GOD EATER BURST~旧型神機使いの日常と苦労~   作:キョロ

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どうも!
初めましての方は初めまして。お久しぶりの方はお久しぶり。いつも見ている方はありがとうございます!
作者のキョロと申します、どうぞよろしくお願いいたします。

この作品は『にじふぁん』で投稿していた『GOD EATER~旧型神機使いの〇〇~』シリーズをまた訂正しながら投稿してるものです。
前回のネタが迷子になってたりします。基本、勢いで書いてます。

前書きが長くて大変申し訳ありません。
それでは、短いですが一話目スタートです。


GOD EATER~旧型神機使いの日常~
01、新米神機使い


「はあ……。これのどこがアルコールパッチテスト程度なんだろうね?」

 

 神機使いになるための適合試験。それを執り行うフェンリルに招集された場合、食糧支援をしてもらっている俺たち一般人は拒否することが出来ない……。

 というわけでフェンリル極東支部に来た俺が通されたのは、非常に非常に広い部屋だった。俺が百人くらいいても埋まらないくらいなんじゃないだろうか。高さも十分にあるし……高さは俺何人分くらいだろう。十五人? 目分量はよく分からないな。

 

 さて自己紹介。俺の名前は日出 夏(ひので なつ)。よく“ひで”と言われるのだが俺の名字は決して“ひで”ではなく“ひので”だ。そこのところ、間違えないでほしい。

 確かに自分の字が非常に分かりにくいことは理解しているつもりだ。俺だって他人だったら漢字だけ見せられても間違うだろうな。でもやっぱり一回で分かってほしいんだよ。間違えられて、残念違いましたー! とか言った後の相手の「あっ……」って感じの微妙に気まずいリアクション経験してみろ、嫌になるぞ。

 

『ようこそ、フェンリルへ』

 

「ん?」

 

 俺がいる広い場所――結構傷とかたくさんあるから多分、訓練場とかの類いの場所だと思う――全体に男の人の声が放送で響き渡る。そういえばさっきから男の人、喋っていたような気がしなくもない。人の話聞く大事。重要なこととか聞き逃すと大変だし。

 というわけでもう一回言ってもらうのとか……無理ですよねー……。

 

『準備ができたら、その機械の正面に立ちたまえ』

 

 機械……。ああ、訓練場の中央らへんに機械っぽいのが置いてある。あれのことかな。

 というか準備ができたらって、何の準備だろう。機械に辿り着くには仕掛けられているトラップを回避するために準備運動しとけー、とか? ……さすがにないか。

 こういうのは心の準備ってやつだよな。深呼吸を数回して、いつの間にか速くなっていた同期を落ち着ける。どうやら緊張していたらしい。

 

(っげ……。フェンリル、趣味悪くない?)

 

 いざ機械の目の前に立ってみると、それは台座のように思えた。機械の上にでん、と神機が乗っていたからな。だがそれも一瞬で認識を塗り替えられた。その上に、蓋がある。これから降ってきますよ、蓋しますよ、と言わんばかりの存在感に思わず後退りしそうになる。俺の顔、きっと引き攣ってるんだろうなあ……。

 あ、よく見たら赤い窪みがある。ここに右手を置いて、ってことかな。そうすれば蓋されても圧迫されないよ、みたいなシステムだろうか。ちょうど右手を置いたら神機を掴めそうだ。適合試験中に触ってもいいのかな。……そもそも適合試験自体、あんまり分かってないけど。

 

 特に何も考えず、窪みの部分に右手を置く。窪みの赤い部分が手首の部分にきた。赤い部分ってここだけなんだよね。どうしてなんだろう。いっそのこと全部赤くしてもよかったのに。いや、やっぱりこのままでいいや。なんか血塗れたギロチンみたいになる。それは怖い。

 でも置いてみたけど、大して何も起こらないようです……? やっぱり蓋されちゃうんだろうか、誤って右手がぺしゃんこになるんじゃないだろうか、と思って目を瞑っちゃったんだけど杞憂だったんだろうか。もう適合試験終わったの?

