ガンダムビルドダイバーズ ホットショット!   作:捻れ骨子

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番外戦・新企画! マーブルはGBNにチャレンジすることが出来るか!?

 

 

 

 

 某月某日。アイドルグループマーブルのメンバーは事務所の会議室に集められていた。

 

「何だろうね、今回の企画」

 

 のほほんとした雰囲気で言うのはマーブルの(一応)リーダー、【アカサカ シュウ】。なぜか【オサムちゃん】というあだ名がついている彼は、特に気負った様子もなく茶をすすっていた。

 

「この間のただでもらった材料だけで家建てられるか、は面白かったけどなあ。けど水鉄砲で雪像崩せるかみたいな企画はヤだよ俺」

 

 パイプ椅子に体重を預け、頭の後ろで腕を組みつつ言うのは【アオヤマ リョウジ】。メンバーの中では体力に秀でており、大体肉体労働系の企画を押しつけられる担当である。

 なおあだ名は【ヤマさん】。

 

「変装してバイト系も大変だったよね~。クレーマーとかさあ」

 

 ちょっとだけ眉を顰めて言うのは【ミドリマチ ショウタロウ】。見た目かわいい系のツッコミ役だが、大体企画で酷い目に遭う担当でもある。あだ名は【ショウ君】。お姉様方の人気が妙に高い。

 

「女装してオカマバーは楽しかったじゃん! アレもう一回やんねーかな」

 

 やたらと騒がしいのが、【マサ】こと【キノハラ マサハル】。自称ガヤの彼はなぜだか特技が女装で、時折メンバーを巻き込んだりしてる。最近は女装してドラマに出てたりしてた。

 

「…………」

 

 そして腕を組んで何やら考え込んでいるように見えるのが、クロサワ ユウキである。

 思慮深いように見えるがこの男、今日の昼飯は何だろうなあとか考えている可能性があるから油断できない。

 以上がマーブルのメンバーである。マーブルなのにやたらとカラフルな名前が揃ってるが、これは結成時に「なんかそんなチョコあったよね」という会話になって、その流れでグループが名付けられたという、いい加減な経歴がある。

 それはさておき、突如会議室の中に音楽が流れ始める。

 ダース●ーダーのテーマだ。

 

「うっわ来たよ」

 

 げんなりしながらもどこか期待が籠もっている苦笑という、器用な真似をしてみせるマサハル。そんな彼の言葉に応えるかのように、会議室のドアが開いた。

 

『はいみなさんおまたせしました』

 

 現れたのはマーブルの動画チャンネルを担当しているプロデューサー。通称【P】。大体無茶ぶりをしてくる鬼畜外道である。

 

「おっせーよP。また大仕掛けとかやんの?」

 

 マサハルの言葉に、Pは胡散臭い笑みを浮かべて見せた。

 

『いえ、今回はみなさんに……ガンプラ作ってGBNにチャレンジしていただこうかと思います』

 

 しん、と会議室が静まりかえる。ややあって、リョウジが疑り深い眼差しで尋ねた。

 

「ガンプラ作るって、どのレベルで?」

 

 その質問にPが応える前に、鋭い眼差しのユウキが口を開く。

 

「……原油から?」

 

 ウケ狙いの質問ではない。素のボケである。それに真っ先に反応したのはマサハル。

 

「え!? 油田から行くの!? うっわヤバくねそれ!?」

 

 これもわりと素のボケだった。Pは苦笑しながらやんわりとそれを否定する。

 

『いやいや、普通に買ってください。自費で』

「ああよかった。海外ロケとかで引っ張られたら大変だったよ」

 

 Pの言葉にほっと胸をなで下ろすリョウジ。すかさずショウタロウがツッコむ。

 

