WORLDTRIGGER THE ORIGIN 作:taipho
修「空閑がこっちの世界に来た理由………!?親父さんの知り合いと会うためじゃないのか………!?」
レプリカ『………今から四年ほど前、ユーマとその父ユーゴは近界民の戦争に参加していた……………………………この国の防衛団長とユーゴは旧知の仲でありかつて世話になった縁と恩からユーゴたちは防衛に力を貸していた』
~❖玉狛支部屋上❖~
遊真「おれは親父にそこそこ鍛えられてたから戦闘でもまぁまぁ役に立ったし、半人前なりに上手くやってたよ」
達也「だが、最後まで上手くいかなかったんだろ?」
遊真「タツヤさん……………うん。親父が死んだ日、親父は戦闘には参加せずに砦の中に居るように言った。もちろんそれなりに上手くやってたからおれは不満で親父の言いつけを破って戦線にこっそり1人で参加した………でもめっちゃ強い『黒トリガー』使いがいておれは何もできずに死ぬハズだった………でも親父はそんなおれを助けるために『黒トリガー』を作った」
~❖玉狛支部空き部屋❖~
レプリカ『死にゆくユーマの肉体をトリガーの内部に封印し、それに代わる新たな体をトリオンで作ってユーマの命をつなぎ止めた。そして全ての力を使い切ったユーゴは塵となって崩れて死んだ。ユーマとユーゴが味方した国の上層部はユーマが生き残ったことよりユーゴの死を嘆いたがユーマが「黒トリガー」を持っていると知った途端にユーマを嘘も方便で懐柔しようとした。だが彼らには知る由もなかった。ユーマが「黒トリガー」と共に「嘘を見抜く」というサイドエフェクトを受け継いでいたことを』
修「……………!(『嘘を見抜く』………!)」
レプリカ『幸いその国の防衛団長はユーマを気遣い、戦わなくていいと言ったがユーマは自分と親父で始めたことだからと最後まで戦うことに決めた。それからおよそ3年の間ユーマは父親の代わりに戦い続けた。その3年間がユーマを強くした。粘り強い抵抗により敵国は侵攻を断念し後に講和によって戦争は集結した。味方の勝利だ。しかしユーマに達成感はなかった。そこで私がユーゴが言っていたモガミソウイチに会いに行こうと提案した。そうしてユーマはいくつかの国を渡って「こちら」の世界にやって来た』
修「じゃあ………あいつが歳の割に小柄なのは………」
レプリカ『そう、トリオンの肉体に成長する機能はない。ユーマの体は11歳のときから変化していない』
修「成長しない…………ってことは、じゃあつまり不老不死………!?」
レプリカ『いや、ユーゴのすべての力を持ってしてもそれは不可能だ。指輪の中に封印されたユーマの本当の体は今もゆっくりと死に向かっている。ユーマの肉体が完全に死を迎えたとき、トリオンの身体も消滅するだろう』
修「………………そうか………それをどうにかするためボーダーに………」
レプリカ『私の目的はそうだった。しかしユーマの目的は違う』
修「……………!?」
レプリカ『ユーマはユーゴがすべてを注ぎ込んだ「黒トリガー」から「父親を甦らせる」ことができないかと考えていた。しかし先程のモガミソウイチの件でボーダーでもそれは不可能だということがわかってしまった。ユーマにはもう生きる上での目的はない。願わくばオサム、ユーマに「目的」を与えてやって欲しい。ユーマにはそれが必要だ』
❖WORLD TRIGGER❖
修はレプリカから遊真に生きる目的を与えて欲しいと頼まれた
修が生きる目的を模索する中千佳がボーダーに入り、遠征部隊を目指したいと宣言
修は説得を試みるも頑なに入隊しようとする千佳を見て自分も手伝うことを決意する
だが、自分たちの実力が低いことを自覚している修は実力のあるリーダーを求めて遊真を部隊に誘った
遊真は修に戦う理由を質問しその答えを聞いた事で誘いに乗ることを決めた
遊真「オサムに誘われたから一緒にやるよ、ヒマだし。チカにはまだ自転車の乗り方教えてもらわなきゃいけないしな」
千佳「ありがとう………!」
遊真「………ただし、リーダーはオサムだ」
修「…………!?」
遊真「そうじゃなきゃ部隊は組まん」
修「な………何言ってんだ!リーダーはおまえだろ!おまえの方が実力も知識も経験もずっと上だ!ぼくが勝ってるところなんかひとつもない!なんでぼくがリーダーになるんだ!?」
達也「いや、案外理にかなってると思うよ」
修「!?達也さんまで!」
