それが嫌な場合は別の話へ飛ぶことを推奨します
ワタルside
あぁ、あれからどれぐらいたったのだろうか
恐らくは学校は退学になってることは間違いない
切嗣さんとアイリさんには申し訳ない事をしたな……………学費
そう思いながら今月分のお金を多く振り込もうと考えながら寝袋以外に何もない部屋で体を起こす
身体中が痛い、毎日戦い傷付いてもなお戦い、時には牙の記憶に身を任せて暴れた
何度も何度も敵を殴った
切り裂いた、体が赤く染まった
この手はもう、あの人たちに触れられるような手じゃない
もうボクは穢れた、あんな優しい人たちに触れちゃいけない程に穢れてるんだ
そう思いながらフード付きのパーカーを羽織ってフードを被り外に出て野生の勘を頼りにアイツを探す
そういえば、昨日は煩かったな
何かと何かがぶつかるのと、女の人らしき人が言い争う声が聞こえた
もうボクの体は人外へと変わってる
ファングメモリとの相性が良かったのか、耳は狼のように良く勘は細かく敵の居場所を察知できるほど強くなった
そして牙の記憶を発動して少しの間だけど耐えられるようになった
耳にイヤホンを付け、携帯端末から音楽を流す
あの人達の電話はもう答えない、出ないよう着信拒否に設定した
携帯はもうほとんど音楽を聞くための道具でしかない
銀行に行き、機械を操作する
ボクのような早く死んだほうが良い化け物は栄養スティックだけ食べて生きていけば良いんだから
家の家賃と一月分の栄養スティックを買う分以外のお金を全て衛宮家に入れてから銀行を出る
早朝だからか、道には学校への登校途中だと思われる小学生や学生達がいた
ボクは手に持った栄養スティックを齧りながら野生の勘で奴らの位置を探る
耳から流れるボクの曲で回りの音は殆ど聞こえない
最近はあまり眠れていなからか少しだけふらつく
近くの壁に手をついて、どうにか転ばずに済み身体を支えることが出来た
あの日からだ
ボクが始めて化け物になってから
あの女の子を助けてから毎日のように夢に出てくる
血塗れの彼女や、被害にあった人達がボクへと迫ってくる
化け物と罵り、偽善者だと罵倒し何故わたし達を助けなかったと糾弾してくる
更にはこの街に現れるアイツを感知しては直ぐに殺しに向かうせいか
睡眠は少ない
朝から夜まで町を歩き、アイツらを探して帰ったら編集して音楽を出すことを繰り返す日々
髪はストレスのせいか白くなり、目元には大きな隈が出来ていた
少なくともボクが衛宮家にいた頃よりは少し痩せたような気がする
そうなれば殆どの人はボクに話しかけない
きっと士郎やイリヤ、アイリさんや切嗣さん達はもうボクをボクだと気付かないだろう
だが、その方が都合が良いんだ
残りの栄養スティックを口に入れて立ち上がる
ふと登校する小学生や高校生の中で懐かしい姿が見えた気がした
横目で見ると赤髪に琥珀色の瞳の少年、銀髪に琥珀色の瞳の少女
イリヤと士郎だった
少し元気が無いのを見るに“ボクが家出をしたから心配してくれているのだろうか?”と言う甘い考えを即座に捨てる
そんなわけない、ボクはあの人達の家族じゃない
どうせ、朝に寝坊でもしてセラにでも怒られたのだろう
そう考えて両手を服のポケットに入れて町を歩く
今のところはまだらアイツらのいるような感覚はない
でも油断できない
いつアイツらが急に現れても対応出来るようポケットにはメモリモードのファングメモリが入っている
ふと道を歩いていると一台の車が近くを通った
そこには今から仕事に行くと思われるアイリさんと切嗣さんが見えた
何だろう、今日は何でこんなにあの人達と会う機会が多いんだ?