「ヤマさんヤマさん、素人工作でいいのかって聞いてるんじゃなかったの? あと微妙にケチくさいね経費じゃないんだ?」

「だってここのスタッフ油断したら、本当に油田からプラスチックの生成経てバ●ダイの製造工場巡りやらされるぜ? 釘刺しとかないと」

『自分で買った方が思い入れが出来るでしょう? いい画も撮れそうですし。あと油田から始めるほど予算ありませんから』

「油田からじゃなきゃやるという前振りにしか聞こえない」

 

 どれだけ無茶振りされてきたのかが窺えそうな会話だった。そこへマサハルが口を挟む。

 

「でも俺とかガンプラ作ったことねーよ? 大丈夫なんそれ?」

『初心者から始めるのがいいんですよ。……ちなみに皆さんガンプラ作った経験とか、ガンダムのアニメ見た経験とかは?』

「あー、俺戦隊とかライダー派だったから。ちっとも見てねえや」

「ウルトラマンなら見たことあるしオモチャも持ってたけど、ガンダムは全然」

「同じく」

 

 マサハル、リョウジ、ユウキは未経験者のようだ。

 

「子供の頃00は見てた。話難しかった記憶ある。プラモは作ったことないや」

 

 ショウタロウは一応視聴の経験はあるらしい。

 

「あれ? じゃあガンプラ作ったことあるの僕だけ?」

 

 どうやらシュウは作ったことがあるらしい。Pは彼に問う。

 

『何を作ったことがあるんですか?』

「ガンダムAGE、だったかな。おとんが買ってきてくれたことが何回か。でも爪切りとかで適当に切って組み立てただけです。アニメは飛び飛びで見てたけど、なんか主人公が何回か変わってて訳わかんなかったような気が」

『ほぼ初心者と。OK、大体方針は決まりました』

「ここに来る前に決まってなかったんかい」

 

 ショウタロウがジト目になるが、Pは全く堪えない。すました顔で彼はこう宣った。

 

『じゃあまず、ガンプラ買いに行きましょうか』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 某所のガンダムベース支店。マーブルのメンバーはそこに訪れていた。

 

「すっげー! これ全部ガンプラなん!?」

 

 背よりも高く、上から下までガンプラが詰まったラックが並ぶ。

 はしゃぐマサハル。他のメンバーも興味深げに周囲を見回している。

 そんな彼らに、Pは無慈悲な言葉を投げかけた。

 

『ではみなさん、ここから一つガンプラを選んでください』

「「「「「え!?」」」」」

 

 いきなりの言葉に驚くメンバー。ショウタロウが恐る恐る問う。

 

「あの~、事前情報なしで?」

『なしで。フィーリングで決めてください』

 

 無茶振りである。いつものことだし言っても無駄なので、メンバーは半ば諦めたようにガンプラを物色し始める。

 

「AGEはこのへんか。……う~ん、作ったことあるもの選んでも、面白みがないような」

「ウケ狙わなくていいからね? 普通に格好いいの選ぼうよ」

「この凶悪な顔したカマついてるヤツよくね? なんか強そうだぜ?」

「ガンダム選べよそこは。つーかそれ絶対やられキャラじゃねえか」

「…………(刀ついてるのないかな)」

 

 で、喧々囂々と騒いだ後、ユウキがアストレイレッドフレームを選んだところで1回目の配信は終わり、その次。

 

「なんでクロさん以外モザイク入ってんの」

 

 そう、リョウジの指摘通り、配信の動画では残りのメンバーのガンプラにはモザイクがかけられ、何を選んだのか分からないようになっていた。その指摘を受けたPは、にやりと笑う。

 

『仕上がるまで視聴者にはシークレットとさせていただきます。クイズにしたりすると展開が広がりますから』

(((((引っ張る気だ)))))

 

 できるだけ長く企画を保たせようとする意図が見えた。大人は汚い。

 

『ともかく、時間のあるときにここで少しずつ組み立てていきましょう。その様子を配信して尺を稼ぎます』

「オブラートにすら包まなくなったよこの人」

 