達也「ボーダーの部隊ってのは基本的に相当実力があるやつでも部隊のリーダーをやるのは少数だ。なぜならリーダーとエースを兼任するのがしんどいから」
修「………エース…」
達也「そうだ。君たちが部隊を組むってなるとどうしてもエースは遊真くんになると思う。3人の中で1番戦い慣れてるし、だいたいどのチームも攻撃手がエースだ。遊真くんは近接向きだろうし間違いなくエース向きだ。だから戦局を見る余裕が無い時が多くなる。そうなるとメガネくんが1番リーダーに向いてるって訳だ」
千佳「わたしも、リーダーは修くんがいいと思う」
修「……………」
遊真「決まりだな。じゃあさっそく林藤さんのとこ行くか。さっき断ったばっかだからなんか恥ずかしいな」
~❖玉狛支部支部長室❖~
林藤「おう、遅かったな。3人分の入隊・転属用の書類だ」
修「…………!?」
遊真「迅さん………この未来が見えてたの?」
迅「まぁね、これから楽しいことは沢山あるよ」
林藤「……よし、正式な入隊は保護者の書類が揃ってからだが、支部長としてボーダー玉狛支部への参加を歓迎する。たった今からおまえたちはチームだ。このチームでA級昇格そして遠征部隊選抜を目指す!」
❖WORLD TRIGGER❖
~❖次の日❖~
宇佐美「さて諸君!諸君はこれからA級を目指す!そのためには………遊真くんと千佳ちゃんにB級に上がって貰う必要がある!なぜなら…………」
達也「B級に上がらないとA級に上がるためにチームで戦う『ランク戦』に参加出来ないから」
宇佐美「そう!で、B級に上がるためにはC級を蹴散らして行かなきゃいけない。でもまだボーダー本部の正式入隊日じゃないから2人はまだ賛成できない」
遊真「え〜」
迅「慌てんなよ遊真。おまえはウチのトリガーに慣れる時間が必要だろ。ランク戦にはおまえの『黒トリガー』は使えないぞ」
遊真「ふむ………?なんで?本部の人に狙われるから?」
迅「それもあるけど『黒トリガー』は強すぎるから自動的に『S級扱い』になってランク戦から外されるんだ。メガネくんや千佳ちゃんと組めなくて寂しくなるぞ」
遊真「ふむ……そうなのか、じゃあ使わんとこ」
宇佐美「千佳ちゃんはどうしよっか。戦闘員かオペレーターか………」
遊真「そりゃもちろん戦闘員でしょ。あんだけトリオンすごいんだから。それにこの先近界民に狙われた時のためにもチカは戦えるようになっといた方がいいだろ」
千佳「…………!」
宇佐美「千佳ちゃんってそんなに凄いの?」
遊真「みたらびびるよ」
千佳「わたしも………自分で戦えるようになりたいです」
宇佐美「なら戦闘員で決まりだね!じゃあ次はポジション決めよっか」
千佳「ポジション……?」
達也「昨日ボクがちょこっとだけ言ったけど、ボーダーのトリガーには大まかに3種類のトリガーがある。ブレードで近接戦闘する『攻撃手』、弾丸で中距離戦闘がメインの『銃手』もしくは『射手』、そして遠距離戦闘の『狙撃手』の4つポジションがある」
宇佐美「……………で、どれが千佳ちゃんに合ってるかなんだけど」
達也「雨取さんは『狙撃手』兼『射手』の一択だ」
宇佐美「根拠は?」
達也「そりゃボーダーでぶっちぎりのトリオン量があるから『射手』は確定。でも近界民は雨取さんのトリオン量を狙ってくると予想されるなら普段身を隠す『狙撃手』。これが1番理にかなったポジションだ」
宇佐美「なるほど」
達也が理論攻めで千佳のポジションを半場強引に決めたとき修の後ろのドアが勢いよく開け放たれ1人の少女が入ってくる
???「あたしのどら焼きがない!!!誰が食べたの!!?」
半泣きで入ってきた少女は陽太郎を見つけると足を掴んで逆さ吊りにする
???「さてはまたおまえか!?おまえが食べたのか!?」
陽太郎「むにゃむにゃ………たしかなまんぞく………」
???「おまえだなー!!?」
宇佐美「ごめーんこなみ。昨日お客さん用のお菓子に使っちゃった」
小南「はぁ!?」
宇佐美「また今度買ってくるから〜」
小南「あたしは今食べたいの!!」
達也「おや、久しぶりだね桐絵」
小南「た、たたた、達也さん!?なんで!?」
達也「今日はこの子たちの付き添いだよ。それよりレディがそんなに大声で怒るものじゃないよ」
小南「ち、違うのよ!あ、ああアレはそのぉ………」
少女こと小南桐絵が忙しなく慌てる中再びドアから人が入って来る
木崎「なんだなんだ騒がしいな小南」
烏丸「いつも通りじゃないっすか?」
修(…………この人たちが玉狛支部の………………?)
