WORLDTRIGGER THE ORIGIN 作:taipho
A級3位風間隊攻撃手、菊地原士郎のサイドエフェクトは『強化聴覚』一言で言えば『耳がいい』ただそれだけの能力である
ボーダーの基準で言えばランクの低いサイドエフェクト
菊地原本人も指摘されるまで、それがサイドエフェクトだと気付かないほどだった
「『耳がいい』って………地味すぎるだろ」
「サイドエフェクトって言っても大したことないな」
「盗み聞きとかには使えるんじゃねーの?」
菊地原(聞こえてるよ………)
実際その性能は常人の5〜6倍、『1キロ先の針が落ちる音が聞こえる』というような超人的なものではなかった
菊地原(サイドエフェクトとか認定されないほうがよかった、こんなショボい能力…………)
だが………
風間「おまえ、『強化聴覚』のサイドエフェクトを持ってるらしいな」
菊地原「………誰?おまえ………チビのくせにえらそうに………」
風間「風間蒼也、19歳だ。はじめまして」
菊地原「じゅ………19歳………!?………………ぼくのサイドエフェクトなんて地味で大したことない、役に立たないよ」
風間「それは俺が決めることだ。宇佐美」
宇佐美「あいあいさー。きくっちーのサイドエフェクトは『耳』ってところがいいんだよねー。聴覚情報は通信にも乗せやすいし解析もラクだしなにより視覚の
歌川「宇佐美先輩、話を進めてください」
風間「おまえの聴覚情報を通信を介して共有する。隊全員がおまえの耳の恩恵を受けられる。知覚情報のみに頼る、他の部隊より遥かに有利だ。正隊員になったら俺の作る
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エネドラは立っていた建物の床を崩して屋上から下の階に移動し、残った天井からも攻撃するがその全てを躱される
エネドラ「オイオイ当たんねーぞこいつら!尻に目ん玉でも付いてんのか!?」
風間「情報通り攻撃は『風刃』に似てはいるが『風刃』ほどのスピードは無い」
エネドラ(こいつら………目で見てるんじゃねーな…………『音』か『振動』か………)
歌川「どこかで近付きたいですね。長時間の聴覚共有は酔ってくる」
菊地原「根性ないなあ………」
風間「まだだ、相手がイラついて隙を見せるまでこのままだ。その後奇襲すると見せ掛けて作戦通り撤退して放置だ」
エネドラ(オレがイラつくのを待ってんだろ?雑魚どもが小細工しやがって、猿知恵レベルが!)
エネドラは液体化させたトリオンを操作し各地に様々な音を出させる
歌川「………!そこらじゅうから音が………!」
風間「さすがに『音』に気付いたようだな」
菊地原「ふーん………原始人レベルですね」
菊地原の強化聴覚の真の力はその『聞き分け』の精密さにある
子供の頃から無自覚に強化聴覚を使っていた菊地原は『音』から材質・重量・状態など様々な情報を得ることができる
菊地原「右上と左の上下、それ以外は無視していいです」
菊地原の情報を頼りにそれぞれがブレードを回避する
エネドラ「…………玄界の猿が………!!あ〜めんどくせえ!!雑魚に付き合うのはもう終わりだ!!」
菊地原「…………来た!」
エネドラの攻撃は建物中を埋め尽くすように展開され、建物ごと風間隊に襲いかかるが風間隊は全員がカメレオンを起動し姿を消して撤退した
❖WORLD TRIGGER❖
エネドラ「…………!あァ!?いねーじゃねーか!!」
散々躱され煽るだけ煽られて逃げられたエネドラの怒りは最高潮になっていた
エネドラ「…………あんのクソガキどもがァ!!」
エネドラはその後周りから放置されることとなる
~❖基地南部❖~
基地の南側では村上がラービットのモッド体を三体を相手にしていた
村上(色がつくと攻撃方法が変化するのか、さすがに3匹はしんどいな……………けどオレがこいつらの相手をしてる間はその分だけ他のところが楽になるハズ。倒せなくても引き付けてやる、1秒でも長く………)
下がりながら受けの立ち回りをする村上に対して紫のラービットが飛びかかるが飛んだ直後上下真っ二つになる
村上「!?」
太刀川「よう、村上。俺忍田さんにこいつら斬ってこいって言われてんだ。
村上「………どうぞ、太刀川さん」
