渡side
今日もまた、僕は1人部屋でパソコンを叩く
今日は祝日その分、沢山の時間を作曲に当てることが出来る曲を作れる
作る曲は何となく前世に流行っていたとある曲を思い出した
そうだ、思い出した
今日は新都で新しいヘッドフォンが出るんだっけ?
そろそろ新しいヘッドフォンに変える時期かな?
それにボクの名前で出るCDも取り置きして貰ってたっけ?
今日は土曜、明日もあるが今日の内に受け取りに言った方が良いよね?
そう思い、ボクは今までの編集したデータをパソコンに保存して机から立ち上がる
ずっとパソコンをしていたからか、体が固まっていたので伸びをしてバックに財布や印鑑、生徒手帳、携帯、ファングメモリを入れ、服を着替える
でもその前に部屋の鍵を閉める
以前に僕の着替え中に入ってきたイリヤが叫んじゃって、後から駆けつけたセラに怒られたんだよなぁ
『イリヤさんに裸を見せるなんて、何を考えてるんですか!?』って
でも、それはノックしなかったイリヤが悪いんじゃ?と思いながら説教を聞いていたのを覚えている
アハハ、はぁ………
本当にこの世界の神様は僕の事を凄く嫌ってる
じゃなきゃこんなに理不尽に怒られることが多くない筈だ
着替え終えたので鍵を開けてバックを背負って部屋を出る
「あれ?ワタル、どこ行くんだ?」
部屋を出るとたまたま士郎も出てきたのか、話しかけてくる
「少し新都の方で用事」
「そうか、気付けて行ってこいよ!」
「ありがとう、行ってくるよ」
士郎にお礼を言って階段を下がり、リビングに入るセラさんは洗い物をしており、リズはテレビをみていた
「セラさん、リズ、少し出掛けてくるよ。夕飯までには戻るから」
「また新都ですか?最近は多いですね?」
セラさんからの視線が苦しい
「アハハ、買わないといけない物があって………」
「ん、言ってら~」
そう言われたので靴を履き外に出る
早速イヤホンをスマホに着けて音楽を聴きながら駅へと歩く
聞くのは前世では日本のアニメと曲では一番有名な曲で、その歌とダンスは秋葉原で沢山の人に踊られていた曲
自然足取りが軽くなり、いつもの道のりが楽しく感じる
まだあの2人が来ていないので原作は始まっていない事は確かだ
まぁ、いたら絶対に気付く筈だ
あの2人の喧嘩は原作では凄く煩そうだったし
そう考えながら駅で切符を買い、電車に乗る
空いていた席に座りスマホを開く
スマホはパソコンと動画サイトを共有しているため、こちらで来ていたコメントを1つ1つに目を通す
『前まで生きるのが辛かったんですけど00さんの曲のお陰で、少しだけ生きる気力な沸きました』
『00さんの曲に元気を貰いました』
『今度MMDのバージョンも見てみたいです!!』
『今度はいつ00さん本人が歌うんですか?』
『この曲のテーマのテーマってなんですか?』
そんなコメントを流し見ていくと、DMに一件の通知があった
なんだろう、まさか動画を投稿するアカウントが危険とかじゃないよな?
少しだけ怖いが、メールの送り主の名前を表示する
すると、何処か見たことのあるアニメ会社からだった
このアニメ会計って確か、イリヤが好きな『マジカル☆ブシドームサシ』を制作してる所だ
えっと
◤───────────────────◥
初めまして、突然のメールお許しください。
今回、00様に楽曲制作の依頼をお願いしたく
このメールを送らさせて頂きました。
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楽曲制作?
なんかのアニメのオープニングか?
いや、でも何で僕を?
僕以外にも沢山の有名なアーティストさんがいるんじゃないのかな?
◤───────────────────◥
本社のアニメーション作品の1つである
《マジカル☆ブシドームサシ》の劇場版を
制作することが決まり、この作品の主題歌を
有名なネットアーティストである00様に歌って
頂きたく、今回の依頼を送らせて頂きました
もし、よろしいのであれば下の電話番号にご連絡頂けると助かります。
アニメーション制作会社
マジカル☆ブシドームサシ制作部
武藤 十代
TEL:XXX-XXX-XXX
Ω月ф日
◣───────────────────◢
魔法少女か、元気系なら『おじゃ魔女カーニバル』『ハレ晴レユカイ』、感動系で行くなら『コネクト』『ワンダーステラ』『
運命を自らの手で打壊して行く話なら『
取り敢えず、これはまた後で考えよう
そのときだった、画面の上にニュース記事が広告で表示された
『新都にて女性と思われる人物の遺体が発見された』
……………え?
