ムシャクシャして、即興で書いて投稿です。
バックアップて、大事。とても、大事。
夢を見た。
如何なる困難を絶望を前にしても、真っ直ぐに前を見据え、「まだだ」と「勝つのは俺だ」と突き進み続けた。
「俺は、おまえ達のために生き、おまえ達のために死のう」
「この身のすべては皆を幸福にするために在る。輝く明日を、誰もが笑顔で生きられるように……願うからこそ、必ず往こう。未来をこの手で切り拓くのだ」
この言葉通りに歩んで見せた偉大なる総統の生涯を見た。
夢を見た。
実の両親にブタと間違えられ捨てられた上に、落ちこぼれと馬鹿にされ続けながらも「おちこぼれのどこが悪い。世の中ウルトラマンやゴジラばっかりじゃないわい」と「いくらおちこぼれ超人だって、意地はすててねえ! ネバーギブアップだ」と「雑魚の何がいけない。雑魚より大魚の方が偉いと誰が決めた?」そう口にして、誰かの為に戦い続けた。
数多の絶望を困難に、何度も敗北しそうになりながら仲間達との絆──友情パワーを頼りにソレら全てを乗り越えて打倒し続けた。
「目の前で苦しむたった数人を救えぬ者に、この世をまるごと救うことなどできてたまるか──っ」
「許すことなど何もない・・・さあ、帰ろう」
多くを救い守り抜いた偉大なる大王の生涯を見た。
夢を見た。偉大な男達の生涯を。
その全てに共通するのは、ただ一つ。決して諦めなかった事。
だから──個性が無いと言われても、緑色の髪のソバカス少年は有りのままに受け入れられたのだ。
「ハンデが有るなら、誰よりも頑張るしかないよね。大丈夫。僕が証明して見せるよ。無個性でも、ヒーローになれるんだって」
泣きじゃくる母親に、曇りなく笑ってそう言えるほどに。
少年は文字通りに努力した。夢で見た、決して折れず曲がらずに己を貫き通した赤い外套の白髪の騎士がそうしたように、命懸けで努力を積み重ねた。
今すぐ適切な治療をしなければ失われてしまう命を助けるために、救命の技術と知識を貪欲に学んだ。
今すぐに救助しなければ失われてしまう命を救うために、事故・災害現場での適切な判断や行動を死に物狂いで身に付けた。
誰かの暴力を受け止める為に、その為の技術と知識を血反吐を吐きながら習得した。
誰かの涙を止める為に、誰かの笑顔を護る為に、少年は恥も外聞も投げ捨てて努力した。
少年に頼られた大人達は、誰もが無茶苦茶な行動をする少年を止めようとした。しかし、徐々に、一人。また、一人。と真っ直ぐな少年を助け支える様になっていく。
多くの人に支えられ助けられて、緑谷出久はヒーローに成るための第一歩を踏み出す。
眼前に迫るは見上げる程に巨大な鉄の巨人。
背後には、身動きの取れない見知らぬ少女。
出久は当たり前の様に拳を握り、巨人と対峙する。
巨人を見据えたままに、少女に安心してもらうための「大丈夫。勝つのは僕だ」一言だけ残し、真っ直ぐに駆け出す。
出久を目掛けて撃ち下ろされた巨大な鉄塊。
避ければ少女に当たるかもしれない。だから、出久は何の躊躇も無く、ソレを迎撃する。
──当方に迎撃の用意あり、覚悟完了。
心の中でそう呟き、腰を確りと落とし自身の小さな拳を限界以上に握り込む。
──コスモを燃やす事なんて、僕にはできない。でも、命を燃やす事ならできる。
──死ぬ気の炎なんて、僕には出せない。でも、死ぬ気で力を振り絞る事ならできる。
巨大な鉄塊と小さな拳が激突する。
どんなに死力を振り絞っても、どんなに力を込めても、小さな拳が高所から撃ち下ろされた鉄塊に勝つ事は不可能。
それは当然の結末。小さな拳が巨大な鉄塊に触れた刹那に、皮が破れ肉が裂かれ骨が砕けた。
「まだだ! もっと力を!」
一瞬で打ち負ける。その現実を、出久は全力で否定する。拒絶する。
──もっと、もっと命を燃やせ。死ぬ気以上で力を振り絞れ。
「火事場のクソ力だぁぁぁぁ!!」
後ろに誰かが居る限り、拭うべき涙が有る限り、護る笑顔が有る限り、緑谷出久はどんな理由が在ろうとも負ける事は許されない。
憧れた彼らに追い付き追い越す為にも。現実に当たり前に屈する事なんてできはしない。
だからこそ、当然の帰結。その光景がどんなに理不尽で荒唐無稽でも、緑谷出久とっては当たり前の結果。
「もう大丈夫。僕が居る」
無個性の小さな拳が、巨大な鉄塊を打ち砕き粉砕し、巨人を一撃で打倒した。
コレは無個性の少年が、様々な人達に支えられ助けられ、いつしか"ザ・ヒーロー"と詠われる事になる英雄譚。
では、決して、断じて無く。
個性が目覚める同時に、tsしてツンデレ・ツインテ・ツルペタ少女と化した爆豪勝己が、
恋愛なんて興味ありません。緑谷出久なんてアウトオブ眼中です。なんて態度を取ってるつもりでも、ヒーロー一直線な出久以外にはバレバレだったり。
発育が良すぎるクラスメートに挟まれて、死んだ目で自分の胸に手を当てている所を出久に目撃されて、「大丈夫だよ。かつちゃん。きっと大きくなるよ。たぶん。きっと」と言われて、ぶちギレたり。
勇気を振り絞り「デク。明日荷物持ちな」とデートに誘い、目一杯お洒落して出掛けたら、"ヒーロー一直線"とプリントされたダサTシャツ姿の出久に肩を落としたり。
かと思えば、着ている洋服が良く似合ってると照れぎみに褒められて有頂天になったり。
等々とただひたすらにtsツンデレ・ツインテ・ツルペタ爆豪勝己が可愛いヤッター。な物語である。
詳しい話は、誰かがきっと書いてくれると信じてる!!