフリーエネルギーが変換され、鎧となり体に装着されていく

 

体は緑色の体となり、頭部にある2ヵ所の線路を牛が左右に進み

 

止まると変形し、電仮面となり

 

仮面ライダーゼロノス、アルタイルフォームへと変身した

 

ゼロノスに変身した瞬間、イマジン達は明らかに動揺している

 

俺はゼロガッシャーをサーベルモードにして三体のモールイマジンへと向ける

 

「最初に言っておく、俺はかなり強い!」

 

そう言いながらゼロガッシャーを構えイマジンへと駆け出した

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれからモールイマジンを相手に一方的に攻撃していた

 

立香や英霊達が割って入ってこない

 

過去の特異点では、例えボロボロでも立ち上がった彼ら

 

おそらく、俺の事を観察しているのだろう

 

そう思いながら目の前のイマジンを仕留めるべく、ゼロノスベルトにあるフルチャージスイッチを押す

 

【FULL CHARGE】

 

発行するゼロノスカードをゼロガッシャーへと装填し、大きく振るいながら三人で固まっているモールイマジン達へと凪払うようにスプレンデッドエンドを放った

 

大きなA字の斬撃は三体のモールイマジンを貫き、イマジン達は爆発した

 

「ふぅ」

 

そう息を吐きながらゼロガッシャーを腰に戻し、カードを抜き取る

 

すると元の姿に戻り、カードはゆっくりと消滅していく

 

そのカードを眺めていると、腰に何かが服の袖を掴んだ

 

振り替えると、そこにはクロエがいた

 

「なんだよ………」

 

そう言って振り払おうとして、次の瞬間

 

「消えちゃ、やだ………」

 

その言葉が聞こえ、思わず眼を見開く

 

だが、次の瞬間クロエはまるで糸が着れたように体が傾く

 

後ろから立香達の叫び声が聞こえ、取り敢えずクロエを受け止め抱き抱え、藤丸さん達へと向かう

 

「こいつ、急に倒れたぞ。気をつけるよう言っとけ」

 

そう言ってエミヤへとクロエを抱えた腕を向ける

 

「ごめんね、なんか彼女この特異点には来てから変なんだよ」

 

この特異点に来てから、か

 

「仲間が失礼したな」

 

「本当にな」

 

そう言ってエミヤにクロエを乗せ、離れようとしたが、クロエの腕が服の袖を掴んだままだった

 

「……………」

 

思わず黙り込む

 

「……………ずいぶんと、懐かれたようだな」

 

エミヤがいつもより少しだけ低い声で話してきたのを無視して

 

クロエの腕をゆっくりと腕を離し、エミヤに任せる

 

「私、藤丸立香。こっちはマシュ、いつも助けてくれてありがとう、ゼロノス……で良いのかな」

 

「いや、ゼロノスはあの姿の事だ」

 

「じゃあ名前は?」

 

俺は、少しだけ考えすぐに口を開いた

 

「俺は、櫻井………櫻井、ユウトだ」

 

 

 

 

 






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