僕のヒーローアカデミア~究極生命体幼女RTA~    作:ヴィヴィオ

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申し訳ございません。毛の部分を別の方法に修正しました。ご報告ありがとうございます。


第3話

 

 前回、レッちゃんが恐怖のハウンドドッグ(わんこ)から逃れるために渓谷に流れる川に飛び込び、視界が暗転したところまででした。

 今回は濁流に飲まれたレッちゃんがどうなったかですね。走者がコントロールできない部分もありますので、現在の状態は不明です。それではやっていきましょう。

 

 おや、画面にレッちゃんが映し出されましたね。レッちゃんは真っ暗な場所に落ちていっています。

 冷たい冷たい水の世界。息が苦しくて目も痛くて開いていられないでしょう。上には微かに水面に煌めく光が見えますので、それに向かって必死に手を向けていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 このままなら助かる! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そう思うのですが、水底から生えてくる無数の黒い腕によってレッちゃんの足が掴まれて底へと引きずり込まれていきます。

 なんで、なんでこのイベントが起こるのか意味がわかりません。

 レッちゃんが下を見た事によって腕以外も見えてきました。そこには白髪に白い肌をした無数の幼い女の子と白衣を着た研究者達の姿があります。

 はい、このイベントはカルマ・イベントと呼ばれています。イベント開始条件は生死の境を現在進行形で体験している状況です。つまり、今のレッちゃんですね。

 カルマ値と呼ばれる(レッちゃん)の業によって起こるイベントです。カルマ値は称号によって変動します。称号は操作キャラクター(レッちゃん)の行動によって会得します。

 例えば人の益になるヒーロー活動をしていると、カルマ値はプラスになります。逆に人を害するヴィラン活動をしていると、カルマ値はマイナスになります。

 プラスになると人々の応援が力となり、火事場の馬鹿力やどんな攻撃でも体力が1残る(ガッツ)が発動したりもします。つまり、オールマイトが人々の声援を受けて神野でオール・フォー・ワンを撃破した時のような状況が発生します。

 ですが、ヴィラン側だとその逆に今まで犠牲にしてきた人達の怨念によって足を引っ張られてそのまま殺されたりします。

 これだけ聞くとヴィラン側が不利だと思われるかもしれませんが、そんな事はありません。原作でオールマイトやオール・フォー・ワンが言っていたように、ヒーローは守るべきモノが多いのです。人質や相手を出来る限り殺さずに捕らえないといけないなど、様々な制約が課せられるのです。これを守らないと収入も少なくなりますし、ヒーロー免許を剥奪されて牢屋へ入れられたりします。

 簡単に言えばヒーローは戦闘する時に様々な制限が課せられますが、バフが色々と貰えます。ヴィラン側は制限はありませんが、デバフをかけられるというわけですね。

 

 あれれ、おかしいぞ~(コナン)

 

 はい、おかしいですね。レッちゃんは悪い事をしていません。違法研究所を潰すのはヒーロー側(プラス)の行いです。ですので、プラスのはずなんです、はい。やっぱり、ヒーローに発見されるのを遅らせるために爆破したのは駄目だったんでしょうか? 

 と、言い訳を重ねてみますが、原因はわかっています。《肉親殺し》《共食い》《無慈悲なる虐殺者》《無慈悲なる捕食者》。こんなヴィラン側の称号ばかり持っていたら当然ですね、はい。

 そもそもここで生死の境を彷徨うなんてガバもいいところです。ハウンドドッグ系統やオールマイト以外のヒーローなら試走で安全に逃げられたんですよ! (43敗)

 まあ、いいです(よくはない)。問題は世間知らずで純粋無垢なレッちゃんが精神力や物理でこいつらを振り切って無視できるかどうかです。プレイヤー側は操作できず、今までの行動によって自動で動いて進行するので絶望とかしているとあっさり諦めて死を受け入れます。ヒーロー殺しさんのように諦めが悪いと普通に蘇ってきます。

 

「……たべ、のこし……? おのこし、だめ……神様に……おこられりゅ……」

 

 あ、大丈夫そうですね。レッちゃんはこの怨霊さん達をただの食料としてしか見ていないようです。実際に自分から近づいてパクパク食べ始めましたね。よし、勝ったな。お風呂入ってくる! 

