WORLDTRIGGER THE ORIGIN 作:taipho
4000字〜6000字を目安にやってるせいで話の内容が飛びまくったりグダグダしてるので御了承の上で読んでください。批判する場合は改善案有りきでよろしくお願いいたします。
5話迄はもう既にできていてそれ以降も仕上げだけなのである程度続くと思います
あとがきの所に補足情報載せてます。
「ん…………敵襲……」
この辺り一帯に敵襲を告げる警報が鳴り響く
「報告!!敵は『角付き』である事から『神の国』だと推測されます!中には少なくとも3体の『黒角』を確認しました!!」
敵戦力を確認した兵士が泡をくった様子で騒ぎ立てる。どうやら襲撃してきたのはこの世界では最大級の規模の軍事力を持つ『神の国』。白の『角付き』とは何度か戦闘した事があるが、黒の『角付き』と戦うのは初めてだ。今使えるトリガーでは戦えば死ぬのは免れないだろう。
――――この国はあとどれくらい保つのか
大国からの侵略に抗い続け、恐ろしい速度で死んでいく兵士を補充するために、ただでさえ貴重なトリオン兵を投入して絶え間なく他の国から奴隷を確保する。
ボクはタダの傭兵だが、部下は全員そうして連れてこられた奴隷だ。しかし、どうやらその無茶な戦線維持もここまでらしい。
「何をしている、クズどもが!さっさと時間を稼げ!!」
本国の将官ががなりたてる。どうやらこの国のお偉いさん方は傭兵であるボクも含めた奴隷たちを捨て駒に退却するらしい。
「我らの為に死ねるのだ、光栄だろうが!一匹でも多く敵を殺せ!!…貴様も高い金払って雇ったんだ!キッチリ払った分の仕事をしろよ!!」
「チッ…………了解…」
コチラにも目的がある。こんなとこで命を捨てる訳には行かない。幸い例の物は昨日のうちに確保出来ている。だが、元々はタダの民間人だった彼らを見捨てたくはない………姫様……ボクは……どうすればいいのでしょうか…
――――いや、決まっている!彼らを1人でも多く故郷へ帰してやるんだ!元同盟国の者としてボクにはそれを果たす義務がある!
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だがどうあっても、圧倒的な戦力差は覆せない。1人、また1人とその命を散らしていく。だが、その戦場の中で1つだけ気がついた事があった。それは命を散らして行った彼らは皆、この国の者たちの肉壁として敵の本来死ぬ事を意図せずした攻撃により死んでいっているのだ。
この国の民は自らの故郷を自らで守らず、彼らの言う『クズ』に国の命運を預けたのだ。
命を脅かす敵から目を背け、振るうべき剣をすてたのだ。
その結果としてこの戦場で戦える兵士は瞬く間にボク1人となった。
❖WORLD TRIGGER❖
私はこの遠征に参加しなければよかったと初めて思った。何故なら人が人を盾にして逃げ惑い、牽制するための攻撃ですらその盾を棄ててでも躱さず命中させてしまう。そしてその殆どが致命傷だ。彼らの発言からするにその盾はどこかの『国』から攫ってきたのだろう。殺すつもりの無い攻撃で人が死んでいく様を見てまだ戦場の経験が浅かった私は魔界だと思った。
「ミラ。1人、面白い者を見つけた。」
私の『国』のトップの1人であるベルディストン家当主であるハイレイン。────今回の遠征の指揮を執る隊長─────が、私にある者の戦闘を見せてきた。
そこに映って居たのは大国である我が国ですら13本しかない貴重な戦力のうちの1つ『泥の王』を持つ青年とそれを圧倒する少年だった。
「隊長……コレは…」
「ミラ、彼を捕らえたい。『窓の影』で私をサポートして欲しい。」
「了解しました。ゲートを開きます。」
彼は何故ここまで抗えるのだろうか。その疑問を胸に私はゲートを開いた。
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結局ボクは誰1人生き残らせる事が出来無かった。そしてタダの八つ当たりだと知りながらも、目の前の『黒角』に対して引き金を引かずには居られなかった。
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「ぐぉ………!!」
何なんだ彼は…確かに俺たちは彼から見れば敵だが、なるべく殺さないようにしていた!元々捕獲の命令が出ていたし、この国の主だった兵士が違う国から連れてこられた『奴隷』である事も彼らの喚きから悟っている!!彼らが死んだのは明らかにこの国の連中の所為だろう!なのに何故奴らに向けた憎悪をコチラにも向けてくる!?
「くっ…………!!」
気圧されて何時もの動きが出来ていない!向こうはタダの射撃トリガー。しかもノーガードで常に攻撃の手を緩めず攻撃してくる。なのに何故かコチラの攻撃が一切通用していない!もう既に30発程本命の弱点カバーに当てられているというのに一切割れる気がしない。その程度のトリガーしか無いのに何故こんなにも押されているんだ!気圧されていたとしてもありえない!