 がっくりと肩を落としたショウタロウの突っ込みにも力がない。

 こうして、マーブルのガンプラ作りは仕事の合間に遅々としながら進んでいくこととなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※以下ダイジェストでお送りします。

 

 

 

 

 

「うわ、箱開けた途端キンキラしてる!」(←キットを開封してまぶしそうに目を細めるシュウ)

「オサムちゃんのすごい派手だね。これもガンダム?」

「みたいよ? なんかこうライバルが乗ってるっぽいの選んでみたんだけど」

「なぜライバル」

「結構好きなんよライバルキャラ。ほらNARUTOのサスケとか、ベジータとか」

「どっちも最終的に仲間になってるような気が。だったらあれ、なんかシャーが乗ってるのにしなかったの? 赤いじゃん」(←一応リーダーのイメージカラーを気にしているショウタロウ)

「だってさ、僕のイメージにシャーが合う?」

「……似合わないね」

「だっしょ~?」

「っていうかさあ、ライバルキャラ自体が似合わなくない? オサムちゃん人畜無害エアー醸し出してるし」

「そこはほら、無害そうなヤツが敵だったみたいな、意外性を狙って」

「そういう系統のライバルキャラ、ガンダムにいたっけ?」

「いや知らんけど」

「知らんのかい」

 

(その後なんかライバルキャラ談義で話が盛り上がる二人。キットの制作は進まない)

 

 

 

 

 

「こう言う工具とか見るとテンション上がる」(←ニッパーをカチカチ言わせながら目を細めるリョウジ)

「ヤマさん工具大好きだもんね」

「もう見てるだけで楽しい。電動ドリルとか。……プラモ作るのには使わないよな?」

『小型のリューターぐらいなら使う人はいるでしょうけど、仮組みの時から使う人はあまりいないでしょうね』

「そうかあ、使わないかあ」(←結構本気でがっかりしてるリョウジ)

「そこまで」

「作るって行為はね、自由で、なんて言うか救われてなきゃダメなんだ。自由で、豊かで……」

「なぜに孤独なグルメ」

「昨日再放送で見てさあ。それはさておき、こう、なんて言うか、ちまっとした感じがどうにも収まりが悪い」

「模型はそういう物だと思うけど」

「いっそのこと実物大だったら燃えたかも知れない」

「実物大って、お台場とか横浜みたいなの!?」(※注 この話での横浜ガンダムは無期限で展示されています。つうか周辺がアミューズメントパーク化してる)

「横浜いいよな。動くんだぜ? あ、プラモの参考って体で見に行っていい?」

『……尺が伸ばせそうですからいいですよ』

「企画進める気ないでしょあんたら」

 

(そしてキットの制作は進まない)

 

 

 

 

 

「昔のライダーって結構バイク乗ってたんだよな。今だとCGとかで誤魔化し多いけど」(←なぜかキットの制作中にライダー談義を始めるマサハル)

「……ライダーだからな」(←無愛想に見えて結構乗り気のユウキ)

「あれかね、色々と規制とか多くなったんかね。昭和のとか見てみたけど、あれ殺す気かってくらい火薬使ってたぜ?」

「V3の中の人が、発破大好きだったって話は聞いたことある」(※注 マジです)

「今でも大変は大変なんだべ? ライダーやってるとめっちゃやつれるらしいし」

「でも憧れるな。……ベルトの声とか()らせくれないかな」

「そこはライダーじゃねえの!? なんでベルト!?」

「いや、事務所的にライダー本体は無理かなって」

「諦めんなよ! 事務所の力ごり押ししようよ!」(←無茶言い出すマサハル)

「東映さん敵に回すと、時代劇に出してもらえなくなるかも」

「ダメだな! 諦めよ!」(←秒で手のひら返すマサハル)

 

(その後もライダー談義が続くが、そうしながらもこの二人が一番制作が進んだ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、1ヶ月が過ぎた。

 

「雑談ばっかりしてたような気がするけど、何とかできたねえ」

 

