真・恋姫†夢想-革命~三国無双の血を引くもの~ 作:疾風海軍陸戦隊
黒山衆の戦いが終わり、天水の街の様子も落ち着いてきたころ・・・・・
「あっ!澪!!」
「あ、椛!!暁!!」
日が沈む夕暮れ時に警邏服を着た少女三人がある店の前に集まった。この三人の名は鄧艾、羊祜、杜預。新選組隊士第一期生であり、今現在は士官候補生の若き警邏隊士である。
「ごめん今日は西地区の見回りだったから遅れちゃった・・・」
短いツインテールで、かなりのくせ毛の子。鄧艾こと椛が笑ってそう言いう
「西地区・・・あそこは治安が改善されてきたとはいえまだまだ喧嘩が絶えない場所ですからね」
短い茶髪でどこかお嬢様風の子。羊祜こと暁が頷いてそう言うと
「それじゃあ、どこに行く?」
「もちろんあそこでしょ?」
「ですね」
三人は頷いて
「「「朱雀屋!!」」」
三人ははもってそう言う。朱雀屋とは小さな料理店兼喫茶店であり、天水警邏隊基新選組隊士行きつけの料理屋である。
理由としては料理が安くておいしく、またその店の店長は人柄がよく慕われているのも理由の一つであるが、
何より大きいのが吹雪の国の料理。つまり天の国の料理が唯一食べられる場所だからである
そして朱雀屋につくと
「いらっしゃいませ!あっ!鄧艾さん!羊祜さん!杜預さん」
店に入ると、その店の店員である大きなリボンをした女の子が元気よく挨拶をする
「あっ!典韋ちゃん!こんにちは」
椛が彼女にあいさつをする。彼女の名は典韋。この店で働いている子であり料理が得意で客には看板娘のようにかわいがられている子である
「今日も見回りですか?」
「うん。で、今、今日の見回りが終わったから一緒にここで夕食を食べようっと思って」
「そうですか。ではお好きな席にどうぞ・・・・料理はいつものですか?」
「うん。私はラーメンと餃子ね」
「私は、コロッケ定食を・・・」
「私は鉄板ナポリタンをお願い」
「畏まりました。少し待っててくださいね」
典韋はニコッと笑い厨房の方へと向かう。そして厨房からは慌ただしい音が聞こえてくる
そんな中、三人は今日の仕事のことを話していた
「そう言えば、美緒。今日は桜花班長と見回りだったわよね?大丈夫だった?前、なんか騒動に巻き込まれてたけど?」
「うん。桜花班長と一緒に西地区に行ったら、喧嘩騒動が起きて桜花班長止めようとしたんだけど・・・・逆に喧嘩に巻き込まれて桜花班長までもが喧嘩に参加して大事になったんだよね・・・・」
黒髪のツインテールの子、杜預こと澪がため息交じりに言う
「ああ。それ知ってる。その時、沖田隊長が来て、天の国の兵器・・・・銃?だったけそれを空に向けて何発か撃って収まったんだよね?」
「あ~あの火薬を使った兵器?だっけ?訓練所で隊長が射撃してたところ見たことがあったけど、すごい音だったわね。私びっくりしちゃったよ」
「あ~それ、分かります。心臓止まるかと思ったくらいのすごい音でしたよね?…あ、それで澪。その後どうなったの?」
「その後、私と班長は誠華副長に滅茶苦茶怒られたんだ。『警備隊が騒動を起こしてどうする!!』て、まあ主に桜花さんが怒られてたんだけど・・・・」
「でも、桜花さんのことだから。いつもの通りなんでしょ?」
「うん。いつも抱き着かれたり、からかわれたりでちょっとね・・・・」
「それは、澪のことを可愛がってる証拠だと思うよ?」
「可愛がるにしてももう少し加減というか・・・・・」
「まあ、桜花さん。いつも飄々としているからね」
暁の言葉に澪はため息をつく
「・・・・でも、なんやかんやで今の職場が一番いいかも・・・・」
「あ、それ分かる。なんて言うか沖田隊長のところは何と言うか明るいというか…お固い雰囲気はないよね?訓示とか訓練の時以外は」
「確かに椛の言う通りですね。私は軍と言いますともっと怖い感じでしたが訓練の厳しさを除けば意外と寛容と言いますか、なんかなじめる場所ですね。他の皆さんも悪ノリが好きというか?バカ騒ぎとか好きだよね?」
「確かにしかも隊長は優しいし、副長も隊規に触れなければ寛容な人だしね。まるでお父さんとお母さんて感じかな?」
「お父さんとお母さんか・・・・私的にはお兄さんとお姉さんぽいかな?・・・・なんか憧れるな~~私姉弟がいないからちょっと羨ましいかも・・・」
澪は羨ましそうに言うと
「そう言えば、みんな他の部署だったよね?暁は確か馬鈞さんの技術開発部だったけ?」
「うん。馬鈞さん。いろんなもの発明してるの。確か人力田植え機とか、蓄音機?とか!あと、夜道でも明るく照らす街灯とか、生活に便利なのもいっぱい作っているんだよ」
「へ~すごいんだね?確かに夜間警備の時も街灯ていう絡繰りのおかげで泥棒の数も減ったしね」
「それに馬鈞さんすごく優しいんだ。確か椛さんは・・・・」
「私は雪風さんのところかな?最初は無口で怖い人かなって思ってたけど。すごく優しい人だったよ?」
