変態だけど異世界で美少女になったので赤髪少女や巨乳エルフ、その他大勢とたわむれます。   作:ナムヲ

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アンネとアンナ間違えて書いてしまい、直してました。


24 室内での一幕!!

 ここは小さな窓から月明かりが照らす独居房。

 今は深夜の時間帯。

 周囲は静まり返り、鉄格子前の女性看守は、眠りこけて仕事をする気が無い模様。

 そして、その中には毛布に包まった囚人服を着た黒髪少女が、グースカと眠りつつ、満面の笑み浮かべて幸せそうな寝顔。

 ……だが、栗色の髪をした女性の不審者が、足音を殺して、黒髪少女が眠る独居房へと近づいて行く姿があった……。

 

 

 

 ……熱い、昨日までは少し寒かったのに、今日はやけに熱い。

 

 無意識に、毛布を跳ね除けてようと藻掻いてみるのだけど、身体が動かない。

 その身動きが取れないと言う状態に、俺の意識が徐々に覚醒していく……。

 

 俺の耳元からは『グヒヒ……グヒヒ……』と欲望に塗れた声が聞こえた。

 背後に誰かいるみたいで、俺のCカップ位の両胸を揉まれているみたいだった。

 

 何となく誰かは分かる、恐怖はない、俺は目を見開き背中の誰かに声を掛けた。

 

 「おい……、胸揉むの止めろ……。多分、アンネだろ? おいアンネ……、グヒヒはやめろ……、ホント心臓に悪いから……」

 「む? バレてしまってはしょうがないな!!」

 

 俺の胸から暖かい手が引っ込む。

 それに伴って、身体が動くようになった。

 多分腕ごと抱き着かれている状態だったのだろう。

 

 俺は毛布を跳ね除けて起き上がる。

 周囲を見渡すと、看守さんが前のめりに倒れている姿が見えた。

 

 ……多分気絶させて鍵を奪ったのだろう。

 可哀想に……、いや? 昨日も眠りこけてたから、たいして変わらないか。

 

 ……視線を下に移すと、寝転んだままの黄色のパジャマ姿のアンネ。

 コイツを見下ろしながら……見下した目で言ってやる。

 

 「おい、何しに来た……、俺の寝込みを襲って何しようとしてんだ……看守さん可哀想だろ……」

 

 するとアンネはそのままの姿勢で、手をワキワキさせながら、ほほ笑んだ。

 

 「彼女は気絶させたぞ、邪魔だったからな……勿論……ミソギちゃんの胸を!! 揉みに来たに!! 決まっているだろぉぉぉ!!」

 

 ……コイツはロクでもねぇ奴だ。

 自信満々で胸を揉む宣言をしてくるアンネ、その自信はどこから来るのだろう。

 

 アンネに若干引きつつも俺は。

 

 「……お、おう……、お前、何考えてんだよ……」

 「フッ……君の寝顔があまりにも可愛かったから……思わず……な?」

 「……な? じゃねぇよ!! ……よし、お前も揉ませろ! 胸出せやぁぁぁ!!」

 

 寝転んだままのアンネへと飛び掛かる……が瞬時に身体を掴まれて背後に回られた。

 それはゴブリンの時のアイギス以上の速度、目の前に居たのに認識出来なかった。

 

 「遅いっ!」

 「速い!? ……おい!! 胸を揉むんじゃねぇぇぇ!!」

 

 そしてまた抱き着かれて両胸を揉まれる。

 もうグワシグワシと揉まれまくる。

 

 背中に当たる胸はアイギスほどではないが、それでも俺よりは大きい胸。

 素晴らしい……、大きいのは良い事だ……。

 

 だがそんな事をしている場合じゃない。

 

 俺は頭を振って正気に戻り、全力で藻掻く。

 だがアンネとは力の差が違い過ぎて、振りほどけない。

 

 「フフフ……こういう時の為に、鍛錬を怠ってはいない!!」

 「偉そうに言うんじゃねぇ!! 離せぇぇぇ!! 俺も、俺も揉ませろぉぉぉ!! 不公平だぁぁぁ……」

 

 俺の悲痛な叫びを聞いたのか、アンネの腕から力が抜けるのを感じる。

 ……何故だ? 意図が分からない。

 

 すぐさま振りほどいて距離を取る。

 するとアンネは両手をさらにワキワキさせながら。

 

 「駄目だ、私は攻めだ、ミソギちゃんは受け、だから……、揉まれる訳にはいかないのだ!!」

 

 ……そういう事かよ!! ちょっとだけ後悔とかしたのかなって勘違いしたぞ……、ちくしょう、もう許さん。

 

 黄色のパジャマからくっきりと見える大きな胸を偉そうに張るアンネ。

 その姿、その言葉に……俺の中にちょっとだけあるプライドとか矜持的な物。

 それが吠えて唸りを上げる。

 

