ガンダムビルドダイバーズ ホットショット!   作:捻れ骨子

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6戦目・真似しても責任はとれませんつーかハウツー本買え、な我流ガンプラ教室(前半戦)

 

 

 

 スズカが初めてのガンプラを買った翌日。

 

「それではこれよりガンプラ制作を開始する!」

「らじゃりました!」

 

 制服にエプロンを掛けた姿でえらそうに腕組みをしたジントが宣い、その横で同じようにエプロン着けたスズカがびしすと敬礼している。

 その様子を見ながら残りの3人はこそこそ話していた。

 

「アイザワ君、本当にナカモノ君に任せて大丈夫なのかい?」

「俺の知ってる中じゃあ、あいつが一番ガンプラ作り教えるのに向いてます。ノリがあれなのはともかくとして」

「確かにまあ、拙者ら初心者にものを教えるのは向いていないと思うでござるからなあ」

「俺もどっちかって言うと勘で作ってくタイプですんで。正直人に説明するの苦手なんですよね」

「僕もそういう傾向はあるからなあ」

 

 人当たりは良いが、改めてガンプラの制作を一から人に教えようと思ったら、分かり易く説明する自信がない3人だった。

 そんな3人をよそ目に、ジントは説明に入る。

 

「まずは換気の確認。そして道具。今回は部室にあるものを借りるから、足らないものはないはずだ」

「えっと、ニッパーとデザインナイフ、ヤスリの類いだね。でもこの()()()はなに?」

 

 テーブルに展開された作業スペースの端、手が届くところにスチール製の本立てが鎮座している。一見プラモ作りには関係なさそうな気がするのだが。

 

「それはこれから説明するよ。まず箱を開けて、ランナー……パーツがついてる枠を取り出す。手で破かないでハサミで丁寧に袋を開けていくんだ」

「ほいほい」

 

 スズカに指示しながら、ジントは自分もランナーを取り出して、開けた箱の蓋の方に入れていく。滞りなく、その作業は終わる。

 

「全部取り出したね? それじゃあ取扱説明書にランナーの種類と数が書いてあるから、それを確認しながら……」

 

 言いつつランナーのはしっこにビニールテープを付箋のような形で着け、ランナーに記されている種別用のアルファベットを書き込む。

 

「テープでどのランナーか区別できるようにしてから、こうやって()()()()()()()()()

 

 ことん、と本立ての間にランナーを立て、並べていくジント。

 

「こうすると一目でどのランナーがどこにあるか分かって、なおかつ取り出しやすい」

「あ、そういうことなんだ」

 

 なるほど~と感心するスズカ。見ている3人は「基本だね」「基本ですね」とか言葉を交わしているが。

 

「……ナカモノ氏、ランナーの洗浄はしないのでござるか?」

 

 ふと疑問に思ったクロウがジントに尋ねる。ガンプラに限らず、プラモデルのランナーには形成時に使用した油や離型剤の類いが表面に残っている場合がある。それを落とすためにまずランナーを洗浄するモデラーも多い。

 しかしジントは首を振った。

 

「手間のかかる作業ですから、今回は作業しながらパーツの研磨で済まそうと思ってるっす。まずは組み立ててみるところからやってもらおうかと」

「確かに素人にとっては面倒な工程が増えるだけにござるな。失礼した」

「いえいえ、意見があったらどしどし言ってもらえれば。俺も所詮我流っすから」

 

 きらりとクロウの眼鏡が光る。

 

(ふむ、自分のやり方を押しつける風ではない。あくまで素人にやりやすいように気を配っている)

 

 確かに教えるのには向いていそうだ。クロウはそう判断して見守ることにした。

 

「洗うんだパーツって」

「拘る人はね。それじゃあまず説明書の1項目を見て」

「はーい」

 

 なんか塾みたいだなあとか思いつつ、スズカは指示に従う。

 

「これに書いてあるとおりにパーツを切り出します。アルファベットが記されてるランナーを取って……」

 

 言いながら、自分のキットのランナーを取り出し、開けたままの箱の上に持っていく。

 

「番号を確認し、パーツがどっか飛んでいかないように、箱の中でそっとニッパーで切り出していきます。このときパーツにつながっている部分、ゲートっていうんだけど、そこがちょっとだけ残るように、切っていく」

