運命と牙の奏でる協奏曲   作:クレナイハルハ

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If...もし渡がダークカブトなら〔前編〕

If...もし渡がダークカブトなら〔前編〕

 

ワタルside

 

 

考えてみれば孤児院から引き取られ、衛宮さんの家に迎えられてから何年が過ぎたのだろうか。

 

学校な教室、先生が黒板へと書いた授業内容をノートへと写しながらそう思った。

 

この世界、月型世界と呼ばれる世界の1つ。Fate Kaleid linerプリズマ☆イリヤの世界に僕は転生した。孤児として転生した僕は、士郎と共に引き取られることとなり原作の家族に入ってしまった。

 

二次創作なら、主人公は原作をより幸せな方向へとハッピーエンドへと向けて動くのであろうが僕にはそんなことは出来なかった。

 

まず、この世界に生まれた上に姓が衛宮となってしまった僕は、この世界のイレギュラー。

本来ならあり得ぬもう一人の家族。その立場から、僕はまず恐れた。

 

この世界に僕が何かしらの影響を与えるのでないか、本来なら生存するはずのキャラクターが死亡し、救われる筈のキャラクターが死亡するのではないか。そんな事を感じてしまい、僕は出来るだけ彼らに何らかの影響を与えないように接した。

 

二次創作ならあり得るであろう、ひょんなことからヒロインが本来の相手ではなく転生者に恋してしまう事を恐れ、出来るだけ僕はイリヤに対しては家族としてそれ以上でも以下でもない対応を心掛けた。

 

もちろん学校のキャラクター達に対しても、その対応のした。いやするはずだった、一人を覗いて。

 

本来ならクラスにいないはずのキャラクター、もしかしたらFateの初期設定等にいたのかも知れないが、今のところ彼のような名前は知らない。

 

彼の名は飛電 隼人(ヒデン ハヤト)

 

かってな予測だと、彼は恐らく転生者なのだろう。まず飛電、これは仮面ライダーゼロワンの主人公である飛電或人の名字。そして隼人、これは仮面ライダー二号、一文字隼人の名前。

 

決めつけだが、彼は士郎と仲が良いし良くイリヤと美遊、遠坂凛やルヴィアさん達と良く行動していたので、恐らくは黒であろう。

 

時系列を考えるのなら、夜遅くにイリヤが出歩く事も無くなったので、恐らくは無印が終わったのであろう。次に起こる、または今起こっているかもしれないツヴァイのクロエ事件。

 

今は正にそこなのだろう。

 

それにしても、先程考えた彼が原作介入をしているのなら何故そんな事を出来るのか、何故戦えるのか分からない。

確かに原作よりハッピーエンド、なんて良く考えることだが、その行動から起こるであろうタイムパラドックスを何故恐れないのだろうか?

何故命を掛けて戦えるのだろうか?

 

そう思っていると授業終了の鐘が鳴り響く、今日もまた僕は学校の授業を終えた。

 

ガタン!そんな音と共に隣のクラスの扉が開いた音の後に誰かが廊下を走っていく音が聞こえた。

 

『こらー!飛電!廊下を走るなー!!』

 

『それどころじゃないんですってー!!』

 

そんな聞こえてきた会話に思わずクラスが静まり帰る。

 

「あー、こほん。今日の授業はここまで、分からない所があった人は放課後に来なさい。挨拶」

 

そのあと、挨拶をして教師は教室を出ていった。全員が起立して机を下げる。掃除当番の僕と数人以外は鞄を持ち帰っていく。

 

箒で教室の床をはきながら今日投稿する予定の曲を考える。それにしても、飛電くんは何故駆け出していったのだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

掃除を終え、鞄を背負って学校を出る。取り敢えず今日もどうにか学校を乗り切った。そう思いながら帰り道を歩く。いつもならイヤホンをして音楽を聞くがたまには、このまま帰るのも良いかもしれない。

 

そう思いながらイヤホンをしまい、道を歩く。

 

「それにしても」

 

やけに静かだな。鳥の鳴き声や虫の羽音、車の走る音が聞こえても良いはずなんだけど。気のせいかな?

 

少し怖くなり、音楽を聞いて気分を上げようとスマホを付けると圏外になっていた。あり得ない、いつもなら電波が繋がるはずなのに。

 

何か可笑しい、そう思ったその時だった。

 

ガサリ、僕の真上。恐らくは木の上からそんな音と共に女の子が降ってきた。

 

「うわ!?」

 

思わず後退り、気付いた。褐色の肌に琥珀色の瞳、見覚えのある綺麗な銀髪にイリヤそっくりな容姿。

 

彼女の名はクロエ。後にクロエ・フォン・アインツベルンとなるはずの少女。だが彼女は酷く焦っておりその左肩は何者かに斬られたのか切り傷から血が滲み出ていた。

 

おかしい、原作でもこんな描写。それも肩を斬られるなんて描写は何処にも無かったはず。

 

取り敢えず止血した方が良いよね?普通の人、関係の無い人でも流石にこの状況なら声をかけるだろうし。

 

そう思い話しかけようとした時だった。彼女が僕の方を向くと、一瞬目を見開くが直ぐに口を開いた。

 

