おさかな海賊団の幸せな旗   作:てっちゃーんッ

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3日目 〜 イリアスベルク

〜 3日目 〜

〜 お昼前頃 〜

 

 

イリアスベルクまで来た。

 

田舎のイリアスヴェルよりやや北に離れてるこの街はなかなか大きく、明るい時間は賑わいていた。 これだけ大きな街だと商業が捗りいろんな商人で溢れているだろう。

 

噴水を囲いながらバザーの様に色んなお店も顔を出して、この街の住人から、旅人まで色んな方がお金を落としている様だ。

 

ネコタマのモン娘が魚を狙っていたり、ミミズ娘もお金を払ってリンゴを齧ったりしている姿が見られた。 微笑ましい。

 

 

そしてこんな話で沢山だった

 

 

強大な力を持つ盗賊団がいると…

 

 

まぁ"あのチビっこ4匹"なのは既に知っているがその真実と正体を知らない住人達はその恐怖と隣り合わせで今も生活しているんだろう。 だがこの騒ぎルカさんの力で勝手に解決されるから俺はノータッチで良いと思う。 とりあえず…

 

 

 

「さて、宿屋どこかな?」

 

 

イリアスベルクと言えばあの高級な宿屋が有名であるが別にそこを探してる訳ではない。 てか払えるかよ。 俺が探してるのは普通に一般利用しやすい宿屋だ。 しかし大きな街だから人に尋ねないと迷いやすいな。 どこだ宿屋は?

 

 

 

「あれ? ここどこだ?」

 

 

うん、早々に迷い込んでしまった。

 

周りを見渡せば家で沢山。

 

ここら辺は住宅地の様だ。

 

 

 

「……?? エ、エリィの家?」

 

 

たまたま目の前にあった看板を読んでみる

な、なんだっけ? どこかゲームで見たよな…

 

とりあえず訪問をして……

 

 

 

「あら? 誰ですか? もしかして"挑戦者"?」

 

「!?」

 

 

扉を叩こうとしたら後ろから声をかけられた。

 

そこにはシルクのローブを着こなし、金色の髪に赤いカチューシャを付けた女の子が一人。 背丈が俺より頭二つ分低いので子供だろうか? 片手にバックを揺らしながら首を傾げる。 買い出しを済ませたのか色んな物が詰まっている。

 

 

 

「ええと? あなたがエリィさん?」

 

「はい、コッホ……はい、そうですよ」

 

 

少し咳き込むと穏やかな笑みを浮かべながらお答えしてくれた。

 

しかしなんか辛そうだな?

 

あとこの子、どこかで見たことをある様な……

 

 

あれ?

 

そういやイリアスベルクの住宅地奥には確か…

 

……あ!!

 

 

 

「あの、もしかして【バトルファッカー】の人ですか?」

 

「ええ、そうですよ」

 

 

そうだ、思い出した。 この少女はもんパラ世界の新要素であるバトルファッカーの一人であり、イリアスベルクの街で挑戦を受ける方だ。

 

そんで男のモ♂ノを美味しそうにお口の奥に誘って喉を鳴らしながら飲み干す子だったな。

 

 

 

「ふふ、帰宅早々ですがお相手いたしますよ」

 

 

 

_どうしますか?

 

 

 

 

ゾワッ……

「っ!?」

 

 

 

 

「ふふ」

 

 

 

 

はは…

 

あ、あかん…

 

これはあきまへんわ…

 

彼女に絞られたい要求、そしてバトルファッカーとして名乗れるほどの者が持つ技術から与えてくれるだろう快楽の期待。 それが頭の上から足のつま先までビリリと痺れが走る。

 

これは恐怖感に似てる何かだが…

 

こちらを容易に惑わせる蠢きだ。

 

 

勝ち負け関係なしに味わいたい快楽…

 

おずおずと頷きたくなる男の性と要求…

 

 

 

でも…

 

 

 

