おさかな海賊団の幸せな旗   作:つヴぁるnet

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ジェシー end

 

 

この世界を堪能して80日は経過したか?

 

最近記憶に強く残った出来事と言ったらノア地方で戦争が起きた事だろうか?

 

いやー、アリ娘は強敵でしたね。

 

人海戦術に名に恥じぬ黒く染まった津波のようだった。 ひたすらハモニカ砲とディバイダーで広範囲を殲滅したり、夜戦時に月明かりが良ければサテライトキャノンで一掃したりとこちらも物量で押し切った。

 

リロード時間は長いけどこのマキブ達には本当に助かった。

 

お陰で黒い大津波を打ち払った英雄として酒場では大騒ぎだった。

 

これもマキブ様々です。

 

 

それから戦争が終わり、次の日に目を覚ますと体に何か変化を感じた。

 

ステータス画面を開くと何か新しく変われる状態になっていた。

 

これが種族的進化だと理解してから急いでイリアス神殿へ飛んで行った。

 

 

そしたら【 オールドタイプ 】って種族に変わることができた。

 

てか種族的扱いなのかコレで

 

 

この種族に就いた理由はわからないが、おそらくガンダムX系の武装を使い続けたからだと思う。 反攻作戦に参加する前もこれらの武装を重点的に活用していたくらいだ。

 

なんと言うか孤独奮闘してる旅中だと『一人 対 多数』な状況が相次ぐため、ガンダムXの広範囲武装に頼らざるを得ない。

 

 

もちろん弾幕で制圧するZガンダムや圧倒的パワーをまたガンダムZZも候補にあったが、俺はNTみたいに飛び抜けた強さもない。 常にノーマリティーな戦いで巧みに凌いできた。

 

だから『オールドタイプ』の枠に落ち着いたと考えてる。

 

 

しかしこれらの種族判定については、ありとあらゆるガンダムが使った兵器に触れてる時点でオールドタイプかニュータイプのどちらかに行き着くのも定めの一つなんだろうか?

 

しかしガンダムってのは戦争に巻き込まれる事で自分の在り方と存在意義を理解することが多い。

 

だから反攻作戦と言う名の【戦争】に触れたことで俺の中にある分岐点が今回の騒動で揺れ動いたのかもしれない。

 

その結果としてオールドタイプの判定を受けたではないかと俺は考えている。

 

 

ちなみにオールドタイプの種族効果は『マキブによる広範囲攻撃のSPとMPの消費量が下げる』効果を持っていた。

 

これ初手でバンバン強い武装を扱ってもガス欠しないのありがてぇ。

 

 

 

となると?

 

 

マキブの力が最終段階にいたるとしたら…

 

 

ウイングゼロのゲロビ(メイン)撃って

 

運命でゲロビ(射CS)撃って

 

セブンソードのゲロビ(格CS)撃って

 

V2ABでゲロビ(サブ)撃って

 

サバーニャ(特射)撃って

 

ハモニカ砲(特格)撃って

 

サテライトキャノン(覚醒技)撃って

 

ゲロまみれにすれば良いのか?

 

 

これは俺の機嫌に左右して大陸一つ無くなりますね。 NTの様な不思議な力が無い結果として強力な武装に頼りまくったオールドタイプの末路か。 ワンボタンで戦争を決めたい人間らしさ満点だな。

 

 

それでもマキブが無いと意味がない。

 

どこかで発掘でも…

 

 

 

「あ、そうか。 サン・イリアの技術室に行けばマキブあるかもしれないな」

 

 

 

確かあの大国はサン・イリア王がメカニックだからもしかしたらマキブを保管してる可能性がある。

 

原作でもマキナの調査と研究に力を注いでる国家だったな。

 

この世界にきて何度か寄ったことある街だけどそう言うのを忘れてたな。

 

うん、いい機会だからちょいと立ち寄ってみるか。

 

 

 

「飛べっ!」

 

 

ハーピーの羽を真上に投げ、サン・イリアまで飛んだ。

 

空に浮き上がり、チラリと大地が見える。

 

大国同士で争いあった戦後の大地はところどころ荒れていた。

 

その中には俺のマキブが抉った部分も含めて…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サン・イリアの技術開発者たちとコンタクトを取り、マキナを超えたマキブの存在に興味を示した。

 

軽いお手伝いをする事で彼らが保管してるマキブを頂くことになった。

 

 

簡単に言えば取り引きだ。

 