「いいな~私は郭汜班長のところだからな・・・・いや悪い人じゃないんだけどね・・・・」
「じゃあ、郭汜さんはどんな感じなの?」
「あ~あの人はけっこう大雑把でいい加減だからちょっとね~」
と、呆れ声で言うと
「ちょっと澪・・・・・」
「どうしたの?暁?椛?」
「今言ったの私たちじゃないよ?」
「・・・・・え?」
二人の言葉じゃないと言われた澪は首を傾げた瞬間後ろから
「ほぉ・・・・誰が大雑把でいい加減だぁ?」
「ひゃわわわっ!!!?」
澪の背後に桜花が座っていて目がギラリと光、その声を聴いた澪は驚きの声を上げるのであった
「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい」
今現在澪は桜花に抱き着かれ頭をぐりぐりされていた。そして澪は涙目になり彼女に謝っていた
「桜花班長もこの店に来ていたんですか?」
「おうよ。ちょうど仕事も片が付いたわけだし、ここでご飯を食べようと思ってな!」
暁が訊くと桜花はにっこりと笑い返事する。
「今日は書類仕事でしたっけ?」
「おう!今日は隊長も誠華も天水にいないしさ。」
「あ、そう言えばお二人は定軍山で戦死した隊士の遺族のところに弔問に行って居ないんだっけ」
「おうよ。雪風も天水の外の状況の情報を収集しているし、蘭花も今は新しく入った新人の指導をしているし、警邏やほかの報告書のまとめは私がやっているんだよ。」
「桜花さん・・・書類仕事できるんですか?」
「杜預。おめえは私のこと、なめているのかぁ?」
「ひっ!ごめんなさい」
「まあ、こんな見た目だがそう思われないけどな。私の仕事は警邏の他、後方での書類整理仕事だぞ?」
「あ、そう言えば班長は勘定方でしたっけ」
「全然そうには見えないけど・・・・」
「おめえらよ・・・・」
桜花は突っ込むのを諦めたのか軽くため息をついた。すると・・・
「や、やめてください!!」
「「「「ん?」」」」
急に声がし4人が振り向くとそこには典韋が男性に絡まれていた・・というよりナンパされていた。そして典韋は仕事中のためか迷惑そうな表情をしていた
「ん?あれ家のところの隊士ですね?しかもこの前入ったばかりの子たちですね?」
「この店の看板娘ちゃんに絡むなんていい度胸ですね?」
「どうしますか?桜花班長殿?」
「‥‥‥…シメる」
そう言い4人は立ち上がりその男性隊士たちの背後に回り
「おい・・・そこの平隊士ども!」
「「っ!?」」
桜花に声をかけられた若い平隊士は振り向くとそこには桜花や澪たち女性隊士がいた。ただでさえ新選組の女性隊士はそこらの男性兵士より強いにもかかわらず、今いる女性隊士では一人は大幹部級であり残り3人は候補生とはいえ士官級の人たちのため男性隊士の表情は強張る
「おめぇら・・・・一所懸命に働くこの店の看板娘に何の用だ?」
「あなたたち・・・・どこの班ですか?」
「ここじゃなんです・・・・ちょっと外で
「特別に会計はしといてやりましたから」
ブラックスマイルで言う4人に男性平隊士たちは顔を青ざめるのであった
その後平隊士たちは桜花たちに注意され、警邏任務に戻った。その後席に戻る4人に典韋は4人にお礼を言っていった
「あ、あの!ありがとうございました!!郭汜さん!鄧艾さん!羊祜さん!杜預さん」
「何、身内とはいえ風紀を乱す奴は許さない質なんで」
「「「まったくです」」」
「やっぱり新選組の皆さんは親切な方ばかりですね!!」
「あはは!あんがと!」
「あ!すぐに料理もってきますので!少しだけ待ってくださいね!」
典韋はニッコリ笑い、厨房へ戻る
「親切だって」
「おうさ、うちら新選組は見た目は悪くても心は紳士淑女の部隊だからな!」
「今日は班長のおごりですか?」
「調子に乗るなっつーの!」
と、笑いながら話すのだった。
近代兵器として登場してほしいもの
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迫撃砲
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野砲
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簡易式ロケット砲もしくはミサイル
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機関銃
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電探
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擲弾筒
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全部出してほしい