真・恋姫†夢想-革命~三国無双の血を引くもの~   作:疾風海軍陸戦隊

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雨の私塾

新選組隊舎の中、誠華や桜花たちは書類仕事に追われていた。

だが、隊長席には、いるべきではずの吹雪の姿はなかった

 

「隊長・・・・そろそろ着いたころっすかね?」

 

「多分な・・・・・」

 

と、意味ありげなことを話し合っていると

 

「ん?桜花と誠華じゃないか?」

 

客将をしている星が部屋に入ってきた

 

「おう、星。お疲れ様。」

 

と、誠華が挨拶すると、星は

 

「そう言えば・・・・吹雪殿の姿が見えないのだが・・・・」

 

「ん?隊長に何か用っすか?」

 

「いや、この頃姿が見えぬと思って気になっていたんだ」

 

と星がそう言うと桜花は

 

「ああ。隊長は今、荊州にいるっすよ」

 

「荊州?なんでそんな場所に吹雪殿が?」

 

星が首をかしげる。それもそうだ荊州は天水よりかなり離れた場所にあるからだ。そんな地になぜ行ったのか星は尋ねると

 

「そこに先の黒山衆の戦いや賊の戦いで戦死した隊士たちの遺族がいるんだ。まあ弔問の旅ってところっす。そう言えば雪風や蘭花も今行っているところっすね」

 

「それで隊長が自ら、その隊士の最期を伝えに行ったんすよ。うちの隊士は天水以外に荊州だとか、遠ければ幽州や冀州出身。中には五胡の羌出身の子もいるからね・・・・」

 

「ふむ…そう言うことか。ということは桜花たちも遺族の弔問に?」

 

「行ったっわ隊長と一緒に近隣や成都ととかにね。どこに行っても泣かれるか罵られるかだったわ・・・」

 

「でも隊長言ってたッすね『遺族の悲しみや辛さに比べれば俺たちが何言われようが比較できないって』・・・・・今頃、何を言われているのやら」

 

「幹部である私たちでも酷い言われ方だったから、隊長の方はもっと言われているんだろうな・・・・・・」

 

と、二人はそう言い上を向き、隊長である吹雪が無事か心配し、聖もその姿を見て何も言えなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「嘘!?嘘でしょ!?あ・・・・あの人がそんな!!!」

 

雪風と蘭花は戦死した遺族の家に戦死した隊士の最期を伝えていた。その悲報を聞いた遺族は・・・・

 

「だから、あたし、農業辞めないでってあんなにも止めたのに!!わぁ~~~~~~!!!」

 

夫の戦死を聞いた妻は大泣きする

 

「・・・・申し訳ありません・・・・奥さん」

 

「子供を抱えて私はどうやって生きていくのさ!!わぁ~~~~!!!」

 

雪風と蘭花は頭を下げる中、妻は泣き崩れそう言うと傍にいた幼い男の子が

 

「母ちゃん泣くな!俺が母ちゃんを守る!父ちゃんの分まで頑張るよ!!」

 

と、母親を慰めると雪風は小さく頷き

 

「うん・・・・よく言ったぞ坊主。えらいぞ。お母さんを頼むぞ」

 

「うん!…あの、眼帯のお姉ちゃん!一つ訊いてもいい?」

 

「?」

 

「僕の父ちゃんすごかった?!?敵を何人やっつけたの?」

 

「っ!?」

 

その言葉に雪風は少し黙ると蘭花が

 

「・・・・・・5人。しかも幹部を倒したって聞いたわ。でもあまりにも勇敢で常に最前線で切り込み隊長だったから命を落としたそうよ」

 

「幹部を5人も!すごいや父ちゃんは!さすが僕の父ちゃんだ!!母ちゃん聞いた!父ちゃんすごい働きだったって!!」

 

子供がはしゃいで母親に言う中、

 

「「・・・・・」」

 

雪風と蘭花は複雑な表情をしていた。そしてその家族と別れ、馬で帰る途中の道・・・・・

 