だがあまりマキブを魅せつけるのもアレなので、ザクのマシンガンやヒートホーク、あとスクリューウェップとバズーカのようにビーム兵器は隠した上で見せることにした。

 

ビーム兵器は不味いと思ったので、技術開発的に追いついてるレベルのものだけを見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうして数日間経ったある日のことだ…

 

 

研究のお手伝いまで時間があることを考え、出来立てホヤホヤのノアパンを購入してから街中でフラフラと食べ歩く。

 

 

ほのぼのとした大国を眺めながら堕落した生活でもしようとか考えていたら、突如目の前の水路から無数の影が飛び出してきた。

 

 

 

「っ!?」

 

 

 

俺はノアパンを手放し、バックステップしながらヒートホークを手元に召喚する。

 

飛び出してきた水しぶきにより地面に落ちたノアパンが台無しになって少し落ち込む。

 

すると敵が武器を投擲する構えを影で確認したので咄嗟にヒートホークを投げつけて相殺した。 水飛沫は落ち着いて正体を現す。

 

 

 

「なっ、人魚だと!?」

 

 

「たぁぁ!!」

 

 

襲いかかってきた敵に驚いてると大きな尻尾で叩きつけてきた。

 

俺は咄嗟にガーベラストレートの鞘で受け止めるが全体重をかけられた一撃に耐えきれず地面に叩きつけられた。

 

 

 

「あぐっ!!」

 

 

流石、マーメイドの将軍として君臨するジェネラルマーメイドだ。

 

ジェネラル(将軍)だけある。

 

尻尾のたたき付けでこの威力か。

 

 

 

「もう一撃よ!」

 

 

「!?」

 

 

地面に叩きつけられてバウンドダウンしていた俺はもう一撃尻尾で薙ぎ払われる。

 

二撃目を受けて簡単に叩き飛ばされてしまう。

 

空っぽの樽を破壊しながら壁に打ち付けられた。

 

 

 

「っ、い、痛っ…」

 

 

レベルはそれなりにあるからHPは削りきられなかったけれど、鞘で受け止めるのは愚策だったか。

 

あと頭がグラングランする。

 

音波属性にやられるってこう言うことなんだろうか?

 

お陰で街中の至る所でマーメイドに襲われてる人々の悲鳴がよく聞こえる。

 

恐らく鼓膜が制御できてないな。

 

脳みそにもダメージを受けたせいで無用な音まで拾ってしまう。

 

酷く煩わしい…

 

 

 

「てか、原作考えれば撃滅戦争が始める頃か? 完全に忘れてた…」

 

 

「なに!? まだ意識があるのね、あなた!」

 

 

「俺は全力で抵抗する」

 

 

 

ハイパーバズーカを召喚して先ほどのジェネラルマーメイドに撃ち放つ。

 

加速する実弾にジェネラルマーメイドは三又の鉾、通称トライデントで斬りはらわれた。

 

しかしジェネラルマーメイドは爆発に埋もれる。

 

 

 

「うぇ…」

 

 

 

ただしバズーカの爆発は俺にとって爆音に変わり耳に劈く。

 

音波属性弱体化状態、マジで嫌い。

 

汚い、流石マーメイド汚い。

 

 

 

いや、身体は綺麗なんだけどね?

 

しかもジェネラルマーメイドに関しては無印の終章でお世話になりました。

 

殺伐とした天使戦の最中、天使よりも天使な癒し枠として大変お世話になりました。

 

ありがとう。

 

 

 

でも今はありがたくない。

 

帰れ、街中で人を襲うなもん娘共め。

 

 

 

「くっ、爆発するなんて。 でもこの程度、どうって事ないわ」

 

 

 

そうですか。

 

全然元気ですか。

 

こちらもただのバズーカで倒れるとは思ってない。

 

でもああやって回避せずにトライデントで斬りはらう感じだと相当の戦士タイプだな。

 

逆にやりやすい。

 

 

 

「挨拶代わりに尻尾で叩くとは随分だな? お陰で音がよく聞こえて頭サッパリしてる。 目覚ましには良い一撃だな? 彼氏さんできたら次はその人にやってやれよ」

 

 

「あら? 結構強くやったつもりだけど、よく立てるわね」

 

 

「生憎、ノア地方を一人で歩き回れる冒険者なんでね。 そう簡単には倒れてやらない」

 

 

「そう……なら私が相手を__」

 

 