 やり遂げた顔で言うシュウ。メンバーの前には素組みが終わったそれぞれのガンプラが立ち並んでいる。(ただしアストレイ以外はモザイク)

 

「で、これ使って早速GBNやるのP?」

 

 ショウタロウが問うが、Pは首を横に振る。

 

『いえ、これを使う前にやってもらわねばならないことがあります』

「やってもらいたいこと?」

『はい。その関係で、皆さんに紹介したい方が』

 

 誰だろうと顔を見合わせるメンバー。Pは「それではどうぞと」部屋の外に向かって促す。

 で、入ってきたのはこの人。

 

「私が諸君らにGBNを指南する、【謎の仮面コーチK】だ!」

 

 腕組みをして宣う仮面の人物。マーブルメンバーは唖然とするしかなかった。

 ややあって、シュウが恐る恐る尋ねる。

 

「あ、あの~こちらの方は?」

『謎の仮面コーチKさんです』

「そゆことを聞いてるんじゃなくて」

「あ、初めまして。訳あって名乗れませんが、GBNでランカーダイバーをやってる者です。今回皆さんにGBNのプレイを指導するよう頼まれまして」

 

 登場時とは裏腹にいきなり腰が低くなる仮面のコーチ。まさかこの人物が名実ともにGBN最強の男だとは、夢にも思わないメンバーたち。

 

『皆さんには最終的にちゃんと仕上げたキットでプレイしてもらうことになりますが、その前に、GBNのプレイになれてもらおうと思いまして』

「え? これでできあがりじゃないの?」

『まだです。きっちりと仕上げてもらいますから。その辺りもコーチに指導してもらいますんで』

「じゃあプレイはどうすんの」

『当座はレンタルのキットを使ってもらいます。あと家庭用の端末も買ってください。自費で』

「またケチなことを言ってる」

 

 こうしてマーブルのメンバーは心強い助っ人を迎え、新たな段階に足を踏み入れる。

 そこからが本番。七難八苦の始まりであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ニッパー使って抉れてしまったところは、パテを使って修復しましょう。ある程度目減りするので、少し盛る感じで」

 

「攻撃は受けるより避ける。銃口の向きを見て弾道を予測するんです」

 

「接着剤の跡は意外と目立ちます。乾かないうちに拭き取るか、ヤスリがけで消しましょう。ヤスリがけの時はパーツを削りすぎないように」

 

「格闘戦で重要なのも回避。タイミングを合わせた回り込みは非常に有効です。それではこれから斬りつけますから、避けてみてください」

 

「ヤスリの跡が分からないレベルまで処理できれば理想ですが、下手をするとパーツに刻まれた筋が消えてしまう可能性もあります。場合によっては溶きパテを使い処理をやり直す事も考慮に入れててください」

 

「撃ったら移動。撃ちながら移動。鉄則です。特に狙撃は集中して狙われる傾向にあるので、所在がばれたら袋だたきに遭うものと考えてください。撃つときは不動。撃ったら全速。そういうわけであの10㎞先にある目標を狙ってみましょう。なお外すとごんぶとビームの反撃が来ますから全力で避けてください」

 

「筋彫りは専用の工具があればベストなのですが、ない場合はデザインナイフ、あるいは彫刻刀などを使います。人によっては精密ドライバーの小さいものを用いたりもしますね。ともかく必要以上の力を込めず、ライン以外のところに傷を付けてしまわないように注意してください。傷を付けた場合はヤスリがけして、それでも跡が残る場合は溶きパテを塗って処理を。それと彫った筋に削りカスを残さないように」

 

「長物は間合いを広く取れますが、同時に懐に飛び込まれると非常に弱いです。出来れば予備の武器があるとベストですが、今回は無改造という方針なのでそれ以外の対応策を。基本懐に飛び込まれそうになったときは距離を取ります。それがダメなら得物を投げつけてください。相手が怯むか回避を選択すれば体勢を立て直すきっかけになります。それでも間合いを詰めようとしてきた場合、殴ります。拳のダメージも馬鹿にしたものではありませんし、相手よりも間合いを詰められます。……さ、それではあのジ・オ(NPDシロッコ搭乗、隠し腕展開中)相手に練習してみましょう」