太刀川「旋空弧月」
弧月専用オプション『旋空』
トリオンを消費して瞬間的にブレードの
振り回されるブレードは先端に行くほど速度と威力が増す
太刀川は居合の容量でX字に斬撃を放ち、残った2体を一撃です斬り捨てる
A級1位太刀川隊
『No.1攻撃手』
『
太刀川慶(20)
太刀川「国近、新型撃破数ランキングはどうなってる?」
太刀川隊オペレーター
国近柚宇(17)
国近『嵐山さん3体、風間さん3体、小南2体、B級合同2体、最上さん1体、ミクモ?1体。太刀川さんは今の3体でトップタイだね』
太刀川「俺のから2匹村上につけとけ。けっこうダメージ入ってた」
国近『了解〜』
太刀川「さて、次はどこに行きゃいいんだ?」
忍田『慶は東部地区に向かえ、風間と共に東部のトリオン兵を排除しろ。そこにいるB級を南部地区へ向かわせる。変わりを頼む。確率は低いが人型がC級や市民を狙って市街地へ向かった場合は交戦を許可する。お前が斬れ』
太刀川「太刀川了解(来い来い、『
村上(『黒トリガー来い』って思ってるな………この人は………)
❖WORLD TRIGGER❖
一方、B級合同とランバネインが戦う戦場ではランバネインが高い建物を攻撃しつつゆったりと移動していた
荒船「堂々と姿を晒しやがって…………撃って来いって誘ってやがんな」
柿崎「C級にゃ悪いがこの状況でヘルプなんかいけねーよ!」
東「火力差が大きい、無理に攻撃するなよ。焦って撃ち合いになれば火力差で一気にやられるぞ(…………あるいはこの膠着状態が敵の狙いか?南部の新型をフリーにするために…………)」
ランバネイン(不用意に撃って来なくなったか、思ったより我慢を知ってるな。さあどうする?定石通り市街地を攻撃して誘い出すか………それともいっそヴィザ翁たちに加勢するか…………)
緑川「よねやん先輩どうすんの?」
A級4位草壁隊
攻撃手
緑川駿(14)
出水「達也さんの指示ではここで俺らがアイツを倒してから玉狛を援護しろって」
A級1位太刀川隊
射手
出水公平(17)
米屋「あの人がそう言うってことはここでアイツを倒せるってことだ。やるしかないだろ」
A級7位三輪隊
攻撃手
米屋陽介(17)
❖WORLD TRIGGER❖
出水「柚宇さん、柚宇さん。ヤツの情報ちょうだい、米屋と緑川の分も」
国近『ほ〜い、東さんたちの戦闘記録送るよ。詳しいことは東さんたちに訊いてね』
A級3バカのトリオン体の視覚にランバネインの戦闘映像が送られる
緑川「あちゃー」
米屋「おー」
緑川「ゴツいのに意外と射撃系じゃん。いずみん先輩と同じタイプだ」
米屋「弾バカ族だな」
出水「誰が弾バカだ槍バカ。東さん、出水です。米屋と緑川も一緒です。『角付き』と戦るんでサポートお願いします」
東「…………!わかった。情報通りシールドではヤツの弾は防げない上にイーグレットを止めるレベルのシールドがある。撃ち合うなら足を止めるなよ。火力勝負だと厳しいぞ」
出水「だいじょぶです、弾除けが2個あるんで」
緑川・米屋「「おいこら」」
荒船「敵のシールドはブレードを止めれるかもしれない。単発だと厳しいぞ」
出水「荒船さん、了解です」
国近『そこの建物のデータがあったから送るね。「旧・三門市立大学」』
出水「おっ柚宇さん気が利く!」
米屋「よし、行くか。作戦はMAP見て考えよーぜ」
緑川「作戦って……………このメンバーじゃ突撃しかなくない?」
出水「どう突撃するか決めんだよ」
緑川「相手が弾タイプってことは近づかなきゃジリ貧でしょ」
米屋「人数で勝ってるから挟み撃ちだな。動き回って裏取れたやつが当ててく感じでいくか」
緑川「これ建物とか壊しちゃっていいの?」
出水「オレらが壊さなくてもむこうが派手にぶっ壊すだろ」
緑川「そっか」
出水「まあ、とりあえず1発ぶっ放すからあとは臨機応変に」
米屋「結局それな」
緑川「了解〜」
出水「
出水は得意の合成弾を使い建物の影から放ち幾度か曲げ、ランバネインを奇襲する
ランバネイン「!」
シールドでガードするランバネインに次は緑川が斬り掛かる
ランバネイン「新手か!」
緑川「グラスホッパー」
緑川はジャンプ台トリガーを使って方向転換し、敵の気を逸らす
ランバネイン(こいつは………陽動か!)