「『トランザム』ッッ!!!」

 

 

「!!!?」

 

 

 

叫びながら一歩踏み込むと紅い分身を作りだしながらGNダガーを取り出してジェネラルマーメイドに突貫する。

 

迎撃とばかりにトライデントでこちらを突いてくるがソレを踏みつけ、彼女の頭の上に飛ぶ。

 

 

 

「(トライデント)を踏み台にした!?」

 

 

 

そのまま彼女の頭上を手のひらに納め、片手で逆立ち。

 

そのまま切り裂こうとしたが、トランザムが解除されてしまう。 思ったよりもダメージが大きかったのと、音波属性弱化状態に体が慣れていないのか、トランザムが解除された。

 

想定外な展開に勢いが殺されてしまい変に力が抜ける。

 

彼女の頭の上で1回転すると…

 

 

ストン…と降りた。

 

 

 

「ひゃっ!」

 

 

「うぇ…?」

 

 

 

彼女の肩に座ってしまった。

 

いや、座るつもりはなかったぞ?

 

だけどなんか、座ってしまった…

 

 

 

「な! なんなの!?」

 

 

「え? あ、いや、どうしてだろう…ね?」

 

 

 

てか、この歳で肩車してもらうとかいつぶりだろう?

 

とりあえず魔がさした俺はジェネラルマーメイドの頬っぺたに触れてみる。

 

マーメイドだけあってみずみずしいが白い肌は柔らかい。 もちもちしてる。

 

あと髪の毛も色鮮やかな水色で非常に綺麗である。

 

マーメイドって基本綺麗だから当たり前か。

 

 

 

「ふぅえふぁいふぁあふぁうぶぐふぐ!」

 

 

「え?なんだって? …くっくっ」

 

 

頬っぺを引ったり、グイッと両手で挟んで潰したりとイタズラを施す。

 

音波属性攻撃の仕返しだ。

 

このまま調子を崩してやろう。

 

戦士はこう言うのに弱いからな。

 

するとトライデントが横から襲いかかってきたので、体を捻って回避するとトライデントの棒を掴む。

 

 

「は、離しなさい!」

 

 

「貰った!」

 

 

「!」

 

 

トライデントを掴んで上に掲げれる。

 

するとジェネラルマーメイドの腕は真っ直ぐ上に伸びる。

 

その隙に手を伸ばして脇をくすぐった。

 

 

 

「え? あはは!あはは! 擽ぐらないで!あははは!れ! え!? ちょ、ちょっと! ひゃ、ひゃい!」

 

 

「っと、っと! よし、トライデント奪った!」

 

 

「しまっ!? っ、ッ、あははは、あ、あっ、ちょっ、た、タンマ、あははは!!」

 

 

「オールドタイプの擽りだ。 存分に味わえ」

 

 

 

ここは街中だからあまりマキブは扱いたく無い。

 

そのためトランザムで背後に待って一閃しようと思ったけどトランザムの解除から、肩車してこの擽りである。

 

最初はイタズラ心を込めて敵の調子を崩すつもりだったが、思ったよりも反応が良かった。

 

ほんの少しだけ面白くなってきたので擽りまで試したらご覧の通り。

 

あとこのジェネラルマーメイドが擽られる事に弱いようだ。

 

 

しかし、あまり調子に乗りすぎて一つハプニングが起きてしまう。

 

 

 

「!?」

 

 

 

擽られたせいでジェネラルマーメイドは体を捩らせて、俺は肩車からバランスを崩す。

 

自分で掴んでいるトライデントが顔にぶつかる。

 

ぶつけた衝撃と音波属性弱化状態の合わせ技で視界と意識をチカチカさせながら、肩車から落ちてしまった。

 

 

地面に倒れるジェネラルマーメイド。

 

 

そのまま落下する俺。

 

 

そして…

 

 

 

 

 

ポヨン、ぽよん…

 

むにゅぅぅ…ぅぅ

 

 

 

「んんっ…」

 

 

 

色っぽい声が聞こえる。

 

 

また手のひらと、顔に柔らかな感触を味わう。

 

 

揺れる意識は正常に戻る。

 

 

そして気づいた。

 

 

顔を上げればジェネラルマーメイドの涙目で笑い疲れていた顔が目の前だった。

 

 

 

「やばっ!?」

 

 

よりによってもん娘の腹の上だ!

 

俺は死ぬ気か!?

