〜 8日目 〜
〜 試練の洞窟 〜
ガシッ
「貰った!」
「え?」
ぷるん
「ひゃ!!?」
でかーいッッ!!
説明不要ッッ!!
肩が凝りそうな大きさだな。
そもそも小柄な体に対して胸が三割を締めているから相当重たいはず。 本人も「おもーい!ぱたぱた」と言ってるくらいだ。 だけど豊満なあのおっぱいは男からしたらロマンの塊である。
まぁ、それはそれとしてめっさ可愛いロリ巨乳の女の子を描いてくれたアレ○シさんは本当にいい仕事する。
あの人の絵はとても好きです。
「ちょ、ちょっと!!?」
「しかしこれをブラと言っていいのか……」
インプの胸に巻いてるこれ、ブラに分類して良いのか不明だ。 腹巻ではないと思うがなんて言うんだろうか? サラシ? でも胸を隠す(隠せてない)下着としてはブラに分類はされると思うし……まぁブラバムの事だ。 これでも喜ぶだろ。
「も、もう! そんなに私のおっぱい見たかったら言えば見せてあげたのに〜? でぇもぉ、せっかちなお兄ちゃんは可愛いから、許してあ〜げ〜る」
そう言って可愛らしくポーズをとり、垂れ下がっているを欲望の塊がゆさゆさと揺れる。 わざとよく見えるように揺さぶるそれはまるで催眠だ。 正直あれを鷲掴みして欲望のままに貪りたい気分になれる。
「これは貰っていくよ、欲しがってる変態がいるから」
「えー!返してよー!」
罪悪感が湧き上がる。
正直下着泥棒は抵抗ある。
けどここはRPGゲームの世界だ、慣れよう。
「むむ、なら何かと交換してよ」
「? ……じゃあ、おにぎり」
「えー? 違うでしょう? 普通そこは、お兄さんの精子がいいなぁ〜? ほらほら、どう? このおっぱい〜、柔らかいよ〜? 欲望に身を任せて顔埋めて良いんだよ〜? わたしがきもちよぉ〜く、してあげるから」
「魅力的な提案だけど現在豊満な胸に飛び込みたい候補がいるから、遠慮します……ね!」
「むぎゅぅ!」
一歩踏み込むとインプの顔に牛乳瓶を押しつけて受け止めさせると背を向けて退く。
「さらば、魅惑の子悪魔たん」
距離を取ったあと『導きの糸』を上に投げると糸は洞窟の外に伸び、そして意識は糸を通じて少し飛ぶ。
体が流される感覚から解放され、目を開けると洞窟の外に出ていた。
「さて、だいたいブラを回収した。 ……ナメクジ娘のブラはヌメヌメの内に渡しとくか。 大変洗いたい気持ちに襲われるが、ブラハムにこの状態で渡した方がいいだろうし」
ちなみに先ほどの『爆乳』……じゃないな。 インプの見た目は爆乳だけどゲーム内で判定される胸のサイズは確か『豊満』だったけな? それでも充分なボインプだけど。 さてロリ小悪魔の通称インプ以外にも、お口が器用な小悪魔レミと、お手てが器用な小悪魔ラミのも回収しといた。 奪うのは楽だった。 オドオドびくびくして、クターと無気力で、俺は通り魔のごとくスルリと奪いました。 ボインプに比べてこちらの方がよっぽどブラっぽいな。
しかしインプの胸見てると本当に肩こりそうだ。 サキュバス族特有の風の魔法であのたわわは軽くしてると思うけど、あんなの激しく揺らしたら痛くてたまらないだろうな。 お魚海賊団もか。 てかア○キシさんのは仕方ないね。 どれも魅力的だけど、それ相応に伴うわけか。
「しかしMPの消費激しいけどビームライフルも強いな。 今の段階だとかなり楽」
ビームサーベルやビームライフルと言った初期装備だがかなり扱いやすい。 サーベルに関しては一度召喚すればSPは消費せずに時間の限り振るう事ができる。 あと無属性だからどんな敵にも通用するあたり扱いやすい。 そのうち二刀流とか試してみよう。 ちなみに学生時代の部活とかは中学で卓球部、高校で陸上部だったので体力面は問題ないと思われる。 それが戦闘面で活かされるかは分からないが体は動く。
ただ卒業後はゲームセンターでスタッフのお仕事したりと学生のように部活など外で活動してた頃に比べたら少し体が鈍ってるかもしれない。 あ、アルバイト自体は楽しかったぞ? 休憩中なんかは上着を羽織ってスタッフTシャツを隠し、アーケードゲームの前に座って、こう… ウッキー!今年は申年ィィィ!!って感じにエクバで遊んでいた。 あ、申年関連は心の声で叫んで、表では静かにマナー良くやってたからね?