 

 

 

 

 ◇◇◇

 

 

 

 レッちゃんがお食事を終えて怨霊達から追加の経験値を徴収し、無事に水面に顔を出して岸まで泳ぎきりました。服はかなりボロボロですが、お金もなんとか死守したようなので問題ありません。(ないとはいっていない)

 結果的にはタイムロスを免れて短縮できました。勝因はレッちゃんが走者に従順で純粋無垢なところですね。いいぞレッちゃん! 可愛いぞレッちゃん! 

 

「~♪」

 

 傷だらけで喜んでいるレッちゃんはちょっと危ない感じですが、改造した細胞達が増殖して治療していっているので傷はすぐに塞がります。問題は服装ですね。こんなボロボロの状況ではすぐに通報まった無しです。

 それは困るので、川からダイナミックエントリーした港町で服を新しく購入しましょう。職員の方々から奪った貰ったお金は諭吉さん10枚ほどです。これで泣く泣く買いましょう。タイムの為ならばお金は湯水のように使うものですからね! 

 宵越しの金はもたねぇぜ、ヒャッハー! 

 

「いらっしゃ……?」

「……転んで川に落ちたの。神様(ママ)が、これで新しい服を買ってきなさいって……」

 

 はい、港町にある近くの服屋さんに突入して、レッちゃんの口から入力した文章を言わせます。あと、身体を操作して上目遣いでお金を渡したら店員なんていちころです。外見(APP)18は伊達ではない! 

 

「可愛らしいお嬢さんね。ママは?」

「近くの病院に行った。一緒に川に入ったから……」

「そう。わかったわ。それじゃあ、好きに選んでちょうだい」

「ん」

 

 優しい店員さんがタオルで頭と身体を拭いてくれるので服を選びましょう。ぶっちゃけ、ここは服屋といっても水着屋さんなので基本的に水着とビーチなどで着るパーカーとかしか置いてません。

 ここは黒いパーカーと黒いビキニを選んでおきましょう。小さい子供用のもあるので、そちらを装着。これで外から見たら黒いパーカーを着た幼女の完成です。パンツじゃないから恥ずかしくないのです。(ストライクウィッチーズ)

 一応、予備も買っておきましょう。雨具も兼ねているので破れた時が怖いですからね。

 

「お値段、三万四千円です」

「ん」

 

 レッちゃんの初めての買い物はお高い物になりました。嬉しそうに新しい服を着てくるくる回ったり、両手をあげたりして遊んでいるレッちゃんは可愛いですね。

 では、次は靴屋さんに行きましょう。そちらでは可愛らしい感じではなく実用的なトレッキングシューズを選びます。こちらも子供用ですね。

 服と靴を買えばもうお金はほぼありません。このままではチャートに支障をきたしますので、レッちゃんには身体を使って稼いでいただきましょう。APP18の幼女なら買ってくれる変態も居るでしょうが、私の可愛い娘であるレッちゃんにそんなことはさせません。(させないとはいっていない)

 

「うにゅ?」

 

 次にレッちゃんを操作してやってきたお店に入ります。中に入ると多数の客が黄色い大きな物に真っ赤な血のような物をかけて食べています。

 

「いらっしゃいませ! お一人様ですか……?」

 

 疑問形なのはレッちゃんが幼いからでしょうね。親を探しているようですが、気にせずお金を出して注文しましょう。アレです。

 

「ん!」

 

 空いてるカウンター席に座り、メニューの中から一つの物を指差します。

 

「え? これ?」

「ん!」

「いやいや、子供が食べられる量じゃ……」

「ん!」

「わ、わかりました……ただ、食べられなかったらお支払いいただきますからね?」

「ん」

 

 お金を出して見せると、店員さんも納得してくれました。レッちゃんにスプーンを握らせてしばらく待っていると、レッちゃんの目の前に店員さんが二人がかりで持ってきたのは巨大な山のような黄色い物体。

 

「そ、それでは大食いチャレンジを始めます。制限時間は30分です。食べきれたら賞金一万円を差し上げます。失敗すれば代金として八千円を頂きます」

「ん」

「それではスタートです!」

 

 レッちゃんが食べるのはオムライスです。トッピングにハンバーグとデミグラスソースの部分もありますが、半分はトマトケチャップです。総重量はなんと五キロ。やばいですね☆

 

「ん~~~♪」

 