そのニュース記事を検索して更に調べる
『女性には腕や首に何かに噛まれたような後があったらしく、それ以外の事件に関する情報は出ていない』
な、なんか物騒だな……急に恐くなっちゃったな
早くヘッドフォンとCD買って帰ろう
そう思いながら僕は電車の揺れに身を任せた
あのあと無事にCDとヘッドフォンを購入した
いやぁ、不審者とかいなくてよかった
あんなニュース見ちゃったら、やっぱり怖くなっちゃうんだよね
そう思いながら家族へのお土産としてクッキーやらのお菓子類を沢山購入する
リズとイリヤはお菓子とか好きだし、たぶんセラさんも好きだと思うから
士郎は、まぁ食べてくれるよね
その時だ、ふと少し遠くに廃工場のような物が見えた
なんだろう、凄く特撮とかの撮影で使われそうな廃工場だな
買ったお土産をバックに入れて、僕その工場吸い寄せられるかのように近付いていく
なんだ?
頭の中の何かが叫んでる
早く行かないと後悔する、早く行けと
少しだけ薄暗くなる裏路地を通り抜け、廃工場に入った
すごい、本当に特撮のセットとかで使われそうな場所だ
所々に残るダンボールやドラム缶、何かの機械に割れた窓
その時だ
「ねぇ、そこの君」
「っ!?」
思わず体がビクリとなり、急いで振り向くと
そこには髪をポニーテールに纏め、制服をきた僕と同じくらいの歳の女の子とイリヤより小さなセミロングぐらいまで髪を伸ばした女の子がいた
「えっ、えっと僕はたまたまここに来ただけで………」
「あなたも?実は私もたまたま来たの。なんか、ここが気になっちゃって」
「ここ、もしかしてパワースポットか何かなんですかね?」
なんか気になって来た女の子達と、頭の中の何かが言っていたこの場所へ行かないと後悔すると言う思い
何か関係があるのかな?
「いやぁ~流石に無いと思うよ?もしそうだったらこの工場潰れてないと思うし」
「た、確かに………」
というか、この小さいこさっきから僕のこと見て一向に話す気配が無いんだけど
「アハハ、ごめんね。この子人見知りが激しくてさ、滅多に喋らないんだ」
そ、そうなんだ。でも少し見られ続けるのは少し気まずい
「そう言えばさ、君はこの辺じゃ見ないけど。もしかして都外の学校なの?」
「は、はい。一応、冬木から来たんですけど」
その時だった、頭の中の何かが警戒を鳴らす
僕はとっさに叫んだ
「伏せて!!」
「キャッ!?」
「っ!?」
そう言って2人の頭を押さえてしゃがませ自分もしゃがむ
すると、僕らの頭上を何かが通り過ぎる
「■■■■■……………」
通り過ぎていった方をみると、腕の爪が禍々しい程に延び、口からは牙のような物が見える何かがいた
『新都にて女性と思われる人物の遺体が発見された』
その何かが口から涎を垂らしてこちらを振り返る
『女性には腕や首に何かに噛まれたような後があったらしく、それ以外の事件に関する情報は──』
犯人は………………こいつだ
本能が叫ぶ
あれは駄目だ
僕らはあっという間に殺される
逃げなきゃ駄目だ
逃げなきゃ駄目だ
「───げろ」
口からうまく声がでない
声が、体が震える
でも、駄目だ
今、ここから動いて逃げないと
僕も………2人も
─────────死ぬ──────────
「逃げろぉおおおおおお!!!」
すると2人が顔を恐怖に染めて逃げ出す、僕もそれに続いて逃げ出す
ふと後ろを見る
「■■■■■ッ!!!」
「ッ!?」
先程の何かが凄い勢いで此方へと走り、近付いてきていた
僕はとっさに近くにあったダンボール箱を投げつける
これで少しでも時間稼ぎになることを信じて
でも……そんな思いは簡単に打ち砕かれた
何かが振るった腕の爪が意図も容易くダンボール箱を切り裂いた
「………え」
直ぐに走り出すと、女の子達が近くの小さな部屋だったらしき場所から此方に手を振っていた
急いでそちらに走り、中に入る
女の子が扉を閉め、人差し指を口許で立てる
僕は両手で口を覆ってどうにか静かに呼吸する
どうすればいい!?
このまま隠れても、ボクもこの子達もきっと殺される
そもそも何なんだアイツは、原作じゃあんなの見たことがない!?
シャドーサーヴァントじゃない、あんな存在
原作に存在しな───
その時だ、僕の頭に1つの考えが過った
『僕と言うイレギュラーが存在することでこの世界に
それじゃあ、僕のせいでこの2人は巻き込まれて
ニュースの女の人が殺された…………
せめて、せめて2人だけは逃がす
それで僕が死ねば、この世界は元通りになる
ふと頭の中に今までの記憶が浮かんでは消えていく
やだ、まだ………まだ僕は士郎やイリヤ、父さんや母さん、セラさんにリズと
………………みんなと、生きたいッ!