「すいません、自分はここのチャレンジャーでは無く、ただ宿を探しに迷ってるだけなんですよ」

 

 

生憎だが勝てる気もしないし、ここでお金消費するのはいただけない。

 

それよりも宿を取らないと部屋が満室になった時に困るからここで暇は潰せない。

 

 

 

「あら? そうでしたか。 申し訳ありま…コホッ、コホッ」

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

「え、ええ…心配ありがとうございます。 でも大丈夫ですよ…ケッホ」

 

 

 

喉を痛めてるのかわからないがさっきも咳き込んでてたな……でもこれは。

 

 

「もしかして風邪でも拗らせていて?」

 

「! …え、ええ…お恥ずかしながら、ちょっと喉を痛めまして…」

 

「ならバトルファッカーの挑戦は受けない方が良いですよね? 喉、危ないのでしたら」

 

「! …ふふ、私がお口が得意の知っていましたか。 もしかして期待してここまで来てくれました?」

 

「いや! 違いますよ!? ただここまで迷っただけですから。 この街初めてですから」

 

「ふふふ、ごめんなさい。 ケッホ……ええと宿ならこの道を戻りまして、噴水広場のケッホ、ケッホ」

 

「…」

 

 

 

お口が得意…

 

それは構わないが、色んなモノを喉の奥に誘っているなら咳を拗らせても仕方ないだろう。

 

まぁ、おそらくバトルファック始める前には挑戦者のモノを綺麗にして喉の奥に誘うと思うけど。 危なっかしいな。

 

 

 

「薬はちゃんと飲んでますか?」

 

「? は、はい、こうして買い出しを……あ」

 

「?」

 

「か、買い忘れました…」

 

「…」

 

「ケッホ…また、行かないと…ケッホ、コッホ! ケッホ…ぅぇ」

 

「悪化してるじゃないですか!まったく!」

 

 

 

苦しそうに口元を抑えて咳き込むエリィに俺は我慢できなくなった。 これを見て放っておくのはもう無理だ。

 

 

 

「仕方ないですね! 俺が薬買って来ますからここで待っていてください!」

 

「え? あ、あの…それは」

 

「ほら、家の中に入ってる。 そして看板は一旦閉じ時なさい!」

 

 

エリィの背中を押して家の中に入れる。

 

 

 

「ダメだよ、もう外に出たら」

 

「あの…薬は…」

 

「良いからここで待ってなさい! 年上の言うことぐらい聞いとけって!」

 

 

 

強引にそれだけを言い残すと噴水広場まで戻り、俺は薬を探した。

 

 

そういやエリィって子、あの家で一人暮らしてるのだろうか?

 

そうなると大変だな…

 

てかこんな時は誰かに頼れば良いのにさ。

 

 

「道具屋あった!」

 

 

そしてこの後、喉に良く効く薬を見つけた。だが薬草とか毒消し草とかではない、ちゃんとした市販のお薬だ。

 

ついでだから自分の分も購入する事にしておいた。 お値段はそれなりに張っていたからまた路銀稼ぎしないとな。

 

この【エクストリームバーサス】ってふざけた職業を扱えるようになるためにも路銀稼ぎと共に並行して練習しないとな。

 

 

「確かこっちの道だったな。 ゲームと同じように少しわかりづらいな」

 

 

そんなこんなでエリィの家に到着、早速お薬を渡そう…と、したが急に病状が悪化してるのかエリィはフラフラとしていた。 倒れそうになるエリィの体を急いで支えて椅子に座らせる。

 

RPGゲーム如く勝手にお邪魔したエリィの家の中で処置を行った。

 

お水とお薬を分けて渡すだけなんだけどね。

 

あと消化の良いものを渡して安静にする様に告げてから早々に去った。

 

 

 

 

 

 

 

〜 イリアスベルク 〜

〜 四日目 〜

 

 

 

この世界に来た二日目同様に俺はイリアスベルク付近で路銀稼ぎ、また熟練度を上げるためにモン娘を狩っていた。

 

