他の小説の再投稿終わったのでコッチに力入れます。
〜 ポルノフ 〜
〜 昼 〜
「どうしたと言うのだ少年!? その片腕は!?」
ブラハムは俺の片腕に巻かれた包帯を見て驚き声を上げていた。
「昨日の真夜中に無茶してこうなった。 とある親玉から放たれる氷によって凍傷を受けてな……治療が間に合わなかったら腕が危険だった」
「今は大丈夫なのか?」
「大丈夫。 しばらく安静を言い渡されたし、戦いは避けてる。 さて、溜まりに溜まったブラを持ってきた。 とりあえずマキブを寄越しな」
「おお! これは下級サキュバスのブラじゃないか! 好意を抱くよ!」
「そんでこれが一反木綿娘のブラで良いのかな? 生地か薄くてすっごく軽い」
「いい潮風の香り。 そして素肌に絡み合うこの心地よさ。 あえて言おう……素晴らしいと!」
「いつもと変わらず同じセリフじゃねーかよ」
それからブラハムにもん娘のブラを渡すとお礼とばかりにマキブをいくつか貰い受けた。 回数を重ねるごとに奇妙なマキブを渡される。 するとその一部の中に何かとてつもないオーラを漂わせている。
「なんだこの丸い奴は?…なんかのコアエネルギーか?」
「すまぬがそれはわからない。 だからいつものようにそのマキブと心を通わせてみよ。 そうすればそのマキブの正体が何か浮かぶのだろう?」
「……」
手のひらに乗せたマキブに意識を注ぐと頭の中に行くつか単語が生まれる。
光子……
集光…
GN……
放出…
半永久…
って!? はぁ!!!??
「これ【太陽炉】じゃねーか!?!?」
俺は手元から落としそうになったマキブを慌ててキャッチする。
「む? 何だそれは?」
「かなりヤベー代物だよ! うわっ…お前なんてモノを集めてんだ!? 前も【宇宙の心】って名言をそのまま名前にしたマキブも渡してくれるくらいだし。 お前存在も含めて本当にヤベーな…」
「気づいたら持っていた始末だ。 まぁ少年がそのマキブと心通わせることが可能ならそのまま持って行くがいい」
ちなみに【宇宙の心】ってマキブがなければリヴァイアサンの攻撃を"ゼロシステム"で避けれなかったから貰っていて良かった。 しかし脳みそに毎秒情報を流し込んでくれるため、頭がパンクしそうで仕方ない。 俺の中ではゼロシステムの稼働時間は2秒も無い。 もしステータスの『精神力』って数値が高かったら10秒以上耐えて使える可能性がありそうだな。
てか、それよりも受け取った【太陽炉】だよ。
さっきも言ったけどこれかなりヤベー代物だ。
……冗談抜きでガンダム馬鹿ができそう。
「あと【網】に【クナイ】か……どう見てもゲルマン忍法です。 本当にありがとうございました」
「クナイと言うよりかは平たくトンがった投擲物だな」
「見た目がクナイっぽいだけで、ほかの形でも扱えそうだ。 一応『GNダガー』って技は【短剣】のマキブで応用してるがこのクナイのマキブでも同じ事やれそうだ。 汎用性が広くて助かる」
「エクストリームバーサスの職業を使いこなしていて何よりだ」
「一応お前のせいだからな?」
「許せ、少年。 私は我慢弱い性格だ」
「うるさい。 部屋の片隅でブラでハスハスしてろこの変態仮面」
俺はまだ動く片方の腕だけでマキブを袋に仕舞う。 そして本当にハスハスし始めたブラハムに別れを告げる。 俺は家を出るとハーピーの羽を上に掲げイリアス神殿に飛んで行った。
〜 イリアス神殿 〜
〜 昼 〜
「うふふ、これで私も海賊よ!!」
「そりゃ良かったな」
俺がポルノフで変態と物々交換してる間にエヴァはイリアス神殿で職業の転職を行なっていた。 そして今のエヴァは海に生きる荒くれ者の雰囲気を漂わせている。
そう、彼女は【海賊】の職業に就いたのだ。
「まさか海軍本部へ忍び入った時に『特定海洋寺業許可証』を盗み取っていたとは思わなかったな」
「何かお宝の香りがしたからね。 だからあの時役目を終えても引き下がらず付いてきたのよ」
「結果オーライだけど俺は酷い目にあったぞ? 見ろよ、この腕。 数日はまともに動かない」