「すまない蘭花。」

 

「いえ、子供の前でしたから本当のことは言えませんでした。まさか足を滑らせ倒れた直後に一撃でやられたなんて・・・・・絶対に言えませんでしたから」

 

「ああ・・・・あの子には悪いと思うが、その方が帰っていい・・・皆やり場のない気持ちは同じだよ。だけど生きているうちはそれを乗り越えなければいけない」

 

「沖田隊長。大丈夫ですかね一人で荊州に?私たちでもこの状態じゃもっと言われているんでしょうか・・・・・・」

 

と二人は吹雪のことを心配するのであった

 

 

 

 

 

 

 

荊州

 

「嘘だわぁ!!!」

 

荊州のとある村の家で女性の声が大きく聞こえた

 

「あなた!私の息子と娘を見殺しにしたのねぇ!!そうでしょ!!そうでなければなんでうちの子たちだけがぁ~~~~!!!!」

 

母親は涙を流し吹雪に怒鳴る中、傍にいる父親は

 

「お前、もうやめないか。隊長さん自ら来てくださったのだぞ?」

 

と妻をなだめる男に吹雪は

 

「本当に申し訳ございません・・・・・私の力不足でこんなことになってしまい」

 

と深々と頭を下げ謝る吹雪に対し父親は

 

「いや。隊長さんが謝ることではないよ。私も退役の軍人・・・・二人も進んで軍人として武人としての道を進みました。今日あることは常々覚悟はしておりました」

 

「しかし・・・・惜しい・・・・未来を担う人を死なせてしまいました・・・・あまりにも惜しい人たちを失いました」

 

「隊長さん・・・・そう気に病でください。戦死したものはもう戦うこともない・・・・務めは終わったのです・・・・ですがあなたはこれから激しい戦いが続きます・・・・息子娘にはよくあなたのことを聞かされていました。良き上官であり隊長だと・・・・・ですので息子や娘のためにもどうか、二人のことを忘れ、今後のことをお願いします」

 

「・・・・お慰めするはずの自分が帰って励ましを受け心苦しい次第です」

 

「隊長さん・・・・退役軍人…つまり君の先輩としてもう一つ忠告しよう・・・・・もっと生身の人間らしく生きなさい。それがほかならぬ軍人や武人の道でもあるんじゃ・・・・・」

 

「・・・・ありがとうございます・・・この戦いで・・・いや今まで亡くなった人たちのためにも一日…いえ一時も早く平和な時代を作ることを約束します」

 

そう言い吹雪は頭を下げ、遺族に礼を言いその場を後にするのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「天水は平和でも周辺は飢餓や族がまだ多いな・・・・」

 

吹雪はそう呟く。天水の外に出て、目的地に向かう途中に荒れ果てた村や荒野。さらには飢餓に苦しむ村も結構見てきた

その光景で自分のいた時代がどれだけ平和で恵まれていたのか身に染みた

 

「やらなければいけないことが星の数ほどあるってまさにこういうことだな・・・・・」

 

そう小さく呟く。できれば天水だけじゃなく大陸中の人々も平和な生活のできる時代にしたい・・・・吹雪はそう思う。ただ一人では不可能だと思っていた

 

「(月は・・・・いつもこういう風に考えているのかな?)」

 

吹雪は月のことを考える。彼女も平和を愛し、民が幸せに生きることを望んでいる・・・だがどうすればそれが出来るのかいつも悩んでいる。

そんな彼女の力になりたいと思い吹雪は詠とともに、案を考えたりしていた

 

「戦は続く・・・・歴史通りに・・・・・どうすれば」

 

吹雪がそう考えていると、

 

ブルルル・・・・

 

吹雪の傍にいる額に白い星の模様のある黒い馬が吹雪の顔を摺り寄せる

まるで主を心配するかのようだ

 

「ああ・・・すまないウラヌス。行こうか」

 

