黒い仮面のレユニオン構成員=黒い沈黙説(学会追放)   作:イカ墨リゾット

15 / 30
待たせたな(ド低脳)

いやー申し訳ありません。展開が中々思い付かず、代わりにいろんなRolの物語ばっか思い付いてました。

久しぶりなので初投稿です。ところでさ、ローラン君ってL社時代の爪と服装めっちゃ似てない?


久しぶりに友だちと会うと、色々複雑な気分になるよな?

「おぉー、改めて見てみると、結構酷くやられたんだな。ほんのちょっと前まで人でごった返してたなんて嘘みたいだ。」

 

「私達の襲撃を喰らった後に、天災でしょ?そりゃこうもなるわよね〜。」

 

「そう、それ。確か極東の諺で泣きっ面に蜂って言うんだ。」

 

破壊された都市、チェルノボーグをWと二人で歩く。辺りはひっそりと静まり返っていて、当然人っ子一人存在しない。

代わりと言ってはアレだが、腐敗が進行しつつある死体だったら沢山転がっている。まぁ、戦場に転がった敵の死体をちゃんと処理するヤツって珍しいしな。普通は身包み剥いでポイか、ダミーとか潜伏場所として下に潜り込むだけだ。

 

この前の作戦の結果を他の幹部に報告しに行く俺、ローランだ。………ん?なんか寒くないか?

 

「おい、気温がどんどん下がってきてるぞ。お前は大丈夫か?」

 

「ええ。……はーあ、コレはフロストノヴァのアーツで間違い無いと思うわ。私達がこっちに来てるって把握してるのかしら。」

 

おおよその見当はついていたけど、やっぱりフロストノヴァだったか。もうコレ以上アーツを使ってたら死ぬと思うんだけど、少女にしては意外としぶといみたいだな。感服感服っと。

 

俺達は今、ちょっと前にあったミーシャを回収する作戦の結果を報告する為に、再びチェルノボーグにやって来ている。

Wの話だと、都市内にいるメフィストとファウストに報告すれば良いみたいだ。ああ、それと、スカルシュレッダーにはミーシャと一緒にタルラの元に行って貰ってる。弟は兎も角、姉の方も鍛えれば相当強くなりそうだしな。姉弟様様ってヤツか?

 

そんな風にあの姉弟の行く末を考えていると、瓦礫を挟んで少し遠くに離れた所。薄く靄が立ち込めている場所に動く黒いシルエットが見える。

 

「多分アレね。さっさと報告しちゃいましょ。」

 

「だな。時間が出来たら、ラテラーノのロジックアトリエに寄って弾丸を買いたいなぁ。」

 

自分の命の為に金に糸目はつけない。当たり前の事だ。聖人君子の善人だって、極悪非道の悪人だって、それこそ、聖書に出てくる神様だって。誰だって最終的に一番大事なのは自分の命なのさ。何なんだよ。一回死んだなら大人しく見守っとけよ。何で復活する。

 

「それって私も行っていいのかしら?あの戦争で結構な頻度でラテラーノの行商を襲ってたでしょう。その時に奪った守護銃、そろそろ弾が無くなりそうなのよ。」

 

「え、Wが?……まぁ、いいと思うぞ。俺は結構良い客らしいし、工房側も客が増えるなら願ったり叶ったりだろ。あ、不用意に言いふらすのはやめろよ。文字通り蜂の巣にされるからな。」

 

蜂の巣にされるのはマジの話だ。現状、銃の製造方法はラテラーノ政府の上層部、そのほんの一部しか知らない。あそこの工房は政府と執行人の目を掻い潜って銃や弾丸を製造しているんだ。そんな必死でやってるのを簡単に触れ回るヤツがいたら、当然始末する。ロジックアトリエは一応その客が信頼に足る人物かどうか調べてるけど、情報の価値に負けたヤツが広めようとする。

 

ソイツを自分達や客のフィクサーに依頼して始末するんだ。何回か俺もそんなバカの抹殺を依頼されて、他のフィクサーとチームを組んだ事があるんだ。いやぁ、アレは凄かったな。四方八方からターゲット目掛けて飛び掛かる鉛玉の嵐。相手は抵抗するも虚しく全身に集中砲火を受けて一巻の終わり。なんなら、終わった後のターゲットの身元確認と証拠の抹消の方が苦労したな。

 

にしても、ロジックアトリエは何処で銃の製造方法なんか掴んだんだろうな?……もしかしたら政府絡みかもな。天使も地に堕ちれば黒くなるもんか。

 

「取り敢えず俺が案内するから、その通りにすれば大丈夫……お、あっちの連中も俺達に気付いたみたいだな?」

 

向こうから靄を掻き分けて姿を表したのは、レユニオンが誇る精鋭部隊、スノーデビル小隊の兵士だ。

 

「Wとローランか。フロストノヴァの姉さんが今あっちの広場に向かってる。そこにメフィストとファウストもいる筈だから、直ぐに行ってくれ。」

 

「サンキュー。……ところでさ、そのフロストノヴァが冷気を出してるみたいだが、まさか、敵と交戦する直前って事は無いよな?それもロドスと近衛局と。」

 