 

 

むにゅ、むにゅ…

 

 

 

「ぁ、ん、っ……ふふ、なかなか積極的ね」

 

 

仰向けのジェネラルマーメイドのお腹の上に倒れていたことを理解する。

 

その位置から退こうとするが…

 

 

 

ガシッ!!

 

ギュゥゥ!!

 

 

 

「!?!?」

 

 

「ふふふ、散々やってくれたわね。 次は私が落としてくれるわ」

 

 

 

俺は腕ごと上半身を強く抱きしめられる。

 

また彼女の尾びれも下半身に絡みついて脚は動かせない。

 

彼女の豊満な胸が形を崩すほどに押し付けられる。

 

随分と魅惑的な状態だが…

 

これめちゃくちゃ危ない。

 

 

 

「ファ、ファンネ_ん…んん!?」

 

 

 

遠隔操作のファンネルを展開しようとした。

 

だが俺は生憎オールドタイプであり、召喚速度は遅い。

 

お陰で召喚は拒否されてしまう。

 

 

 

「んっ、ちゅ、ちゅぷ…」

 

 

「〜〜!!?」

 

 

 

くすぐったく唇を奪われてしまう。

 

 

 

「ちゅ、ちゅ…んん…んふ…」

 

 

「! 、!? 、!…」

 

 

 

もん娘の性技は人智を超えている。

 

ほんの口づけ一つで理性が狂わされる程だ。

 

唾液を馴染ませて絡み合う舌。

 

仄かに甘い味が口の中で渦巻く。

 

しかも美しき女性と口づけを行ってる事実で頭の中がどうにかなりそうだ。

 

熱に侵され始める感覚に襲われながらも俺はなんとか踠いてみる。

 

 

 

「んふっ…逃げちゃだめよ」

 

 

「っ!?」

 

 

 

気づいたら俺は彼女の腕から解放されてる。

 

起き上がろうと思えば起き上がれる…と、思いきや、手錠のように腕を拘束する水に包まれていた。

 

解放はされてない。

 

むしろ動きがさらに拘束されていた。

 

 

「口付けは初めてかしら? ふふっ、かわいい…んちゅゅっ…」

 

 

ジェネラルマーメイドの両手は俺の頬を優しく支えてグッと引き寄せられる。

 

 

「ふぁ…ぁ…」

 

 

 

ダメだ…

 

脳が痺れる。

 

揉みほぐされている感覚。

 

柔らかに重なり合った口付けはこれまで以上に強く押し付けられて、彼女の感触がより鮮明に味わう。

 

よじる体に力は無い。

 

啜われる毎に骨抜きにされ始めてどうにもならないのだ。

 

 

意識も恍惚に染まり始めている。

 

 

 

「んん、ちゅぱっ……あら?…ふふ、目がとろ〜んとしてるわよ?」

 

 

「ぁ、ぁぅ…ぁ」

 

 

 

こんなに甘い口付けは初めてだ。

 

 

冒険中はもん娘による性的攻撃を仕掛けられたことはあった。

 

けれどルカさんほど真面目に食らってやる事はない。

 

そのためビームサーベルや十手で斬り払ったりして接近を許さないようにしてる。

 

万が一絡みつかれたり、マウントポジションを奪われても、多彩なマキブならそんな状況はどうにでもしてきた。

 

 

……で、何が言いたいかと言うとだ。

 

もん娘の性技を受けないよう物理的に否定し続けてる俺はあまり性技を受けたことない。

 

つまり性的攻撃を受けた時の快楽に争う精神力も鍛えておらず、そっちの経験浅いのだ。

 

学生は卒業しても、大人になるための卒業はしてい俺なんかが性技に長けたもん娘の本気の口づけを受ければ、あとは容易い。

 

しかもお相手が中章に現れるジェネラルマーメイドだ。

 

戦闘能力も高ければ性技も長けている強力なもん娘。

 

ジェネラルの名に恥じぬレベル強さだ。

 

人間程度、手玉に取ってしまう。

 

 

 

「ぁ…ぁぁ…っ……」

 

 

 

恍惚に落とされめ意識は朦朧としてまともな判断も出来ない。

 

このまま溺れていたい感情に蝕まれてしまい。

 

何もかも投げ打ってジェネラルマーメイドと啜り合っていたい肉欲は理性を押し退けていた。

 

 

 

「ふふふ、可愛い……いいわよ、そのまま溺れていなさい…」

 

 

 