その時だ、僕のリュックが動く
それに2人はビクリと驚くので、僕はリュックを下ろし動いた場所を開ける
そこには何故か起動しているファングメモリの姿があった
ファングメモリが一人でリュックから飛び出し延びをするかのような動作を行う
「っ!?!?」
「!」
突然な事に姉の方の子が驚き、小さな女の子は目を輝かせる
ファングが僕の方を見つめ、僕の手に乗りライブモードからメモリ状態に自分から変化する
どう言うこと?
そう思った、その時だ
突如として僕の腰に見覚えのある赤と銀のデザインのベルトが巻かれる
ロストドライバー…………
仮面ライダーWが一人で変身するときに使う変身するベルト
なんで、転生特典にそんなの含まれてるはず無いのに
でも、これがあるってことはまさか、変身しろって事なのか?
仮面ライダーに、ファングで……………
突然の事に混乱する一方で小さい子は目を輝かせて僕の方を見つめ、高校生の子は僕を見て少し困惑した表情をしている
この2人を、守るには
アイツを止めるにはそれしかない
でも、もし牙の記憶に呑まれたら
そんな事を考えてしまう、でも…………
僕はみんなの元に帰らないと、2人を守らないと
「2人とも、僕のリュックをお願い」
そう言って僕は部屋の扉を開いてそとに出る
すると先程のアイツが部屋を荒らし回っており沢山の機械が転がりダンボールが潰れていた
「■■■■■■■……………」
絶対に2人を死なせない
僕も死なない、アイツを倒して
みんなの家に帰るんだ!!
「力を貸して…………ファング」
そう言って僕は震える手でファングメモリのボタンを押す
【FANG!】
ロストドライバーのスロットにファングメモリを装填する
スロットにセットされた事により待機音がベルトから流れ始める
「……変身」
そう言ってスロットを倒してファングメモリを展開する
するとベルトに恐竜が齧りついたような見た目となり
ファングメモリから咆哮に似た変身音声が鳴り響く
僕の回りを風が包み込み、全身が白く鋭利なデザインに赤い複眼の姿へ
仮面ライダーへと姿を変える
真っ白な戦士は両手を外側に向け、まるでケモノが遠吠えをするように少し背をそらした
「ウァ……ァァァァァアアアアアア!!!!」
今、ここに『仮面ライダーW』
『Fate/Kaleid linerプリズマ☆イリヤ』
そのどちらの原作にも存在しない
白亜の戦士が誕生の咆哮をあげた
どちらにも存在しない事をあらわす
真っ白な体、鋭い牙
仮面ライダー ファング
???side
突然新たな咆哮が空気をビリビリと揺らす
さっきから、一体何が起こってるのよ……
制服を来た少女は今起こっていることに混乱し頭を抱えて座り込んでいた
妹と共に出掛けて、そして都外の男の子と出会った
そして意味の分からない化け物に襲われ、男の子と三人で逃げて
そして先程、男の子が外に出ていった
自分のリュックを頼むと、渡されて
妹の□□□は………あれ?
先程まで隣にいた妹の姿が無い
慌てて周囲を見回すと□□□がドアの入り口を開けて、外を覗いていた
先程から妹の様子が可笑しかった
あの男の子のリュックから変な物を飛び出してきてから、ずっと妹は普段からは段違いなほど興奮していた
「何してるの□□□、危ないから早くこっちに来て」
そう言うが□□□は外を眺めたまま首を振り、外を眺め続ける
□□□が眺め続けている何かが気になり、そっと□□□の後ろから部屋の外を見る
そこには、さっき私を襲ってきていたアイツと何処から表れたのか真っ白でトゲトゲとした奴がアイツと戦っていた
その風景を見てふと□□□が毎週日曜に見ている特撮物を思い出した
あれは確か、町に現れる怪人を倒す感じの話だったはず
確か、名前は………『
その戦士と目の前にいたアイツはそっくりだった
渡side
「やぁ!!」
そう言ってアイツが振り下ろす爪を右腕の『アームドセイバー』通称アームファングを横凪にしてぶつけて壊す
はじめての戦闘だが、このライダーのスーツのお掛けが少しは戦えている気がする
アイツが何なのか分からないが指の爪で切付けるたびに鮮血が舞う
「はぁ、はぁ、はぁ………」
普段から鍛えてる士郎と違って、僕は運動をあまりしない
そのせいか行きが切れてきているが、それは目の前のこいつも同じはずだ
「■■■■………」
決めるなら、今
僕はベルトにセットされているファングメモリの角を三回倒す
【FANG MAXIMUM DRIVE!】
その音声と共に右足にアームファング、マキシマムセイバーが表れる
僕は少しだけ助走をつけて飛び上がり右足のマキシマムセイバーをアイツに回し蹴りのような感じで蹴りつける
するとアイツにファングのFのマークが浮かび上がり、サーヴァントが消えるように粒子になって消えていった
僕は膝ま着いて天井を仰ぐ
頭にある考え、それは
先程の人であった何かとは何なのか?