 

 パチンと音を立てずに、静かに丁寧にパーツを切り離していくジント。そっと箱の中に落ちたパーツを指で押さえつけ、ゲートの残った部分にデザインナイフの刃を押し当てる。

 

「ナイフで、ほんの少しゲートが残る程度に余計なところを切り取る。力を入れすぎないようにね」

 

 ぽつ、ぽつ、と言ったとおりにほんの少しゲートを残して、デザインナイフが奔った。さらにジントはパーツをひっくり返して。

 

「そして裏側、端っこの方にパーツ同士を繋げるためのシャフトが、凸側にある。これを、先端からちょっと斜めに切っておく」

 

 言うが早いか迷いなく、接合部のシャフトをニッパーで少し斜めに切るジント。それをみて、こてんと首を傾げ疑問符を浮かべるスズカ。

 

「それくっつけるのに必要なとこでしょ? そんなことしていいの?」

「素組みで終わらせるなら要らない作業だね。でもこうしておくと……」

 

 ジントは言いながら最初のパーツの対になる部分、受け()側を手早く切り出して、一端パチリと組み立てる。そうしてから再び分解して見せた。

 

「こうやって分解しやすくなる。接合力は当然弱くなるけど、ちゃんと組み立てるには接着剤使うから問題はない。今回は一度仮組みしてから改造なり調整なりする方針だからね。いつでもすぐにバラせるようにしておくのさ」

「ほへ~」

 

 一度組み立ててからまた分解するなんて考えてなかったスズカは、色々考えるものなんだなあと感じ入る一方だ。

 

「あ、斜めに切るのは端っこの方だけね。他のは関節部分やらだったりするから。どれか分からなかったら聞いて」

「はいはい。じゃ、こうか、なっと……」

 

 おっかなびっくりニッパーを入れ、ナイフを奔らせる。そんな様子を横目で見ながら、残りの3人はそれぞれ自分たちのことに向かっていた。

 

「ん? アイザワ君のそれは、新作かい?」

「まだ構想の段階ですけどね。どうやってミキシングさせるかってのが課題です」

「ほう、ベースは旧HG。先のZプラスと同様の加工をしようというのでござるな?」

「微妙にキットの構成が違いますし、機構がちょっと面倒になるので工夫が要るでしょうけど……」

 

 こっちはこっちで微妙に盛り上がっている。そうこうしていくうちに時間は過ぎて。

 

「よし、今日はここまでにしておこう」

 

 胴体が組み上がったところで、ジントがそう告げる。作業に没頭していたスズカは、へ?と顔を上げた。

 

「ちょっと、まだ胴体ができあがったばかりだよ?」

 

 その言葉に、ジントはくいっと親指で背後を示してやる。

 

「時計、みてみなよ」

 

 部室の壁に掛かった年代物に見える時計は、作業を開始して1時間以上が経過していることを示していた。

 

「わ、もうこんな時間だ!?」

「慣れない作業を一つ一つ確かめながらやってたんだ。時間もたつさ。それにそろそろ集中力が途切れるから、続けるとミスするかも知れないしね」

 

 思ったより作業が進んでいないことに驚くスズカ。そんな彼女にじっくりやってけばいいと、ジントは言う。

 

「慌てないでもこの調子なら2、3日で仮組みは出来るさ。()()はそこからなんだ。焦らず行こうぜ」

「むむむ……なんかじれる~」

 

 ジントの言うことは正しいと分かっちゃいるが、気が急いてしまうのは仕方がない。彼女の気持ちも分かるジントは、しょうがないなあと小さくため息をはいた。

 

「じゃあちょっと課題を出しとく」

「課題? な、なんかテストみたいなのやるわけ!?」

「いやあ、んなこたしないよ。ただね……帰ったら動画サイトでノーベルガンダムかアレンビーで検索して、動画を見ておくように」

 

 一見訳の分からないことを言われて、スズカの頭上にはてなマークが一杯湧く。

 

「えと、どゆこと?」

「そのキットの説明書は見たと思うけれど、それだけじゃそのガンダムがどんな活躍したか分からないだろ? 実際見てみてどんなものか、理解すれば参考になると思う」

「ふうん? まあこの子がどんなんか実際知らないしね。分かった。とりあえずそれで我慢したげる」

「是非ともそうしてくれい」

 