「助けて!!」

 

彼女の僕への第一声は、助けを求める声だった。必死な様子で、そう訴える彼女は体が震え瞳には僅かだが恐怖が見えた気がした。

 

「落ち着いて、大丈夫。取り敢えず肩、止血しないと」

 

出来るだけ怖がらせないよう、優しく言いながらポケットからハンカチを取り出す。以前に音楽投稿で視聴者から貰った物だけど、今はそんな事を気にしてはいられない。

痛いとは思うが彼女の肩の傷口辺りに当てて強く強く掴んで置くように彼女の右手を左肩へと向ける。

 

「このハンカチの上から強く掴んで血を止血する、だから出来るだけ強く掴むんだよ?」

 

そう言いと、彼女は頷きハンカチの上から肩を押さえる。取り敢えずこれで止血は大丈夫そうだ。

 

取り敢えずどうするか、原作では無かったはずの描写がある。ここから考えられるのは何らかのイレギュラーな事態が発生していると言う事。

 

考えられるのは僕、または僕以外の誰かが行った行動によりこの世界が狂った。または変わってしまった。

 

僕以外の誰かが原作に介入した事でタイムパラドックスが起こってしまった。

 

原作のこの世界そのものが変化し、別の物語へと進んでいっている。

 

とにかく、目の前の彼女の怪我を直すには移動しないと。家はイリヤ達がいるからダメだ。なら、前に歌を収録する為に借りた防音のアパート、それしかない。

 

助けて、そう言われたのにこれぐらいしか出来ない自分が凄く悔しい。

 

もし、もし僕に力があれば……イリヤや士郎みたいな、主人公みたいな力があったら、この子を守って上げられるのに。

 

この子の震える体を抱き締めて、大丈夫だと。僕が守ると、責任を持って言えるのに。僕が転生特典に頼んだのは、ただのゲーム。

 

自分の事しか考えてない、戦うのが怖い。

 

だからこそネット小説を読んだ転生者狩りと言う存在にも会わないような些細な特典を望んだ。

 

「僕に、力があれば…」

 

その時だった、何かの羽音と共にまるで鳴き声のような電子音が聞こえ、思わず聞こえてきた方向へ、空へ顔を向ける。

 

だが、そこには何もない普通の空が広がっていた。

 

「どうか、したの?」

 

「いや、羽音が……」

 

気のせい、なのか?

 

そう思った、その時だった。先程と同じ電子音が聞こえたと思った次の瞬間、空が波打ち波紋を作る。そしてその穴から銀色の何かを持った黒い何かが飛来して来た。

 

飛来してきたのは、昔から日本にいる虫。機械のようなメカメカしい姿をした真っ黒なカブトムシが銀色のベルトを角に引っかけて持ち、僕の目の前に滞空していた。

 

そのベルトも、カブトムシも僕は知っていた。

 

光に反射して光輝く銀色のベルト。

 

これは、この世界とは異なる世界で『太陽神』と呼ばれた者が、『戦いの神』と呼ばれた者が、『黒き太陽』を司る者が装着していた物。

 

渋谷隕石から生まれた地球外生命体『ワーム』に対抗する秘密組織『ZECT』が開発した、対ワーム用の切り札。

 

マスクドライダーシステム、ゼクターと呼ばれる虫型デバイスを用いる事で変身する変身システム。ゼクターに選ばれた者、有資格者のみがこのベルトの力を引き出すことが出来る。

 

仮面ライダーカブトに出てきたベルト。ライダーベルト。

 

そして目の前を飛び、ベルトを此方へ向けて見つめてくる黒い体に赤い脚部を持つカブトムシ。

 

ダークカブトゼクター。

 

かつて擬態天道総司が使用していたマスクドライダーシステム。

 

なんで、この世界にゼクターが?それに何故、僕の目の前に……まさかクロエがダークカブトの資格者に選ばれたのか?だとしたら、流石アニメでの主人公キャラと言える。

 

「あ、アイツと同じ……」

 

「え?」

 

クロエがそう呟いた言葉に思わず口から声が漏れる。可笑しい、この世界には隕石なんて落ちてきていなければワームやショッカーだっていない。なのに、このゼクターに似た者を彼女は見たのか?

 

それにクロエの脅えようから、恐らく彼女の肩を切ったのは……仮面ライダー、なのか?だとしたら、何故この物語の主要人物である彼女を狙った?

 

もし、変身者が仮面ライダーなら自分のハーレムを作るためか?それともこの世界を壊すのが狙いか?

 

そう考えている中、痺れを切らしたのか少し低い電子音を鳴らしながらダークカブトゼクターはクロエちゃんではなく、僕の腰を飛び回りライダーベルトを着けさせた。

 

「な、なんで……」

 

なんで僕なの?体を鍛えてるわけじゃない、天道総司みたいに強くない、料理も普通で色々な事を出来ない。

 

特質することは音楽のみの落ちこぼれ。それも前世のものを模様しているだけで。士郎やイリヤ達のような主人公でもない、ただのモブに近い存在であるはずなのに、何故?

