GOD EATER BURST~旧型神機使いの日常と苦労~ 作:キョロ
ようやく新人さん登場です。
そしてオリキャラも登場です。
『いなくなりたい』
本心は違うのに。
――――――――――
「……へいへい、もしもーし」
俺は今、とても機嫌が悪かった。
理由は簡単だ。携帯に起こされた。目覚まし時計じゃなくて、携帯だ。
まだメリーに起こされたほうがマシだったような気がするぞ……。
いや、痛いのは嫌だけどね?
『起きた? 死んでる? 死んでるならそのままでいいわよ』
「朝から酷いこと言ったな」
繋がったのはメリーだった。お前かよ、ちくしょう。
というか俺が電話に出た時点で起きてるって分かるよね? 態とか。
なんなんだよ、まったく。
『今すぐエントランスに来なさい』
「はあ? なんでだよ」
『ツバキさんが呼んでるのよ。さっさと来なさい』
おい待てや。理由を聞いているんであって誰が読んでるかを聞いてるんじゃないんだぞ。
って、ツバキさんがですか……!? 俺はまた何かやらかしましたかね? 全く覚えがないんだが。
あ、そうだ。通話を切られる前に場所を聞いておかないと。
「どこに行けばいいんだ?」
『エントランスよ』
「ああ、公開処刑か」
『は?』
あれ、俺が何かをやらかしたわけじゃないっぽい?
とりあえず着替えてすぐに行ったほうがよさそうだな。
「どうもー。日出 夏、ただいま参りましたー」
「遅い、何をしていた」
「え? 寝てました」
「……」
「夏、さすがに寝癖は直してきなさいよね……」
「えっ、どこ!?」
早速ツバキさんとメリーに呆れられた。あれー?
というか俺の寝癖どこなんだって! 教えてくれたっていいだろ!
あ、ゼルダもいるじゃないか。なんで教えてくれないんだ!
……ん? 他にここらじゃ見ない顔が三人いるな。
「ツバキさん、これ何の集まりです?」
「馬ー鹿。最近の噂聞いてなかったの?」
「え?」
「新人ですよ、新人。ついに来たんですよ新人さんがー!」
きゃー、と嬉しそうにぴょんぴょんと跳ねるゼルダ。本当に嬉しそうだ。
そういえばそんな話が前々からあったような気がしなくもない。
ゼルダとかアリサが毎日わくわくしながら待ってたっけ。
「今日から新たに仲間になる神機使いを三人紹介する。全員、新型だ」
「……えっ、ツバキさん。失礼ですが、四人では?」
「……疲れているのか、ゼルダ?」
どうやらゼルダには幻影が見えているようだ。どう見たって三人しかいませんが。
あるいはツバキさんも入れて四に……。はい嘘です、冗談です。ツバキさん、視線で殺す気ですか。
ツバキさんもゼルダに今日は休んだほうが良いではないのかと心配そうに聞いている。
ゼルダは大丈夫です、と返事をしているがその表情はどこか浮かない。
ゼルダの様子が気になりながらもツバキさんは新人三人に自己紹介を促した。
「本日付で第一部隊に配属となりました、ソロ・ワイバーンです」
「同じく第二部隊に配属となりました、アネット・ケーニッヒと申します!」
「同じく第三部隊に配属となりました、フェデルコ・カルーゾです」
「「「よろしくお願いします!」」」
いいね、新人さん。なんだかゼルダとかアリサが来た頃が懐かしいよ。
新人さんって初々しいからなんか羨ましいよねー。というかソロってやつが一番年上かな。
……ん、ソロ? ソロって、俺、聞いたことがあるんだけど。
もっと具体的に言えば一年前まで話したりしていた……。
「お前、ソロ……なのか?」
「たった今自己紹介したのが聞こえなかったのか?」
「敬語が消え失せた!?」
「何故お前などに敬語を使わなければいけない。そもそも、何を敬えと」
「変わんねえよなお前は! 変わらな過ぎて悲しいぞ!?」
「煩い、馬鹿夏」
「お前がな!」
うわああああ、俺を弄るやつが一人増えやがったああああ。