 そんな感じで言葉を交わす2人。残りの3人はそれを見ながら、またひそひそと言葉を交わしている。

 

「あれは洗脳するつもりでござるな」

「そうでしょうね。あいつあの手でGBNに興味のあった近所の子供らを、何人かガノタに染めやがりましたから」

「恐ろしいというか頼もしいというか。まあガンダム好きが増えるのは喜ばしいことなんだが」

 

 親切のふりして邪悪なことを企む男ジント。

 果たしてスズカはその魔の手から逃れることが出来るのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「新体操系格闘キャラで美少女戦士で暴走イベントありで終いにはラスボス四天王とか何!?」

「そういうキャラだよとしか言えんなあ」

 

 次の日部室に現れたスズカがジントに詰め寄っている。ジントは達観した表情だ。

 

「それにあたしの思ってたがんだむとは大分違うんだけど」

「あれはかなりの異色作だから。文句があるなら一通り借りるなりガンダムチャンネルなりで見てきなさい。それより続きだ続き」

「あーもー、むっちゃ気になる。早めに組み上げてゲ●寄るんだから」

「焦らない焦らない」

 

 そして始まる昨日と同じ地味な組み立て作業。ちょっと興奮気味のスズカをなだめながら、ジントは丁寧に指導を行う。

 

「あれ? スズタニさん爪切った?」

「ううん、スズタニ普段はつけ爪(ネイルチップ)着けてるんだ。素の爪伸ばしてると木刀とか模擬刀とか振るうとき邪魔でしょ? 割れるかもだし」

「あ~、わりと器用だと思ったら、そういうものの手入れとかしてるからか」

「スズタニそんな器用かなあ? がんぷらでもこんなに四苦八苦してるのに」

「パーツ破損したり変なところに飛ばしたりしない分、初心者にしちゃ上出来だよ。作業も丁寧だしね」

「えへへ、そうかな」

 

 なんだかほんわかした空気が流れる。それを横目に残りの3人は今日も己の作業に没頭していた。

 

「会話の端々に気を引く話題を入れて、さらにそこから繋げて軽く褒めるとかテクニシャンか彼は」

「あ、あれ素です。近所の子供集めてガンプラ教えてるときもあんな感じでしたから」

「保父さんとか向いているかも知れんでござるなあ」

 

 言い合いながらもコリコリ作業を進める手は休んでいない。

 そして、この日は両腕と頭部が組み上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 さらに次の日。

 

「あの話半分ギャグに見せかけて設定重くない!?」

「だから独特のノリでハードだって言ったじゃん」

 

 再びジントに詰め寄るスズカ。ジントはやっぱり達観した表情だ。

 

「ああ見えて歴代のガンダムの中でもトップクラスの重い設定だぜ? まあ大体ガンダムの話どれも重いけど」

「大河ドラマとかが可愛く見える重さだよ。むしろ子供向けでいいのあれ?」

 

 アニメとは一体……となんか懊悩しているスズカだが、大丈夫だ世の中にはもっと重い設定のアニメなんぞいくらでもある。(だいじょばない)

 それはともかく、この日も地味な組み立て作業は続く。

 

「この左太ももの、リングっぽいものって何なのかな?」

「う~ん、なんか普通に美少女イラストとかでも巻いているの多いけど、用途はわかんないなあ」

「生身だったらガーターリングってのがあるけど、あれ靴下留めるためのものだよ? 単体とか片っぽだけとか、あり得ないんだけど」

「そういうものだったんだ。なんで着けてるのかさっぱり分からなかったわ」

「あと話振っといてなんだけど、下着扱いだから女の子の前で話題にすると殴られるかんね」

「先に言ってそういうことは」

 

 そして今日も野郎3人はコリコリ作業を続けている。

 

「……順調に洗脳が進んでるなあ」

「それはスズタニさんのほうですか? それともうちの相方ですか?」

「なんか微妙にナカモノ氏も教育されつつあるような気がしますしなあ」

 

 で。

 

「おおお……できたぁ……」

 