 

するとベルトを巻いた僕を見てダークカブトゼクターは満足気に鳴き、腰のベルトへと飛んでくる。

 

そして自らベルトのバックル部へと装填された。

 

【HENSHIN】

 

その音声と共にベルトからスーツとアーマーが腰から体へ腕へ、腰から足へと展開されて行く。

 

大きな鎧を持つその姿はかつて太陽神呼ばれた男の変身した仮面ライダーカブトに酷似しているが、頭部アーマーの目『コンパウンドアイ』が黄色になっている。

 

黒き太陽、仮面ライダーダークカブト。マスクドフォーム

 

「貴方も、アイツと同じ……」

 

そう言いって先程までの落ち着いた様子から驚愕し、恐怖に体が震える様子のクロエ。思わず手を伸ばしかけ、変化したアーマーを纏っている自身の手を見る。

 

「ウォォォォオオオオオオオオ!!!」

 

その時だった、少し先から僕の目の前へ目掛け、いやクロエへと両手に剣を持った青い何かが走ってくる。

 

全体的に青いボディ、まるでクワガタムシを表すよう頭部に付いたガタックホーンに赤いコンパウンドアイ。両手に持っているのはガタックダブルカリバー、プラスカリバーとマイナスカリバー。

 

戦いの神、仮面ライダーガタック。ライダーフォームが此方へと駆けてきていた。

 

な、なんでガタックがこの世界に!?

 

僕以外の転生者か?それともハイパーゼクターで世界を越えてきたのか!?

 

もし転生者だと思われる人物の中で有り得るのは、それに声の感じなら。隣のクラスの飛電隼人で間違い無さそうだ。

 

だが、だとしたら何故こっちに?ここは鏡面世界でもないし、死徒もいない。

 

その時だった、目の前まで来ていたガタックは跳躍しクロエへとその二つの刃を振り下ろそうとした。僕は咄嗟にクロエの前に出て腕を重ね二つの刃をアーマーで受け止めた。

 

「なっ!?」

 

「え…」

 

受け止めた後から、アーマー部で受け止められた事に安堵した。だが、もしアーマーではなくスーツ部へと刃が届いていたら?そう考えるだけで体が恐怖で震えた。

 

攻撃が防がれた事に驚愕したのか、ガタックは一度後ろへと地を蹴って下がり両肩にダブルカリバーを納める。

 

「お前、なんで俺と同じベルトを……何故アイツと一緒にいた?お前はアイツの仲間、なのか?」

 

「なぜ、何故彼女を狙う」

 

僕は、恐怖をどうにか押さえ何故クロエを攻撃するのか聞こうと口を開き、出た声は思ったよりも低い声だった。

 

「そいつは、イリヤを何度も殺そうとした。イリヤは俺に取っての友達で、友達に任された妹だ。彼女がこれ以上傷付かないよう、俺が変わりにソイツを倒す!」

 

こいつはバカなのだろうか。

 

彼女は、クロエはイリヤの中で封印された小聖杯の人格が生きたいと言う意思から生まれた。

 

家族や友達、なんの変哲もない普通の暮らしを望む彼女を何故?

 

こいつは、原作を知っているんじゃ無いのか?

 

知っていても、その考えを貫き通すつもりなのか?知っているはずなのに、何故救おうと思わない?

 

これは彼女とイリヤの解決する問題なのに、何故?そもそもあんなにクロエが脅えていたのは、こいつのせいか?

 

クロエの肩を切ったのは、こいつなのか?

 

なぜ、こんな原作を壊すような事をする?これ以上この世界を歪めるのだとしたら。

 

だとしたら僕は、お前を……許せない。

 

今ガタックを止められるのは、同じくマスクドライダーシステムを手にして変身してしまった僕だけ。

 

ガタックへと向き合ったままクロエに逃げるよう掌を向ける。思いが伝わったのか、クロエは即座に走り去っていく。

 

「あ!おい待て!」

 

そう言って追いかけようとするガタックの行く道を妨げるように立つ。

 

「ある人が言った、男がやってはいけない事は二つ。女の子を泣かせる事と、食べ物を粗末にする事だ」

 

「は?」

 

お前は、俺が止める。だから逃げろ。

 

彼女が、クロエがどうかイリヤと和解し家へと迎えられる事を願い、僕はガタックへと対峙する。

 

僕の戦闘経験はゼロ、出きるのは授業で習った柔道を少しと見様見真似のボクシングのみ。

 

先程のガタックは見る限り原作の加賀美新が変身したガタックに近い、近接戦闘に特化したガンガンと突撃してくる戦闘スタイルのはず。

 

なら僕は原作のカブトと同様に、相手の攻撃をひたすらに防ぎ、いなしカウンターを叩き込むしかない。

 

ガタックが無印から戦闘に参加しているとするなら、戦闘経験は間違いなくアイツの方が強い。

 

構ガタックが両手を握り胸の前に置いて構えるのに対して此方はただ立っているだけだ。

 

「はぁ!」

 

「ッ!」

 

此方へと描けながら突き出された拳に合わせて横から掌底をぶつけて避け、もう片方の手で即座に拳を相手の胸装甲へと突き出す。

 

マスクドフォームは防御に特化している。その分装甲は重く、マスクドアーマーが装着されている拳は重いはずだ。マスクドフォームと言う鎧を外したライダーフォームであるガタックへとダメージを与えられるはず。