外でゲームを楽しむ時、マナーを守るのは常識である。
当たり前だよなぁ?
〜 ポルノフ 〜
〜 昼 〜
「これ【斧】か?」
「ああ。 何にどう扱うかわからないがな」
筆箱に入ってそうな消しゴムのサイズ。
斧の形をしたブラハムからアクセサリーを受け取った。
「そういやブラハムはエクストリームバーサスの職業知っても中身の全てを知るわけでは無いのか」
「その通り。 わたしはその職業の存在を知っても中身を知るわけではない」
「それなのにマキナ扱いされるマキブを持ってるとかめちゃくちゃだなあんた。 実は知ってんじゃねーのか?」
「これはたまたま見つけた物に過ぎない。 そしてとある残念な蛇からお高い情報を得たお陰でこのアイテムを知ったわけだ。 でも運命の赤い糸に選ばれた者だけの力、わたしは絶望した!」
「おまえ実はティエリアだろ」
「しかしこれを餌にしてブラをコレクトしてくれる運命の人が現れたわけだ!」
「いま餌っつたなコイツ?」
「残念ながらこれはレアアイテムの一つ。 たとえわたしの趣味がブラだとしてもコレクターとして無償で渡すことは出来ない。 許せ」
「いや、許さないよ?」
「そんなわけでフラッグ君には【斧】ともう一つ【機関銃】のマキブを渡そう」
「無視されたし。 ……はい、確かに貰った」
「では行け、少年。 二つの山と言う名のロマンを支える薄い布を求めて!!」
「……」
おそらく毎回このテンションで見送られるんだな。
やはり変人だ、この人。
〜 イリアスベルク周辺 〜
〜 夕方 〜
「15コストで『斧』言われても『ヒートホーク』くらいだよな? ザクとかツダとか」
ビームサーベルと被ってるように見えるがヒートホークを試したところ『火属性』扱いで攻撃してるようだ。 名前に『ヒート』が入ってるからだろう。 でもたしかに原作も斧の刃に熱が帯びて、それで攻撃してるし間違いでは無いか。 しかし序盤で火属性の高火力は嬉しい。 命中率はビームサーベルより心配だがハーピやフェアリーなど機動力高い敵以外に挑めば良い話だ、困ってはいない。
「そして【機関銃】は『マシンガン』だな」
軽い武器だから片手で持てるし、しかもビームサーベルと共にマシンガンで追撃できる。 威力は低いけどダメージ増加にぴったしだ。 当然だが実弾。 そしてエネルギー砲じゃないのでMP消費ではなくSP消費扱い。
なるほど。
実弾や爆弾や近距離攻撃はSP消費
ビームや遠距離攻撃はMP消費
ビームサーベルはエネルギー源がビームだけど近距離攻撃扱いだからSP消費になるのか。
ややこしいけどこれ、面白いな。
「うがー! かえせー!がおー!」
「はい、ソーセージ。 これあげるから許して」
「お兄さんは良い奴だな! がー!」
チョロいな。
まぁ食に忠実な生き物だからブラよりも肉なんだろう。
やり易い。
狼娘が肉に食らいついてる内に俺はそそくさと退散すると…
「あれはたしか…」
丘の奥をよく見たらルカさん御一行じゃないか。 そして後ろにいるのはフェニックスの小娘だ。 ほー、あの闇商売を止めたのか。 行動が早い。 そしてルカさんの後方に……イリアスだ。 俺は彼女に姿見られない方がいいな。 いまはロリアスだけどこの世界の人間をほぼ覚えてるからこの世界に存在しない俺が見つかると今後面倒だ。
だからいないフリ〜、いないフリ〜。
俺は俺の冒険を続ける。
断じてブラ集めに精を尽くすだけで終わらない。
マキブが欲しいから今を頑張ってるだけ。