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既にこの『黒角』と戦い初めてから20分は経っただろうか?ここまでタダ我武者羅に撃ちまくっていたせいでもうトリオンが残り少ない。だがボクは死ぬ訳には行かないことを思い出した。『彼女』との約束を果たさなければいけない。その為ならどんな事をしてでも生き抜こう。その為にもこの残り少ないトリオンは少しでも温存しなくてはいけない。幸い相手はコチラを警戒して今はお互い姿を隠している。
そしてボクがこの場を離脱しようと後ろを振り向いた瞬間、ボクの後ろにはゲートとそこから出てくる2体の『黒角』が居た。
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私がゲートを開くと同時に隊長は『魚』を彼に向けて放った。が、彼の持つ射撃トリガーによって全て迎撃されてしまった。隊長は動揺しすぐ様追撃するが、私は彼の戦いに見惚れてしまった。
この撃ち合いが3回ほど行われた後、余裕を取り戻した隊長が彼に話しかけた。
「素晴らしい腕だ。この国に置いておくには惜しいな。我々と共に来い。」
この言葉に彼は目の色を変えて反応した。
「俺は傭兵だ俺のこの場での命の保証と永久的な今持っている持ち物の保証さえされれば何時でも雇われてやる」
私には信じられなかった。何故なら彼はタダの雇われた傭兵に過ぎなかったのに『奴隷』達にあそこまでの情を持っていたのだから。
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「いいだろう。タダの傭兵であると言うのなら我々としても扱いが楽でいい。それに意図せずとは言え『彼ら』の死に様は我々としても無下に出来ない。一応の責任として君への待遇は良いものであることを私の名にかけて約束しよう。」
あぁ、助けられた。ボクは助けられなかったというのに………………。
本当に感謝してもしきれない。この救われた命は君達と同じ境遇の人をもう『彼処』から出さないようにするために使うと誓おう。その為にも………ボクは……………………………………。
〜❖2年後❖〜
「今まで色々ありがとう。ミラ」
「いえ、大した事では無いわ。タダどうやって隊長を説得したの?」
「2年前にあの国の黒トリガーを1つパクっててね(ホントは2つだけど)。それ使って交渉をしただけさ」
「なるほど。だから奴らあんな真似を………」
「いや、それは関係ないよ。どの道適合者ゼロで誰も使えなかったシロモノだからネ。」
「使えるかどうかわからないもので交渉するなんて………流石ね。」
「ありがと」
「ええ」
ボクは敵だったハイレインと交渉した結果、『神の国』と呼ばれる大国『アフトクラトル』を統治する四大領主の一角にして最大派閥を率いるベルディストン家に傭兵として雇われ、2年間の間共に戦った。そして、ボクの目的は2年前に達成しており、あとは『玄界』と呼ばれる世界に戻るだけである。『玄界』に行く為には『アフトクラトル』の軌道が『玄界』に近くなくてはならないが、何十年かに1度、『アフトクラトル』と『玄界』の間にある名も無き乱星国家が通るのだと言う。実際のところ乱星国家と言っても軌道は決まっているらしく、軌道が複雑で一周するのにとてつもない年月がかかるため軌道が近くなるのは乱星国家とそう変わらない頻度らしい。そして運のいい事にそれがもう来ているのだ。ボクはそれを知っていたからこそこの2年の間傭兵として敵国となるであろう『アフトクラトル』で過ごして来たのだから。
「もう行かないと…………」
「そう………。行先は聞かないでおくわ。そして、また会いましょう?その時は………その……ひ、秘密にしてた事を教えてあげるわ…/////」
「……そっか。そうだネ、なら次会うときは敵同士じゃないことを祈っておくよ。」
「ええ。さようなら。」
「あぁ、また………ネ。」
こうしてボクは小型の遠征艇に乗り込み乱星国家を経由して『玄界』へと帰還した。
❖WORLD TRIGGER❖
『反応アリ…誤差7.28『門(ゲート)』開きます!』
「了解した!」
通信から聞こえる綾辻の報告に答え、ゲート発生場所へ向かう。
「俺は充と援護する!前衛は頼むぞ木虎!」
「了解!」
「了解です!」
ゲートの端が小さな雷のようにチリチリと迸り、暗闇から浮かび上がるかのように白い装甲のトリオン兵たちが姿を現した。
全部蜂の巣にされた状態で
「な…………っ!?」
『何、これ』
俺達が混乱する間にも、ゲートからは絶え間なくトリオン兵の残骸があふれ出てくる。
原型をギリギリで保ったバムスターの頭が出てきた所で残骸は止まった。
「こんなの初めてだ……」
「何が起こっているの……?」
突然の事態に沈黙が降りるなか、辺りを警戒していた充が何かに気が付いた。
「まだ何か来ますよ」
収縮を始めるゲートが空に消える直前、トリオン兵に比べるとかなり小さな影を吐き出した。
ちょうど人間くらいの大きさの────
「ひ、人だ!!」
「なんですって!?」
「まさか、人型近界民!?」
混乱した状況にあってもA級である俺達はすぐ様戦闘態勢に入った。すると、5秒も経たないうちに戦闘服のような格好の、おそらく同年代の青年が出てきた。
「あぁ、帰ってきた……………ん?」
その人型近界民はコチラに気が付いたようだ。だが、俺は彼をどこかで見たことがあるような気がする。
「あ!准じゃないか2年半振りくらいだネ!」
彼は俺を見て確かに准と言った。2年半振り………思い出した!