 

すると殴られた胸部装甲を押さえながら少し後退するガタックは此方へと即座に近付き回し蹴りをしてくる。腕の甲の装甲部で受け止め、即座に前へと踏み込み軽いジャブを二度放つ。

 

すると上下左右に130度もの広範囲視野を持ち、2kmも離れた目標物も瞬時に識別するコンパウンドアイ、そして常人の4倍の聴覚をもたらすカブトレシーバーが近くへと向かってくる4つの存在が知らせる。

 

恐らく、考えられるのはクロエを追いかけて来たガタックを追い掛けてきたイリヤや美遊、遠坂凛やルヴィアであろう。

 

早めに、終わらせた方がいい。イリヤにダークカブトが僕であることは知られたらいけない。

 

ならば、そう思い僕はベルトに装填されているダークカブトゼクターの角。

 

左向きとなっているゼクターホーンを弾く。カチッと言う音と共に、ベルトから警報音のような音声が鳴り響き、段々と音程が早くなっていく。

 

それに合わせるように、身体中のアーマーが身体から浮き出て行く。それはまるで虫がサナギの状態から脱皮し成虫へと至ろうとする様。

 

「……キャストオフ」

 

そう呟き、ゼクターホーンを掴み先程とは逆の方向へと倒す。するとダークカブトゼクターのカバーが開いた。

 

【CAST OFF】

 

その音声と共に、身体中に着いていたマスクドアーマーが弾け飛び、勢い良くパージされたアーマーがガタックを吹き飛ばす。そして下がっていた顎部にあるカブトホーンが起立し、カブトムシのような1本の角に成る。

 

カブトとは違い肩や胸部の黒い装甲には赤い基盤のような物が浮かび上がっており、コンパクトアイは黄色。

 

【CHANGE BEATLE】

 

本当の姿、仮面ライダーダークカブト。ライダーフォーム。

 

「……クロックアップ」

 

【CLOCK UP】

 

僕は即座にベルト側面に着いているスラップスイッチを叩くように押す。すると、ダークカブトゼクターが生成したタキオン粒子が解放され、全身へ行き渡っていく。

 

すると僕を除いた周囲がまるで止まったかのように遅く、まるでスローモーションの様に動いていた。

 

クロックアップシステム、全身を駆け巡るタキオン粒子により、クロックアップすることで、時間流を自在に活動できるシステムだ。

 

ガタックもクロックアップすることが出きるが、今のガタックはキャストオフした時のマスクドアーマーに吹き飛ばされている状態。

 

言えば無防備、恐らくこの状態からスラップスイッチを押すことは難しいだろう。

 

僕はガタックの元へと歩きながら、ダークカブトゼクターの赤い脚部に付いているボタン、フルスロットルを順番に押していく。

 

【ONE TWO THREE】

 

ガタックの目の前まで移動した僕は、ベルトのゼクターホーンを一度元の方向へと倒しながら、ダークカブトゼクターのカバーを閉じる。

 

「……ライダーキック」

 

そう呟き、再び逆方向へとゼクターホーンを逆方向へと倒す。ベルトからタキオン粒子がカブトホーンへと向かい、チャージアップする事で波動を受け赤く輝き、右足へと向かう。

 

【RIDER KICK】

 

「はぁッ!」

 

ベルトからの音声が聞こえた瞬間、僕はタキオン粒子を纏った右足をハイキックの要領でガタックの体を蹴り抜く。

 

戦闘でダメージを与えられないし、鍛えていない僕のライダーキックは恐らく弱い。仮面ライダーカブトに出てくるライダーのスペックは基本的に変身者の力によって変化する。

 

だから

 

【ONE TWO THREE】

 

「ライダーキック」

 

【RIDER KICK】

 

少し先程の位置より移動したガタックへと再びタキオン粒子を纏った右足でガタックを蹴り付ける。

 

連続して蹴れば、少しは天道総司と同じ威力と同じになるはずだ。

 

正直な話、蹴った方の足が酷く鈍い痛みが走っている。でも、これで最後だ。これで、クロエは、逃れられる。こいつの動きを止められる。

 

【ONE TWO THREE】

 

例え悪だと見られても、世界と言う決まりを……少女の生存が確定されるなら僕は悪と見られても構わない。

 

「ライダーキック!」

 

【RIDER KICK】

 

そうして僕が三度目のライダーキックをガタックへと放ち、蹴った勢いでそのままガタックへと背を向ける。

 

【CLOCK OVER】

 

次の瞬間、先程までの静けさが嘘のような喧騒。

 

「ウワァァァァ!?」

 

そう叫びながら吹き飛んでいく仮面ライダーガタックは吹き飛んで行く。ガタックのベルトを中心に火花が散り、地面を転がりながら変身が解除される。変身者は、飛電隼人だった。飛電隼人は僕のを事を睨みながら、気絶した。やるべき事はした。

 

だが、どうする?この場から逃げるには流石にダークカブトのクロックアップをもう一度使うしか、だけどさっきライダーキックをした右足が歩く度に鈍く痛み、熱い。腫れているかもれない。

 

とてもだが、この場から走って逃げ出すのは不可能に近い。戦闘経験もなにもない人物が慣れない格闘をしたんだ。こうなるのは当たり前か。

 

どう逃げる?無理にでもクロックアップを行うしか……。

 

その時だった、後ろから何かが走ってくる音が聞こえ振り返るとそこには黒く、カブトムシのような造形のバイク。

 

ダークカブトエクステンダー、通称ダークエクステンダーが此方へと走ってきていた。何で、ダークカブトのバイクが?確か原作では存在しない、空想の存在であるバイクが何故ここに?