「それを言うなら私だってイリアスポートにハーピーの羽で飛んだのは良いけど後ろには誰もいなくて大変だったのよ! しかも時間帯が夜だから急にサキュバスが襲ってきたのだと勘違いされてそれはもう大変でね!」
「でもお仲間が回収してくれたじゃねーか」
「…まぁね。 そして船に戻ったら重症のあなたが倒れていたわね……」
昨日のことを思いましたのか、転職で嬉しがっていたエヴァの顔は暗くなる。 そして彼女の視線は俺の片腕に巻かれた包帯だ。 痛々しく巻かれている。
「っ……ハーピーの羽を使った時、私一人だけ飛んじゃったからフラッグとアシェルは置いていかれた。 そしてリヴァイアサンに出会って片腕に重症を負ってしまったのよね? 更にわたしが魔眼を使ったからリヴァイアサンに感づかれてしまった。 そしてフラッグが酷い目に合った……私が悪いわよね…」
「それは気にするなって言ったじゃん。 アレは予測不可能だった。 それにリヴァイアサンが魔眼を感知する程の実力があることを図り損ねていた俺の敗因だ。 それにハーピーの羽は仕方ない。 あんたは今まで一人で行動してたんだ。 連隊行動が慣れてないのは仕方ない」
ぶっちゃけエヴァは悪くない。 そりゃハーピーの羽で脱出する時に一人で飛んで俺たちを置いて行ったのは悪いけど、俺たちもモタモタせずに飛べば良かったのだ。
『お手を拝借』なんて格好つけずにサッサとね?
そうやって油断してた俺の責任だ。
だからこちらは自業自得である。
「これを機に俺もエヴァはもう間違わない。 そして俺も間違わない。 それで良いじゃねーか」
「……何であなたはそんなにもん娘に対して優しくできるの?」
「そりゃ同じ生き物だからだよ。 サキュバスと人間は違うけど同じ世界の空気を吸ってる仲じゃねーか。 俺は気にしない」
「…へんな人ね。 お人好しな人間は色々見てきたけど貴方は今までと少々違うわね」
「バーカ、どちらかといえばお前の方が変だよ。 なんだよ、芋が嫌いになったから畑にテロレベルの放火で騒がせたとか、かなり野蛮じゃねーか。 お前本当にサキュバスのかよ?」
「失礼ね! 私はサキュバスよ!」
「ええー、これから海賊として生きるらしいしなぁ? やってることがサキュバスとは思えねぇ」
「それは偏見よ! ただ男を吸うだけがサキュバスじゃないわよ! まったく…フラッグのソコと視野の狭さと反比例してるじゃ無いの?」
「ここに来て下ネタか。 でも下ネタを扱ってるから流石にサキュバスではあるな」
「あなたのサキュバスの基準はソコなの!?」
やることは終えたので俺たちはおさかな号がナタリアポート付近に滞在してるのでナタリアポートに飛ぶ事にした。 ちゃんとエヴァは俺の手のひらを掴み、ハーピーの羽を使ってくれた。
「一応、お礼は言っとくわ…」
「え? なんだって?」
ハーピーの羽を使う瞬間、エヴァは何か呟くが瞬間移動によって耳元が風を切ったため、うまく聞こえなかった。
〜 おさかな号の自室 〜
〜 夕方 〜
「……はぁ……腕がまだ痛い…」
エヴァとおさかな号まで戻った後、俺は大人しくするため個室に戻って安静にする事にした。 因みにエヴァは海賊の心得を子分から教えてもらっているところだろう。 多分途中飽きてくるかもしれないが俺には関係ないな。
コンコン
誰だろう?
だれかお見舞いかな?
おれは「どうぞー」と言うと扉が開かれる。
「久しゅうな、フラッグ」
標準語とはかけ離れた方言で挨拶と共に、大きな風呂敷を背負っているマーメイドが現れた。
「行商人マーメイドの"ミンク"じゃないか、どうしたんだ?」
「凍結によって痛んだ腕を治すための道具をちょうど持っとうてな? それでアシェルの姐御に呼ばれたんよ」
「ああ、そう言う事な」
「と、言っても治りを早うするためであって大したことはなか。 でもせっかく来たんやから使うで」
そう言うと風呂敷から何かの入れのを取り出した。 フタを開けるとクリームが詰められていた。 これを塗って治すと言うことかな?