「もしかして…達也さん!帰ってきたんですね!」
「あぁ!ちょっと時間はかかってしまったけど……ネ」
「あ、あの!嵐山さん、コチラの方は?」
「そうか、木虎は知らないんだったな。この人は『最上達也』さんと言って旧ボーダー時代から居た人なんだけど、2年半前くらいからある事情で近界に単独で遠征に行っていたんだ!」
「っ!?………た、単独で……ですか!?」
「あぁ、それで城戸さん達に報告に行きたいんだが、連れて行ってもらえるか?」
「了解です!」
❖WORLD TRIGGER❖
「失礼します!最上達也、ただいま帰還致しました!」
「ああ!久しぶりだね、よく戻ってきてくれた!」
「それで……例の物は回収できたのかね?」
「えぇもちろん!コチラに…」
ボクは司令部の会議室に入るなり、帰還の報告をする。するとそれに忍田本部長が激励をしてくれる。だが、すぐ様城戸司令が本題に入った。ボクが近界に回収しに行っていた目標物、それは約5年前の戦いの折に産み出された『旧ボーダー隊員の黒トリガー』だ。
「御苦労。………君は玉狛に戻るのかね?」
「ええ、まぁ。その前に本部で知ってる隊員達に挨拶回りと今のボーダーのトリガーの基本的な使い方を教えてもらったりするつもりですけど」
「そうか、だが今は遠征中で太刀川、冬島、風間、出水隊員が居ない事は覚えておきたまえ」
「了解です。では失礼します」
そう言ってボクは会議室を後にする。…………そうだな、まずは東さんのとこ行ってみるか…
〜❖3時間後❖〜
やっと挨拶回り終わった。姫様には泣きながら怒られてしまったが………。ログのお陰でなかなか面白そうなの思い付いたし、エンジニアルーム行ってトリガーも新調したし。後は試すだけだな。まぁそれは玉狛でやればいい。
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〜❖玉狛支部❖〜
「最上達也、ただいま帰還致しました!」
「おう!おかえり達也。元気そうで何よりだよ」
「林藤さんこそお元気そうで何よりです。」
「そういや小南達には会ったのか?」
「あ、ハイ。桐江には泣かれましたけど………」
「まぁそれだけ心配してたんだな。」
「そうですネ………後は知らないメガネの子が居て挨拶したのと、若には忘れられてました……………………」
「あ……そういやお前が遠征行った時っていやまだ2歳だからなぁ。無理もないわ」
「そうなんですけどやっぱりショックなのはショックですネ……」
「それと桐江と模擬戦もやりました」
「お!そうかそうか!で、結果は?」
「一応8対2で勝ちましたけど」
「そりゃすげえな!」
「まぁ今は合成弾なんて便利な物とかあるんですネ。後は銃を改造できたりとか」
「出水がなんとなくで作ったんだよ。」
「なんですかそれチートじゃないですか」
「まぁお前もなかなかチートだろ」
「否定はしないですけどボクのは単純な戦闘経験です!」
そう言うと林藤さんは豪快に笑い飛ばして部屋から出て行ってしまった。すると入れ違いのように自称実力派エリート、他称セクハラエリートが入ってくる。
「なんか失礼な事考えなかった?俺のサイドエフェクトがそう言ってるんだけど」
「いえ、そんな事ないヨ。自称実力派エリート、他称セクハラエリートだなんて微塵も」
「普通に口に出しといてよく言うよ。全く………とりあえず久しぶり達也さん」
「あぁ、やっと取り返したよ。まぁ使える奴が居るかどうかわからないけどね」
「それでもアレはボーダーにあるべきだと思うよ。」
「そうだナ。よし、久しぶりに飯食いに行こうか。迅」
「いいね〜あ、もちろん今日は俺が奢るよ」
「さすが太っ腹」
この後キッチリとラーメンを奢ってもらい、やはり玄界の料理はいい物だとしみじみ思った。そして、主役はもう揃いつつある。もうすぐ1人の近界民と黒トリガーを巡った物語が始まりを迎える。
主人公が戦った黒トリガー使いは皆さんご存知エネドラットさんです。この時はまだ角の侵食が浅く聡明なままです。
主人公が戻ってきたタイミングは丁度原作開始直前です。
主人公のBBF風キャラ紹介の一部も下に載せときます。
❖PROFILE
名前:最上 達也(もがみ たつや)
ポジション:オールラウンダー
年齢:20歳
身長:178cm
星座:ねこ座
誕生日:4月24日
血液型:A
職業:不明
好きな物:どんな形であれ好意を向けてくれる人、玄界の料理、加古炒飯
❖FAMILY
不明
❖SIDE EFFECT
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