そう考えながら歩いていると獣の勘がアイツの居場所を感知した
そいつを殺すため、ボクは即座に駆け出した
イリヤside
ワタルお兄ちゃんが家を出ていって、もう一月も立つ
私は何とか今の生活に慣れることは出来た
ワタルお兄ちゃんが出ていった次の日、ママとパパが帰ってきて
ママとリズから、パパとお兄ちゃんとセラにワタルお兄ちゃんの隠していた秘密を話した
ワタルお兄ちゃんはネットで有名な『00』と言う沢山の曲をネットに投稿した有名な動画投稿者で、依頼による作詞作曲
アイドルやアニメ会社からの仕事でアニメの主題歌を歌ったりして沢山働いていた事
沢山のお金を私たちに入れていて、出ていった今もなお、お金が入ってくる事
それを聞いて私達は凄く驚いた
考えてみれば凄く近くに有名な動画投稿者が居て、それがお兄ちゃんで
セラが怒っていたけど、本当は怒られない側で
それをママとリズにしか話していなかったから
それを聞いてから毎日のように必死にお兄ちゃんを探していた
でも全く見つからなかった
一月もすればワタルお兄ちゃんがどのような見た目なのかわからない
取りあえず、今日もお兄ちゃんとワタルお兄ちゃんが行きそうな所を探す予定だ
クラスの皆にも見かけたら教えてと相談した
その時だ、私の視界にフードを被りイヤホンを付けて栄養スティックを食べながらフラフラと歩く人がいた
そんなに忙しいのかな?
そう考えて、あのイヤホンを付けて一緒に学校へと登校していたワタルお兄ちゃんの姿が頭に浮かぶ
あの人はもしかしてと思ったけどフードから出た髪は白かった
たぶん、違う人だと思いながら私は学校への道を歩いた
そして学校の帰り道、私の下駄箱に1つの手紙が入っていた
ワタルside
夜、ボクはアイツの気配を感じて外に出ていた
勘で感じた奴らの場所は寄りによって穂群原学園の近くだった
走りアイツを目にしたとき、ボクの背中に冷や汗が流れた気がした
目の前の化け物は今まで見てきた奴らとはどこかの違う
今までの奴らとは一線を越えるような風格
パッと見は真っ白な身体、禍々しく変化した顔
思わずン・ダグバ・ゼバを思い浮かべるような奴だった
ボクは即座にファングメモリを押し腰に巻かれているロストドライバーに装填する
【FANG!】
「………………変身」
ロストドライバーを横に倒しファングメモリを展開する
【FANG!】
恐竜の鳴き声と共に身体を嵐が包み、ボクを白い化け物へと変える
「ガァァァアアアアアアアアアア!!!」
最初からボクは牙の記憶を解放して叫び声を上げながら敵の顔にパンチを叩き込んだ
だが、相手はそれを避けることも受け止めずにいてパンチを浮けて後ずさりも何もしていなかった
「!?」
思わずもう片方の手で奴を殴ろうとすると奴はボクの殴った方の手を掴みそのまま近くの木に放り投げる
片腕を使って投げられたせいかその腕が痛いがどうにか体制を変えてぶつかる筈だった木に足を付けそのままアイツへと近付いていく
ボクはファングメモリの角を一度倒す
【ARM FANG!】
ボクの右手にアームファングが展開され、ボクはその刃を相手に突き刺すつもりで近くの木を蹴って加速する
そして彼奴の肩へと突き刺す
木々を蹴って加速したことによりアームファングはパンチじゃびくともしなかったアイツの肩に深々と突き刺さった
「■■■ッ!?」
さすがにこれは相手にも聞いたらしく、アイツが少しだけ苦しそうな声を洩らす
だが、アームファングを深々と突き刺さしたせいかアイツとの距離はゼロ
するとアイツがもう片方の手を振りかぶる
ボクはどうにか左腕で身体を守ろうと構えるがちから及ばず吹き飛ばされる
「グゥ………ヴゥ」
痛む胸部を無視して直ぐに立ち上がりアイツを見据える
その時だ、体が動かなくなり段々と思考が落ちていく
頭に浮かぶ言葉は、牙の記憶
即ち
「うぁ……が、ァァァアアアアアアアアアア!!!」
暴走