するとミンクは俺のシャツを指で突いて何かを訴えていた。
「腕だけではなく肩まで塗ったぐらんとあかん。 上は脱いでもらわんとな?」
「ああ、なるほど」
俺はミンクの言葉に納得すると大人しく上を脱いで肌を晒す。 アシェルとボニーに肌を見せるのは慣れたがまた別の子に見せるのは違った恥ずかしさがある。 それとマジマジと見られて少し落ち着かない。
「フラッグは今海賊やからところどころ傷を負ってるなぁ。 せやけどこの力強い体や、うち好みやで」
「そりゃどうも」
この世界に来てから随分と傷は増えた。
斬られたら血は出るし、刺されたら血は溢れる。
けれどこの世にはステータスの概念があるためそんな簡単に死にやしない。 傷は負うことに変わらないが敵とのステータスを大きく備えてるなら甘い程度に槍に突き刺されてもキンッと弾いたりする。 しかしステータスに大きく差が出るならそれは豆腐に包丁を入れる如く容易い結果となる。
慢心しない。
「ふふふ、そんじゃ使うで」
「……てか、あんたが塗るんかい」
「アシェルとボニー、そして子分らはなんか忙しいからなぁ。 だからウチがやるんやで? 因みに許可は貰っとる」
「……いや、最後のは嘘やな」
「あはは、せやで? ……バレてもうたか」
「ふーん? なるほど? つまり、行商人にが嘘言うのかー、これは信頼に欠けるなー?」
「うっ…そ、それを言うと痛いなぁ……でもこれは扱う量が決まっとるから今回は私に任せてほしいわ」
「わかった、任せる」
「あら、すんなりや」
「ミンクが薬の適量を知ってるなら任せた方がええからな。 それ以外はない」
「ほんまにかぁ? 実は下心あるんやろ?」
「さぁて、それはどうやら」
「ふーん? でもお金払わなやってあげへんよ」
「別に構わない。 そこら辺はアシェルとボニーが優しく包んでくれるから」
「それでもウチのは特上やで? 我慢強い奴から早漏まで、金貨に見合った快楽を送ってやれるプロやで? なんなら貸切料金でいつまでも天国を見せてあげれるで? ほれほれ〜♪」
そう言うとミンクはムギュゥゥと胸を背中に当て、押しつぶしてくる。 ほんのり冷たいけどすごい柔らかくて、なにより綺麗な褐色が良い感じにエロスを引き出す。 確かにこれはお金払ってまで欲望を解き放ちたい柔らかさだ。
毎度のことだけどア○キシさんいい仕事する。
ありがとうございます。
「背中に当たるその感触は柔らかくて気持ちいいけどお金は払わんぞ」
「別に構わへんよ。 その代わりさっきの嘘付きは忘れてくれたらありがたい限りや」
更に押し付けてくる大きな欲望の塊は理性を揉みくちゃに解してくれる。 胸だけですごい威力だな。 でも残念。 ボニーとアシェルによって散々同じやり方で理性を崩してくるからその手は耐性付いてしまっている。
え?
男としてそれはどうなのかって?
何言ってんだ!
おっぱいに勝てるわけ無いだろ!
いい加減にしろ!
「ほな、兄ちゃんの理性の強さがわかったところやし、戯れはこの辺りにして塗るわ」
「ああ」
ミンクは手のひらにクリームを乗せ、そのまま俺の腕から肩へと塗りつける。 冷たい感触を味わいながらミンクは丁寧に伸ばしていく。 すると肉体の内側から痺れが広がった。 クリームは即効性であることを教えるかのようにヒリヒリと肌が落ち着かない。 特にリヴァイアサンの氷結によって凍傷した皮膚の至る所が荒れてる。 俺は片目を閉じて痛みに耐えとミンクが背中をトントンと叩いて落ち着かせる。
「大丈夫や、時期に収まる」
「これは……っ、なかなか……」
でも確かに傷が治されていく感覚はあった。
「す、すごいなコレ……痛みが引いていく。 太陽や空気に晒すと痛かったのに…」
「その薬はマーメイドが大火傷負った時のために使うクリームなんよ。 そんで人間の場合やとなぜか低温火傷に効く訳。 原理は分からへんけど効き目が良好過ぎるんよ」
しばらく丁寧に塗ってもらっているといつのまにか痛みが引いていた。 クリームも自然乾燥したのか肌にベタつきが無く、傷だらけで皮膚が荒れていた腕は綺麗になっていた。
「あ、あれ? な、治ってしもうたか……」
薬を持ち込んだミンクが驚いた声を上げていた。
「おいおい、治すためじゃなくて治癒力を高める感じでは無かったのか?」
「そうなんやけどフラッグはんの肌が特別なのか塗るだけで治ってしもうたわ。 フラッグはん、あんた人間よなぁ?」