「……嫌な予感は何時でも当たるみたいだな。なるべく巻き込まれない様に気を付けて欲しいが、出来ればフロストノヴァの姉さんの身を思って助けてくれるとありがたい。」

 

「……だってさ。どうする、W?」

 

「火力支援ぐらいはしてあげてもいいわ。ローランは前衛部隊に加わりなさい。」

 

「あー、ありがたいんだが、ローランの装備だと姉さんの出す冷気に耐えられないんじゃないか?」

 

「こう見えてもこのスーツ、耐熱に耐寒もバッチリなんだぜ?……俺に拒否権はないし、あんたは幹部じゃない。そう言う訳だ、よろしく。」

 

「……苦労してるんだな。」

 

俺がいつも着ているこのスーツは、そこら辺の安っぽいブランド物なんかじゃない。ちゃんと服専門の工房に仕立てて貰った一品。防刃防弾防水耐爆さっき言った様に耐熱と耐寒性能もバッチリだ。汚れも付きにくいし、落ちやすい。返り血を如何に対処するかも戦場じゃあ大事な要素の一つだ。

 

早速俺は走り出して靄に突っ込み、Wはいい感じのポジションを探す為に瓦礫の上を跳躍して行く。相手はあのロドスと近衛局だ。どれ程の戦力を投入しているかは知らないけど、俺への何かしらの対処をしているに違いない。

 

地形を把握し、どんな風に攻めるかを考えていると、種族柄効く鼻に異臭がつく。人が焦げる匂いだ。

靄が段々と薄くなっていくと、近くの崩壊仕掛けたビルに巨大なレユニオンのシンボルマークが爛々と輝いているのが見える。よく目を凝らせばそれは燃えていて、所々歪な出っ張りが見える。

……おい、マジかよ。燃えてるの人間だよな。十中八九メフィストの仕業なんだろうけど、あのガキ絶対碌な死に方しないぞ。俺が言える立場じゃ無いのは今に始まった事じゃないが、流石にあそこまで露骨な死体蹴りはした事が無いな。精々そこら辺に拷問した死体を張り付けるとかにしとけよ……。

 

靄を抜けて、視界が広がる。近くにはメフィストが自身の部下に指示を出し、ファウストがそれを見守っている。奥では他の部隊とは違う、白い防寒具を見に纏った兵士達が目まぐるしく動き回り、丁度その中央辺りで大規模なアーツを展開して冷気を生み出し、空気を氷結させて発生した氷塊を敵に飛ばすフロストノヴァが見える。

 

その圧倒的なアーツをロドスは近衛局と協力しながら凌ぎ、反撃の機会を見極めている。凄まじい結束力だ。

 

「メフィスト。例の作戦の報告をしに来た。俺も戦わなくちゃいけないから、手短に伝えるぞ。まぁ、成功だ。被害はそれなりに出たが、必要な被害だったと言っておくよ。スカルシュレッダーとターゲットは今タルラのところにいる。」

 

「……なるほど、しくじらなかったみたいだね。流石は特色だよ。じゃ、早く行ってきたら?僕達はそろそろ移動しなくちゃいけないんだ。」

 

「……言われなくても。」

 

戦場に爆音が鳴り響く。どうやらWが攻撃を開始したみたいだ。俺もさっさと参加しなきゃな。

デュランダルを手袋から出して抜剣し、手で遊ばせながらスノーデビル小隊に近付く。最初に気付いたヤツに声を掛けて、俺も戦闘に参加する、冷気の心配はしなくていいと伝える。

 

前衛部隊に素早く移動すると、偶然攻撃のチャンスを掴んで、前に出て来た近衛局の兵士と目があったので、適当に首を刎ね飛ばす。

 

「チッ、一人やられた!気を付けろ、黒い沈黙だ!絶対に固まって動け、奴が持っている武器に警戒しろ!」

 

「みなさん!彼に最大の注意を払って下さい!隙を突かれれば一気に崩壊します!」

 

(……は?何でこんなにも早く身バレしてるんだ?便利屋でも雇ったのか?)

 

俺が黒い沈黙だと知っているのは、それこそ一握りの信頼出来るヤツらだけだ。便利屋を雇ったのなら話は別だが、アイツらなら依頼を却下する……と思うんだけどな。所詮友情なんて儚いか。

 

が、やりようは幾らでもある。沈黙のアーツを使えば連携は少しでも乱れるだろうし、俺の使う武器だって全部は把握しきれていない筈だ。

振り返ってフロストノヴァに参戦の意思を伝え、再び前に出た。

………ああ、君か。そりゃ、そうなるよな。

 

「久しぶりねローラン。会いたかったわ。だから剣を納めてくれないかしら。」

 

「なぁスカジ。俺は友だちを傷付けたくない。特に君とくれば、尚更だ。」

 

スカジ。異常な強さを誇るアビサルハンター。俺が今、こうしてここに立っていられる理由になった、ちゃんとした友だち。

 

結局、俺は友だちになったヤツとは一度は刃を交えなくちゃいけないらしい。仲直り……出来るかな。

 





例のアンケートはぶっちぎりで虚無が多かったので、ローラン君の中身は虚無の道化師に決定しました。虚無は全てを解決する(真銀斬並感)

って訳で次のアンケートです。何でこんなのばっか思い付くんだろう……。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。