そんでエクストリームバーサスの職業はどんな力を扱えるのか? そこらへんを研究した結果、幾つかわかったことがある。

 

まず聞いて欲しいことの一つだ。

 

イリアス神殿にてあのふざけた乙女座(ブラハム)が俺をこんな職業にしてくれてから次の日、朝の寒さに手が震えてポケットに手を突っ込むと変なものが入ってることに気づいた。

 

それを取り出すと【剣】のアクセサリーが入っていたのだ。 学校で使う消しゴムのようなサイズだが何か力がこめられて入るように思えた。

 

そしてこれがなにかと言うと早い話、俺の攻撃の要になる【キーアイテム】だと言うことだ。

 

これは2日目の路銀稼ぎで理解した。

 

そしてこのキーアイテムはなんなのかと言うと、実はこれ【マキナ】と同じ役割を果すアイテムであることを知った。 このアクセサリーを持っていれば【ビームサーベル】が扱えるようになるのだ。 ポンっと手元に召喚する感じ。 まるでアシスト機みたいだな。

 

そうなると【槍】のアクセサリー、または何かしら長い棒状の武器を手に入れれば槍の武器が使えるようになるのだろう。 いまはまだ練度が低く、1500コストの強さなのでベルガ・ギロスの【ショットランサー】が扱えるくらいかな?

 

あとライジングガンダムの…いや、あれは【凪刀】だから槍に分類はされないかもね。 しかしコストが増えたらアルトロンの武術も使えるのか。 なるほど今後がたのしみだな。

 

とまぁ、こんな感じに扱えるものが増えてくるだろうと踏んでいる。

 

しかしマキナ扱いとなるマキブのアクセサリーは一体どこで手に入るのか? それが全く不明だ。 今のところはビームサーベルでなんとかなるがお魚海賊団のところまで行く気ならしっかりと強くなる必要がある。 そもそもRPQゲームで良くあるのが"海"のモンスターはめちゃくちゃ強い事だ。 ドラクエ6とか全滅しそうになったのも覚えてる。 もんパラも同じことでいっかく娘やマンタ娘に出会った瞬間は覚悟した方が良いな。 アレは強すぎる。

 

 

さて、マキブの話を戻しまして。

 

ビームサーベルは軽くイメージすれば手元に召喚され、そのまま斬ることができる。 しかし召喚すると【SP】を消費する。 しかしエネルギーが切れるまではいくらでも振るうことができるみたいだ。 しかし時間が…まぁ、ターン的なものだな。 それが経つとエネルギーがなくなって消滅するようだ。 そこら辺原作引き継いでるね。

 

もし【銃】のアクセサリーを手に入れたら【ビームライフル】を扱えるようになるが、この場合扱うのはMPの可能性が高いな。 魔法みたいなジャンルだからな。

 

つまり…

 

近距離の武器を召喚するとSPを消費する。

 

遠距離の武器を召喚するとMPを消費する。

 

おそらくこんな感じだろう。

 

 

このようにエクストリームバーサスって職業の戦い方をある程度理解した。 しかしこの面倒な仕様の元で苦労しなければならないのはあの乙女座のせいだな。 上級職のバトルマスターになって頑張ろうと思ったのにそんな強者ムーブの夢も計画も丸潰れだちきしょう。

 

いや、ガンダムと強者そのものだけど扱えなかったらと思うとやはり単純な力ほどやりやすいものはない。 こんなんで外海で戦えるのか? 不安だ…

 

 

 

「夕方だし戻るか」

 

 

この辺で切り上げる事にした。

 

そういえばレベリングから帰る途中、イリアスベルクの入り口でルカさんと仲間と、吸血鬼、ゴブリン、ドラゴン、ラミアの四体のチビを引き連れてる姿が見られた。

 

途中道中で見なかったからハーピの羽を使って一瞬で戻ってきたんだろう。

 

そうなると、盗賊団を早々にしばいて解決したのか。

 

仕事が早い、さすがルカさんだな。

 

 

 

 

 

 

 

〜 五日目 〜

〜 朝 〜

 

 

朝食を得たあと少しあの子が心配になった。

 

もちろんエリィって娘だ。

 

別に惚れたとかじゃない…

あ、もちろん可愛いのは認めるけどね?