 完成した四肢と胴体、頭部を接合し立たせてみれば、素組みのノーベルガンダムが凜々しくポーズを決めている……ように見える。

 己の成し遂げた事に感動しているのか、スズカはキラキラした目であちこちの方向からキットを眺めていた。

 

「ちゃんと形になると、こう、やったあって感じだね。しかも本当に3日で出来ちゃったし」

 

 自分の感覚で簡単そうなものを選んだが、こんなに早く形になるとは思っていなかった。その事実にスズタニちょっとすごくない? と内心自画自賛している。

 ジントは少し離れてオタクロに何かを尋ね、棚のパーツボックスをあさっていたが、すぐに何かを見つけ出し、スズカの元に戻ってきた。

 

「はい、これがビルダーズパーツの太刀だよ」

 

 ことりとノーベルガンダムの横に置かれたそれをスズカは手に取ってみる。灰色の、日本刀に似た拵えのパーツ。柄をつまんでみれば、しゅるりと刃が抜けた。

 

「わ、あすとれいと同じで、ちゃんと抜刀できるんだ」

「そこら辺は出来が良いよこれ。……で、本題はここからだ」

 

 す、とジントの目が真剣味を帯びる。

 

「これからこのキットをスズタニさんに合わせて仕上げる。そのためにスズタニさん自身が()()()()()()()()()。これを考えて欲しい」

「え? どうすればいいの?」

「メモ書きでもイラストでも何でも良い。スズタニさんの希望を示して欲しい。いくつでも良いしちょっと時間がかかっても構わない。あるだけ吐き出してみてよ」

「いや急に言われてもさ」

「今日中でなくてもいいよ。帰ってゆっくり考えでもしてくれれば」

「むむう、なんかまた課題っぽい……」

 

 腕組みして唸るスズカ。確かに今の状態では漠然としたものしかなく、どんな形のものを望むのか自分でもよく分からない。じっくりと考えることは必要に思えた。

 

(……Gがんだむって色々ながんだむ出てたよね。参考になるかな)

 

 また睡眠時間が削られるかも知れない。スズカは別の意味でも頭を悩ませていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そしてまたまた翌日。

 

「ドイツ忍者って、ゲルマン忍法って、何」

「あれは何でそうなったのか俺にも分からん」

「あとあれ間違いなくお兄さん……」

「おっとその先はちゃんと見て確認しような」

 

 微妙に寝不足らしいスズカがまたジントに詰め寄っている。最早悟り開いてる感があるジントはとりあえずスズカをなだめ、「それで、考えてきた?」と話を促す。

 

「う~ん、色々と考えてみたんだけどね……」

 

 迷ってる風のスズカは、何枚かのルーズリーフをテーブルの上に広げてみせる。

 それには様々なメモ書きや、落書きっぽいイラストが書き殴られている。アニメを見ながら書かれた物なのだろう。所々に「オランダはあれでいいのか」とか「マンモスどこの」とか意味が分からない走り書きもあった。

 

「素浪人っぽく……とか考えたらどうかいぞーすれば良いのかわかんない領域だし、余計なものごてごてと着けたくないしだけど、かといって何もしないのも違うじゃん? このまま太刀一本で……てのは出来そうだけど、こう、物足りなさって言うかなんていうか、分かる?」

 

 自分でも何を言いたいのかよく分かっていないスズカであったが、ジントはふんふんと真面目に話を聞いていた。

 

「大体太刀一本でシンプルに行きたい、ってのは分かった。で、余計な装備は要らないけれど何か手を加えたい、ってのも分かる」

「分かるんだ!?」

「ふっふっふ、近所のジャリタレにガンプラ教えてたのは伊達じゃないぜ。あいつらもっと無理難題言ってくるからな」

 

 それに比べればすごく分かり易い希望だと、ジントは言う。一体どんな無茶ぶりされたんだろうと気にはなったが、それよりも今は自分のガンプラだ。スズカはジントと額を突き合わせて相談する。

 

「アストレイを使っていたとき、何が足らないと思った? 速さ? 力? それとも他のもの?」

「……速さ、かな? がんだむふぁいたーじゃないけど、銃向けられたら避けられるくらいの速さがあればって思った」

「ふむ、じゃあこんな感じで……」

 