 

ダークカブトゼクターと同じように次元を越えてきたのか?

 

そう考えている内に、僕の目の前にダークエクステンダーが止まる。まるで乗れと言っているかのように。

 

確かカブトエクステンダーは無人自動走行が出きるはず。なら乗れば免許が無くても指示道理に走ってくれるから大丈夫そうだな。

 

そう思いながら、左足でダークエクステンダーが倒れないよう支えながら又借りハンドルを握る。

 

その時だった。

 

「隼人さん!?大丈夫、ルビー!治療魔術を」

 

『ルビーちゃんにお任せあれ!』

 

「サファイアも手伝って!」

 

『了解しました、美遊様。』

 

家族、である妹の声が聞こえた。見れば、倒れている飛電隼人の元へと駆け寄り魔術を使おうとして此方を見るイリヤの姿が見えた。更にイリヤを追いかけて二人の少女達が此方へと走ってくるのが見えた。

 

『おっと、これはこれは特撮の定番である追加戦士!では無さそうですねぇ』

 

「どちらかと言えば、敵?」

 

『そのように見えます。』

 

まぁ、仮面ライダーカブトだとそんな感じだったし仕方ないか。

 

「なんで、あんなことをしたんですか!?」

 

「イリヤ!危険だよ、あの姿の隼人さんを倒したって事は少なくとも私たちじゃ……」

 

そう言ってイリヤを止める美遊。彼女の物言いから恐らくは無印での戦闘でクロックアップしたガタックを見たことがあるのだろう。

 

ならあのように警戒するのは当たり前か。ごめん、せめて変声機でも付いてたらクロエに関することを助言してあげられるんだけど。

 

今の僕に出来ることは、何もない。

 

そう思いながらダークエクステンダーに指示を出し、その場から逃走した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イリヤ達の前から逃走し、家の近くの路地裏に入る。誰もいないことを確認してダークカブトゼクターをベルトから外した。

 

するとダークカブトゼクターは機械のような鳴き声を発しながら飛んでいった。僕の腰に巻かれたままのライダーベルトを残して。

 

これは本当に現実なのか?僕が、ダークカブトに選ばれた?

 

そう思いながらベルトに触れる、手には金属特有の冷たさが感じられた。

 

取り敢えずダークエクステンダーには、借りているアパートの駐車場にて待機するよう指示を出しておいた。家には置くところが無いし、あったらあったでダークカブトの正体が僕だとしバレてしまう。

 

路地裏を出て家へと向かう。正直な話、先程から右足を引きずる形で歩いている。思った以上に僕の体は貧弱らしい。先ほどから足の痛みが消えない、ダークカブトに選ばれたからには少しでも鍛えないと。

 

そう思いながら歩いていると、よいやく家の前まで辿り付いた。あと少し、今日はギリギリ門限を破らなくて良さそうだ。

 

そう思いながら家の扉を開けて家の中に入る。

 

「ただいま」

 

「お帰りなさい、あなたが門限を破らずに帰ってくるとは、明日は槍が降りますね」

 

「あ、アハハ……僕だって気を付けてはいるんだよ?」

 

「気を付けているでは意味がありません」

 

「はい……」

 

そう言って玄関まで来ていたセラに怒られながら家の中に入る。早く湿布か何か探そう。

 

「そう言えば今日はまだイリヤさんが帰られていませんね。何か知りませんか?」

 

「ごめん、イリヤに関して何も。所でセラ、家に湿布とか無いかな?」

 

「一応、救急箱に入っていますが……どうかしましたか?」

 

どうしよう、流石に喧嘩したなんて言えないし。ぶつけたとしか言いようがない。

 

「ちょっと右足を怪我しちゃって。冷やすのに貰いたいと──」

 

「見せて下さい!!」

 

「ちょっ!?」

 

突如として先程までの呆れた様子だったセラが僕の右足のズボンの裾を掴んで上げる。すると赤く腫れている足が外に顕になった。

 

「こんなに腫れて……一体何があったのですか!?」

 

「いや、その…転んで足をぶつけちゃって」

 

「そこに座って下さい!直ぐに冷やすもの持ってきますから!」

 

その後、まず保冷剤をタオルで包んで冷やすよう言われた。取り敢えずベルトは服の中に隠しておいてよかったな。

 

その後、士郎が帰ってくるまで冷やし続けどうにか足の腫れは引いた。士郎にもリズにも心配かけちゃったな。

 

そう思いながら、部屋に戻りクローゼットの中にライダーベルトをしまう。もしイリヤ達が帰ってきてからだと、カレイドステッキにこのベルトの存在がばれてしまう。

 