目的はお魚海賊団に会う事。
やはりあの二人の漫才(?)は見てみたいからな。
「わんわん」
「おすわり」
「くぅーん」
「では、それじぁねー」
「え!? 放置プレイわん!?」
「因みに俺が居なくなる前に動いたらその首輪で舌を巻きつけて引き千切るぞ」
「あおーーん!!??」
犬娘に対して別にそんなことするつもりはない。 でもこのワンコに対しては虐めてくださいオーラが出てるので、ついやっちゃうんだ。
「ルカさん御一行がイリアスベルクに居るということは、宿屋使い辛いな。 もしかしくなくとも今日は野宿か………んん?」
そう考えてイリアスベルクから離れると見知らぬ冒険者が現れた。 しかしローブを被って姿が見えない。 ……地面を這う尻尾がチラリとしているが、もしや?
「どうも、こんにちは」
とりあえずまずは挨拶。 もし悪党なら既に後ろで構えてるビームサーベルを展開して斬りつければ良い話だ。 俺はフレンドリーに声をかける。 しかし…
「その後ろに隠してる武器を下ろしてからコンタクトを取るんだな。 まるで悪党だ」
バレていた。
「仕方ないだろ、こちらも挨拶した相手が悪党だったら先手必勝で挑むつもりなんだから」
「ほぉ…? この魔王アリス・フィールズに向かって良い度胸だ」
「!」
ローブを剥ぐと表すのは小さなヘビの幼女……いや【魔王】だ。
「と、言ってもこの姿で通じるかは別だが見た目に騙されないようにな」
「……いや、充分だよ。 よくわかった。 あんたは強い」
「ほぉ?」
イリアスベルクから少し離れたところから現れたヘビの幼女、その名は魔王アリス・フィールズ17世であり、この世界の作品の無印であるキーマンの一人だった。
「まぁ強いと言われて嬉しくない者はいないが……奇妙な奴だな、お主」
「それはモン娘視点の話かな? 俺からしたら君達も奇妙そのものだけど」
「くくく、確かにな。 それで? 貴様の唐突なコンタクトの先には一体何があるのかな?追い剥ぎか?」
「そのつもりはないよ、ただ挨拶しただけ。 そんでここら辺うろついてるのは己を強くするためにここら辺で高めていたところだが……少し物足りないと思ってたところだ」
「ふむ……お主、腕は立つか?」
「ここらの奴らに負けるつもりはない」
「……手合わせ願おうか」
「俺にメリットは?」
「己を高めたいのだな? ならばうってつけだ。 私は強いぞ? それに心配するな、これは殺し合いではない……それとも手加減を知らず、殺し合いしか出来なような軟弱者か?」
「挑発含めて言ってるなら後悔すんなよ? 俺は弱くないぞ?」
「ならば私は強いぞ?」
次の瞬間俺はビームライフルで牽制。 アリスは突然のビーム攻撃に反応して辛うじて回避する。 蛇はよく動く生き物だがアレを回避するか。 凄いな。 種族的にファイターな奴だな。
「ヒートホーク!」
「む!」
アリスは近距離攻撃の対策に手を伸ばすと真っ黒な煙を出す。 初めて見るがアレはおそらくブラインドの魔法、厄介な事してくれる。
「このっ!」
真っ平らな岩の上に立ち、ビームライフルを地面に当てて爆風を作る。 しかし威力は弱くブラインドの煙は止まらない。 意味無さない事を理解して身を引き、その場から回避するが片目だけがブラインドを浴びてしまい視界が悪くなる。
「次はコッチだ!」
そう言ってキラリと何が光る。
レイピアのように鋭い突剣だ。
変則かつ素早い動きの蛇が持つとなかなかの凶器に早変わり。