「人間だぞ? ほら、ミンクのせいで下半身が反応してる。 正常な男性の持つ生理現象だ」
「ウチを女と見てそうなったならモン娘としてうれしゅうなぁ。 まぁ、そこは置いといて話す戻すけど、普通はこんな風に即効性で治らんよ? 兄ちゃんはなんか特別なんかいな?」
「分からん。 人間であることは周りと変わりないぞ」
だが俺は他所の世界からこの世界に降りたった人間だから、この世界の人間と何処か性質が違ったりするのだろうか? 他にもエクバって謎の職業に就けた異様な人間だし俺はどこか周りと違うのかもしれない。
断言はできないがその可能性は少なからずあるな。
「でも治ったならまぁいいや、コレでまた働ける」
「ここに尽くすその心は立派やけど、今日くらいはおとなしゅうしとくんやで?」
「まぁそりゃそうだな。 じゃあ俺は一眠りする……なんか疲れたからな」
「ほなら子守唄歌おうか? マーメイドはそれなりに歌が得意からな」
「モン娘の近くで無防備に寝るのは危険過ぎないか? あとお金は払わんぞ」
「まぁ待て、今は商人のミンクじゃなくてただのミンクとして心配しとるんよ? お金のやり取りはせーへん」
「……じゃあお言葉に甘えても?」
「ええよ」
そう言うと俺は寝転び、そのまま寝息を立てようと思ったが……目を開けて顔を覗き込むミンクを見る。
「…………」
「……どうしたん?」
「………」
「な、なんや、ねん?」
俺は眠ろうとしてた体を起こしてミンクと顔を合わせる。
「なぁ」
「!」ビクッ
「……何が目的? 行商精神旺盛なあんたがメリット無しにこんなサービスする訳ない。 ミンクとはそれなりの付き合いがあるから分かるぞ?」
「………別にそんな事はなかよ」
「本当にか? ならこの部屋から出なよ、商売は終わったぞ? それとも……行商人マーメイドとは関係なしにして用でもあるのか?」
「!! そ、それは……」
「……」
俺はジーッと見つめる。
するとこの空気に耐えられなくなったのかミンクは口を開いた。
「……ただ」
「?」
「ウチは……アシェルが妬ましいと思っただけや……こんないい男を捕まえてしもうて。 昔馴染みの私を放っておいてよ?」
「……それで俺を横取りしようと?」
「べ、別に横取りなんてせーへんよ。 性的に襲ってもフラッグはアシェル達によって愛が刻まれとる。 私の体に溺れることはありえへん」
「そうか……ならミンクは何がやりたいのかな?」
ミンクは行商人マーメイド。 行商人という事は信頼が重要なため、このような行動は慎む筈だ。 もし人間を快楽に落とし、そのまま得意様にするなら有効な手段だが俺に対しては効果は無いだろう。 そのためミンクが俺に起こすこの違和感で仕方なかった。
だから俺は…
怒らずに聞いてみた。
「………そのな……笑わんといて欲しい」
「…?」
彼女のヒレはペタンと下がり、元気の良さを落としていた。 そしてミンクは口を開く。
「少し寂しかっただけや。 私は行商人マーメイドやからお客を作り、店主として接する。 当然それは商売やからお金と商品のwin-winなやり取りで接する関係線、人とは距離を作るんよ」
「……」
「せやからウチはあまり人とノーマルな付き合いは無い。 いつも店主とお客やねん……そして気づいたら私は誰かに優しくしてもらえる存在が一人も居なかった。 それに海で人間は珍しいからあんたと出会った時は久しい人種と思ったん」
「だろうね……人間が海賊で生き残れる世界じゃないからな」
「せやで。 大体モン娘に襲われて壊滅してるところばかりや。 そんなんだからウチはあまり人間との関わりも薄れ、ただの行商人マーメイドで生涯を終えてしまう。 なぁフラッグ……マーメイドって誰かに愛されたい生き物や。 それは優しい男なら運命と思うんよ。 この人に尽され、そして尽くしたいって考えるんよ」
「……」
分からないこともない。
ボニーも、アシェルも、俺の微々たる活躍だけで一気に惹かれて距離を縮めてきた。 いつの日だったか忘れた満月の夜、ボニーは『フラッグの残りの生涯は全て私に託して欲しい』と言っていた。 そして淫らかに絡み、貪り愛、俺の精子をボニーに注いで次なる子孫を残した。
そして大海賊の洞窟の攻略を終えた数日後にアシェルも続いて俺を求め、互いに貪り合う。 一度『人魚の名器を味わってみないか?』と誘われて注いだことあるが、この絡み合いによってアシェルも偽りなくしかと受け継いだ。