クローゼットを閉めてパソコンで効率のよい鍛え方と格闘の動作を解説する動画を見る。取り敢えず鍛えるのも、格闘の練習をするのも離れたアパートの方が良さそうだな。

 

簡単なトレーニング機々を注文しておく。常にネットの音楽活動で利益は得られているから大丈夫だろう。送り先もアパートにしておいてと。

 

音楽活動用に広めで、防音の部屋を借りて置いて良かったな。明日は休日だし、荷物の受け取りついでにアパートの方で過ごそう。

 

そう思いながら、他の必要な物を注文したその時だった。

 

窓からイリヤがアイリスフィールさんと共に帰ってくるのが見えた。先程出会ったイリヤに似た褐色の少女を連れている。

 

良かった、二人は和解できたんだ。それに肩ももう大丈夫そうだな。原作通りに進んでいるみたいで良かった。問題はここからイリヤや他の人達に僕がダークカブトだと知られない様にしないとな。

 

取り敢えず、適当に出来た曲を投稿しておく。忘れない内に投稿しておいた方が後から慌てなくて済む。

 

あとは、足の事もあるしゆっくり休もう。

 

そう思いながら、僕はご飯と呼ばれる前に部屋を出る。すると丁度課題を終えたのか士郎も部屋を出てきた。

 

「おう渡、飯前に外に出てるなんて珍しいな。確かにそろそろ飯だけど」

 

「まぁね。窓からイリヤとアイリスフィールさんが帰って来たのが見えてね。もう一人女の子を連れてたから、どうしたんだろって思って」

 

「え、女の子?どういう事だ?まぁ、直接聞けば済むか。それより足、もう大丈夫なのか?」

 

「腫れは引けたし、様子見って感じかな。たぶん大丈夫だよ」

 

そう言って安心させるように笑い、二人で階段を降りる。

 

「二人とも、丁度良い所に。奥様がリビングに集まるよう言っておりました。リズは既に向かいました。私たちもいきましょう」

 

セラの報告に頷き、三人でリビングへと入っていくと予想通りにアイリスフィールさんがイリヤとクロエと共に立って待っていた。

 

「待ってたわ三人とも。早速紹介するわ」

 

そう言ってアイリスフィールさんはクロエへと手を向けて笑顔で言った。

 

「従妹のクロエちゃんよ」

 

すると、士郎が此方へと小声で話しかけてきた。

 

「なぁ渡、従妹がいるって聞いてたか?」

 

「僕も今聞いたばかりだよ………」

 

まぁ、原作で知っているけど。この世界では教えられてないからな。

 

すると士郎はクロエに視線を合わせる。

 

「取り敢えず、よろしくな。俺は士郎、こいつは渡だ」

 

「えっと、渡です。その、よろしくね?」

 

そう言って少しぎこちなさそうに笑う。こうすれば、ダークカブトの事は秘密にしていること位は察してくれるかな?

 

「よろしくね?お兄ちゃん達」

 

「さて、今日はクロエちゃんの歓迎会で沢山料理お願いね?セラ」

 

「はい、奥様」

 

「じゃあ俺も手伝うよ」

 

そう言ってセラと士郎の二人が台所に入っていくのを見送る。

 

「取り敢えず、僕は部屋に戻るよ。」

 

そう言って部屋を出ようとした時に、リズが肩に触れて止めてきた。

 

「渡、もう保冷剤はいい?」

 

そう言って保冷剤を包んでいるタオルを差し出してくるリズ。

 

「まだ少し足に違和感があるから、部屋に戻って冷やすよ。ありがとう」

 

そう言って保冷剤を包んでいるタオルを受け取る。正直、少しクロエとは今のところ一緒にいたら気まずいし、部屋に戻らせて貰おう。

 

「渡、どうかしたの?」

 

「転んで少し足をぶつけちゃっただけだから、大丈夫だよ」

 

そう言って部屋へと戻った。その日はクロエからの接触はなかった。明日はイリヤと共に出かけるらしいので、僕は隠れてアポートの方に向かおう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから1ヶ月、放課後には必ずアパートへ向かい筋肉トレーニングや格闘の練習。吊るしてあるサンドバックに対してひたすら蹴りやパンチを叩き込む日々を過ごしている。

 

ダークカブトに選ばれた以上、この世界に何かあるはずだ。

 

そう思いながら皆にばれないよう鍛え、プロテインバー等を食べる様にした。お陰か前よりは体に筋肉がついたような気がする。

 

ダークカブトでのライダーキックに耐えられるよう、サンドバックをひたすら蹴り込む。

 

格闘はカウンターのスタイルを練習しているが、インファイトでの手刀や蹴り、回し蹴りやハイキック等を繋げる方も練習している、あれから一度も変身していないため、効果が出ているのかは分からない。

 

考えてみれば、初めて変身したあの日からベルトを付けてダークカブトゼクターを呼んだことは一度もなかった。

 

一度試してみよう、そう思いながら久しぶりにライダーベルトを腰に巻いた。

 

1度深呼吸し、右手を天井へと掲げる。

 

すると、空中に波紋が広がり、波紋の中央からダークカブトゼクターが飛来して来た所を掴み取る。

 

「変身」

 

【HENSHIN】

 