威力は無いが着々とダメージを与えるこの武器に俺は神経を更に尖らせて迎え撃った。
が…
流石に英才教育受けてるだけあって抵抗も虚しく。
「zzz……へぇぁ!?」
「起きたか。 案外抵抗力があるのだな」
「ぅ…まだ、ね、ねぇむりは、ふぇあぁ〜、あ、ぁぁ、だ、め、だ、ね、眠い…ぐぅ……んぐぁ、ああ! おぎぃろおおお!俺ぇぇ!!」
「くっくっ、必死だな」
アリスは剣を納めてニヤニヤと笑っていた。
眠ってる敵に攻撃するほどじゃ無いらしい。
しかし…あかん、意識がぐらんぐらんする。
これが催眠に誘われる感じか。
やばい、このまま闇深くに誘われたい、落ちたらすごく楽だろうし。
でも目の前にモン娘のアリスだからな、無抵抗に眠りつくと何されるかワカンねぇ…
ゴンっ
「いてて…あー、まだクラクラする」
「くくく、自身を叩いて起こすか」
「あー、やめ、だめ、降参、無理、またスリープかけられたら確実に眠る。 そうなると勝ち目無いから降参」
「まぁいいだろう。 実際ブラインドだけで済むかと思ったがなかなか攻撃を凌いでくれる。 こちらも少しそちらの技量を見誤ったことになるな」
「初対面で敵の力量見抜けとか達人の域だから、悲観することは……ふぁぁあ、ね、眠気、が」
「攻撃はせん。 そのまま一旦転がるのもよし。 数分もすれば覚めるだろう」
「攻撃はせんといって、性的に襲わないとは一言も言ってないだろ、絶対何かある」
「くくく、バレたか」
やはりモン娘。
そうだろうな。
「まぁいい。 少し騒ぎ戯れていると目が覚めただろ? ならば行くぞ」
「………は?」
今ので目が覚めた。
てか行くぞってどゆこと?
「イリアスポートだ。 あそこの道中は敵が強いからな、お主ほどの強者がいるなら多少楽になるだろう」
「……あー、なるほど。 もしかしくなくとも俺と手合わせ願ったのはイリアスポートの道中を共にする力があるか試すため?」
「理解が早いな、その通りだ。 力が下がってしまっては私もザコには敵わぬ。 しかし貴様なら突破も容易いだろう」
「……条件が一つだ」
「む? なんだ、言ってみろ」
「俺の名はフラッグだ。 道中共にするならそう呼んでくれよ、アリス」
「!! …いきなり気安い奴だ。 普通ならとぐろで締めてるところだが特別に許してやろう」
「はいよ。 そんじゃ今日は遅いし、一旦イリアスベェルに戻るぞ。 早朝に切り抜ける」
「夜でも構わないぞ?」
「あんたは蛇故に夜行性だからだろ! 俺は違うよ!」
こうして、まさかの登場人物(人?)と出会い、しばらく道中を共にすることになった。
フラッグ (海ノ雪旗)
レベル9 熟練度 8
この世界に来て8日目
ここまでの記録と共にイリアスヴェルの教会に祈りを捧げた▽
つづく
【1500コスト(また15コスト)】
原作のアーケードゲームでは耐久値や機動力が低いが、何かしらの武装に尖った能力を持ち、覚醒のタイミング次第では格上を容易く喰い殺すことが出来る。 玄人向けの機体が多い。 ただ弱いのは弱いので【ヒートホーク】のように"ただ熱を帯びた斧"程度のマキブしかまだ使えない。 これに2000、2500、3000と数値が上がれば使うマキブはかなりヤベーものばかりになる。 3000コストの熟練度になればビームマグナムとかファング、なんなら粒子化できるとかもうそれで頭おかしい事も可能になってくる。 本当の意味でエクストリームできるね。
ではまた