此処はどこ?迷子の日本国   作:特殊作戦群

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訓練を終え、一時帰宅する優樹、その姿を前に戦場近しと実感する真理奈だった。


第8話~一時帰宅~

あれから俺は車を運転し自宅に戻ってきた、最愛の人が、家族が待つ自宅に

 

「{そう言えば、真理奈にもお義父さんにもお義母さんにも制服姿を見せるのは初めてだな}」

 

感じつつ荷物を持ち家のドアを開け

 

「ただいま、戻りました」

 

言うと直ぐに足音が聞こえ

 

「優樹!おかえりなさい!!」

 

真理奈が寂しかったとでもいうように抱き着き

 

「おっ、おいお義父さんとお義母さんの前だって」

 

言うが

 

「私は気になんてしないわ」

 

抱き着きながら真理奈は言い

 

「まぁまぁ、若い頃の私達の様ですねお父さん」

 

「そうだな、母さん」

 

お義父さんとお義母さんが言い、家に入り

 

制服肩部分についている階級章を見てお義父さんが

 

「[1等陸尉]か・・・」

 

言い

 

「いっとうりくい?」

 

真理奈は言い

 

「自衛隊の階級だよ、優樹君は現役時代の頃の事を話さないから分からなかったが階級を見れば幹部いわゆる将校と言う事がわかる、ちなみに[1等陸尉]はな海外の陸軍で言う所の[大尉]にあたる階級だ。」

 

お義父さんは真理奈に分かりやすく説明し更に

 

「空挺徽章や自由降下徽章にレンジャー徽章、射撃徽章これだけの特技資格を持ってると大体の所属先も分かるものだ」

 

お義父さんは今度は俺を見て言い

 

「ズバリ、優樹君「第1空挺団」か「特殊作戦群」だろう?」

 

言ったが

 

「はぁ・・・お義父さんもしつこいですね確かに「第1空挺団」は正解です。現役時代に空挺部隊に所属していた事は事実ですが「特殊作戦群」は流石に違いますよ。」

 

俺は再度否定した。お義父さんとは確かに真理奈と結婚する前に俺が一度自衛隊を辞める前の事件で会ってるがそれを認めると必然的に自身が「特戦群」ですと認める事になる為それを認める事は出来ないのだ。

 

「優樹、自衛隊時代の事教えてよ」

 

ダイニングで皆久々の夕食を囲みつつ真理奈が言い

 

「そうだな、いい機会だ。」

 

俺も頷き

 

「自衛隊員時代はさっきお義父さんが言ってくれたように[第1空挺団]に所属してて色々やっていたけれども、第1空挺団での所属先が[団本部中隊偵察小隊]にいたよ」

 

答える。

 

「「偵察隊」?」

 

真理奈は言い

 

「ああ、有事の際には敵後方にパラシュートで降下、敵の情報を探るんだ。何処に何があって敵の兵力の規模がいくらとかね敵に感づかれると意味がないから大体は夜に降下する訓練をしてたね」

 

答える中、夕食は進む。食後

 

「・・・・・・・・・・・・・・・」

 

真理奈がハンガーにかけられた俺の制服をじっと見ている

 

「どうした?」

 

声をかけると

 

「あ、ごめんなさい。なんというか自覚したの。」

 

真理奈は言い

 

「何を自覚したんだ?」

 

俺は尋ねると

 

「今の私は[自衛官]の妻なんだなって、[将校]の妻なんだなってね」

 

真理奈は言い

 

「・・・・・・・・・・」

 

俺も真理奈の隣に立ち再支給された自らの制服を見る。両肩に[1等陸尉]の階級章に左胸付近に各特技徽章が付いている。とその時

 

「優樹君、明日から数日休みなのだろう?せっかく息子が帰ってきてくれたんだ一杯やろうや」

 

お義父さんが言ったが

 

「妻が最優先です!!」

 

何やらお義父さんと真理奈で揉め始める中

 

「まぁまぁ2人とも、落ち着いて俺は逃げも隠れもしないですから」

 

言い

 

「今日はお義父さんに付き合いますよ。真理奈は丸々1日付き合うから」

 

俺は言い

 

「むぅ・・・・」

 

真理奈は不服そうにしていたが耳元で

 

「{明日、お菓子の食べ放題・・・どう?}」

 

俺は真理奈の耳元で言い

 

「・・・・・分かった。じゃぁ私もお父さんに付き合う」

 

真理奈は言いキッチンからコップとお酒を持ってくる。そこから3人でチビチビ飲み始めるが

 

「優樹君は自衛隊を辞めて真理奈の居る会社に中途入社したそうだが、あんまり分野的には関係があまりないようにも見えるんだがそれはどうだい?」

 

お義父さんに聞かれ

 

「俺自身、お菓子が好きで企画部で働きたいなと思って、自衛隊の防衛省の息のかかっていない所で働きたいと思って退官後にそこに中途入社したんですが」

 

俺は言うと

 

「優樹は、自衛隊員時代の経験を買われてさ企画部希望だったんだけどもうちの会社の部署の1つ[危機管理部門]が強引に欲しいって」

 

真理奈は言い

 

「何処行っても結局[元自衛官]と言う自分の経歴からは逃げられないと言う事を思い知らされましたよ」

 

半分諦めつつコップのビールを飲み

 

「だがそれが君の強みの一つでもあるだろう?」

 

お義父さんは言い

 

「だが会社側も大弱りだろうな、君ほど優秀な社員を復帰によって失うのは痛いだろうな」

 

ビールを飲みつつ言い

 

「そこまで自分を優秀だと思った事はありませんよ」

 

皮肉気味に言った。

 

「でも優樹は会社でもかなりできる社員だって上司が言っていたよ、経理の部署の人間でもないのに経理の作業も本職の私以上にこなせていたし」

 

真理奈も言い

 

「それに関しては、除隊前の[パワハラ上司]のお陰だよ。」

 

言った。その後にお義母さんも参加し、なんやかんやで家族でわいわい騒ぎお開きとなった。

 

 

 

真理奈・優樹 寝室

 

「本当に復帰したんだね」

 

真理奈は言い

 

「実感ないけどね」

 

俺は言い

 

「私は否が応でも認めないといけない状況にあるわ、あの[制服]を見ると」

 

真理奈は天井を見たまま言い

 

「約束して・・・・必ず・・・此処に帰ってくるって」

 

言い

 

「それは出来ないよ、」

 

俺は答え

 

「縁起が悪いからね・・・それは」

 

俺も答える。戦場に出て必ず帰るなんて言ってる奴から片っ端から死んで行くのが関の山でもある。

 

「それでもよ・・・・言ってよ・・・」

 

真理奈は言い

 

「分かった、必ず此処に帰ってくるよ。」

 

俺は言い真理奈を横から抱きしめ

 

「さぁ、もう寝よう。明日の楽しみがなくなるぞ」

 

言い俺は目を閉じるのだった。




次回~実感する国内事情~を予定しています。
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