黒い仮面のレユニオン構成員=黒い沈黙説(学会追放)   作:イカ墨リゾット

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何が基本的に1週間に1回投稿だ早速出来てねぇじゃねぇかよウスノロ。

期間が開いたので初投稿です。


腐れ縁は断ち切れないから腐れ縁なんだ。縁って言っていいのか?

あれから色々とあったけど、この組織にも随分と馴染んだかな。

感染者を助けたり、非感染者と戦ったり、非感染者から奪ったり、非感染者から……碌な事してねぇなコレ。地獄の最下層に落とされそうだな。

とまぁ、こんな感じに罪を積み重ねて行ってる訳だけども、今回はまた一段と重い罪を背負う事になりそうなんだ。

 

そんな訳で今更神様に祈ってみる俺、ローランだ。幾ら何でも遅過ぎたかな?

 

あの後車を技術部隊にまで持っていったんだけど、結構面白い光景を見れたんだよ。確か……レユニオンの空挺部隊だったかな?ジェットパックの調整をしてたみたいなんだけど、危うく死人が出るところだったんだ。

……流石に反則だろッ、「見せてやろうか!」って言って装着したら、近くの森林に吹っ飛んでいったんだぜッ、何やったらあんな錐揉み回転するんだよ……ップ、クフフフ……!……笑い事じゃ無いな。てか何で生きてたんだアイツ。まさか慣れてるとかじゃ無いだろうな?レユニオンの空挺部隊が心配になって来たぞ……。

 

……まぁ、それでだ。戦闘能力の高さを評価されて、早速別の部隊に異動する事になったんだけど、コレがまさかの突撃部隊でさ。またあんな死線を潜り抜ける事になるとは思わなかったんだよ。移る理由は分かるけど、本人意思の確認ぐらいしろよ……。

 

それに、そこはレユニオン幹部の1人、『スカルシュレッダー』が率いる部隊だったんだけど、子供だったんだよ。信じられるか?ウルサスだとは言え、まだ小学校低学年位の歳みたいだったぞ。

薄々勘付いてはいたけど、完全な実力主義みたいだな。この調子じゃあ、まだ他にも子供の幹部がいそうだな?……きっと全員人外レベルで強いんだろうなぁ。何だよ、最近の子供はブレードで敵の盾ごと胴体を半分に叩っ斬るモンなのか?

……恐ろしいな。俺だって出来ない事は無いけど、あくまでちゃんとそれ用の武器を使っての話だぜ?子供に負けた……ショックだな。ま、まぁアイツはウルサス人だし?俺はそう言う怪力系の種族じゃないし?だからしょうがないんだよ。……しょうがないさ。

 

おっと、過去を振り返るにしても、こんなくだらない過去を振り返っても何の為にもならないな。では、これからの事に集中するとしますかねっと。

 

俺達レユニオン突撃部隊は今、ウルサス帝国の都市の1つ、チェルノボーグに来てるんだが、前にも言った通り、此処は感染者への扱いが酷い。じゃあ何で来たのかって?

そりゃあ、ぶっ壊す為だからさ。最初に上司から聞いた時は、指導者は気でも狂ったかって疑ったけど、別にそんな事は無いらしいし、個人的な恨みもあったり無かったりするから、丁度良いかなって考える事にしたんだ。レユニオンを抜けたら、今度こそ何処にも行けなくなるからな。それだけは勘弁願いたいぜ。

 

この作戦という名の虐殺には、殆どの幹部が参加するみたいなんだ。当然、真面目なスカルシュレッダーが蹴る筈も無く、俺はまた最前線に突撃する事になったのさ。……死にたく無いな。

今回の作戦では、移動都市であるチェルノボーグが国境に最も近づいたタイミングで突撃、そして乗り込んで、後は大暴れって感じだ。シンプルなのは嫌いじゃないぞ。寧ろ好きなくらいだ。

 

突撃部隊って本当に嫌な役回りだよ。だって真っ先に死ぬ部隊だからな。今まで往生際悪く足掻いて来たけど、まさか未だに役に立つとはな。

殺られる前に殺る、俺は好きなんだ、この言葉。やられてから、それ以上の事をやり返すのも悪く無いけど、損害はゼロの方が良いだろう?