イリヤスフィールと遠坂凛、美遊、そしてルヴィアはライダーのクラスカードを回収し現実世界に帰還した
イリヤスフィールは思わず安堵の息を吐く
さっきまでの世界じゃないからもう戦わなくて済む
そう考えたから、その時だ学園外から何かが校庭に吹き飛ばされてきた
大きな土煙が舞う
「な、何!?」
土煙が晴れる
さこにいるのは、真っ白で赤い目の何かが地面に倒れ付している姿だった
「な、何が起こってるのよ!」
「さ、さぁ?さっぱり分かりませんわ!?」
イリヤは戸惑い、美遊はインクルードしたゲイ・ボルグを構える
その時だ、学園外から何かがゆっくりと何かが歩いてくる
それは白と黒の人のようや姿をした化け物だった
顔や体が禍々しく変化し、此方を睨み付ける目らしき黒い複眼
その時だ、先程まで倒れていた白く鋭的な見た目の何かがゆっくりと立ち上がる
「ヴヴゥ………ウァァァァァアァァァアアアアアアアアアア!!!」
そのまま、白いく鋭的な見た目の人物が叫び声を上げる
その声にその場にいたイリヤ達まるでそれが肉食獣の叫び声にも聞こえ思わず身体を震わせる
鋭的な見た目の化け物はゆっくりと歩いてくる化け物へと走っていき殴り付ける
たが、そうした瞬間に書いての化け物がその手で殴り付ける
鋭的な見た目の化け物が吹き飛ぶが校庭に手と足を付けどうにか止まる
すると白い鋭的な見た目の化け物が腰に付けているベルトらしき何かを操作する
【ARM FANG!】
先程とは別に恐竜らしき生物の鳴き声と共に白く鋭的な見た目の化け物の手に変化が訪れる
その化け物の手に大きな牙のような刃が現れた
先程までの格闘ではなくその化け物は敵の方の化け物へとその刃で切付け手に付いた爪で切付ける
だが、イリヤの想像するような朝の特撮のように火花が散るのではなく
切付けて辺りに散るのは、赤く黒い血だった
そのまま、白く鋭的な見た目の化け物が白と黒の化け物を傷付けていく
そして白い鋭的な見た目の化け物が化け物を殴り飛ばし倒れた化け物のマウントを取ると白と黒の化け物を押さえつけひたすらに顔らしき場所を殴り付ける
酷いと、その場で静観していた彼女達は感じた
余りにも無慈悲で余りにも残虐で、ただ相手を殺そうと殴り付けている白い鋭的な化け物が恐いと
そして白い鋭的な化け物は白と黒の化け物の胸部へとその刃を突き刺した
するとその白と黒の化け物は粒子のような粒になって消えるそれと共に
「ウァァァァァアァァァアアアアアアアアアア!!!!」
白く鋭的な見た目の化け物がまたもや叫び声を上げた
まるで勝利した事を宣言するようにそして少女達に牙を向けた
直ぐに凛やルヴィアは魔術が使えるように構え美遊はゲイ・ボルグを構えるなか
イリヤは何が何だか分からず呆然と立っていた
その化け物は突如としてイリヤへとその手の牙を振るおうと走り出す
「イリヤ!!」
宝石魔術の爆発をもろともせず、美遊のゲイ・ボルグを蹴り飛ばし
イリヤへとその刃が迫る、そして寸前の場所で止まった
「イリ、ヤ?」
「え?」
イリヤは思わず化け物から自分の名前、そして聞いたことのある声が聞こえ思わず目を見開く
「ワタル、お兄ちゃんなの?」
「それって確か、前にイリヤさんが言ってたもう一人のイリヤのお兄さんよね!?」
イリヤの呟きに凛は思わず声を上げて驚く
化け物は突如としてイリヤから離れ、手のひらを見ながら、震えだした
「ねぇ、何してるのワタルお兄ちゃん、なんで何でそんな姿なの!?ねぇ、謝るから帰ってきてよ!!」
凛やルヴィア、美遊は突然の化け物の変化に呆然とし、イリヤの呼び掛けに更に驚いた
なぜなら目の前の化け物をイリヤは兄と読んだのだから
白い化け物はまるで逃げるように学園の外へと駆け出した
ワタルsid
ボクはまるで逃げるように学園を出た
後先考えず森に入ったそして変身を解除して膝を付いて地面に拳を叩きつける
また、牙の記憶に飲まれ欠けていた
さっき、ボクは何しようとした!?