 

 

 ガシャン

 

 

 そっと様子を覗うため目を開けた瞬間、蓋されました。

 

(ええええ!? このタイミングで!?)

 

 一先ず右手は痛くない、ぺしゃんこじゃない、セーフだっ!!

 そう思ったのもつかの間、右手首からじわじわと激痛が広がり始めた……って一体全体どういうことなんですかねー!? これってアルコールパッチテスト程度じゃないよねー!? そもそもあれって痛かったっけ!? 俺やったことないから分かんなけどさ!

 どうしよう、すごく帰りたい。絶対、今泣いてるに違いない。景色が歪んでる。辛い。これって訴訟すれば勝てるだろうか。説明不足って事で訴訟すれば勝てるだろうか。待て待て、勝ってどうなる。得られるものは何だ、俺の痛みが消えるわけでもないのに――。

 

 

 ガシャン

 

 

「……え?」

 

 音が聞こえたなー、なんて思っていたら、蓋が開いていた。蓋は何事もなかったかのように上がっていたのだ。次の獲物でも待ってるんですかね。

 くそう、それにしても右手首未だに痛いんだけどこれどういうことなの……。説明プリーズ……。こんなに痛い思いしたことない。まだ鳩尾殴られた方が痛くない。

 上がっていた息を整えて部屋を出て行こうとすると、台座の上に居座る神機に気が付いた。こんなものが、アラガミなんかがいるせいで俺は痛い目に遭ったのか……平和な世界に生まれたかったなあ。

 

「これが、神機、なのか」

 

 くっ、ちょっとカッコイイとか思っちゃったじゃないか。男の子にとって武器はロマンなんだぞ。卑怯だぞ。……少しくらい、触っても問題ないよね? お、俺の神機に、相棒になるんだから触っても問題ない……よね?

 そっと右手で束の部分を持ってみる。おお、大きさの割にはあんまり重くない。むしろ軽い。試しに二回ほど振ってみる。ヒュン、ヒュンなんて音が出た。か、カッコイイ……!!

 

「あれ、」

 

 俺の右手首に、赤い腕輪がくっついてる。ここに来るまでにこんなゴツいアイテムを装備した覚えはないんだけど。お洒落、なんて言い訳も通用しない程に迷惑な大きさしてるよ。

 もしやこの赤い腕輪、さっきの赤いやつでは。バッと台座に勢いよく目を向ければ、赤い色はなくなっていた。……なんてこった、最初から仕組まれていたのか。

 

『おめでとう。今日から君もゴッドイーターだ』

 

 また、男の人の声が反響した。声めっちゃイケメン。きっと容姿も整った人に違いない。大体世のイケメン美女は容姿がいいくせに他のことも優れているもんだ。全く、世の中不平等の塊だぜ。

 なんて浸っている場合ではない。今日から俺は神機使いになるのだ。ゴッドイーターになるのだ。神、アラガミを喰らう者になるのだ。それには相応の覚悟がなくてはならない。生半可な気持ちでは、命のやり取りなんてできないのだ。

 

「こうなりゃ、とことんだ」

 

 ふと俺を育ててくれたおばさんの言葉を思い出した。「夏の親も立派な神機使いだったんだよ」とかそんな感じの内容だったはずだ。なにせ何年も前のことだから正確には覚えていない。

 物心ついた時、もう親はいなかったけどそれを聞いただけで俺は神機使いカッケー! お父さんたちカッケー! となったものだ。俺にとって、それは一種のヒーローとして映っていたのだ。

 いやあ、無知って怖いね。

 

「……俺も、父さんたちみたいになれるかな」

 

 この先、どんなことが待ち受けているんだろう。

 やっぱり、意気投合出来たり頼もしい仲間? それとも身も震えるような強敵?

 

「よっし、頑張るぞー……!」

 

 

 俺の名前は日出 夏。

 極東支部の旧型近接式神機使い、日出 夏だ。




感想・アドバイスをお待ちしております。
特にアドバイスは首を長くして待っております。

これから、よろしくお願いいたします。
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