また、例え人から外れた化け物であっても
自分がこの手で人を殺したのだと言う事
ふと、自分の右手を見る
真っ白な腕が血で赤く染まっていた
ふと後ろから視線を感じ振り返ると、さっきの女の子達が僕を見ていた
2人を守れたが、結果として僕は人殺しをしたのだと
その事実が僕の肩に重くのし掛かってきたのだ
妹の子の方が僕の方へとてを伸ばした
その時だ、姉の方の女の子がその少女を押さえて抱え、出口へと走っていった
思わず伸ばした手がダランと下ろされる
さっき姉の方の女の子が走り去るときの瞳に写る感情
それは、恐怖だった
そうだ、今の彼女に映っていたのは
先程まで僕たちを襲っていたアイツを殺した
アイツ以上に強い、血塗れの
僕の心の中に先程までにあった守りきれたと言う安堵は
いつしか、虚無感へと変わっていた
やっぱり僕はこの世界にいちゃ行けないんだと言う者に
僕がその廃工場から動き出したのは、空が暗くなり始めた頃だった
電車に乗り、冬木に戻る頃には辺りはすっかり暗くなり星が光る夜だった
たぶん、士郎達はもうご飯を食べ終えた頃だろうか
本来なら走って帰らないと行けないが、あの時の戦闘での疲労
そして虚無感からそんなことが出来る気力なんて無かった
重くなった足取りで家への道を歩く
『怪物』『人殺し』その二文字が頭の中で繰り返される
家に着き扉を開けようとドアに手を伸ばした、その時だ
扉が開き、セラさんが出てきた
空いた扉からは部屋から此方を覗き見る士郎とイリヤ、リズがいた
「こんな時間まで、何してたんですか」
いつもより低い声でセラさんがそう言った
「そ、その………」
思わず口籠る
だって、アイツのような存在を話したとしても信じて貰えるわけない
それにもし話したら、僕の特典のファングも知られる可能性がある
「そ、その………ちょ、ちょっと……色々とあって…………」
「ちょっと?こんな時間に帰ってきて、連絡もしないで?いい加減にしてください!!いつもいつも貴方は…………もう良いです。出ていってください」
そう言ってセラさんが扉を閉じる
「あ………」
思わず手を伸ばして、そのまま膝を着く
いつもなら、ごめんと言いながら扉を叩いたりするだろう
でも、今の僕は無理だった
「───アハ」
心の何かが、大きな音を立てて壊れた
「アハハハハハハハハ!!」
思わず笑う、頬を何かが伝うが
狂ったように笑い続ける
そうだ、元から化け物の僕が彼らの暮らすことなんて間違ってる
違う、本当の家族である彼らの中に僕と言う偽物でイレギュラーな存在がいることが
この世界に僕が存在していること事態が、駄目だったんだ
やっぱり僕は神からも、家族からも
助けた人からも嫌われる、否定される
「そうだ、最初から僕は一人で生きれば良かったんだ」
ボクが生まれたせいでアイツらが生まれた、ボクがこの世界のあの人を事件で死んでしまった人を、殺したんだ
「やっぱり僕は
取り敢えずリュックに入れていた買ったお土産を全部入り口の近くに紙袋の中に入れて置いておく
そして持ち歩いているメモを切り取り『今までお世話になりました。さようなら』とだけ書いて紙袋に入れて家の入り口から外に出た
ふと振り返り今までお世話になった衛宮家を眺め、もう一度歩き出した
他の人が死なないよう、僕は戦わないと
戦い続けないと行けないんだ
それが
この力を、得てしまった
この世界にイレギュラーを呼び寄せてしまった
僕に出来る、唯一の贖罪だから
彼は知らない、彼の言うアイツとは
型月世界に存在する死徒と言われる存在であることを
そして先程のセラの『出ていけ』はほんの数分間外に出し続けているつもりであったことを
彼は知らぬまま、ふらふらと歩き出した
まるで彼の心を表すような暗く静かな夜道を
たった一人で……………………………………。
ご愛読ありがとうございます
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お待ちしています
主人公がFANGであることを家族の誰かにバレた方が良いか?
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アイリ
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リズ
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バレないまま