ボクは、イリヤをこの手で殺そうと
ボクは!
何度も、何度も何度も手を地面に叩きつける
次第に手が真っ赤になっていた
恐らくは地面に何度も叩きつけたからから何処かが切れて血が流れたのだろう
だが、そんなの関係ないボクは!
最後に頭を地面に叩きつける
痛いが、今はそんな事を関係なしに頭を地面に叩き付け続ける
またボクは罪を犯した
どう償えば良いんだ、これ以上ボクは何をすれば良い
死ねば良いのか、そうだ
元々ボクは死のうと思ってたんだ
死ねば、アイツらはボクと言うイレギュラーが消えると同時に消えるんだ
そうだ、ボクは頭のなかで何かが切れた
体が倒れる
どうして?倒れるまで疲れてない
死なないと、死なないといけないのに何で体が動かないんだよ!!!!
動けよ、動け!ウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケウゴケ
ウゴ、ケ………………
意識が戻る、ゆっくりと目を開ける
視界に写るのは何もない部屋だった、手首に繋がれた点滴
頭にきつく巻かれている包帯、両手に細かく巻かれている包帯
あれ、ボクは?
それに、ここって何処病室?
そうだ、アイツを倒さないと
アイツを一人残さず殺さないと、ボクは償わないと
帰らないで倒さないと、あれ
ファング、何処だ?
病室の床に足を付ける、冷たい
あれ?ボクの靴は何処?
そう思いながら点滴を外し、そのままはだしでどうにか立ち上がる
部屋の外に出ないと
早くアイツを殺さないと、外の人が死ぬ
そう思いながら扉に手を掛けたその時だ、扉が開き入ってきたのは凄く懐かしい人達だった
「アイリさんに切嗣さん…………」
「やぁ、久しぶりだね渡」
「渡が病院にいるって聞いて直ぐに戻ってきたの、大丈夫?」
「すいません、退いて貰えますか。色々やることがあるんで」
「その怪我で何処に行く気なのかな?」
「その怪我で外にでるなんてダメよワタル、しっかり休まないと」
なんで、ボクはもう
「なんで、ボクなんかに会いに来たんですか。もう、貴方達の子供じゃないボクなんかに」
「違うわ、貴方は私達の子よ。ねぇ、切嗣」
「あぁ。その通りだよ、何があったのか話してくれないか、渡。君がそんな姿になった理由を」
「いいですよ、話せば貴方達もボクの事を幻滅するんです、それで正式に家から追い出されるですから」
そういってボクは今までの事を全てを話した
女の子を守ろうと持っていたファングメモリで変身して戦い
ずっと、化け物と戦い続けてきたこと
そして昨日、イリヤの魔法少女の事を伏せて暴走したボクはイリヤを殺そうとしたことも話した
その事を話し終えて、二人は黙ったままだった
たぶん、それで二人はボクを家から追い出すだろう
下手したら殺すだろう
やれ、むしろ殺してくれ
ボクはこれ以上は罪を重ねたくない、殺してくれ
そう思った、その時だ
ボクの身体をアイリさんと切嗣さんが抱き締めた
「なに、を………」
「辛かったわね、もう良いのよ。ワタル」
「あぁ、渡は頑張った。イリヤだって許してくれるさ」
なんで、なんで貴方達はボクを受け入れてくれるんだ
娘を殺そうとしたと言うのに
「今はゆっくり休みない、アイリもボクも君を見捨てないし家から追い出したりなんてしない。だから退院したら帰ってきてくれ」
「イリヤちゃん達にも話しておくわ。早く帰って来てワタル」
ボクは思わず瞳から涙を流した
話したからなのか凄く心が軽くて、許して貰えたと感じると凄く二人の優しさが心を温かく
色々と変わってしまったボクを受け入れてくれてボクは二人に感謝した
「父さん、母さん。ボク、帰っていいのかな?」
その問いに二人は優しく笑って頷いてくれた
if 完
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