 話をしながら、ジントはルーズリーフに簡単なノーベルガンダムらしい落書きをして、それに矢印とメモ書きをしていく。

 

「各所にスラスター……ちっちゃいロケット着けると、瞬発力、そして結果的に反応速度が上がる。燃費が悪くなるけど、要所要所だけで使うことを意識すれば、それほど酷いことにはならないと思う」

「ちょっとだけ付け足す感じなんだね。そんなに姿は変わらないわけかあ」

「姿形に関しては……そうだな、()()()()()()()()()()とか、そういった方向もありなんじゃないかな」

「慣れている格好、ねえ……」

 

 スズカは考え込む。実のところ素浪人を押していたのは、自分が道場で胴着と袴を着慣れているからという理由もあった。だがノーベルガンダムを袴姿にするにはどう改造したものだか分からないと断念したわけだ。それ以外の格好というと……。

 

(ん? そういえばこの子、()()()()()がモデルなんだよね)

 

 ぴん、と一つのアイディアがスズカの脳裏に浮かんだ。これならと、ジントに語りかける。

 

「じゃあさ、こんなのはどうかな」

 

 スズカのアイディアを、「なるほど」と頷いたジントがルーズリーフの上で漠然とした形にしていく。そうしながら自らもアイディアを口にしていった。

 

「全部まるごと改造するんじゃなくて、上着みたいに上から追加していくのはどう? ベースはそんなに弄らなくてすむと思う」

「できるのそんなこと?」

「その辺は俺に任せてくれないか。スズタニさんはベースを仕上げることに集中できるし」

「いいんだったらお願いしたいけど……」

「なに、折角だから良いものを仕上げようよ」

 

 にっこりと屈託なく笑うジント。スズカはちょっとドキッとしたが、安っぽい恋愛漫画か! と内心で自分にツッコミ入れて気を取り直す。

 

「さて、方針も決まったところで、次なるは……」

 

 言いながらジントが持ってきたのは、コピー用紙とハサミ、そしてマスキングテープ。

 

「? なにすんのそれで?」

()()()()()()()()()()()。要するにこうやって……」

 

 ちょきちょきとハサミでコピー用紙を切り、出来た破片をテープでぺたりとノーベルガンダムに貼り付ければ、小さな角ができあがっていた。

 

「まずイメージでパーツの形を切り出して、実際にキットに合わせて大きさや位置、構造を決めていく。そこからプラ板……プラスチックの板から切り出したり、合いそうなジャンクパーツを見繕ったりするんだ」

「へえ。本当の服作るみたいだね」

「似たようなものさ。じゃ、ひとまずやってみて。俺は使えそうなパーツあさってくるから」

 

 そういや人形の服作るような感じになるのか~とか、妙な懐かしさを覚えながらスズカは鼻歌交じりにハサミを奔らせ始め、ジントは棚に置いてあるジャンクパーツをあさりだした。

 

「副会長~、ドール系の手首関節バーツとか、そんなのあります?」

「確かそっちの3番ボックスにあったと思う出ござるが、大体方向性は決まったのでござるな?」

 

 クロウの言葉に、ジントはパーツをあさりつつニッと笑って返した。

 

「ええ、まあ()()()()()()()()()ものになるんじゃないですかね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 後半戦に続くっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 路肩車が走ってんじゃないわよ!
 フルプロテクターのおかげで命拾い。皆さんも運転には十分注意しましょう捻れ骨子です。

 さて今回はスズタニさん初めてのガンプラ作りの巻~……でしたが、なんかやたらと話が延びてます。しかもガンプラ作りの描写あんまりねえじゃねえかよ。 なんかこの話、結構脱線が多くなりそうな予感がします。果たしていつになったらまともなバトル描写が描かれるのか。それ以前に次回でスズタニさんのガンプラは完成するのか。
 なんとも不安ですが、ともかく今回はここまでと言うことで。

 なお話の中のガンプラ技術は筆者自身の技術と人から聞いた物が主ですので我流です。ですから真似されても何ら責任は負えません。……と、保身のために予防線を張っておきます。まあ真似して悪いことにはならないと思いますが。そして真似するほどのすごい技術は何一つございませんが。

 じゃ、そういうことで、また次回。
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