 

そして今回の作戦において敵対する事になるヤツは、チェルノボーグの憲兵団と、常駐してるウルサス帝国軍だな。真正面からは絶対に戦いたく無いね。アイツよりも遥かに弱いヤツらに血霧にされるのは御免だからな。アイツと戦うのも御免だけど。……確かもう死んだんだったよな?あの化け物が戦死とか……考えられないよ。

 

今はウルサス帝国の国境付近に潜伏中だ。そんな事を考えながら、俺は自身の愛剣を引っ切り無しに研いだり、磨いたりする。本当は工房の連中にお願いしたいところなんだけど、金が掛かるしなぁ。収入ゼロの実質無職みたいな俺にはキツいかな。

にしても『デュランダル』とは、俺も結構良いネーミングセンスしてるとは思わないか?実際のところ、一度も折れたりなんてしてないしな。刃毀れは……ちょっとだけ。

 

俺自身の組織内での地位もちょっとだけ上がって、装備もちょっとだけ良い物に変わったけど、仮面だけは変わらなかったんだよなぁ。みんなは赤とか、バッテンが付いてたりとかしてるのにさ、俺だけ黒一色とか何の虐めだよ。やめろお前ら。1人だけ違って強そうとか言うな。終いには泣くぞ。

 

……俺はちょっとセンチメンタルな所があるのかもな。いつまで過去の柵に囚われてるんだか。て言っても、無理なモノは無理だしな……。いっそ記憶喪失にでもなれないかな?……いや、やめておこう。もし戻ったりしたら、その時の反動で発狂しそうだ。

 

愛剣の手入れに満足が行き、鞘に入れてからベルトに下げる。鞘も立派な武器だから、直ぐに外せるようにしておかないとな。

そうして1人離れた所で、座りやすそうな岩に座っていると、続々と幹部の連中が集まり始めた。

 

んー、どれどれ?あのループスの女は見た事が無いな。見た目的に暗殺特化みたいだな。そして……ガキが2人、か。やっぱり他にもいたのかよ。白髪の方はなんか薄気味悪いな。黒い方は……存在感が薄過ぎないか?にしても馬鹿でかいクロスボウとか、あの女を思い出しちまうからやめてくれ。マジで何処にいたのか分からなかったからな。……何で生きてるんだろう。

 

あの白いコータスの女は、多分フロストノヴァってヤツで間違い無いな。可哀想に、あまり長く無さそうだ。

そして、何だアイツ。やけにデカイし、ボロボロだけど………アイツ、パトリオットか!?生きてたのかよ!?何でレユニオンに居るんだ?やべぇな、殺されないかな?ば、バレないよな?大丈夫だろ、うん。多分……。

 

色々と疲れるな。想像以上にヤバい面子じゃないか。幹部の連中がパワーインフレ起こしてるんだけど、これならチェルノボーグどころか、ウルサス帝国ごと破壊出来るんじゃないか?

で、あれがタルラ。レユニオンの指導者、ね。……強いな。自信無くなって来たぞ。レユニオン・ムーブメント、恐ろしい組織だな。これだけ戦力が充実していれば、非感染者への攻撃が激しくなるのも無理は無いのかもな。

 

お、やっぱりトップが出て来たら集まり始めたな。俺も一応分隊長になってるんだし、さっさと行ったほうが……

 

「ねぇ、貴方ローランでしょ?随分と落ちぶれたモノね。」

 

後ろから声がした。気付かなかった。この若干イラつかせる声と喋り方は……

 

「はぁ……。お前、生きてたんだな。W。何で俺だって分かったんだよ。」

 

「その剣、散々私達の前で振り回してきたでしょ。忘れる方が無理な話よ。」

 

W。サルカズの女傭兵。爆弾魔。凄く嫌なヤツ。でも強い。………腐れ縁だな。

 

そして、昔の俺を知っているヤツでもある。はぁ、ホント、厄介なヤツに見つかったよ。俺の運を呪いたくなるな。

 

「何でお前がレユニオンに居るんだ?へドリーとイネスはどうなった?」

 

「別に?テレジアを殺した奴等をぶっ殺して、レユニオンで傭兵としてやってるだけよ。言っておくけど、私は幹部だから言う事は聞いた方が良いわよ?」

 

「おい、誰だお前を幹部にしたヤツは。人選ミスなのは火を見るよりも明らかだろ。」

 

「今の台詞、タルラの前で言ってきたら?」

 

「……で、へドリーとイネスはどうなった。」

 

「隊長さんの方はあの摂政王の方に召喚されたわ。イネスは多分死んだ。」

 

「多分だと?それよりもアイツが死んだのか?」

 

「そこの辺りは私でも詳しく分からないの。……まぁ、アイツは気に入らないかしら。」

 

「……タルラか?頼むから変な気を起こすなよ。巻き込まれたく無い。やるとしても何処か遠くでやってくれ。」

 

正直言って、Wとあのタルラがガチで戦うとか、周囲への被害が凄そうだな。

そんな事を言うと、アイツは口の端を釣り上げながら、羽織っている上着の胸ポケットに手を入れた。

 

「ふーん。じゃあ、貴方にも協力して貰いましょうかね?『黒い沈黙』さん。」

 

Wの手には黒い一対の手袋が握られていた。

……お前が持ってたのかよ。何で捨てて無かったんだ。

 





ローラン
突撃部隊に配属された独身男性。彼に平和が訪れる事は無い(無慈悲)
Wに黒い沈黙と言われた。中二病だったのかな?

W
過去のローランを知っている人物。早速ローランを巻き込もうとする。この2人はもう少し再会を喜んだ方がいい。
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