そう言い馬にまたがる吹雪。この馬の名はウラヌス。吹雪の愛馬だ。吹雪が天水を出発する前に月と詠がくれたものだ。

なんでも仮にも天の御使いならいい馬に乗らないとだめだと詠と月が用意してくれた馬だ

その馬は雌らしいがどの馬よりも大きく、涼州でもなかなかいない馬だそうだ。

しかもその馬は気性がとても荒く月以外誰にも懐かないらしかったんだけど、

俺が鼻面を撫でてやると、ぶるるっと一声息を吐いた。月や詠いわく

『気に入られた』というらしい。そして名前がなかったので『ウラヌス』と名付けた。理由は額の白い模様が星のようだったのと、第二次大戦の軍人。西竹一中佐の愛馬「ウラヌス」からとったものだ

まあそれはさておき、俺はこのウラヌスと一緒に戦死者弔問の旅に出ている。天水周辺地域は雪風に任せ俺は遠くの地方に行って戦死者の最期を知らせに行っている。無論丸腰で言っているわけじゃない旅道中に山賊やら最近現れてきている黄巾賊に襲われる危険性があるため、軍刀と拳銃と99式小銃を布に巻いて持ってきている。

刀ならまだしもなぜ銃を所持しているのかというとまあぁ‥‥中国じゃ虎や熊が出るしさすがに刀では心もとないから持ってきているのだ

まあ・・・俺の知っている中でそう言う猛獣に勝てそうなのは霞か華雄か母さんぐらいだしな・・・・正直言って俺の剣術じゃ役に立ちそうにないし・・・・

 

「ん?」

 

ふと空を見上げると空はいつの間にか雨雲に覆われており、雨が降りだした。

 

「まいったな・・・・ちょっと急ごうか。ウラヌス」

 

そう言い俺はウラヌスを走らせる。次第に雨はどんどん強くなり、止む気配がなかった走り続けていると1つの建物が見えてきた。

 

「あそこの軒で雨宿りでもするか。」

 

俺は建物の軒下に入った。軒下はちょうど馬と人がすっぽりと入るくらいの広さだ。

 

「こりゃまいったな。」

 

俺は布でウラヌスの体を拭きながらそう呟く雨は暫くは止みそうにない、辺りは静かで聞こえるのは雨のザーっという音だった。さてどうするかと考えていると、

 

キィ。

 

「ん?」

 

音のした方を見ると建物の扉から14歳くらいだろうか茶髪の女の子がじっと俺を見ていた。この家の子だろうか?

 

あ、あの…こんにちは」

 

「こ、こんにちわ・・・・」

 

少女が警戒するように答える。すると建物の奥から

 

「橙どうしたのだ?ん?誰だあんた?」

 

するとその少女の後ろからこの人はイタリア人か?グレーのかかった銀髪にツインドリルをした少女が出てくる。しかも少女は剣を腰に差している。

 

「どうしたの?橙?アンチョビさん?・・・・あら?」

 

2人の後ろから妙齢の婦人が出てきた。

 

「あ、すみません、雨に降られてしまったので軒をお借りしてました。宜しければ小降りになるまでお借りしてもよろしいですか?」

 

俺がそう言うと・・・・

 

「な、なんでそんなこと早く言わないんだよ。風邪を引いたらどうするんだ!?」

 

さっきのイタリア人が驚いてそうい言う

 

「そういう事でしたら家へ入らしてください。濡れているようですし、雨が止むまで休まれてください。」

 

「いいんですか?」

 

「お困りのようですので。」

 

ありがたい申し出だ。雨もやみそうにないし、お言葉に甘えますか

 

「ではお言葉に甘えます。」

 

「ではこちらへ。」

 

中に入れてもらった。本当に良かった。因みにウラヌスは馬小屋で牧草を食べて大人しくしている

案内してもらってる途中に自己紹介を済ました。この建物は私塾でこの人は水鏡さんというらしい。案内された部屋でくつろいでいると、水鏡さんがやってきた。

 