ジェネラルマーメイドは俺の様子に満足してるのか蠱惑な表情で抱き寄せる。

 

その性技で心身を奪い、甘えさせるような抱擁で意識すらも柔らかに包む。

 

魅惑的な肉体は人を簡単に落としてしまう。

 

その母性本能は身を委ねたくなるほどだ。

 

 

もう、あと戻りできないところまで来た。

 

 

 

おちたい。

 

堕ちたい。

 

このまま彼女に堕とされたい。

 

この身を任せたい。

 

 

 

このまま堕とされてしまうだろう…

 

 

 

 

 

「っ……十手!!」

 

 

「!?」

 

 

 

腰に常時装備しているビームライフルになんとか手をかけてトリガーを引いた。

 

ビームの刃は斜めに飛び出して水のベールをかき消した。

 

 

 

「ヴェスバー!」

 

 

 

まだ微かに残る理性を動かして腰に展開したヴェスバーを地面に撃ち放つ。

 

体が空に舞った。

 

その衝撃でジェネラルマーメイドの抱擁から解放された。

 

もし彼女の両腕で抱きしめられたままだったらヴェスバーで抜け出すことはできなかったが、水のベールを使ったお陰で抜け出せた。

 

しかし半分以上力が抜け始めてる体では上手く立ち上がれない。

 

近くに転がっていたガーベラストレートを回収するとそれを松葉杖代わりに立ち上がり、ジェネラルマーメイドと向き合う。

 

 

 

「ぅ…ぐぅ…」

 

 

しかし視界はボヤけている。

 

相当ジェネラルマーメイドの快楽に揉まれたようだ。

 

なんとかして呼吸するが、興奮して紅潮した心拍数を落ち着かせようとするが、女性から注がれる肉欲が喜びが勝る。

 

深い呼吸が行えない。

 

お陰で甘い吐息のように搔き消えそうになっている。

 

 

「ぅ、ぅぅ…ぁ」

 

 

正直な話。

 

もっとジェネラルマーメイドによってめちゃくちゃにして欲しかったくらいだ。

 

彼女が持つあの体で満たしてくれるならどれほど幸せなのか…

 

 

「っ!」

 

 

でもここで溺れたなら俺の冒険が終わることが心を嫌う。

 

俺は刀のガーベラを引き抜いて真上から足に突き刺した。

 

 

 

「あ"あ"、いだぁァッ!!」

 

 

「何やってるの!?」

 

 

 

血が溢れる。

 

 

しかしお陰で落ち着いた。

 

 

肉欲は落ち着き、痛覚が勝る。

 

 

液状の回復薬を足に垂らして傷を治す。

 

 

 

「すぅぅぅう!…ハァァァァ……っ!!」

 

 

 

ジェネラルマーメイドと混ざり合った唾液が付着した口元を服で拭って深く呼吸した。

 

もうなりふり構わない。

 

街中で扱うのは気が引けるが致し方ない。

 

 

ビーム兵器の使用を決めた。

 

 

 

ガチャ!(インコム)

 

チャキ!(アグニ)

 

カチン!(ハモニカ砲)

 

シュン!(ヴェスバー)

 

 

 

「!?」

 

 

「マキブの本気を召喚したんだ。 覚悟しろ侵略者」

 

 

 

銃口補正と火力のオンパレードをフルオープンする。

 

最後にビームサーベルを召喚する。

 

グッと魔力を込めるとビームサーベルは物凄い音を立て始める。

 

莫大なビーム量が刃となって弾けていた。

 

 

 

「最大出力で解放した『サイサリス』のビームサーベルだ。 そんな槍ではこれを打ち破れると思うなよ」

 

 

「……そう、それがあなたの本気ね…」

 

 

 

雰囲気が変わった俺の様子にジェネラルマーメイドは姿勢を低くして構える。

 

先ほどまでは、脇を擽ってトライデントを奪えば仕返しとばかりに唇を奪って恍惚に染めていたりと、比較的平和な桃色空間だったが今からは違うと雰囲気が一変する。

 

 

上手く力が入らなかった足腰はいつ間にか緊張感によって筋肉を取り戻してた。

 

重たい武装で戦える。

 

 

 

でも、もう一つだけ。

 

とある感情を湧き上がらせて後押しする。

 

 

 

それは…

 

 

 

 

「よくも出来立て熱々のノアパンをびちゃびちゃに濡らしやがって! 許さないからなぁ!!」

 

 