烏丸「………おっ、この3人迅さんが言ってた新人っすか?」
小南「新人………!?あたしそんな話聞いてないけど?なんでウチに新人が来るわけ?迅」
迅「まだ言ってなかったけど実は………この3人おれの弟と妹なんだ」✨
修「…………!?」
遊真・千佳「「?」」
小南「えっそうなの?」
迅の明らかな嘘を信じた小南に修と千佳は驚き遊真は面白がり、達也は苦笑いする
小南「とりまる、あんた知ってた!?」
烏丸「もちろんですよ。小南先輩知らなかったんですか?」✨
とりまると呼ばれた青年は迅の嘘に乗っかりさらりを嘘を重ねる
小南「言われてみれば迅に似てるような……レイジさんも知ってたの!?」
木崎「よく知ってるよ。迅が一人っ子だってことを」
小南「…………!?」??
宇佐美「このスグに騙されちゃう子が小南桐絵17歳」
小南「騙したの!!?」
迅「いやーまさか信じるとはさすが小南」
宇佐美「こっちのもさもさした男前が烏丸京介16歳」
烏丸「もさもさした男前です、よろしく」✨
宇佐美「こっちの落ち着いた筋肉が木崎レイジ21歳」
木崎「落ち着いた筋肉……?それ人間か?」
迅「さて、3人が来たところで本題だ。次の正式入隊日は3週間後の1月8日だ。3人はA級目指してるからその3週間を使って新人3人を鍛えようと思う。具体的には………レイジさんたち3人にはそれぞれメガネくんたち3人の師匠になってマンツーマンで指導してもらう」
小南「はぁ!?ちょっと勝手に決めないでよ!あたしまだこの子たちの入隊を認めて………」
達也「桐絵。これは僕からのお願いでもあるんだよ。事情が複雑でね、本当は僕がマンツーマンで見てあげたいけど人でも足らないし本部所属にできないから桐絵たちにお願いしに来たんだ」
小南「な、なら仕方ないわね!その代わりこのシロカミは私が貰うから!見た感じあんたが1番強いんでしょ?あたし弱いやつはキライなの」
遊真「ほほうお目が高い」
宇佐美「じゃあ千佳ちゃんはレイジさんだね。狙撃手の経験あるのレイジさんだけだから」
千佳「よ、よろしくお願いします……」
木崎「よろしく」
烏丸「………となると俺は必然的に………………」
修「…………よろしくお願いします」
達也「ボクは3人のスタイルをサイドエフェクト使って導いていく」
迅「よーしそれじゃあ3人とも師匠の指導をよく聞いて3週間しっかりと腕を磨くように!」
宇佐美「そういえば迅さんはコーチやらないの?」
迅「ん?おれ?おれは今回抜けさせてもらうよ。いろいろやることがあるからな」
~❖ボーダー本部最高司令室❖~
オペレーター『城戸司令、遠征部隊より通信が入っております「メノエイデスを無事出立、およそ68時間後に本部基地に到着の予定」以上です』
城戸「御苦労……………あと3日、か………」
❖WORLD TRIGGER❖
~❖玉狛支部トレーニングルーム001号室❖~
修「どうなってるんですか?これ………基地の地下にこんな広い部屋があるなんて……………」
烏丸「トリガーで空間を創ってるんだ。レイジさんたち狙撃手組の方に容量使ってるからこっちは殺風景だけどな」
修「トリガーで空間を……!?」
烏丸「トリガーは単なる武器じゃない。近界民文明の根幹を支える『テクノロジー』なんだ…って昔林藤支部長が言ってた」
修「はあ………」
烏丸「………さて、じゃあとりあえずどのくらいやれるのかを見せてもらおうか。本気でかかってこい」
修「…………はい!」
~❖玉狛支部トレーニングルーム003号室❖~
パンッ
3号室ではレイジが千佳にライフルの撃ち方を教えていた
木崎「よし、的には当たるようになってきたな」
千佳「はい!」
木崎「ボーダーの狙撃用トリガーはよくできてる、ちゃんと狙えばちゃんと当たる。まずは止まってる的に確実に当てられるようになれ」
千佳「はい!」
木崎「悪いが俺はこれから夕方まで防衛任務だ。今の調子で撃ち続ければたぶん2〜3時間でおまえのトリオンが足りなくなって弾切れになる。そうなったら今日の訓練は終わっていいぞ」
千佳「わかりました!」
木崎「…………(素直だしやる気があるのはいいんだが……正直戦闘に向いてるとは思えねーな……)」
~❖玉狛支部トレーニングルーム002号室❖~
小南「はっきりいってあたし感覚派だから他人を鍛えるのって苦手なの」
達也「大丈夫だよ桐絵、実戦経験で言えば君よりも長いことトリガーで戦ってる子だ。ボーダーのトリガーに慣れれば即マスタークラスの実力はあるよ」