米屋「幻踊弧月」
米屋の放った槍の一突きはランバネインのシールドを躱し、相手の首に迫るが、体を逸らして躱される
米屋「やっぱいきなり首は無理か」
米屋は2発、3発と槍で攻撃するが全てシールドと体捌きで対応される
ランバネイン(攻めてくると見せかけてこちらの反撃に対応出来る距離を保っている。これも、陽動…………!)
緑川の奇襲を見抜いたランバネインは右の肩甲骨を変化させ、後ろの死角に向かって弾を放つ
緑川は反応してグラスホッパーを使い回避する
緑川「うひゃあ」
米屋「さすがに2度目はバレバレか」
ランバネイン「白兵が2人………」
再びトマホークがランバネインを襲うがしっかりとシールドでガードする
ランバネイン「新手の火兵が1人!」
シールドでガードしたランバネインは右手の手のひらから弾丸を放ち、カウンターするが弾を曲げることで角度のある攻撃をする出水には当たらない
出水「うおーこえーくらったら即死だなあれ」
ランバネイン「(何か細工があるということか………?)数の有利を活かした攻撃も手馴れている。なかなかに手強い相手だ。こういう場合は……………」
ランバネインは肩甲骨を変化させジェット機構を作り出すとトリオンを噴射して飛び上がった
緑川「!」
米屋「飛んだ!」
出水「やべっ」
ランバネイン「同時に相手をしないことだな」
ランバネインは飛び上がったことで得た上の有利を活かして3人の頭上に弾丸の雨を降らせる
出水と米屋は近くの建物の影に飛び込んで回避し緑川は建物の中へ避難する
建物の中へ避難した緑川の元へランバネインが強襲する
ランバネイン「1人ずつ潰していくとしよう」
出水・米屋「「緑川!」」
緑川は冷静だった
自身の横にある消化器を斬って中身をばら撒く事で煙幕として使う
ランバネイン「!(煙幕………!?)逃がさん!!」
ランバネインは姿の見えない緑川を逃がすまいと弾丸を前方に叩き込むがそれを躱しながら緑川はランバネインの足を斬り、機動力を削った
ランバネイン「!!」
緑川「なるほど、なるほど。『勝てる』と思ってるやつは隙だらけだな」
❖WORLD TRIGGER❖
緑川「『物事がうまくいってるときは操られてても気づけない』」
ランバネインは片足を失ったことで膝をつく
ランバネイン「むぅ…………!!」
緑川「トロいね!」
緑川は自身の得意技であるグラスホッパーを相手の周りに展開して高速で移動する『ピンポール』をしてランバネインの死角から攻撃しようとするが、ランバネインはそれに対応して着ているマントの周りに弾丸を展開して全方位を弾丸で攻撃する
緑川「うおっ」
緑川が居た建物の一部が吹き飛ぶが緑川はグラスホッパーで回避していた
緑川「あっぶね〜、とりあえず足1本」
ランバネイン「分断に成功したと思いきや、逆に誘い込まれていたわけか。1人ずつなら問題なく倒せるという認識…………改める必要があるな…………」
ランバネインは再びジェット機構を使って飛び上がる
米屋「また飛びやがった!落とせ弾バカ!」
出水「『落としてください』だろ。
出水は敵を追尾できるハウンドを放ちランバネインを攻撃する
ランバネインはジェット機構で加速して逃げ回る
ランバネイン「!!」
が、東と荒船の狙撃でジェット機構の一部を削られる
ランバネインは左腕の大砲で荒船に反撃する
荒船は即座に建物から離脱するがタイミングを遅らせた1発の弾丸に右腕を吹き飛ばされる
ランバネイン「(飛行機能の再構成まであと20秒………)少々高く飛びすぎたか………!」
ランバネインは着地しながら出水に対して大砲を放つ
出水はシールドで防いだもののシールドを割られる
荒船「あの野郎……!射撃の制度を上げてきてやがる………!やっぱ下手に手は出せねーか………!」
東「いや、今が攻め時だ。ガンガン押すぞ。B級全員人型を包囲しろ」
奥寺「奥寺了解!」
柿崎「ここで押すのか!?何が変わったってんだ?東さん!」
東「さっきまでの『人型』は俺たち全員に意識を割いてもまだ余裕を残していた。その余裕を使った正確な
巴・照屋・来馬「「「了解!」」」
ランバネインは再構成した飛行機能を使って出水は攻撃を建物でガードしながら躱していく
ランバネイン(玄界の兵の動きが変わった。なかなかイラつく攻撃をしてくる。いい指揮官がいるな)
米屋「攻撃手配置完了、弾で獲物を追い込んでくれ」