「怒りはそこ!?」

 

 

 

食い物の恨みは恐ろしいと言うが、強ち間違いではない。

 

怒りと共に重装備で固めたマキブをジェネラルマーメイドにぶつけた。

 

 

 

 

 

 

 

勝敗は言わずもがな。

 

ビーム兵器が圧倒的な強さだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリス・フィール15世による恐怖の宣戦布告は勇者ルカによる獅子奮迅の活躍により抑えられた。

 

しかし様々な被害を齎らす。

 

故に人間とも?娘の間にはたしかに亀裂が走り出していた。

 

 

特にその中でサン・イリアに住まう市民達は大きな傷を負ってしまった。 何せ友好関係が高く築かれていたところをマーメイドによる侵略を受けたからだ。 もん娘の事情を理解する人は少なからずいたが、侵略により壊された人はもん娘を強く憎み、追放の声を上げていた。 仕方ない事だろう。 もん娘はその気になれば人を容易く殺せるから。

 

 

しかしそれは後にとある次期王女のマーメイドによって暖和される。

 

だがそれまでは人間ともん娘の間に出来上がった亀裂は閉じないだろう。

 

 

 

さて、そんな俺はサン・イリアを早々に離れた。

 

理由としてはまずあのジェネラルマーメイドを打ちのめした後の事だ。

 

そのまま侵略を続けるマーメイド達を退けようとマキブをフル活用して街から追い払った。

 

お陰でサン・イリアではマキナを超えた兵器を使用してる青年がいる話で持ちきりとなった。

 

 

そして…

 

俺は密かに予感していたものが的中した。

 

 

それはサン・イリアの技術者の中に狂人らしき人間に目をつけられる事だ。

 

前も説明したと思うが、マキナによって発展を繰り返すサン・イリアは沢山の研究員と技術者で溢れてるが、その中で特にマッドと言えるほど狂った奴も少なからず存在する。

 

そこら辺気にしてたのであまりビーム兵器を使えなかった。

 

実弾属性のマキブしか見せなかったのもそのためだ。

 

 

だが人魚の侵略中に俺はビーム兵器のマキブを使い、そして運悪く目をつけられたのだ。

 

俺は身の危険を感じたのでサン・イリアから逃げ出した。

 

まあこんな事もあると考えていたから前払いとばかりにサン・イリアが保管していたマキブは貰い受けた。

 

それにそろそろ引き時だと考えたため手を引いたのだ。

 

 

 

 

また一人旅。

 

しかたないことだろう。

 

気持ち切り替えて気ままに旅を始めていたが、俺の身の回りに一つ変化が起きた。

 

それは…

 

 

 

「ねぇ、明日はどこに行く?」

 

 

「サン・イリアから離れた場所ならどこでも。 あとベッドに武器を置かないで。 危ない」

 

 

「そんなフラッグもマキブをベッドに散らばせてるじゃない?」

 

 

「今はアクセサリーの状態だから良いの」

 

 

「持ち運びが楽だし、セコイ能力ね」

 

 

「その代わり全てを扱うのは困難極まりない」

 

 

「でもそれが人間の得意分野よね? わたしには無理な細かさよ」

 

 

 

今の俺は一人旅ではない。

 

とあるマーメイドと旅をしている。

 

そのマーメイドは「武者修行の旅!」とか言って世界を旅し始めたあのジェネラルマーメイドだった。

 

しかし『武者修行の旅』については半分嘘であり、本当は「私を負かしたとある人に会うため」と言って内海付近を旅立っていたらしい。

 

それから運命の出会いと言うべきか、サン・イリアの侵略から一週間経過した頃に彼女と出会った。

 

 

俺は彼女の事覚えていた。

 

彼女も俺のことを覚えていた。

 

 

しかし彼女は出会った喜びよりもどこか負い目を持っていた。

 

もん娘として侵略した側だからだろう。

 

一応サン・イリアは和平が結ばれたので現在は敵対関係も無くなっていたが将軍として攻め入ってた彼女は穏やかじゃ無かった。

 

でも俺は気にして無かった。

 

気にしてたのはノアパンの恨みだけ。

 

 

だから「久しぶり」と友好的な態度で声をかけた。

 

すると彼女は嬉しそうに飛びついてきた。

 

敵意も悪意も無い相手に武器を構えることも出来ない。

 

俺は驚き戸惑いながらも飛び込む彼女を受け止めてしまった。

 

それからギュッと抱きしめられて、彼女から唇を奪われてしまう。

 

頬をスベスベの手で包まれて、引き寄せられて、口付けと共に逃げ場を奪う。

 

抵抗する力も意思も揉み解された。

 

 

あの瞬間は忘れることはできない。

 

 

 

 

「ねぇ、フラッグ」

 

 

「どうした?」

 

 

「あなたは今まで出会った人間の中でとても強い男性だわ。 わたしを倒して、もん娘にも優しい。 その上わたしを抱き止めてくれた。 こんなにも…疼くの。 だから……子作りしよ?」

 

 

「………はい?」

 

 

 

 

え?