 

「「「「「ひいいいいいい」」」」」

 

 だんだん要求が酷くなってくる(特にバトル関係)コーチの指導を何とかこなしていくメンバーたち。そうこうしているうちに、キットは完成し、彼らはランクDへと到達した。

 してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 早速【名前はまだない(仮称)】というフォースを結成し、ネストに集ったメンバーたち。

 

『さて皆さん、いよいよ自分のキットを使って、βテスト中のアリーナに参戦していただきます』

「それはいいんだけどさあ、なんで今回()()()()()()なの」

 

 Pの言葉に不満げな声を上げるショウタロウ。そう、マーブルのメンバーは現在、本人とは似ても似つかぬアバターを用いていた。

 ショウタロウの姿は【Vガンダム】の主人公、【ウッソ・エヴィン】を模したもの。そして彼が組み上げたキットは後半主役機の強化形態【V2アサルトバスター】である。要するに、Pはそえぞれ自分が組み上げたキットの乗り手を模したアバターを使用させているのだ。

 その理由とは。

 

『配信まで皆さんの正体を隠しておくためです。対戦相手に気を遣わせることにもなりかねませんし』

 

 これまではコーチの指導の下、通常ミッションと特別に用意されたクリエイトミッションのみをクリアしてきた。故に他のダイバーとの接触はなかったのだが、アリーナの対戦ともなれば確実に他者との接触がある。その対策であった。

 

「うんまあ、それは理解した。ちっこくなったのは納得しないけど」

「ショウはまだいいだろ。俺なんかおっさんだぞ?」

 

 口を挟むのはリョウジ。彼の姿は軍服纏ったいかついおっさんだ。

 【ガンダムセンチネル】の登場人物、【ブレイブ・コッド】。彼のガンプラはHG【ガンダムMarkⅤ】。(この話ではHGとして発売されています。つーかHG出せ。はよ)イメージカラー一色だったので気に入って選んだらこれだ。

 

「外観的にはクロさんが一番まともか」

「だよね」

「……そうかな」

 

 ユウキはもちろん、レッドフレームの乗り手【ロウ・ギュール】の姿。中身と外観のキャラが違いすぎて違和感が半端ないが、元のキャラを知らないマーブルのメンバーには分からなかった。

 違和感が半端ないと言えばこちらも。

 

「なに、俺だってまともな格好じゃん」

「鉢巻きとマントはまともな格好とは言わない」

「さらに日本刀背負っているのはむしろ怪しい」

「なんでさ! 格好いいじゃん!」

 

 マサハルの姿は、【Gガンダム】の主人公。【ドモン・カッシュ】であった。当然彼が組んだのは後半主役機【ゴッドガンダム】。知ってる人からすれば、むやみに騒がしいドモンなんぞ違和感しかない。

 

「俺はいいんだよ! それより問題はオサムちゃんだろうが!」

 

 ずは、とマサハルが指し示すのは。

 

「いやあ、僕もこんなことになるとは思ってなかったんだけどね」

 

 頭をぽりぽりとかく金髪ショートカットの()()。ガンダムSEEDのヒロインが一人、【カガリ・ユラ・アスハ】を模したアバター。シュウが選んだキットはカガリがちょっとだけ乗った機体【アカツキ(オオワシ装備)】であった。

 

「や、あんなキンキラのヤツ女の子が乗ってるとか思わないでしょ普通」

 

 そうかも知れないが。実際メインで使っていたのは別の男性キャラだが。

 困ったというか戸惑ってるというか。そんな様子のシュウに、マサハルは文句を付ける。

 

「オサムちゃん一人女装とか、ずるくない!? そういうの俺の役目じゃない!?」

「文句付けるとこそこなんだ」

 