何だこの新人全然可愛くないぞ。いや、そもそもで考えたら可愛いはずがないのだ。
ソロ・ワイバーン。小さい頃に最悪の出会いをし、それ以来幼馴染となった男だ。
うん、今から考えてもあれは最悪すぎる出会いだった。まあそれはまた今度話すとして。
「新型神機に関しては私よりお前たちの方が詳しい。出来る限りフォローしてやれ」
「「了解」」
声を揃えた返事に満足そうにツバキさんは頷くと、以上、と言ってエレベーターに乗っていた。
ツバキさんの後姿を見送ってから俺はソロに視線を向けた。
「それにしても、本当に神機使いになっていたとはな……」
「あー、まあ確かに突然だったし、神機使いになってから帰ってないからな」
「てっきり死んでるかと思っていた」
「うおいっ!? 何勝手に殺しちゃってんの!?」
「はあ、何故お前が絡むとこうも疲れるんだ」
「俺も疲れるんだぞ」
「ヤダ、面白いことになってきたじゃない」
「お前しか思わねえよ、そんなこと」
何ニヤニヤしてるんだ、メリー。そんなに俺が困っているのが楽しいか。
ジト目で見つめてやったらウザったそうな視線を返された。俺の心は傷ついた!
ソロは俺のことを一度無視することに決めたようで、完全に視線から外してゼルダに向きなおった。
あ、そういえばソロは第一部隊に所属になるからゼルダの部下になるのか。
「リーダー。足手まといになることもあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします」
「は、はわわっ! こちらこそよろしくお願いしますっ!」
ぺこりと深々と礼をしたソロに対してゼルダも慌てながら同じくらい礼をする。
なんだこの図。どっちが上官なのか全く判断できないんだけど。
というか、ゼルダに対してはちゃんと敬語使うんだね……。俺だって先輩なのに。
「俺も一応先輩だぞ?」
「先輩? 馬鹿言え、目の前にいるのは情けないほど間抜けな幼馴染だ」
「ちょっと言い過ぎじゃないですかねえ!?」
「どこがだ。丸々事実だろうが」
「くそっ、相変わらず大人びてる奴め……」
「お前はいつまでたっても子供だな。よく今まで生きてこれたな」
「……お前、さすがにそれは酷いぞ」
冷ややかな目線をソロから送られる。俺が一体何をしたっていうんだ。
あと、ゼルダ。苦笑してないで少しはフォローしてくれよ。
「この後、ゼルダはどうするんだ?」
「とりあえず任務ですね」
「そんな当たり前のことを聞いてどうするんだ」
「煩い。……ん、あれ? メリーどこ行った?」
「え? そういえば姿が見えませんね」
「黒髪の女ならオペレーターのところへ行ったぞ」
「なんだと!?」
慌てて階段を駆け下りてヒバリちゃんのところへ向かう。
慌てすぎたのか、ちょっとヒバリちゃんが引いていた。あ、ごめんなさい。
「ひ、ヒバリちゃん、少々お尋ねしたいことがあるんだけど。いいかなっ?」
「あ、はい。なんでしょうか」
「メリーがどこにいったか知らない?」
「メリーさんなら先程任務を受注してこっそりと出撃しましたよ」
「……あの野郎おおおおっ!!」
ソロから「煩い」と腹パンを食らった。相も変わらず威力が高かったです……。
〇ソロ・ワイバーン (18)
夏の幼馴染であり、極東支部の新人新型神機使い。
クールなキャラであるが実は不器用(スキル的な意味ではない)で自分の感情・言葉を表すのが苦手。
神機との適合率は高いらしくこれからに期待されている。
ゼルダのことをよく気にかけていて会うたびに休養を取ることを勧めている。
F衛生上衣ブラック、F狙撃下衣ブラック着用。
~ソロ・ワイバーン エディット~
ヘアスタイル:1
ヘアカラー:15
フェイス:18
スキン:1
ボイス:2
普段着:F衛生上衣ブラック、F狙撃下衣ブラック