 両足に力を籠めてしっかりと立ちつつ、俺はアンネに言い放つ。

 

 「お前は……お前は邪道だ……、胸を揉んで良いのは揉まれる覚悟がある奴だけなんだよ!!」

 「……フッ、それはどうかな?」

 

 アンネは身体全体で『やれやれ……』といったポーズを取り、俺を挑発している。

 心の中でチカラを渇望した。

 

 ……チカラが欲しい、目の前のアンネを圧倒出来るチカラが……。

 泣かせてやりたい、コイツを、この存在を。

 揉まなくてはならない、コイツの胸を……。

 

 ……突然だが、俺はアイギスの胸を唐突に揉む。

 アイギスは仕返しで揉み返してくる。

 だから俺も構わず揉み返す。

 

 だがアンネは覚悟がない、揉み返される覚悟が足りない。

 俺には覚悟がある、『揉まれてもいいさ、胸だもの』と言う覚悟が。

 

 ……ならば分からせなくてはならない。

 だから呼ぶ、最近俺の能力をぐちゃぐちゃにして来た、憎たらしいアイツを。

 

 アンネはそのままの体勢で俺を見つめている。

 

 俺は腕を高く掲げて指を『パチン』鳴らす。

 そして叫ぶ。

 

 「ステェェェタァァァス!!!」

 

 ------------------------------------------------------

 ちわーっス、ステ屋でーす。

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 俺とアンネの間に表示されたステータス。

 それに俺はアンネを指を差しながら、お願いする。

 

 「アイツを……アンナを圧倒出来るレベルとスキルをください!! 後で肩とか揉むから!! ……肩がどこかわからんけど!!」

 

 空中でお願いし出す俺に対して、アンナは不思議な顔をして聞いてくる。

 

 「ミソギちゃん……空中に話しかけて、何をしようと言うのだ?」

 「……お前を泣かす為の儀式的なもんだよ!!」

 

 そう叫ぶとウィンドウが切り替わる。

 

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 あっ、いっすよ、ご注文は以上っすね? あざーす。

 肉体強化(大)を取得しました。レベルが30上昇しました。……多分。

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 その表示を見た瞬間、身体からチカラが湧き上がるのを感じた。

 

 ……これならイケる、これなら勝てるかもしれない。

 

 そう思って、アンネへと向き直す。

 

 「多分とか要らないけど、ステータスさんありがとう!!……これで泣かせてやんよぉぉぉ!!」

 

 俺はステータスさんに感謝しながら、アンネへと飛び掛かる。

 だが、アンネはそれを受け止める。

 手と手を掴み合い、お互いのチカラは拮抗する状態。

 

 強い……、今の俺は多分、超強いはずなのに……。

 

 それとは対照的に、余裕な顔のアンネは俺の能力が爆発的に上がった事を肌で感じているみたいで。

 

 「……ほう? 先程とは別人みたいだな……だが!!」

 

 アンネの腕力がさらに上がるのを感じる。

 徐々に押され始めた。

 焦る俺はさらにチカラを求めようと。

 

 「ステェェェタァァァス!! もっとだ!! もっとよこせぇぇぇ!!」

 

 足を踏ん張りつつ、両腕にチカラを込めて、強欲に、さらにステータスへと叫ぶ。

 するとステータスさんは。

 

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 すんませんー、閉店時間っすー。

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 と絶望のウィンドウを表示してきた。

 

 「ステェェェェタァァァス!!??」

 

 その叫びと同時に押し倒された俺は、朝まで揉みまくられたのだった……。

 

 

 

 ◇

 

 

 

 あれから数日が経った……、俺が居る場所は面会室。

 勿論容疑者側の方で、椅子に座りながら人を待っている所。

 囚人服に着替えた俺の後ろには、鎧を着た女性騎士さんが二人立っている。

 

 後ろから、二人の女性騎士さんに『可哀想に……』と言う視線を感じながら椅子へと座る。

 

 ……多分、団長の事なんだろうな、あの変態麗人騎士、いやニンジン騎士とか俺もどう対処していいか分からないもんなぁ。

 

 そんなアンネの事で頭を悩ませていると、正面のドアが開く。

 入って来るのはフレイと、俺が外したおしっこの罪を擦り付けられたアイギスだった。

 だが矢鱈と血色が良いのは何故だろう、俺の事を真剣に探してくれなかったのだろうか。

 

 そう思いながら二人が用意された椅子へと座るまで、考えていた。

 

 「ミソギ!! 心配したわよ? それよりも、何でアンタ捕まってるのよ……」

 「そうですよ、ミソギさん!! あの後戻ってこなくて……すっごく探し回りました……」

 「そうよ? 全く……、捕まったなら捕まったって言いなさいよ!!」

 「いや、それ無理だから……、けどありがとなぁ……」

 