小南「へぇ面白いじゃない好きなトリガーを選びなさい。ボコボコにしてあげるから。なんで負けたのか後でゆっくり考えるといいわ」
遊真「ほう、見分けがつかん。けど普通に思いっきり戦っていいの?」
宇佐美『いいよ〜001号室と002号室は仮想戦闘モードにしてあるからガンガン戦ってOKだよ』
遊真「かそう戦闘モード?」
達也「トリオンが減らない訓練モードって事さ」
遊真「なるほど」
小南「要するにあんたは安心して何回でも負けられるって事よ、おチビ」
遊真「おチビじゃないよ、空閑遊真だよ。よろしくなこなみ」
小南「なっ………なんで呼び捨てなのよ!あたしの方が先輩なのよ!?」
遊真「ほう先輩。じゃあおれに勝てたら『先輩』って呼んであげるよ、こなみ」
小南「………!?」
宇佐美『おお〜言うね〜』✨
小南「ボーダーのトリガーであたしに勝てるつもり………?言っとくけどあたしは迅より前からボーダーにいるのよ?………いいわ、じゃああたしもあんたがあたしに勝てたらちゃんと名前で呼んであげるわ」
~❖玉狛支部オペレータールーム❖~
烏丸「三雲おまえ、弱いな。ホントにB級か?」
宇佐美「おつかれ〜ほい修くん水分」
修「あ………ありがとうございます」
ゴゥーン
トレーニングルーム002号室の扉が開き、小南がフラフラしながら出てくる
烏丸「小南先輩」
小南「ありえない………あたしが……………」
修「……………?」
再びトレーニングルーム002号室の扉が開き中から達也と頭から煙を出した遊真が出てくる
遊真「……………勝った」
修「………!?」
烏丸「小南先輩負けたんですか!?」
小南「まっ負けてないわよ!!」
遊真「10回勝負して最後に1回勝っただけだよ。トータル9対1」
小南「そうよ9対1!!あたしの方が全然上なんだからね!!」
遊真「今のところはね」
修(空閑が9対1………!?まだボーダーのトリガーに慣れてないとはいえ……先輩はそんなに強いのか………!?)
遊真「でも小南先輩の戦い方は掴んできた。次はもっと勝てるな」
小南「調子に乗んないでよね遊真。さっきのがあんたの最初で最後の白星だから!ほら次行くわよ次!!」
遊真「はいよ」
攻撃手組はそう行ってまたトレーニングルームに入っていった
烏丸「おーやる気満々だな」
修「……………」
烏丸「おまえはどうする?まだやれるか?」
修「やれます!」
~❖8時間半後❖~
木崎「なんだ、まだやってるのか」
宇佐美「レイジさんお疲れ様〜」
木崎「雨取はどこ行った?もう家に帰ったのか?」
宇佐美「千佳ちゃんですか?そういえばまだ出てきてないですけど」
木崎「………!?」
~❖玉狛支部トレーニングルーム003号室❖~
ゴゥーン
2〜3時間で撃てなくなると予測していたレイジは慌てて様子を見に行く
木崎「おい雨取………!!……………………!!!」
レイジが訓練室に入るとそこには数え切れないほどの人型の的と平然と新たな的を撃つ千佳がいた
千佳「あっ………木崎さん。もしかしてもうここ閉める時間ですか?」
木崎(朝からずっと撃ち続けてたのか………!?こいつ………一体どんなトリオン量してやがんだ…………!?)
千佳「?」
~❖ボーダー本部❖~
オペレーター『門発生、門発生。遠征艇が着艇します。付近の隊員は注意してください』
ボーダー本部の遠征艇発着場では城戸派の上層部がトップ部隊の帰還を出迎えていた
鬼怒田「待ちくたびれましたな。遠征部隊の帰還です」
次回恐らく疑問になっているであろう達也が持ち帰った『黒トリガー』の現状と遊真が狙われる理由であるパワーバランスについて言及します
主人公のB級ランク戦所属部隊(自分で作る場合はオペレーター確定済み)※玉狛第二のメンツは原作通り
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自分で作る(メンバー小南)※まだマシ
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自分で作る(メンバー迅)※強すぎ注意
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自分で作る(メンバー???)※バイパー主
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香取隊※個人的にめちゃ好き