その音声と共に、体をライダースーツとマスクドアーマーがおおって行き僕はダークカブトへと変身した。

 

軽くシャドーボクシングをしてみる、初めて変身した時よりは早く動けているような気がする。問題は、ゼクトクナイガンを使った戦闘だ。今までは格闘をメインに鍛えてきたけど、次は斧、短剣、銃の練習が必要かな。

 

そう思っていた、その時だった。

 

常人の4倍の聴覚をもたらすカブトレシーバーから可笑しな声が聞こえた。

 

その声は前世の自分が何度も見て、何度もみたことのある組織の戦闘員。

 

ショッカー戦闘員……だがあり得ない。

 

奴らがこの世界に存在する筈が……だけどこうしてこの世界に仮面ライダーが存在している以上否定は出来ない。

 

近くの窓を開けて外に出る、借りている部屋は地面に近い方の階層だった為に着地時にうまく衝撃を逃す事が出来たようだ。

 

近くに来るよう指示を出していたダークエクステンダーに飛び乗り声の聞こえてくる方向へとダークエクステンダーを走らせる。

 

すると段々と戦闘音が聞こえてきた。見れば沢山のショッカー戦闘員がイリヤ、美遊、クロエ。そしてガタック、飛電隼人と共に戦っているのが見えた。

 

「さっきからイーイーイーイーって、何なのよコイツ!?」

 

「分かんないけど、取り敢えず敵だよね?襲いかかってきたし!」

 

『なんか古い特撮みたいですねぇ』

 

「ルビーこんな時に煽るの止めて!?」

 

「サファイア、敵の残りは!?」

 

『残り10体以上の敵を確認しました。美遊様、どうか油断なさらないように』

 

「こいつら、人間にしては固すぎだろ。一体何なんだよコイツら!」

 

そんな会話をする奴らの近くまでバイクで向かう。そう言えば、こんな状況ならあれが使えそうだ。

 

そう思いながら僕は野球のグローブのような形状をしたアイテムを取り出す。

 

秘密組織『ZECT』が開発した携帯武器、その名も『ゼクトマイザー』。四つの射出口が扇状に展開し高速移動後に標的を追い詰めて爆発する破片手榴弾、マイザーボマーを射出する武器。

 

クロックアップにも対応でき、マイザーボマーは変身したライダーのゼクターの形状を取る。だから僕の場合は黒いカブト虫になるのだろう。

 

僕はゼクターマイザーを握り、タッププレートを押すとゼクトマイザーの射出口が扇状に展開し黒いカブトムシ型のマイザーボマーが射出されていく。

 

すると指示通りにイリヤ達を襲っているショッカー戦闘員達に突撃し、イリヤ達から離す。

 

「な、なにコレ!?カブトムシ!?」

 

「これがカブトムシ、強いんだね。」

 

『いやいや!どう見たって虫じゃありませんよ!?』

 

『美遊様、カブトムシは通常このように強くはありません。それに、一般的なサイズから見ても小さいようです』

 

取り敢えず、イリヤ達の近くでバイクを下りる。流石にバイクで近付いたからか、イリヤ達が僕の方を見る。

 

「アイツはあの時の!?」

 

ガタックの声が聞こえてきたが無視してベルト側面に付けていたゼクトクナイガンをホルスターから抜いてショッカー戦闘員に狙いを定め、歩きながらに引き金を引く。

 

FPSのゲームをよくしていたお陰か、次々とゼクトクナイガンから放たれるイオン光弾がショッカー戦闘員を撃ち抜いていく。

 

そしてある程度近付き、ナイフを構え此方へと向かってくるショッカー戦闘員にゼクトクナイガンの持ち手を変えてアックスモードにし広刃の刃先を超高熱化させて触れた敵を切り裂くアバランチブレイクでナイフの刃を裂き、そのままショッカーを斬りつけ吹き飛ばす。

 

そして背後からショッカー戦闘員がナイフを振り下ろしてくるが、腕のマスクドアーマーで受け止めそのままもう片方の手に持ったゼクトクナイガンアックスモードをしたから上へと振り上げるようにしてショッカー戦闘員を吹き飛ばした。

 

「強い……」

 

イリヤか、またはガタックなのか、誰かが呟いた言葉をカブトレシーバーが拾った。

 

違う、僕は強いんじゃない。

 

ダークカブトに相応しいよう努力して、強くなろうとして、何かあるんじゃと必死備えて戦って頭に浮かぶ戦法をそのまま行ってるだけなんだ。

 

そして近くのショッカー戦闘員へと近づき持っている銃を掴み、身動きを封じゼクトクナイガンの銃口を腹へと当ててゼロ距離で引き金を引く。するとショッカー戦闘員は吹き飛び、やはりか吹き飛んでいったショッカー戦闘員達は爆発していった。

 

取り敢えずカブトレシーバーにもコンパウンドアイにもショッカーの反応が無い事を確認する。

 

それにしても、どうしてショッカーがこの世界に?いや、今はいい。後で考えないとな、今はイリヤ達の前から逃げないと。そう思い踵を返してダークエクステンダーの元へと向かいバイクへと跨がる。

 

取り敢えず振り返り、此方に攻撃してこないか確認してからエクステンダーに乗りイリヤ達の前から逃げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

家に帰った僕は、ノートに今の状況を整理する事にした。

 

現段階で分かっている事は、この世界の時間軸はまだイリヤ達が美遊のいた世界へと転移していない事から海での誕生日会のイベント前だと言うこと。

 

次にガタックに変身する飛電隼人と言うイレギュラーな存在がいること。

 

ちなみに彼は恐らく転生者では無くこの世界の人物が何らかの形でガタックゼクターに選ばれたと思われる。

 

そして最後に、この世界にショッカーが存在していた事だ。

 

どう考えても最後の内容はあり得ない物だ。

 

一体この世界にこの世界に何が起こっているのだろうか?