 

なんだって?

 

 

 

 

「強いあなたとわたしでね?」

 

 

「と、突然、ですね」

 

 

 

思わず敬語になってしまうほどの提案に俺は度肝を抜かれる。

 

だが俺の態度にジェシーはやや不機嫌ながらも、ジッと見つめて回答を待っていた。

 

 

 

「……」

 

 

「あ、うん、真面目に答えるよ」

 

 

「うん……それで、どう…か、な?」

 

 

 

トライデントを握り、戦う時は力強い眼差しを持つ彼女も、今は俺の答えに不安を抱き、目の奥は怖がっていた。

 

平気な顔で振舞っているが「もし断られたらどうしよう……」そんな感情が見えなくもない。

 

 

 

「良いんじゃないかな。 俺とジェシーが寄り添い会う幸せな、家庭…」

 

 

「!!」

 

 

 

 

お互いに相性は悪くないだろう。

 

 

むしろ良好な関係を築けるはずだ。

 

 

俺は少なからず、そう思ってる。

 

 

 

「そっか、……なら」

 

 

「!」

 

 

 

ジェシーは肩を掴むと真正面に向き合う。

 

そのまま頬を支えるとジェシーは静かに目を閉ざし、顔を近づける。

 

唇は柔らかに重なり合った。

 

 

 

 

「これからの好意を受け止めてくれるよね?」

 

 

「それは好意に行為を掛けてるのか?」

 

 

「もん娘は男性を気持ちよくさせることも好意と考えるけど、お腹に子を宿す事を好意と考えるのよ。 そんなあなたは『YES』と胸が張り裂けそうな程嬉しい答えを言ってくれた。 なら、わたしはやる事一つよ…」

 

 

「そうか、なら、お願いがある」

 

 

「お願い? なんでも言ってフラッグ」

 

 

「俺やジェシーと同じように強い子供が欲しい。 強い子供を産んで」

 

 

「ええ、必ず作るわ…」

 

 

 

前までは武器を交じり会えた敵同士だった。

 

でも今は愛を育むために交わる仲だ。

 

 

ジェシーは幸福の時間に溺れて、俺は人魚の体に溺れる。

 

 

 

今宵は安宿で激しく絡み合った…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある人間、とある人魚、この二人から新たな生命が育まれた。

 

それは強くて優しい女の子のマーメイドだ。

 

そのマーメイドは、次期女王となったマーメイドの親衛隊総隊長となり、また親友になるほどの器になった。 のちに現役時代の母親を超えた将軍となるほどである。

 

将軍となったマーメイドは母親から受け継いだトライデントと、唯一残ったハモニカ砲を受け継いで来たる害悪を退け続けた。

 

その強さはまるで二人の親が望んだ光景だった。

 

 

 

 

「ねぇ、あなた。 天国から見てくれてるかしら? 私たちの子は強くて立派ですよ…」

 

 

寿命によって先に亡くなった男の写真に声をかける。

 

その写真は、マーメイドと寄り添いながら幸福に満たされている笑顔の一枚だった…

 

 

 

「人として終えることを選んだあなたはどこまでも強かった。 本当は長生きして欲しかったけど…」

 

 

 

写真縦の横には愛した男がこの世を去った事で機能しなくなった銃と剣のマキブのアクセサリーが飾られている…

 

 

世界を救うためにボロボロになったマキブ達は、今も彼と共にいるのだろうか?

 

 

それは天国にいる彼にしか分からない。

 

 

 

「天国で見ていて。 あなたとわたしの子を」

 

 

 

 

 

 

写真に映る彼の名前は 海ノ 雪旗…

 

海深く幸せな人生を送った男である…

 

 

 

 

 

 

end root【ジェネラルマーメイド】

 

〜 おわり 〜

 





個人的にこのエンド好き。
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