 レッちゃんは生まれて初めて食べるオムライスに大喜びです。パクパク食べていきます。再生や増殖に栄養がかなり使われてしまいましたので、レッちゃんはお腹ペコペコのぺコリーヌです。ですので、これぐらい余裕なようです。

 まあ、裏技とまでもはいきませんが、個性によってはカロリーを大量消費していくらでも食べれる人もいます。外側から見てわかる八百万百ちゃんのように生み出してたら、アウトで店員に止められます。ですが、レッちゃんのように内部で行われている場合はバレません。物理的にどこに消えているのかは不明ですけどね。とりあえず、これで全身にカロリーが染みわたったのでよしとしましょう。

 

「もきゅもきゅ」

 

 レッちゃんが食べている間にこれからの予定を説明します。まず、ここからでも目的地に船が出ていますが、船では時間がかかりますので電車である程度は進みます。別の港町についてからの方が時間を短縮できます。と、いうわけで食事を終えたら特急料金を支払って移動しましょう。

 っと、食べ終わったようなので賞金を貰って外に出ます。ちなみに同じ店ではもうチャレンジさせてくれません。他の店に情報が行けばそこもできなくなります。

 車や電車にビクビクしているレッちゃんですが、電車に乗り出すと窓にかじりつくようにして一心不乱に外を眺めています。可愛いですね。そんなレッちゃんを見ながら容赦なくスキップです。

 

 

 

 目的の場所まで到着しました。次はフェリーに乗ります。大きな船を見てポカーンとしているレッちゃんの身体を操作してチケット売り場に移動します。ここは特に問題なくスキップで──

 

あれ、なんで等速に戻す必要があるんですかっ!? 

 

「迷子か?」

 

 白いスーツを着た人型のシャチのような容姿をした厳つい人がしゃがんで話しかけてきました。レッちゃんはとりあえず両手をあげました。

 

「がおー」

「が、がおー?」

「がおー」

 

 混乱しているギャングオルカにレッちゃんの威嚇攻撃! あまり効いていないようですね。次なるレッちゃんの攻撃はジャンピング抱きつきです! 

 

「ま、待て! 口に手を入れるなっ!」

 

 ギャングオルカの口に手を入れて舌を掴んで引っ張っています。私達ができないことを平気でやってくれるレッちゃんに憧れます!

 流石のギャングオルカも幼いレッちゃんを無理矢理引き離すのはどうかと思ったのか、他の人達と一緒に宥めだしました。離れたレッちゃんは手についた唾液をぺろりと舐めました。

 無知とは怖いですね。流石はレッちゃん! 私達のできないことを平気でやってくれます! 

 

「お、親はどこだ?」

「会いにいくの」

「む?」

「島、会いにいくの」

「フェリーに乗って移動するのか。両親は?」

「お仕事?」

「親戚か誰かのところにいくのか」

「ん。島。チケット、どこ?」

「それならあそこだな」

「ありが、と~」

「ああ。気をつけてな。それと口の中に手を入れたら駄目だぞ。危ないからな」

 

 ギャングオルカに案内してもらった後、チケットを無事に購入してフェリーに乗ります。不安気な様子もないし、受け答えもちゃんとしているので騙されましたね。あと、ギャングオルカも子供好きですし、怖がらないレッちゃんに嬉しかったんでしょう。(ニチャァ

 さて、フェリーに乗ったレッちゃんですが、やることは簡単です。ヒューマンウォッチング~! (どんどんパフパフ! 

 はい。大型船は稀に海へ落ちたりして行方不明になる人もいますので、本来ならここで有用な個性を狙ったガチャを開催する事が可能です。ヴィランルートならありですね。ただ、近くにギャングオルカが居たのでまず助けられるので無理だと思われます。

 今回の場合は細胞さえ手に入ればいいので幼子なのをいい事に悪戯しまくる事も可能です。この場合は見つかれば船員に引き渡されて注意され、最悪は軟禁されて着くまで出してもらえません。

 まあ、普通に細胞狙いで行きましょう。探検して使えそうな個性の人を探していきます。スキップしながら探しましたが、残念ながら使える個性は無いようです。無念なり。

 

『那歩島~まもなく那歩島です。お降りのお客様は忘れ物なきよう、お願いします』

 

 はい、やってきたのは日本のはるか南に位置する那歩島です。ここは僕のヒーローアカデミア、ザ・ムービーの二作目で舞台となった島ですね。事前に島の隅々まで探索は終わっているので目的地まで移動します。

 もうここまで来たら私の狙いはお分かりでしょう。そう、島乃活真と父親の持つ細胞活性(A型B型)です。この二つがあれば改造細胞君達がより一層働いてくれるのです。

 と、いうわけで診療所にお邪魔します。島乃活真君はちょうど生まれてきたばかりの時期なはずなので家にいるはずです。やはり自宅に居ましたね。さあ、ヴィランの襲撃だぞ! 