 大体そんなこったろうと思った。残りのメンバーは呆れ気味である。

 まあそれはともかくとして。 

 

「皆さん準備はいいようですね。それではアカサカさん、アリーナ参戦用のウィンドウを開いてください」

「はいはい、え~と」

 

 仮面のコーチKに促され、シュウがウィンドウを開いて設定していく。

 

「まず条件を設定します。対戦相手の数は皆さんと同じでいいでしょう。ランクは同じか一つ上までくらいでしょうか」

「こんなものですか、ねっと。……うわ、結構ある」

「皆さんで相談して、その中から好きに選んでバトルしてみてください。まずはアリーナがどのようなものか、実際に体験してみましょう」

 

 ウィンドウをのぞき込んで、相談し始めるメンバー。

 

「ランクと人数しか分からないねこれじゃ」

「折角だから強そうな相手とやってみようぜ!」

「いや、最初は勝てそうな相手の方がよくない?」

「どれが勝てそうな相手か分からないんだが」

「……名前とアイコンだけじゃ判別がつかない」

 

 わいわいがやがやと相談するメンバー。ややあって。

 

「よし、真ん中辺にいたこのフォースにしよう」

 

 シュウがそう言って対戦のボタンを押す。

 その対戦相手は、()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 おまけ

 

 

 キャラ紹介

 

 

 アカサカ シュウ

 

 アイドルグループマーブルのリーダー。温和な人物で、猫と一緒に縁側でひなたぼっこしながら茶をすすっているような、ほんわかした雰囲気を持つ。なおなんで通称オサムなのかというと、彼の名前が『修』(本名)で、周囲から「シュウっていうよりオサムって雰囲気」と言われ続けいつの間にかそれがあだ名となった。

 外観のイメージはゲーム【ガンパレードマーチ】の【速水 厚志】。裏とかないので徹頭徹尾ぽややん。

 

 

 

 

 

 アオヤマ リョウジ

 

 マーブルの肉体労働担当。ぶっきらぼうで粗暴な雰囲気があるが、その実世話焼きで面倒見がいい。

 工具とか作業機械とか大好きで、そういう物が使える企画はむしろ率先してやりたがる。最近作業機械の免許を取った。

 モデルはfateシリーズから【ランサー(クーフーリン)】。

 

 

 

 

 

 ミドリマチ ショウタロウ

 

 マーブルの可愛い担当。童顔で小柄なのを少し気にしている。

 基本ツッコミ。そしてなんかいつも酷い目(軽度)に遭う。ツッコミ続け流れで彼が酷い目に遭ってオチがつく、と言うパターンが確立しつつあり、本人的には何とかしたいらしい。

 ちなみに女装が一番似合う。

 外観はゲーム【真剣で私に恋しなさい!】シリーズから【師岡 卓也】で。

 

 

 

 

 

 キノハラ マサハル

 

 マーブルのうるさい担当。自称ガヤ。黙っていればイケメンだが黙らないので二枚目半。

 ともかく騒がしい。そして特技が女装。本気で美人になる上、演技がユウキに次いで上手いので企画では何人か騙された。なお女装の完成度ではショウタロウとシュウが上だが、二人は演技力がないためすぐにばれる。

 モデルは【境界線上のホライゾン】より【葵 トーリ】。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 梅雨入るのはええよ!
 色々な予定が大番狂わせで仕事も私生活も大忙しだよこんちくしょー! 天に文句を言ってもどうしようもないのでふて寝したい捻れ骨子です。

 はいなぜかアイドルグループの登場……からの本編に絡んでくる引きー、の巻。やっとこの人ら出せたよ。結構引っ張った引っ張った。まあ大体の人は予想していたとは思いますが、当初からこの予定でした。この人らと絡む主人公たちがどうなるのか……次回以降が楽しみですねえ。(愉悦)
 さてホットショットの面々は無事で済むのか。刮目して待たれるといいかもしれません。

 そういうわけで今回はこの辺で。
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