まるで下手なエロゲーに登場する『既に異性からモテモテな状態の主人公』みたいだが、マーメイドは運命の人を見つけるとすぐに求め、愛を欲するようだ。
そして
目の前で悩めるミンクはつまり……
「ナタリアポートは人間と人魚は仲良くしとるけど、それ以外の場所やと普通はマーメイドってなんやかんだで強力な生き物やから敬遠されがちなんよ。 そんで人を襲うモン娘に変わりないんや。 でも、そんな事関係無しにフラッグはここの皆んなと接する。 泳げないマーメイドを軽蔑せず、泳げるようになるまで付き合うくらいにな」
「ボニーの事か……」
「ウチはそんなフラッグを見て妬ましかった……その優しさをわたしにも分けて欲しいって、思ってたんよ」
「…」
「海の上で生きて、海の上で仲間を束ね、海の上で強敵と渡り合い、海の上に飾る旗を海龍から取り戻した………こんなに強くて優しい海の男が今この世におるか? いや、おらへんよ。 でも今ウチの目の前におるんや。 ……だから……ウチも、皆んなが好いとるあんだが欲しいんや……」
「……ミンク」
「いや、なんも言わんといて、ウチはずるいだけや。 ボニーとアシェルの姐御は運命の赤い糸を引いたんや。 ウチはそこにヌケヌケと入り込もうと思った卑怯者や」
そう言うと手のひらを伸ばして俺を制止する。
しかし伸ばされた手は震えていた。
そして顔は怯えに染まっている。
「……たしかに、やってる事は卑怯だ」
ドロドロの昼ドラで言えば泥棒ネコな女だ。
卑怯であると伝えたい。
その言葉を受けたミンクは目元に涙を溜め込み耐えていた。
言ってしまった気持ちに後悔を抱き始めたようだ。
「でもな、一つだけボニーとアシェルにはこんな話が取り付けられてるんだ」
だが俺は穏やかな声でミンクに呼びかける。
ミンクは涙を溜めた目を開かせ、こちらに注目する。
「もしフラッグの事を心から尽くし、そして尽くされたいモン娘がいたら『拒まない』でとさ」
「……ほ、ほんまに?」
「ああ。 でもそのモン娘は海限定で、作る子供はお魚海賊団のために尽くすモン娘のみだってよ話だよ」
「……そ、そうなんか?」
「ああ。 てか現にアシェルやボニー以外にもお魚海賊団の海賊マーメイドに性行求められて精子を取られてるぞ、確か5匹くらいに」
「!!?」
「一部は上手くやられた。 疲れてるところを襲う奴と、自室で深く眠ってるところと、疲れを労わるためにさりげなく奪っていた奴もな。 残りは普通に欲してきたっけな? まぁ、そんな訳で俺はボニーとアシェルの嫁さんでもあるが、それは第1番目としてだ。 それ以外は第2番目って形でも構わないから欲しいと言って求めてる……今のミンクのようにな?」
「!!!」
先ほどまで腕と肩にクリームを塗っていたミンクの手を掴んだ引き寄せる。 怯えに染まっていた目は薄まり、驚きと複雑に溢れる喜びに染まり始めていた。
「女性が求めてくれるってのは男として嬉しい事でもある、だから構わないさ」
「ぁ……」
行商人マーメイドである事を忘れた瞳、そして柔らかく触れている胸から伝わる鼓動は激しくなる。
「でもそのかわり、お魚海賊団に行商人として尽くしてくれるか?」
「!、!!、ッ〜〜!!!」
そういうと先程まで怪我人だった事にも関わらず、ミンクは構わず飛び込んで唇を貪ってきた。
待ちに待った愛しき人を奪うために。
俺は治った片腕をミンクの腰に回して受け止める。
それからしばらく人魚と絡み合っていた……
名前【 フラッグ 】(真名:海ノ雪旗)
レベル【 32 】
熟練度【 49 】
この世界に来て【42】日が経過。
ここまでの冒険は
行商人魚に生命を宿したあと個室で日記帳に記録を残した▽
やや奥手なミンクだけど愛されたい愛したい気持ちが抑えれずむしゃぶりつこうともん娘としての性を抑えきれない彼女はなかなかに可愛い。 しっかり自分の時間を刻むため許す限りその褐色の綺麗な肌を持ってご奉仕しらしい。 裏山。
《宇宙の心》
ガンダムWのカトルが言った意味深なセリフから生まれたマキブ。 形は大凡球体であるが形は定まっておらず常に何かしらに変化する。 原作のチート性能である『ゼロシステム』を発動する代物で、敵の攻撃などを調べるが脳内に沢山の情報が入り込み、ほんの数秒で頭痛が走る。 ただの人間程度で使えない強力なマキブだ。
ではまた