「雨は止みそうにありませんので、今日はもうこちらでお休みください。今食事をお持ちしますので。」

 

「何から何まで本当にすみません。」

 

すると、さっきの二人が料理を持ってきた。

 

「お待たせしました」

 

そう言って茶髪の子はそそくさと出ていってしまった

 

「はは・・橙は恥かしがり屋だな・・・・まあ口に合うかはどうかは知れないけど、ほいどうぞ召し上がれ、」

 

「大丈夫ですよ。アンチョビさんの料理は美味しいですから」

 

「ア、アンチョビ?」

 

アンチョビって確かニシンの塩漬けだったような・・・

 

「申し遅れたな。私はローマ帝国軍ケントゥリオ(百人隊長)のアンチョビーナ・ユリウスだ。アンチョビって呼んでくれ」

 

確か百人隊長って現代で言う少尉とか中尉とかぐらいの階級だよな。それ以前に・・・・

 

「へ?ローマ帝国?なんでローマ帝国軍人がここにいるんだ?」

 

「うっ‥‥そ、それはだな・・・・」

 

アンチョビさんは気まずい顔をして説明した。

アンチョビさんが言うには祖国の命を受けて漢進行のためシルクロードを通っていたんだけど、いきなりロシア地域の部族やゲルマニア人の奇襲を受け部隊は壊滅。仲間は散りじりになり、6か月前一人になってしまったアンチョビさんはこの地まで彷徨い、行き倒れたところに丁度、水鏡さんに助けられて今はここの用心棒いわゆる警備員をしているらしい。

 

「そんなことがあったんですか・・・・」

 

「まぁ、いろいろとあったけど私は水鏡先生に助けられて、本当に良かったと思っている。出なければ朱里や雛里に藍そして橙という妹分に出会わなかったからな」

 

「・・・あのそれって真名ですよね。誰なんですか?」

 

すると水鏡さんが

 

「ああ、言っていませんでしたね。朱里と雛里の名は諸葛亮と鳳統。椿の名は司馬懿。そしてこの子、橙は徐庶といいます。朱里と雛里は今、旅に出て、司馬懿も一人旅をしていますが」

 

え!あの子があの徐庶!劉備に諸葛亮を家臣にするように助言した?俺は驚いた。しかし諸葛亮と鳳統は旅に出てしまったのか・・・たぶん劉備とかの所にいるはずだな・・・・

 

「ところであなたは・・・・・」

 

水鏡さんが俺を尋ねる。そう言えば名前を名乗っていなかったな

 

「そう言えばまだ名前を言っていませんでしたね。俺の名前は沖田。沖田吹雪です」

 

俺がそう名乗ると二人は驚く

 

「沖田って…あの沖田吹雪ですか?天水の董卓殿の領地にいる警備隊・・・・・「新選組」の?」

 

「お前が噂になっている人斬りの沖田か・・・・」

 

「好き好んで人を斬っているわけじゃないんですけどね?」

 

俺がそう言う。ああまずいなもしかしたら出て行けと言われるんじゃないか?そう心配していたのだが・・・・

 

「お前の名前は知ってるぞ!確か街に火を放とうとする悪党どもをたった30人で防いだっていう。あの話を聞いた時は感動したぞ!!それに定軍山であの黒山衆を打ち破ったそうじゃないか!うちのローマ軍にもお前のような人間がいたらと思うと‥‥」

 

「あはは・・・・」

 

そう言い、俺は、アンチョビさんの話を苦笑しながら聞くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あの人が・・・・・沖田吹雪・・・・」

 

扉の裏でこっそりと話を聞く徐庶こと橙がいたのだった

 

近代兵器として登場してほしいもの

  • 迫撃砲
  • 野砲
  • 簡易式ロケット砲もしくはミサイル
  • 機関銃
  • 電探
  • 擲弾筒
  • 全部出してほしい
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