出水「OK、しっかり仕留めろよ槍バカ」
ランバネインを出水のフルアタックや東の狙撃などで米屋が待機している方へ誘導する
ランバネイン(飛び回りながらでは狙いが定まらんな。かと言ってぬるい機動では的になる。ここは建物で敵の斜線を切って…………)
来馬「ひっ…………!」
ランバネイン「浮いた兵から狩っていくか」
奥寺「かかった!」
緑川「よねやん先輩のほうか!」
来馬にランバネインがジェット機構で加速しながら迫るが、待機していた米屋が建物の窓から飛び降り強襲する
が、ランバネインは体の向きを変え、米屋に向き直る
ランバネイン「なるほど」
米屋「!!」
ランバネイン「こうして敵を呼び込むわけだな。よく理解できたよ」
ランバネインはシールドを出せない米屋に向かって容赦なく大砲を叩き込む
米屋「…………と、思うじゃん?」
突然米屋の前面に何枚ものシールドが展開されランバネインの攻撃を防ぐ
ランバネイン「!?」
来馬・緑川・奥寺・巴「「「「
ランバネイン(周囲の人間が
米屋「らああああああああ!!」
ランバネイン「おおおおおおお《b》!!《/b》」
ランバネインは弾を集中させてシールドを削るが米屋にかする程度でしか当てられず、胸に槍を突き立てられる
米屋「こっちは『
❖WORLD TRIGGER❖
胸にあるトリオン供給器官を破壊されたランバネインのトリオン体が崩壊し、トリオン体崩壊の爆煙が晴れるとそこには生身のランバネインが横たわっていた
ランバネイン「…………見事。よもやこの俺が5人足らずしか仕留められんとは…………ヴィザ翁の言う通り玄界の進歩も目覚ましい」
米屋「10対1だからな。さすがに勝てなきゃやべーだろ。悪りーな
ランバネイン「………謝る必要はあるまい。これは戦争だからな」
ランバネインは左腕に着けたブレスレットから『小窓』と呼ばれるものを展開し米屋を攻撃する
米屋「おっと」
が、米屋は上に飛ぶことでその奇襲を回避する
ランバネイン「!」
米屋「さすがに一人で来てるわけねーよな」
ランバネインのブレスレットを目印にワープゲートが開き、中から『黒角』の女が出てくる
ミラ「退却よ、ランバネイン。あなたの仕事はここまでだわ」
東「!《/i(『黒い角』…………『黒トリガー』か………《i》!)》」
ランバネイン「はっはっは!不意打ちも通じんのでは完敗だな!楽しかったぞ玄界の戦士たち。縁があったらまた会おう」
米屋「あっ、そこの女の人に達也さんから伝言!『受けた恩はちゃんと返す』だって!!」
ミラ「………………………!!!」
緑川「あっ逃げる!」
東「待て、手を出すな。相手が退くなら今はそれでいい、深追いするな。戦果は充分だ」
緑川「え〜せっかく倒したのに〜」
ランバネインが通ったワープゲートが閉じる
緑川「今の
出水「らしいな」
米屋「イエー来馬さんナイス囮!迫真の演技!」✨
来馬(演技じゃないんだけど…………)
東「みんなよくやった。だが、まだ終わってない。B級合同部隊は南部地区の防衛に戻るぞ」
B級「了解!!」
東「出水、お前たちはどうする?」
出水「玉狛のサポートに行こっかなーと、今フリーなのおれらだけみたいなんで」
東「そうか、わかった。助かったよ、3人とも今度なんかメシ奢らせろ」
緑川「ラッキー」
米屋・出水「「じゃあ焼肉で」」✨
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~❖警戒区域南西部❖~
人型の出現の報を受け、嵐山隊から離脱して修たちの元へ向かっている遊真とそれに合流した迅の2人は修たちの元へ全速力で走っていた
迅「おっ未来が動いたな。達也さんの
遊真「ふむ?」
迅「たぶん敵の大砲使いをA級の3人とB級合同が倒したんだ」
遊真「なるほど、確かに遠距離は面倒だからな」
~❖ボーダー基地本部❖~
アナウンス『侵入警報、侵入警報』
沢村「来ました!人型の侵入です!」
エネドラ「さあ出て来い猿ども、遊んでやるぜ」
第2回主人公部隊選手権(オペレーターは別で確定済み)
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迅一択!
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恩人(アフトクラトルの○○さん)