 

並行世界から来たのか、はたまたこの世界は仮面ライダーとFateのクロスオーバーした世界線なのか。

 

……もっと戦闘訓練を行った方が良いかもしれない。今回は戦闘員だけでよかったが、もしかしたら怪人が出てくる可能性だってある。

 

斧や短剣、銃の扱いに少しでも慣れないとな。

 

取り敢えずショッカーは、何かしらの力でこの世界を侵略しに来ているのか。その目的は何なのか?

 

元からこの世界に存在していたのか、このどちらなのかを調べていかなければ。

 

そう思いながら、ノートをしまい何時も通りに振る舞えるようゲームを起動した。これで万が一にもイリヤ達が入ってきたとしても、ノートへ目が向く事は無いだろう。

 

そう思いながら僕は部屋の窓から見えた夕陽を眺めた。

 

 

 

 





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最後にこの話の妄想のオープニングを考えてみました。良ければ聴きながら呼んでみて下さい。


主題歌『Burst The Gravity』

『果てしない空を往く、見えない翼が導く』

青空の中、ダークカブトにゼクターが太陽へと飛び見えなくなり、空の下で沢山の私立穂群原学園へと向かう生徒が投稿するシーンが流れる。

『遥か彼方、僕らを待つ。まだ見ぬ未来へと』

自転車を押しイリヤと美遊、飛電隼人と歩む士郎達より後ろ。イヤホンを身に付け渡は音楽を聴きながら一人で歩き、ふと眩しそうに空を見上げる。

『Want some faster life? (Oh yeah yeah!)』

夜中の空を背景に遠坂凛やルヴィアやイリヤ等の魔術師サイドの人達がそれぞれ構えた姿で浮かび上がる。

『Giga faster speed? (Oh yeah yeah!)』
衛宮家で料理する士郎やサラ、椅子に座って談笑するリズやアイリ、切嗣。

『Tera faster stage? (Oh yeah yeah!)』

飛んできたガタックゼクターを掴み取る飛電隼人が浮かび上がる。

青空が映り、その中央にタイトルが浮かび上がる。

Fate/Kaleid linerプリズマ☆イリヤ
~影を継げる者~

『Now you tell me where you wanna go (Accel world!)』

画面が変わり、日常の風景が流れる。教室で静かにノートを描いている渡。教室の外の廊下では、士郎は飛電隼人と共に話ながら歩いていく。

『Always醒めきってた、速すぎるDay and night.』

渡が放課後に教室の掃除しながら窓の外を眺めるシーンへと変わる。何処か苦しそうな、気まずそうな様子で沈んでいく夕日を眺める。

『透明な闇に囲まれ、誰も似た網の中でIt was the day I found Found you.』

そんな帰り道、校門で待っていたクロエと出会い、渡は驚き戸惑いながらもクロエの差し出した手を取る。

『あの日の風 揺れ動いたPassion And all of my past.全てキミに会うためのProcessだったね 』

手に握り笑ったクロエに、思わず笑顔を浮かべる渡。

『Around you go slow.Slowly open up my eyes within the blackness. 』

そんな中で渡の前に表れるショッカーの怪人達。

『The battle field, Check the squeal of wheel 』

クロエを守ろうと渡は天へと手を伸ばす。

『彼方から聞こえる予感に鼓動奮わせて居たいから The beats overwrite my whole life.』

飛来してきたダークカブトゼクターを持つ渡はベルトへと装填しダークカブトへと変身する。

キャストオフし、ライダーフォームとなった渡はゼクトクナイガンを手にし怪人へと向かっていく。

『It's unlimited. It's unlimited. If I can believe myself again.』

クロックアップし敵へとゼクトクナイガンで斬りつけていくダークカブト。

『光の中、目覚めていく。信じてくれたキミとなら』

様々な敵の怪人と戦い、傷付きながらも戦う渡。

『Never let it go, Never lose my way.』

最後の敵にライダーキックしクロックアップが終わり、敵が爆散していく。

『ここで生まれ変わる景色 』

戦い終え、変身解除した渡は後ろを振り返る。渡へと駆けてくるクロエ。

『傷さえいま誇りになる 』

心配するクロエに安心させるように笑う渡。クロエは安堵したのか笑い合い、二人で夕陽を眺める。

『だからキミと Burst The Gravity 』



と、こんな感じですね。まだ、この作品のIfは募集していますので希望がある方は活動報告にどうぞ。

主人公がFANGであることを家族の誰かにバレた方が良いか?

  • アイリ
  • リズ
  • バレないまま
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