 心配した顔で、俺に語り掛けてくれるフレイとアイギス。

 

 ……やっぱり探してくれていたんだ! 元気良さそうだけど、ちゃんと探してくれたんだ!。

 

 その嬉しさと、会えなかった寂しさもあって、俺はちょっとだけ涙が流れてしまう。

 その涙を囚人服の袖で涙を拭く。

 

 「うっ……うっ……、あぁ、俺は良い仲間を持ったなぁ……、なんかさ、鉱石偽造の罪で捕まったみたいでさ、ホントなら面会もダメらしいんだけどな」

 

 ……本来なら面会は出来ないはずなのだけど、初犯かつ知らなかったと言う事。

 副団長さんは良い人だった、俺の話を親身に聞いてくれて、情状酌量の余地があるとして、こうして仲間に面会出来る機会を設けられている。

 

 そんな経緯を思い返していると、小声でフレイが聞いて来る。

 

 「……そうなのね、でもそれなら何故アタシたちは捕まってないのかしら……アタシたちも同罪じゃないの?」

 「……そりゃーあれだよ、俺が二人の事を避けて、俺だけの責任にしたからだよ……」

 

 後ろの女性騎士に聞こえないように、小声で答えるとアイギスが驚いたように、口に手を当てて話し出す。

 

 「……ミソギさんって、そんな事が出来る人だったんですね!! 感心しました!!」

 「……う、うん……偶に心に刺さる事言うよな、アイギスって……、まぁいいや……」

 「ご、ごめんなさい……」

 

 耳がシュンとするアイギスに『気にしてないよ』と返す。

 

 ……捕まる瞬間、『青い髪のエルフが唆してきました!!』とか言ったような気もするけど、アイギスが捕まってないのだからセーフだな、うん、お相子お相子。

 

 そう思いながら、話題を変えたい俺は、少しだけ咳払いをする。

 そろそろ本題に入らなくてはならない、二人に真剣な顔を向ける。

 

 「それでさ、換金したお金ってどうなった? ……実はさ、あれを返せば刑期が短くなるんだよ……、お金ってアイギスに渡しただろ? あれの他にも俺の部屋に隠しちゃっててさ……ゴメンな?」

 

 謝りつつも正直に話す俺に対して。

 二人が息を合わせたように目が泳ぎ出して、そっぽを向く。

 

 少しの間、俺はその状態の二人を見て、ある想像をしてしまった。

 

 ……もしかして、もしかして、まさか。

 おい、嘘だろ? マジかよ……。

 

 俺は顔を青くしながら二人を見る。

 

 「……な、なぁ、もしかして……もしかしてなんだけどさ……」

 「いえ、大丈夫ですよ!! ちゃんとありますよ!! ……200万だけ……」

 「つ、使っていいのかなーって思ったのよ? 居なくなったから、探すついでにミソギの部屋を探したら100万G見つけたし……」

 「……」

 

 二人は思い思いに、絶望を俺へと語り出して来る。

 自業自得とは言え、無言になって両手で顔を隠す俺。

 

 ……つまりこいつ等、この数日で『200万』使いやがったと言う事か……。

 

 多分、武器とかご飯とか……宿のランクも上がってそうだった。

 やたら血色が良い顔をする二人は、フカフカのベッドでお休みしてたんだろう。

 

 ……ま、まぁしょうがない……、二人は知らなかったとは言え、俺も悪かったのだ、しょうがない……。

 

 プルプル肩を震わせて、下へと顔を向ける。

 

 「あ、あぁ、いや、大丈夫、うん、大丈夫……」

 「ま、まぁ何とかなるわよ!! 大丈夫よ! アタシたちはちゃんとミソギが帰って来るのを待ってるからね?」

 「そうですよ! ミソギさん! 僕達は絶対にミソギさんを見捨てませんから! なんと言っても仲間ですからね!!」

 

 顔を上げると、フレイは『うんうん』とアイギスの言葉に頷き、アイギスは大きな胸を張って『エッヘン!!』と偉そうにしている。

 

 その言葉に目を見開き俺は思う。

 ……マジでその皮鎧から、溢れてブルンと揺れる大きな胸を、掴んで引っ張って千切りたい……。

 切実に思うのだが、そんな事しても何にもならない。

 

 息を吐いて心を落ち着けた後、ゆっくりと顔を上げる。

 

 「……ありがとなぁ……ちょっと刑期長くなるけど、必ずお前たちの元に返って来るからなぁ……、残りのお金はちゃんと団員さんに返して置いてくれよ……?」

 

 その言葉を最後に、後ろの女性騎士さんが『時間だ、そろそろ良いか?』と聞いて来る。

 俺はそれに笑顔で『はい、ありがとうございます!!』と返して二人へと手を振り、退室した。




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