 

ただ病状が気になるだけだ。

 

正面向いて立ち会ったから心配になっている。

 

なので最近迷うこともなくなった住宅街を歩き、エリィの家の前まで来た。

 

すると上から何かヒラヒラと落ちてきた。

 

白くて三角の布……下着?らしきものをガシッと鷲掴みで受け止める。

 

 

 

「落ちて来たということは上なんだろうか?」

 

 

見上げるとベランダで顔を赤くしてこちらに驚いてるエリィの姿だった。

 

どうやら元気になったようだ。

 

しかし顔が赤いのは風邪ではなくおそらくこの下着か、なんか悪いことした気分だ…

 

そのあと家に招かれて下着をお返した。

 

 

 

「どうもありがとうございます」

 

 

エリィからは風邪の事でお礼を言われた。

 

勝手にした事だから気にしないで良いと言った。

 

あと少しは大人に頼れと言った。

 

……最近20になったばかりだけど。

 

 

 

「あ、私も20歳ですよ?」

 

「……俺と同じやん」

 

 

見た目が幼いからまだ20歳には届いてないと思ったがそうでもなかった。 童顔だからそう決めつけた俺の間違いだったようだ。 普通に立派に一人暮らしをしている人でした。 なんかすいません。

 

 

「あの、お礼させてください」

 

 

もう一度言うが勝手にやった事だお礼は良いと言うが……次の言葉で俺は悩ます。

 

 

 

「いますごく喉の調子も良くて、舌もよく動きます。 最上級のコンディションでとても滑らかなんですよ? ……よろしければ如何ですか?」

 

「!」

 

「あとこれはただのお礼なので、お金のやり取りは無しで味わっていただけますけど……ふふ、どうしますか? 私は歓迎ですよ」

 

 

思わず頷きたくなるお誘い…

 

俺の体ピシッと固まり、動きをとめてしまう。

 

エリィの言葉選びが非常に心を惑わせてくれるからだ。

 

これには俺も何も言えなかったが…

断ることすら出来なかった。

 

 

 

「まだまだ未熟な口技ですけど、それでも、とっ〜〜てもお気持ちが、よいですよ? いかがですか? ふふ」

 

 

口元に人差し指指を当ててニコリと笑う。

 

 

 

「……お、お願い」

 

 

俺はエリィのお誘いに負けてしまったようだ。

 

てか、ルカさんのおねだり時するときのセリフが自然と口から出てしまった事については後で気づいた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この後

 

無茶苦茶 啜われた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

♦︎ やったぜ(UC) ♢

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エリィから無償でいただく快楽には戦慄した。

 

レベルをあげるだけであの口撃に耐えれるルカさんマジやばいな。

 

 

 

「アレがバトルファッカー、か……すごいな」

 

 

むしろお金を出したくなるほどの余韻と共に俺はイリアスベルクを後にして次の場所を目指すことにした。

 

 

 

「ポルノフにでも行ってみようかな」

 

 

カジノで遊んでみたい要求に従って自由気ままに次の目的地まで向かう。

 

 

まだ平和なんだ。

 

 

一歩ずつ進もう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フラッグ (海ノ雪旗)

レベル5 熟練度 3

この世界に来て5日目

 

ここまでの記録と共にイリアスベルクの教会に祈りを捧げた▽

 

 

 

 

つづく

 




【エリィ】
序盤のバトルファッカー。
男のモ♂ノを喉の奥まで導き我慢させない凄い子。
子供か大人か不明だが今作では大人と言う事にした。


ではまた

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