 

「ん」

 

 レッちゃんが中に入っていきます。あ、敷かれた布団の上に母親が寝かされていて、その周りに父親さんと赤ん坊の真幌ちゃんと活真君がいます。

 母親は死にかけていますね。ここらあたりで少しカルマ値をプラスにしておきましょう。と、いうわけで助けてあげましょう。

 

「だ、誰だ?」

「……神様が、助けろって……」

「なにを言って……」

 

 レッちゃんは父親を気にせず近づいて母親さんの口に指を入れて個性を発動しようとしますが、父親が妨害してきます。それに対してレッちゃんは腕を振るって吹き飛ばしちゃいましたね。柱に身体をぶつけて少し血がでていますが、命に別状はありません。

 

「あ、あなたっ! ふがっ!?」

 

 夫を吹き飛ばされて驚いている彼女を無視して、口に指を突き入れて相手の細胞を回収。その細胞を改造してから改造した細胞を彼女に送り込みます。強制的に身体を作り替えて病気を滅ぼします。後はエネルギー、カロリーさえあれば勝手に治療されていくでしょう。

 

「ん、達成~!」

 

 喜んでいるレッちゃんの横で泣き叫ぶ赤ん坊達。その中から性別を確認して男の子の方から髪の毛を貰って食べます。父親の方は血で構いません。

 ハウンドドッグと怨霊戦で経験値を得て細胞改造で細胞活性の個性細胞を強化、増殖させて活性の効果も入れます。これによって相性がいい同じ細胞関係の個性が合わさることで覚醒が促され、個性が進化しました。新しい個性、細胞操作を手に入れました。

 父親と母親の治療をしてから、家の中にある新聞などで現在の時間を確認します。原作開始までしばらく時間があるようですので、徹底的に個性と肉体を鍛えましょう。幸い、ここには天然の修練所がありますのでタイム短縮になります。

 では、もうここに用はありませんので、お暇しましょう。ほな、さいなら! 

 

「バイバイ」

 

 では、家を出たらこの島にある離れ小島の城塞跡地へと移動しましょう。ここは原作でデク達が戦っていた場所です。そんな場所がレッちゃんのこれからの住処です。

 何故、ここかというと三点ほど利点があります。まず一つ目。雨風が防げます。二つ目、滝と地下の空間があるので修行ができます。三つ目は森と海が近くにあるので食料確保も容易というわけですね。

 ここでレッちゃんを徹底的に鍛え上げます。また、ヒーロー側とヴィラン側の二足わらじにするのが強くなるのに効率的なので、もう一つの姿を用意します。皮膚も細胞だから、皮を用意したら可能なんだよなぁ(ニヤァ

 こほん。とりあえずレッちゃんには格闘訓練、食事と食料調達、滝行、暗闇訓練、食事と睡眠のスケジュールでやってもらいましょう。あ、後、ハンターハンターの修行をまねて感謝の正拳突きとかしてみますか。目標は腕と足の一万回ですね。別に身体が壊れても飯食ったら治るから問題ないですし。

 

「ん、頑張る」

 

 とりあえず、細胞操作で強化しつつ、偶然手に入れたギャングオルカが持っているシャチの個性も適応させましょう。エコーロケーションや力強さも使えますからね。そのうち、食料調達や訓練効率をあげるために分身体を作成するのもありでしょう。アメーバみたいに分裂も他のプレイヤーがやっていましたので可能なはずです。夢が広がりますね、きひひひ! 

 

 

 

 

ヴィラン側に一緒にくる深海棲艦

  • 駆逐棲姫
  • 水母水姫
  • 潜水新棲姫
  • 離島棲姫
  • 北方棲姫
  • 護衛独還姫
  • 北端上陸姫
  • 深海千島棲姫
  • 泊地棲鬼
  • アンツィオ沖棲姫
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